混沌作品一覧
-
2.9処刑台の上でエラ・ウォーカーは己の半生を振り返る。王子ジルとの婚約を義妹イザベラ・ウォーカーに譲るようにと破棄させられ、腐り切っていた僻地に左遷され、挙句の果てにはその地で起こった暴動の責を問われて処刑されてしまう。 誰も味方がいなかった絶望感を抱えたまま処刑されてしまうエラだったが、どういうわけか10年前の過去へと逆行転生をしてしまう。 やり直しの機会を得たエラは決意する。今世こそは何にも縛られずに生きてみせる、と。 そのために自ら王子ジルの婚約者の座をイザベラに譲り、腐り切る前の僻地の領主として改革を次々と成功させ、今度こそ前世とは違う幸せな人生を送り始めた。 しかし、運命の断頭台はエラの首筋から離れようとはせず、様々な困難の刃を彼女へと突き立てる。 果たしてエラは迫り来る処刑の運命から逃れ、幸せを掴むことができるのか……?
-
-「お前、私の家族になってくれないか?」 最弱の魔族だったアーカイブは、死ぬ寸前だったところを魔王に拾われる。 子を産むことができず、近づけば他者を傷つけてしまう魔王にとっての唯一の「家族」となったアーカイブは、幸せな日々を送っていた。しかし、魔族は人を。人は魔族を憎み、お互いの平穏のため戦争をしていた。 魔王と討伐するために八英雄たちが和平を餌に魔王を呼び出す。アーカイブの目の前で罠によって弱体化させられた魔王は辱めを受ける。助けるために出ていくがアーカイブは最弱な種族……成す術もなく首を跳ねられ、魔王も八つ裂きにして封印してしまう。 自分に魔王を守る力があれば、意識がだんだん遠のいていく中最期の力を振り絞りアーカイブは、八英雄の一人であるリーゼロッテにとある魔法をかける。 【胎児の魂を食い殺し、存在を乗っ取るための禁断魔法――托卵(たくらん)】 この魔法により、アーカイブはすでに妊娠中だったリーゼロッテの胎児を乗っ取ることに成功する。 最弱の魔族から英雄の子へと生まれ変わったアーカイブは、突然変異で発現した『魔眼』を持っていた。石化、魅了、恐怖、透視、千里眼――。あらゆる種類を使いこなすことができる最強の魔眼を手に入れたアーカイブは、英雄達に復讐することを誓う。 たとえ復讐相手が、腹を痛めて産んでくれた自分の母親や未熟な自分を愛してくれた恋人であろうとも―― 「待っていろ英雄共――俺は貴様らを殺し、必ず魔王様を取り戻す!」
-
-罰を罰で罰する七牢人!地図から消された村の生き残りである一人の少女の「仇打ち」混沌とした時代に巣喰う「巨悪ども」を 成敗するのは死刑囚—!? 「巨悪ども」の恐るべき野望とは...
-
5.0「マスターが無敵フィールドを起動しました!マスターが無敵フィールド内にいる限り、マスターは無敵です!」ニートである日向真人(ひなた・まさと)はひょんなことから仙人が住む世界に転生し、数多くの妖怪やモンスターを倒さなければならなくなった。仙人に昇格するまで決して無敵フィールドから出ないことを誓った真人は、そのおかげて仙界の強者(つわもの)へと変貌し、多くの女の子を弟子にとることに。しかし世界は再び混沌の時代を迎え…。
-
1.0――助けて・・・!!―― 見も知らぬ男たちに誘拐され、アジトに連れ込まれたベアリーは心の中で叫んだ。その声に応えるかのように現れたのは、米国海軍シール部隊隊長のゼイン。彼の話によれば、ここは中東のリビアで彼女をさらったのはテロリストだという。 ――だが、なんのために!? ベアリーはただのギリシャ駐在米国大使の娘だ。何もかもが混沌とした闇の中、脱出を賭けて生死をともにすることになった2人。たくましいゼインに急速に惹かれていくベアリーだったが・・・!?
-
4.7それは突然噴き出した…。 日本の片田舎の死にかけの町に大規模な油田が発見された。 発見者の名は盤流源一郎。その名をとって「盤流市」と名付けられ、創設された石油会社「バンリュー石油」のオイルマネーで町は復興を遂げた! バンリュー石油の恩恵を受けた町は、ただ死を待つだけの町から人々の欲望に応える楽園の都市と化した。 そして都市の魅力に惹きつけられた無法者達が群がるようになっていった… 都市の秩序が荒らされた時、バンリュー石油の社員による超法規的に無法者を逮捕、場合によっては処刑する制裁が下され殺人までもが合法となり、いつしか都市は『合法都市』と呼ばれ町全体がバンリューの引き起こす犯罪の共犯者になっているのであった……。 莫大なオイルマネーが産みだした独裁都市に警視庁特捜部から1人の敏腕刑事が、「盤流」を検挙するべく潜入捜査を命じられる。 刑事の名は遠藤優介。人間の欲が産み出す混沌溢れる「合法都市」で予測不能のハードボイルド・アクションが今ここに始まる!!
-
2.0ギャンブルの強い人には決まって運を引っ張る天賦の才”博才”がある。マカオにて”ウーディ”と呼ばれ、名を馳せた日本人”シュン”。2018年7月に制定されたIR実施法。別名”カジノ法案”混沌渦巻く日本社会に舞い戻った謎の男”シュン”が日本社会へ切り込み、未来を解き明かす!!
