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”将来の夢“なんてバカらしい。現実を生きる高校生の美鈴は、ある夏の日、叶うはずのない夢を追い続ける少年と出会う。 東屋智弘。自分とは正反対に、夢へ向かって一心不乱な彼に、呆れながらも惹かれていく美鈴。しかし、生き急ぐような懸命さの裏には、ある秘密があって--。 「死んででも見たい何かって、あるんじゃないかと思うんだ」 少年が守り抜いた約束と、奇跡の結末に触れたとき、きっと再びページをめくりたくなる。 夏の日を鮮やかに駆け抜けた、一つの命の物語。
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Posted by ブクログ
何かに夢中な人の目は輝いている。そんな人に惹かれる。そんな人とそばにいたいと思う。 感動しました。
とても読みやすい作品です。 ページ数も少ないのでどんどんどんどん次へすすみます! 文化祭をきっかけに仲良くなる2人。 普通にキュンキュンが止まらねえ! 最後の伏線がとにかく「うおー!」となりました。
ヒロインが主人公に出会ってどんどん変わって行くところ。惹かれていくところ。 ずっと世の中をつまらないと思っていたヒロインが必死に走り回ってもがいて生きていました。 全く違う2人が惹かれあってストーリーが穏やかに儚く美しく流れていきます。 呼んでいるうちにどんどん引き込まれました。 伏線もばっちし回収...続きを読むしてました。 私の中で本当に大好きで忘れられない一冊です。
さっと読める一冊。 「世の中バカばっかり」 このフレーズを見たときに少しどきっとしましたが、同級生、同い年、友達と馴染めなかったり 精神が年齢を追い越してしまったり 自分が1番正しい、周りがおかしいんだ。 そんな思考になってしまう、そんな自分が嫌だ。 色々な感情が1人の少年に出会うことで...続きを読む過ち、愚かさ、優しさ、思いやり 良い感情、悪い感情を経験して成長する。 個人的には自分に当てはめて読んでしまう。 ストーリーはサクサク進んでいくので読みやすさを感じた。 伏線回収もしっかりとされていて読み応えがある。
失礼な言い方ですが、表紙のイラストからは、想像ができないお話。 でも、決して悪いお話ではありません。 内容説明の「奇跡の結末」は、煽りすぎかもしれませんが、読後感もよく気に入りました。
1回読んだだけでは、なんだかよく分からないような話だった。 2回目、3回目とまた後になって読むと違った面白さがあるのかなと思った。
夢は叶う事も叶わない事もある。子供の頃の夢は、様々な理由で叶わない事がほとんど。寂しくもあるけれど、新しい何かを見つけることで前に進む事が出来るのかもしれない。高校生の頃は、「夢ってなんだろう」とか、夢や将来が漠然としている自分に対して焦ったり、見下したりする事があって、沢山悩んで考えても答えが出な...続きを読むいままに大人になっていくかもしれない自分に対して、忸怩たる思いを抱えたりして。その全てが甘酸っぱくて愛おしい思い出に変わる頃には、少し青春に別れを告げる事が出来るようになっているのかもしれない。
第24回電撃小説大賞大賞受賞作。 デビュー作にしてこのエピローグとは。 こいつなかなかやりおる。
自分は頭が悪いので最後らへんが難しく感じ、思うように読み進められませんでした。 ですが内容はすごく面白く、特にヒロインの市塚さんに共感する部分が度々ありました! 自分も上手く生きれない人間なので主人公の生き方、考え方が深く心に沁みました。
◼️ こがらし輪音 「この空の上でいつまでも君を待っている」 電撃小説大賞。笑って泣いてエンドでほわっと。ニッポンのラノベはレベル高い。 先ごろお隣の市で「ブラインドブックス」企画があった。家から古本を持って行ってプレゼント様に包んでもらい、どんな本かのヒントを表に書く。そして棚に置いて別の本を...続きを読む持って帰る。家に着いてちょっとワクワクして包みをとくとこの本が現れた、というわけです。 ネタは宇宙、ロケット。宇宙好きの私にはベストマッチで天の配剤!と喜んだ。高校生の夢と青春と恋と別れ。おもはゆいけれどもいろんな意味での面白さがそれを上回った。 市塚美鈴は高校の友人たちとそれなりに付き合っているが、心中では周囲を見下していた。期末テスト終了日、カラオケの誘いを適当な理由で断り帰る途中、山の中へ入っていくクラスメイトの男子・東屋智弘を見かけて好奇心から後を追う。草を分け入って見てみると、東屋は粗大ゴミが廃棄されている場所でロケットを造ろうとしていた。美鈴は驚き、小馬鹿にするが、その後は何かと気になり、何度も山に通うようになる。ある夏休みの日、東屋は倒れ、美鈴の手配で救急車で運ばれるー。 まず、美鈴のあけすけな物言い、ポンポンと飛び出すセリフが楽しく、軽快なテンポを生み出す。無垢な少年に、ツンツンしながらも心惹かれ影響を受ける美鈴、そしてブレイク。ラストは未来に飛ぶ。 ラノベといえば何でもできるし、設定、進行が強引めというきらいもないではない、乗るか、斜に構えるか、だいたい私は乗ってしまって楽しむ方だ。美鈴の独走のような思いと斬りまくる言葉に笑い、青春の思い出になんか自分の高校の文化祭も思い出し、別れにこちらもウルウルし、思い切った展開と伏線の回収に、笑いながら感心し、最後にほっこりする。しかも宇宙。楽しめた。 精巧に組みこんであるストーリー、アニメチックなやりとりや立ち回りの中に織り込まれる光る表現。素直に乗っていける作品だと思う。 日本のラノベは見るべきところが多い(外国のは知らないが笑)この感性と細部にこだわる職人的な作り込みはジャパニメーションの隆盛にも大いに繋がっていると思う。 高校の文化祭では「クイズ100人に聞きました」を巨大パネルを造ってやったなあ。まあこんな胸キュン体験はついになかったけども。 アニメ化映画化を望みます。 ちなみに私がブラインドブックスに持ってった本は原田ひ香「古本食堂」。どこかの本好きさんは喜んでくれたかな。
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この空の上で、いつまでも君を待っている
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