-
3.0
-
5.0
-
-魔法を使う極道たち、通称“極魔道”! かつて世界に存在していた魔法は、近代化によって失われつつあった。 しかし、実は裏社会でのみ闇に力として密かに引き継がれていた。 そして、暴力と魔法の混沌とした抗争で新宿が壊滅状態になって20年。 神楽ファウストとメフィストのコンビは歌舞伎町のど真ん中で事務所を構え、 さらなるバトルの火種となっていく! ※この作品は『COMIC MeDu』掲載時のものです。単行本版と内容が異なる場合がございます。
-
4.0元カレと声だけそっくりな彼と土下座から始まる歪で混沌な愛 「人は人のこと 声から忘れるらしい」突然恋人の「すずめくん」と連絡が取れなくなって3ヶ月、綿野ほのかは、恋の終わりを感じつつも忘れたくなくて録音した彼の声を聞いていた。だが、その声をいつの間にか聞き流していたことに気づき、「平気になっちゃうんだ。」と思うのだった。まさにそのとき、会社のエレベーターからなぜかすずめくんの声がして......? 「声」から始まる、ほろにがラブストーリー。
-
-第1話前編 混沌と闇に支配されし異世界で、魔物に家族を殺された戦士・ウルス。狂気と復讐に憑りつかれた彼はある日、「ケルグの酒場」の存在を知る。 そこでは日夜、転生者(?)たちが魔王を討伐するべく仲間を探しているという。 早速ウルスは勇者に選ばれるべく、酒場に出向くのだが…そこで彼は謎の言霊「R」の烙印を押され、未知の召喚式により弱者認定。そして世界の闇に触れてしまう!!! Rとはなんなのか、未知の召喚式とは!? そして、世界の闇とは一体!!? 「怪談イズデッド」の飯島しんごうが送る、誰も見たことがなかった衝撃の異世界ダークファンタジー爆誕!!!!!!!!!! ※この作品はWEBコミックサイト「WEBコミックガンマぷらす」にて掲載されたものです。
-
-お弁当屋さんで働く伊藤紗和(いとうさわ)は、バイト先に毎日訪れる大学の助教授・奥嶽一司(おくたけかずし)に密かに想いを寄せる、一見ごく普通の女の子。 しかしその実態は、プロレス界に彗星のごとく現れた謎の悪役レスラー、「シャークティースSAWA」だった!! 正体がばれることなく、何とか奥嶽さんとの恋を成就させたい紗和だが、「悪役こそ根性」を唱える父や、強力なライバル・津坂まりえ(つさかまりえ)も現れ、事態は混沌を極めていき…!? twitterで話題沸騰、「メイドの岸さん」の柏木香乃が満を持して描く、カオスプロレス・ラブコメディー!!
-
-国賓や外交官との社交を目的として明治政府に建てられた社交場・鹿鳴館。だが性急すぎる近代化はあらゆるモノが渦巻く混沌とした時代を築く。その中心である鹿鳴館で繰り広げられる様々なヒューマンドラマ。『女の力はこれからの日本の重要な要素となるだろう』『ダンスも楽しかったけど本当に面白かったのは……』『代わりにコックリさんで遊びませんか?』『悪魔でけっこう。外交も仏の顔ばかりではやってられないからな』『女性が男の言いなりである国に未来などありませン』混沌とした時代を生き抜く人々をコミカル且つユーモラスに描いた幻の単行本未収録作品集が、ついに電子書籍化!
-
-
-
-
-
4.0昔々のブリテン。自らを王にする鍵を求めるオルランドは、銀灰の瞳をもつ美しき神官エセルレッドと出会う。だがエセルレッドは生贄としてその生涯を終えようとしていた…。剣と信仰に彩られた混沌の世界で二人の運命の歯車がいま回り始める…!戸川視友が贈るドラマティックロマン第1巻。
-
4.6「…あなたなしでは、生きていけない」 乙女の滑らかな肌に指を滑らせる美しい男、その瞳は熱を帯び濡れていて、まるで愛されているのだと錯覚してしまうほどにやさしい…。 ――「神界」「冥界」「地上界」と世界が隔たれ、混沌で満ちていた時代。神界では神々が永遠の生を謳歌していた。新米女神ペルセポネは大地に命を芽吹かせるべく植物のお世話に日々励んでいるが育てていた新芽が枯れてしまう。「死」を受け取りに来た冥界の支配者ハデスに新芽を引き取られることに。悲しみに嘆くペルセポネだがハデスの励ましに心を動かされ、寡黙だが穏やかで優しい一面に惹かれていく…。そんな中、神界の陰謀に巻き込まれていたハデスを救うため、自らの身を差し出すことを決めるペルセポネ。 神界で唯一無二の純愛を貫く、ふたりの神様の恋のおはなし。
-
-
-
5.0
-
-高千穂、出雲大社などを巡り、日本古来の神々の声に耳を傾ける。大震災・経済危機……混沌の時代に、私たち日本人は、どこへ向かうのか!? 著者渾身のスピリチュアルルポ!
-
-パリ同時多発テロに続き、ジャカルタでも爆弾テロを起こしたIS(=「イスラム国」)。その勢力はシリア・イラクにとどまらず、リビアにも拡大しつつある。ISと戦う国々は複雑な利害対立を乗り越え、この過酷な戦いに終止符を打つことができるのか。また、この混沌とした世界情勢は、なぜ生まれてしまったのか。各分野の大家たちが、長期的・大局的な見地から「ISに翻弄される世界」を簡潔に分析する!【WedgeセレクションNo.52】 <目次> ■THE CHANGE IN WORLDS POWER STRUCTURE 足並み揃わない大国 Gゼロ時代の混沌は続く 文・中西輝政 ■ISLAMIC WORLD-HOW TO PREVENT TERRORISM イスラム世界はISを収束できるのか 文・保坂修司 ■THE BEST SCENARIO FOR USA 「中東からは逃げられない」オバマが“次”に残した教訓 文・マイケル・シン ■THE LIMITS OF WESTERN CIVILIZATION イスラムが問題なのか 西洋こそ問題ではないのか 文・佐伯啓思 ※この電子書籍は、月刊『Wedge』2016年1月号に掲載された記事を一部編集したものです。記事中の事実関係、データ、肩書き等は掲載当時のものです。
-
-「コミュニケーション重視の方針で日本の英語教育は破綻する」という、大学教授の主張は果たして正しいのか。 膨大な時間と労力を費やしても、英語を使えるようにならない、今までの日本の英語教育こそ破綻していたのではないか。 そんな破綻した英語教育をつくってきたのは一体誰なのか。 現役高校英語教師が、現場の実態を伝えながら、大学教授や専門家の主張を冷静に分析する。 また、筆者が高校で実践している「英語が使えるようになる」ための授業についても、詳しく説明するとともに、よりよい英語教育の提言をする。 混沌とした英語教育にまつわる議論を「まとも」にするための一冊。 【著者紹介】 1968年生まれ。現役高校英語教師。10年ほど前に「英語多読」に出会ってから、それまでの教育方法を全否定し、多読を中心とした「英語を使う」指導法を展開している。
-
-韓国最大の海運会社、韓進海運が経営破綻した。ロッテグループがお家騒動の思わぬ余波を招き、サムスン電子がスマホ爆発事故に見舞われる。核ミサイル開発に突き進む北朝鮮情勢とともに、激動する韓国の今に迫った。 本書は週刊エコノミスト2016年10月11日号で掲載された特集「韓国の騒動」の記事を電子書籍にしたものです。 目 次: はじめに ・韓進海運の破綻で混沌 ・ロッテの危機 ・サムスン電子 ・止まらない北朝鮮 ・中国のジレンマ 【執筆者】 桐山友一、金志敏、石田賢 宮本悟、堀田幸裕、週刊エコノミスト編集部
-
4.3
-
-鎌倉時代末期——公家政権と武士政権が日本を支配する混沌とした時代に、「悪党」と呼ばれる者たちがいた。数奇な運命により、幼くして両親と死別した正太(しょうた)もまた、己の命、そして愛する者を守るため、時代に争い悪党となった少年である。 大切な人のために、どう生きるのか。本当に守るべきものとは何か——。 大切な人の手をそっと握りしめたくなるような、心温まる珠玉の歴史物語が今始まる! ※作家個人で公開していたWeb漫画作品に、描き下ろし短話を収録し、電子書籍版として配信。※本商品は過去に他出版社から発行されていた商品になります。収録内容に変更はありませんので、重複購入にご注意ください。
-
3.5※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 『エイリアン』『ブレードランナー』『グラディエーター』『プロメテウス』……SFから歴史劇まで、幅広い題材を描きながら、文明論、悪意、暴力など明確なテーマ性と独自の映像美で、いまなお第一線で活躍し続けるリドリー・スコット。その魅力と本質をさまざまな角度から読み解く! 【内容】 《論考》 ◎人生は儚き夢のごとく―リドリー・スコット小論/渡部幻 ◎対決あるいは決闘の本質論―『デュエリスト/決闘者』をめぐって/石上三登志 ◎リドリー・スコット作品における宇宙と人類/藤田直哉 ◎アンドロイドの哀しみ―『ブレードランナー』をめぐって/川本三郎 ◎イッツ・オカルト・タイム―リドリー・スコットの過去・現在・未来/海野弘 ◎現実と虚構をつなぐ映画都市―リドリー・スコットがつくりだす「世界」/五十嵐太郎 ◎風景と身体 ―リドリー・スコット映画の俳優たち/大森さわこ ◎車は走り続ける ―『テルマ&ルイーズ』が開いた道/佐藤結 ◎『白鯨 モービィ・ディック』にコト寄せて―絵画の人リドリー・スコット/滝本誠 ◎誇り高き者の確執、愛憎/内海陽子 ◎高潔と反逆の狭間で―スコットが描く歴史スペクタクルの本質/相馬学 ◎混沌においてスターの顔は、もはや個を区別するためのタグでしかなく。―『ブラックホーク・ダウン』をめぐって/伊藤計劃 ◎二〇二〇年に『ブラックホーク・ダウン』を観る/生井英考 ◎リドリー・スコットの私映画―『マッチスティック・メン』の面白さを検証する/山口猛 ◎在ることをめぐる絶望―『悪の法則』に見るリドリー・スコットの眼の底力/川口敦子 ◎リドリー映画はやはりSF的興奮に溢れている―『エイリアン』から『オデッセイ』へ/ミルクマン斉藤 《コラム》 ◎リドリー・スコットの生い立ちと原体験/稲田隆紀 ◎リドリー・スコットは語る/渡辺麻紀 ◎リドリー・スコット映画のスタッフワーク/佐野亨 ◎リドリー・スコットを語る/渡辺麻紀 《インタビュー》 ◎押井守 サーにしか描けないものがある 《その他》 ◎フィルモグラフィー ◎リドリー・スコット映画のポスター ◎リドリー・スコットを読み解くためのブックガイド. ◎DVD & Blu-rayソフト一 【編者プロフィール】 佐野亨(さの・とおる) 編集者、ライター。1982年生まれ。出版社勤務を経てフリーランスへ。 『90年代アメリカ映画100』(芸術新聞社)『心が疲れたときに観る映画』(立東舎)『映画は千の目をもつ』(七つ森書館)『釣りバカ日誌 映画大全』(河出書房新社)などの編集のほか、文藝別冊シリーズの『ウディ・アレン』『大林宣彦』『竹中直人』『高畑勲』などの執筆・編集も担当している。キネマ旬報ベスト・テン選考委員。NFAJ客員研究員。
-
-1巻305円 (税込)※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 『応仁の乱』はなぜヒットしたのか。世界の先行きが不透明な今、歴史への関心が高まっている。戦争とは何か、文明とは何か――時代と地域を飛び越えて、人類の普遍を見つける。呉座勇一×細谷雄一「英雄なき時代の混沌に立ち向かう」ほか。
-
3.0混沌(こんとん)と喧噪(けんそう)が支配する戦後の横須賀。丘の上には、米軍高級将校のための洋館が建っていた。華麗(かれい)な佇(たたず)まいのその館(やかた)の奥に連れてこられたのは、朽木公爵(くちきこうしゃく)家次男で18歳の七緒(ななお)。そして気高い七緒の目の前には、かつては兄と慕い尊敬した美しい荏田史曉(えだふみあき)が。瞬間、二人の間に愛憎が流れ…!? 時は遡(さかのぼ)り昭和18年。裕福な朽木公爵家に生まれた14歳の天真爛漫(てんしんらんまん)な七緒には、優秀な兄で24歳の壱矢(いちや)がいた。七緒は、壱矢の親友で実の兄弟のように育った史曉が大好きで、いつも史曉のお役に立ちたいと思っていたが…。日本人娼婦(しょうふ)と英国人牧師の間に生まれた史曉には秘めた思いもあり…。 これは時代に翻弄(ほんろう)された、七緒の純情と史曉の執拗(しつよう)なまでの愛の物語!!
-
-さっと読めるミニ書籍です(文章量14,000文字以上 15,000文字未満(20分で読めるシリーズ)=紙の書籍の28ページ程度) 【書籍説明】 この際、はっきりさせておこう。 特定の集団が人間嫌いであるわけではない。 多かれ少なかれ人間は、人間嫌いの病巣を内に抱えているのである。 人間はともかく生きにくい。苦しい。どうにもならぬほど窮屈で不愉快だ。 人間嫌いの正体は「人生嫌い」すなわち厭世感でもあるのだ。 誰もが化粧を落として裸になれば「人間嫌い」の暗部を露出する。 この小著は、人間嫌いを自認する著者による混沌たる真情吐露である。 どうして他人を心底から信頼できないのか、どうして世間の馴れ合いに堪えられないのか、これらの個人的問題にエッセイ風の分析を加えつつ、 人間嫌いを人間嫌いたらしめている核心部分に肉薄してみたい。 さしあたり断っておく。本書は人間嫌いの治癒を目的としているものではない。 むしろそんな迎合的な試みは諦めろ、という風な本である。 私は人間嫌いをひとつの時代病として診断しているのだが、人間嫌いの重篤な個々人が周囲に溶け込んでいくことよりも、 その特性を深化させて燃え尽きるほうが断然よいと考えている。 その点で本書は、人間嫌いの人間嫌いによる人間嫌いのための檄文、という色彩が濃いものだろう。 【著者紹介】 佐野佐清(サノサセイ) 一九八八年石川県に生まれる。 大学時代に「人生」を脱線し、ウツや強迫神経症を抱えながらも哲学と文学に耽溺。 現在は、英国のトマス・カーライルのような著述家を志すため、読書と文章修行に専念する濃密な日々を過ごしている。
-
5.0舞台は敗戦後の混沌とした時代。代々軍人を輩出してきた名家である久住家は敗戦の影響で傾きかけた家を守ろうと、米国から赴任してきた「ロバート・シュルツ」将校に住まいを提供することで多大な援助を受けていた。しかしそれは、ロバートと久住家の長男、「久住 礼一郎」(クズミ レイイチロウ)との性的な関係によって支えられていたのだ……! 家のため、たった一人の妹の将来のためと日々激しい愛撫と蹂躙を受ける礼一郎だったが、ある日ついに耐えかねてとんでもない行動を起こしてしまう!! 「さあがんばって。罰はこれからですよ」激しい愛情に身も心も支配されていく礼一郎と、本当の愛を求める将校の淫らな取引は真実の愛を結ぶのか!? 軍人同士の愛を巡る物語をお楽しみください♪
-
-※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ディープなファンが今も世界中にいる奇才絵師・河鍋暁斎が描いた、この世とあの世の混沌。世界が驚いたそのイマジネーションと驚異的な画力、ユーモアあふれる奇想天外な表現―― そんな暁斎の傑作戯画96図を大収録しています! 【狂斎百図】とは…… この『狂斎百図』は文久三年(1863)から慶応二年(1866)にかけて刊行されたシリーズ作品です。 当時来日した外国人からも評価が高く、みなこぞって買い求めました。 フランス人実業家のエミール・ギメは、その著書 『東京日光散策』の挿絵に、この「狂斎百図」を使用してます。 伝統的な妖怪画の表現を踏襲しながらも、当時流行した風刺的要素がふんだんに込められたユーモアあふれる作品ばかりです。 本書収録96図の中に個性豊かに描かれた妖怪や町人たちの姿が、鑑賞する者の心を和ませます。 【河鍋暁斎】とは…… 幕末から明治にかけて活躍した浮世絵師。歌川国芳の弟子。 同門には「最後の浮世絵師」と呼ばれた月岡芳年がいる。 そのすさまじい画力から海外でも高く評価されており、 鹿鳴館などの設計で知られるイギリス人建築家ジョサイア・コンドルが暁斎に弟子入りしている。 数多くの戯画や役人を風刺する作品を残しており、 その反骨精神が災いして明治政府から逮捕投獄されたこともあった。 狩野派の流れを受けていたが、流派にとらわれることなく様々な画法を貪欲に吸収し、自らを「画鬼」と呼んだ。 奇想天外な絵にその才能を存分に発揮した河鍋暁斎。 浮世絵と狩野派という全く違うジャンルを往来し、独自の画法を確立した、まさに奇才と呼ぶにふさわしい人物である。
-
-さっと読めるミニ書籍です(文章量24000文字以上 32,000文字未満(30分で読めるシリーズ)=紙の書籍の50ページ程度) 【書籍説明】 限りある生命は有効に使いたいものです。 一寸先は誰にもわかりません。しかし 老子の教えを実践すれば、個人と集団を問わず より有効に生きていくことができます。 老子の説く政治哲学をそのまま応用して成功した政治家がいます。 史上まれにみる長期政権、パックス・トクガワーナを実現した徳川家康その人です。 徳川時代は260余年一回も倒産することなく継続しています。 長期政権は政治の方針が間違っていなかった何よりの証しです。 老子の目線で江戸時代を眺めれば、柔軟性の大事さがわかってきます。 本書は『老子』を生き方の指南書として、混沌の世の中をどう生きていくかに焦点を絞ってまとめたものです。 なお、『老子』本編の原文、書き下し文、現代語訳のいずれも出てきません。 各エピソードという素材にいわばドレッシングとして老子をふりかけています。 第一章は総論、第二章は歴史上の人物を老子の観点から論じたお話です。 そして第三章は、具体的にどうしたら良いか、日常できることを論じました。 どこから読んでも支障はきたしません。歴史がお好きな方でしたら第二章を、マニュアルに興味があれば第三章からどうぞ。 【目次】 第一章作為はするな、性質を熟知せよ 小国寡民 ローマ帝国も小国寡民で繁栄した 自律して自立しよう 第二章老子プラン導入のケース タレーラン欧州百年の平和 チンギス・カンと十人制度 おとぼけ女王の柔弱謙下 徳川家康幕府は誰のもの? 第三章実践!老子政略論 観察するためのコツ 水のように生きていこう 【著者紹介】 田島裕司(タジマユウジ) 歴史系ブロガー。ブログ「歴史家とっきぃの振り返れば未来」管理人。
-
-ノッカーズ犯罪者から人類を守るために戦う正義のヒーロー「ジエンド」の活躍を描いたヒーローアクション。前世紀末、「オルタレイション・バースト」によって発生した異能力者“ノッカーズ”は、無数の犯罪を生み出して世界に混沌と災いをもたらす。その十年後、無鉄砲な高校生・明超次(あかり・ちょうじ)は、コンビニを襲撃したノッカーズ犯罪者を相手に、素手で喧嘩に挑んでいき……!?「ヒーロークロスライン」シリーズ初期作品、開幕!
-
-
-
-魔女狩りという名の暴風が吹き荒れ、罪なき人々の悲鳴がこだまする中世ヨーロッパ。この混沌の時代に野望に燃えた領主がいた。彼は悪魔崇拝によって欲望を叶えようと画策し、今一人の少女を狂気の宴……<サバト>の真っ只中に放り込んだ! 娘が生贄として命を散らすその刹那、現れた半裸の美しい男は、傲然と言い放った。「これは私がもらう」。その瞳、そのほほえみは、たしかに人間のものではなかった……。光と闇を併せ持った魔人・ラガラをめぐる連作ストーリー。あるときは退屈しのぎに妖魔を斃し、あるときは血生臭い復讐にすすんで手を貸す。彼にとっては闘いも宝物も、生命さえもゲームの一部にすぎないのか!? シリーズ第1巻(全3巻)!!
-
4.0
-
-ここは来てはいけない森と噂される場所だった。 ソロキャンプをするため、一人で山の中に入った美青年ヒューはその道中迷子になる。 行けども行けども森は深くなるばかり。 その時、明かりを見つけ、助けてもらえるかもしれない!と期待するが足を踏み外し崖下に落ちてしまう。 もうろうとする意識の中、目の前には美しい花が咲いていることに気づく。 その香りを嗅ぐと、何故か下半身が熱くなり今すぐにでも抜きたい衝動に駆られる。 混沌とする意識の中でアレを扱いていると、ヒューの背後から強面の男が現れる。 その男は何も言わずにヒューのアレを握ると、慣れた手つきで快楽へと導いていく。 あっという間にイかされて気を失ったヒューを、男は自分が住む森の家へと連れて帰る。 目覚めたヒューは、これまで見たこともないほどの男のモノの大きさに驚きつつ、彼に全てを委ねるのだった。 「俺っ…やっぱりおかしいかな……。初対面の相手とすぐにヤったりしないんだけど――」 「あぁっ…!やっ、だめぇ……。あんたのスゴくて、あっあっ、でるッ――」 迷いの森で発情させられてしまった美青年が、助けてくれたダンディな大男と共に快楽に身を委ねていく。 オリジナルボーイズラブコミック [漫画]ゆうきせりあ
-
4.4※本作は星名あんじの個人誌作品の電子書籍版となります。【42ページ】 時に西暦2019年。 相次ぐ天災、政治家の不祥事、消費税増税、不景気、若者の性欲減退。 もはやこの世は大草食時代… 混沌極まる闇の人間世界に紛れるインキュバスが二人いた!! 座って待ってたら良質の精が飛び込んでくる時代は終わってしまった。 若者はインスタント食品で腹を満たし、 寝不足で疲労し、性欲は失われるいっぽう…… 良質な精を探す二人のインキュバスはあることを思いつく。 自分たちで素材をスカウトして、おいしく育てれば良いと……。 そんな二人が見つけたのは、全焼した自宅の前で佇む一人のヤンキー青年であった……
-
-遥か宇宙の彼方からやってきた宇宙種子(スターシード)。それが地表に達したとき、地表のいたるところに天災を巻き起こした。その種子はやがてぐんぐん育ち巨大な大樹を形成する。人々は北欧神話にちなんでこう呼んだ…世界樹と!! 世界樹のすそでしか生きられなくなった生身の人間たち。そして生きるために自らの体を機械化し過酷な自然に立ち向かおうとする人間たち。世界のすべてが、世界樹の権益をめぐって抗争を繰り返す混沌に満ちた時代に突入してしまった。その混沌は、平和であったエスメラルダ王国にも着実に迫っていた…。激変した世界での生存をかけた、人類の壮大な戦記が幕を開ける!! 光文社発行の「少年王」創刊号に掲載された「薔薇王」の番外編として企画制作された幻の1作です。
-
-「オレは社会の掃除屋。そして悪人の洗浄は(ガン)パウダーに限る」 有象無象の犯罪者がはびこるマーモット市。 その終わりなき悪事に終止符を打つべく、特殊部隊訓練組織アルファ・アカデミーから超特別捜査官が送り込まれた。 その名も『ミスター・ビーバー』! 「彼が来たからには、今日でやつらもおしまいだ。ケイジ刑事、相棒として行動をともにせよ」 「わかりました!」 しかしミスター・ビーバーは、相棒そっちのけで敵陣に突入するワンマンアーミーだった! ヘリからダイブ! 飛び散るガラスと血しぶき!! 電撃に銃撃にブービートラップ!!! 彼がマーモット市にもたらすのは平穏か、それとも混沌か? かわいらしい外見とは裏腹に、凄腕の戦闘技術で悪党どもを蹴散らしていく異色のヒーローが爆誕! 腕に刻んだ仇敵ゾディアック(十二宮)を討つまで、彼の戦いは終わらない! 硝煙とビーフエンパナーダの香るハードボイルド・アクション、ここに開幕!
-
-人事は企業の浮沈を握る。 幹部人事はその企業の本質を映し出し、将来を示唆する。 主要業界、企業の2018年の注目人事は何か? おかしな人事は会社を駄目にする。 その混沌はさらに人事をねじ曲げる。 騒動を起こしたあの会社はその後どうなったのか? 企業人事にまつわる話題を総ざらいしよう。 『週刊ダイヤモンド』(2018年1月20日号)の第2特集を電子化したものです。 雑誌のほかのコンテンツは含まれません。 *本誌の電子版も販売しています(最新号は毎週月曜日配信)。 詳しくは「週刊ダイヤモンド」で検索ください。
-
-2017年1月20日、世界は混沌の劇変時代に突入した。 この日、落日の覇権国のトップに立ったドナルド・トランプ米大統領。 自国を最優先する彼が指揮する外交の先に待つのは、弱肉強食のパワーゲームだろう。 歴史に学びながら、 冷徹な現実主義に基づく地政学的視点からトランプ後の世界を読み解いた。 『週刊ダイヤモンド』(2017年1月28日号)の第1特集を電子化したものです。 雑誌のほかのコンテンツは含まれません。 *本誌の電子版も販売しています(最新号は毎週月曜日配信)。 詳しくは「週刊ダイヤモンド」で検索ください。
-
-
-
-英国の欧州連合(EU)離脱、米国の大統領候補トランプ氏の支持拡大、欧州で頻発するテロ――。格差拡大に伴い没落した中間層が支配者層にNOを突きつける一方で、寛容さを失った大衆は移民や難民排斥に動く。行き場を失った移民たちが過激思想に染まり無差別殺人を引き起こす分断と反逆の悪循環を人類は断ち切れるか。総力特集する。 本書は週刊エコノミスト2016年8月9日・16日合併号で掲載された特集「世界の危機 分裂と反逆」の記事を電子書籍にしたものです。 目 次: はじめに ・第1部 混沌を読む ・インタビュー イアン・ブレマー ・中東の闇 ・米国の岐路 ・欧州 仏・伊・蘭に離脱のドミノ現象も ・英国EU離脱から何を学ぶか ・中国外交の蹉跌 ・インタビュー ・ブラジル 五輪開催後の前途多難 ・第2部 マネーの深層 ・インタビュー 行天豊雄 ・為替 欧米中の不作為の通貨安競争 ・米国 世界経済懸念が利上げの壁 ・米大統領選と市場 ・Q&Aでわかる イタリア銀行危機の深層 ・ロシアの暴走 ・中国の過剰債務問題 ・厚切りジェイソンが斬る 【執筆者】 谷口 健、藤沢 壮、丸山 仁見、畑中 美樹、渡部 恒雄、菅野 泰夫、平川 克美、金子 秀敏、萱野稔人、森川 央、長谷川 克之、浜條 元保、永濱 利廣、鈴木 敏之、石原 哲夫、大槻 奈那、名越 健郎、関 辰一、週刊エコノミスト編集部 【インタビュー】 イアン・ブレマー、行天豊雄、厚切りジェイソン
-
3.2高級マンションの一室で凄惨な殺人事件が発生した。遺体の顔は損傷がひどく、生前の面影は欠片もない。加害者は著名な女流作家「観月さりな」で、被害者は彼女の夫であるらしい。刑事から厳しい追求を受けるまでもなく、彼女はゆっくりと自らの罪を告白しはじめた。美しく才能もあった彼女が、なぜ愛するパートナーをその手にかけねばならなかったのか? 事件に至るまでの夫婦の関係は、聞いたものを困惑させるほど危険で濃密な物語。そしてすべてが語られたとき、誰も予想していなかった恐ろしい真相が浮かび上がり……。愛欲と密接にからみあった犯罪の数々、そして冷酷無比な美しき殺人鬼《KILLY(キリー)》の登場で、物語はより一層、混沌としたものになっていく……!! 第1巻(全2巻)!
-
-ギャンブルの強い人には決まって運を引っ張る天賦の才””博才””がある。マカオにて””ウーディ””と呼ばれ、名を馳せた日本人””シュン””。2018年9月に制定されたIR実施法。別名”カジノ法案”混沌渦巻く日本社会に舞い戻った謎の男””シュン””が日本社会へ切り込み、未来を解き明かす!!
-
-一人の記憶喪失の男がたどりついたショコラの森。そこにある「本の館」に迷い込むところから物語は始まります。 そこに居る不思議な女性「アガタ」は語ります。 「――その本の主人公は画家を目指す青年で彼には妹が居て、彼はその妹をモデルに画を描いていた。世界は暴力と混沌が溢れる中世の国。インフラの機能しないその世界で兄と妹は世界で唯一心を許しあった特別な存在だった」 ペストの中で画を通して青年が「愛」を知るまでの物語。
-
-
-
-時代は大乱世に突入した。貧富の格差拡大や気候変動に代表される環境破壊、AI(人工知能)など制御困難なテクノロジーの脅威が資本主義を揺さぶる。同時に米国の民主主義が混沌とし、「一党独裁」の中国が台頭する中で、国家と社会、個人のあり方が今後根本から問われてくる。戦後社会の信念とイデオロギーが崩れ落ちる今、私たちに必要なのは、危機の根本を知り、それを乗り越えるための道を示す思想を手に入れることだ。脱経済成長を旗印に支持を広げる新マルクス主義と新型コロナで完全復活したケインズ主義を軸に、大思想家が残した知恵を学び直そう。 本誌は『週刊東洋経済』2021年4月10日号掲載の28ページ分を電子化したものです。情報は底本編集当時のものです。その後の経済や社会への影響は反映されていません。
-
-
-
-
-
-
-
-「うっそだろ~~っ!」コワーイ魎呼を蘇らせてしまったばっかりに、平和な日常が遠い世界にいってしまったフツーの高校生、柾木天地くん。魎呼を追ってきたお姫様や宇宙からきたギャラクシーポリスなど、トンでもない奴らが次々と現れて、学校はブチ壊すは、瀬戸大橋を全壊させるはの大騒ぎ!アブナイ彼女たちに囲まれて、天地は、ユウウツな日々をおくっていた。そんな彼が迎えるお正月。ただですむハズがない! 天地君をめぐって宇宙からやってきた美少女たちの恋の鞘あてが始まった!超人気のSFハイブリッド・ラブ・コメディーOVAのオリジナル小説! これを読まなきゃ人生大ゾン!?
-
3.5男子高……それは思春期の欲望が渦巻く混沌の異世界。一年生の隆春、寛二、純は趣味も性格も違うがなんとなく気の合う三人組。放課後は空き教室に集まって野郎ばかりの境遇をグチる毎日。夏休みになれば。海に、プールに、小旅行の先に、出会いはきっとある。女子はこの校舎の中にいないだけで、絶滅したわけじゃない。しかし残された希望にも危機が。「クロカワイクマを剣道部に勧誘せよ。できなければ夏休みを潰して剣道部で貴様らの腐り切った性根をたたき直してやる」剣道部部長のムチャ振りを受けて最後の希望を守るべく黒河の説得に赴く三人だったが、彼には彼の事情があるようで……
-
4.1
-
4.5
-
-玄関先でスニーカーを履いて、マッチを擦り、家内に放り投げた。赤い波のごとく床の上を火が走るのを確認してから、玄関戸を閉めた。後ろも振り向かず、ひたすら実家から離れた。心はかつてないほど晴れ渡っていた。ついにこのときが来た。憧れの君からお呼び出しがかかった。そうだ、私はこれを待っていたのだ。(「初恋の人」より) 売れない作家・井之妖彦が体験した摩訶不思議な世界とは? 幻想、伝奇、ホラー、SF、酩酊……めくるめく倒錯と混沌。すべて未発表作品で構成された電子オリジナルの短篇集。 *おかびさん *胡桃姫 *女の声 *電話にて *謎の女 *部屋を借りた *初恋の人 *露地のモツ煮屋 ●飯野文彦(いいの・ふみひこ) 1961年、山梨県生まれ。早稲田大学卒業。1984年『新作ゴジラ』(講談社)のノベライズにてデビュー。『オネアミスの翼』(朝日ソノラマ)、『アーク・ザ・ラッド』(エニックス)などノベライズ作品を数多く手がける。『ゾンビ・アパート』(河出書房新社)、『怪奇無尽講』(双葉社)、『ハンマーヘッド』(TO文庫)など個性的なホラー作品でマニアックな評価が高い。その他に『バッド・チューニング』『アルコォルノヰズ』『惑わしの森』『黒い本1・2』『影姫』などがある。
-
-このときの私も、完全にそんな状態に陥っていた。ただいつも以上の腹痛に襲われていたため、ほかに気持ちが行かず、抜け出せない悪夢のごとき感覚を楽しむ余裕がなかった。そんな状態のときに、またしても声が聞こえてきた。「いい加減にしろよ」今度は幻聴ではないとわかった。どこから聞こえているのかまでもわかった。私の体内からだった。(「腸の反乱」より) 売れない作家・井之妖彦が体験した摩訶不思議な世界とは? 幻想、伝奇、ホラー、SF、酩酊……めくるめく倒錯と混沌。すべて未発表作品で構成された電子オリジナルの短篇集。 *死人が踊る *私の気持ち *深夜の散歩 *腸の反乱 *特別展 *抜魂 *夜中の三鷹で *良い女 *信号 *まぼろし街 ●飯野文彦(いいの・ふみひこ) 1961年、山梨県生まれ。早稲田大学卒業。1984年『新作ゴジラ』(講談社)のノベライズにてデビュー。『オネアミスの翼』(朝日ソノラマ)、『アーク・ザ・ラッド』(エニックス)などノベライズ作品を数多く手がける。『ゾンビ・アパート』(河出書房新社)、『怪奇無尽講』(双葉社)、『ハンマーヘッド』(TO文庫)など個性的なホラー作品でマニアックな評価が高い。その他に『バッド・チューニング』『アルコォルノヰズ』『惑わしの森』『黒い本1・2』『影姫』などがある。
-
-「お兄さん、出したほうが良いよ。身体に良くない」心身に染みいる言葉だった。ついつい海中から水面に浮かぶように顔をあげて、隣を見た。とたんに妖彦は凍りついた。隣にいるのはやさしいオジさんではなかった。深海魚にも似ているが、ちがう。あえて言うならば、等身大の軍鶏だった。(「もらった羽根」より) 売れない作家・井之妖彦が体験した摩訶不思議な世界とは? 幻想、伝奇、ホラー、SF、酩酊……めくるめく倒錯と混沌。すべて未発表作品で構成された電子オリジナルの短篇集。 *案内嬢 *寄生虫 *アール・ブリュット *チーズの欠片 *びっくり箱 *ベンチの娘 *もらった羽根 *妹 ●飯野文彦(いいの・ふみひこ) 1961年、山梨県生まれ。早稲田大学卒業。1984年『新作ゴジラ』(講談社)のノベライズにてデビュー。『オネアミスの翼』(朝日ソノラマ)、『アーク・ザ・ラッド』(エニックス)などノベライズ作品を数多く手がける。『ゾンビ・アパート』(河出書房新社)、『怪奇無尽講』(双葉社)、『ハンマーヘッド』(TO文庫)など個性的なホラー作品でマニアックな評価が高い。その他に『バッド・チューニング』『アルコォルノヰズ』『惑わしの森』『黒い本1・2』『影姫』などがある。
-
-金星を舞台に、SFと神秘主義の境界で語られる壮大な物語 宇宙開発部隊の記録員ルー・風(フー)は補充要員として金星の衛星基地に着任した。しかし、そこで彼を待っていたのは、まさに混沌だった。荒んだ基地。狂った制御脳。えたいの知れぬ人々。錬金術に没頭する科学者。そして金星上での不可解なできごと。さらには人間がやってくる以前から金星にあったという謎の女人像。それらの作り出す状況に翻弄されながらルー・風は金星に降りたち、そこで世界創生の秘密を解く鍵を得るのだったが…。惑星探査を始めた人類につきつけられた謎を発端に、人智を越えた世界創生の物語が明らかにされようとしていた。 ●川又千秋(かわまた・ちあき) 1948年、北海道小樽市生まれ。作家、評論家。慶應義塾大学文学部卒。学生時代よりファン活動を始め、SF専門誌で評論を発表。『火星人先史』で第12回星雲賞を、『幻詩狩り』で第5回日本SF大賞を受賞。他に『ラバウル烈風空戦録』シリーズ(中央公論社)、『火星の白蛇伝説』(中央公論新社)、『翼に日の丸』(角川書店)など著書多数。
-
-札幌で女性歌手が殺された! 痴情か怨恨か、暗闇に渦巻く殺意と血塗られた密室の謎 雪の降りしきるクリスマス・イブ、札幌の芸人宿に偶然泊まり合せた十三人の客の中の一人が絞殺された。殺されたのは、ススキノのキャバレーで歌っている相原光子。容疑者として光子と深い関係にあり、その夜一緒だった浦山勇が浮かぶ。しかし、内鍵のかかっているほかの三つの部屋から、光子の所持品が発見され、捜査は混沌とした様相をみせはじめてきた…。(「北の聖夜殺人事件」) 本格推理の醍醐味を充分に堪能させる、珠玉のミステリ短編集。 *北の聖夜殺人事件 *月光と鮮血 *二回目の偶然 *惨劇の家 *死の年賀状 *死者の踊り ●大谷羊太郎(おおたに・ようたろう) 1931年、東大阪市に生まれる。慶応大学文学部国文学科中退。大学在学中にプロミュージシャンとしてデビュー。芸能界で過ごした後、1970年に『殺意の演奏』で第16回江戸川乱歩賞を受賞。翌年より推理作家専業。トリック中心の推理小説を120冊以上発表。近年は時代小説でも多くの著書を発表している。
-
-乱交・クスリ漬けの男の妄想は拡がり、女への想像を絶する虐待が展開する 麻薬不法所持で全国に指名手配され、逃亡生活を続ける黒田健と三人の女たち。健のヤク中に特有な被害妄想が昂ぶるにつれ、女たちへの執拗な性的虐待はエスカレートするばかり。京都、名古屋そして東京へと逃げる間、暴力による責めはもとより、吐瀉物や排泄物まで登場して状況は混沌の一途をたどるのだった。 かつてSM雑誌上において別名義で連載していた幻のバイオレンス小説を発掘! グロテスクかつ猟奇的な作風はそのままに、不気味な世界観が構築されている。「電子版あとがき」を収録。 ●友成純一(ともなり・じゅんいち) 1954年福岡生まれ。1976年、早稲田大学在学中に「透明人間の定理リラダンについて」が幻影城新人評論部門に入選。映画評などでも活躍したのち、1985年「肉の儀式」で小説家デビュー。官能的でバイオレントな作風が注目を浴びる。以後、スプラッター小説のパイオニアとしてだけでなく、SF、ホラー、怪獣小説などでも鬼才ぶりを発揮し、多くの著作を発表。またロンドン関連の著書も多い。現在はバリ島在住。
-
3.3■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 約100ページで教養をイッキ読み! 現代新書の新シリーズ「現代新書100(ハンドレッド)」刊行開始!! 1:それは、どんな思想なのか(概論) 2:なぜ、その思想が生まれたのか(時代背景) 3:なぜ、その思想が今こそ読まれるべきなのか(現在への応用) テーマを上記の3点に絞り、本文100ページ+αでコンパクトにまとめた、 「一気に読める教養新書」です! ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 経済学者・宇沢弘文は、半世紀も先取りして、行き過ぎた市場原理主義を是正するための、新たな経済学づくりに挑んだ。すべての人々の人間的尊厳が守られ、魂の自立が保たれ、市民的権利が最大限に享受できる。そのような社会を支える経済体制を実現するため、「社会的共通資本の経済学」を構築した。 この小著では、経済学の専門的な話はできるだけ避け、宇沢が「社会的共通資本」という概念をつくりだした経緯や思想的な背景に焦点をあててみたい。宇沢が環境問題の研究を始めたのは半世紀も前であり、地球温暖化の問題に取り組んだのは30年あまり前からだった。先見の明というより、問題を見定める際の明確な基準、つまり、思想があったからこそ、これほど早く問題の所在に気づくことができたのである。 ロシアがウクライナに侵略して戦争が始まったとき、欧州のある金融機関が、武器を製造する企業への投資をESG投資に分類し直すという動きがあった。ふつう、ESG投資家は人道主義の観点から、軍需産業への投資には抑制的だ。しかし、アメリカなどがウクライナに武器を供与する現実を目の当たりにして、「防衛産業への投資は民主主義や人権を守るうえで重要である」と態度を豹変させたのである。 ESGやSDGsに先駆けて「持続可能な社会」の条件を探求した宇沢なら、このようなESG投資を認めることは絶対にあり得ない。思想が許さないからだ。「ステークホルダー資本主義」「ESG投資」「SDGs」を叫んでみたところで、一本筋の通った思想がなければ、結局は換骨奪胎され、より歪な形で市場原理主義に回収されてしまうのがオチだ。 資本主義見直しの潮流が始まった直後、世界はコロナ・パンデミックに襲われ、ウクライナの戦争に直面した。危機に危機が折り重なって、社会は混沌の度を深めている。 宇沢の思想に共鳴するかしないかが問題なのではない。生涯にわたって資本主義を問いつづけた経済学者の思考の軌跡は、かならずや混沌から抜け出すヒントを与えるはずである。(はじめに より)
-
3.0
-
3.5
-
3.5
-
3.0
-
3.0異形の怪人が跋扈する混沌の魔都・倫敦を舞台に、あのホームズとワトソンが挑む怪事件とは……!? 俺たちの新・ホームズ譚、開幕!!
表示されていない作品があります
セーフサーチが「中・強」になっているため、一部の作品が表示されていません。お探しの作品がない場合は、セーフサーチをOFFに変更してください。