宇沢弘文の作品一覧
「宇沢弘文」の「今を生きる思想 宇沢弘文 新たなる資本主義の道を求めて」「宇沢弘文 傑作論文全ファイル」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「宇沢弘文」の「今を生きる思想 宇沢弘文 新たなる資本主義の道を求めて」「宇沢弘文 傑作論文全ファイル」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
1989年の1月に書かれた本なので、1989年末からのバブル崩壊、その後の日本経済の惨状については書かれていません。
宇沢先生が日本のバブル崩壊後の様々な経済政策をどう評価するのかと思いました。
宇沢先生はマネタリズムや合理的期待形成仮説について痛烈に批判しています。これらの経済学が人間を、ただひたすら自分の利益を最大化するための計算機械とみなしているからだと思います。
経済学は、経済現象を(できるだけ)科学的に理解したい、という動機から発生したものだと思いますが、なぜ理解したいかというと、世界の様子(貧困や不平等、格差など)を少しでも良くしたいという思いが根底にあるのだと思います。
Posted by ブクログ
著者宇沢弘文が遺した、これまでの講演やインタビューを1冊にまとめた本。宇沢は「社会的共通資本」という概念を生み出したことで有名であるが、これは著者がシカゴ大学で教鞭を取った時代に関連する。当時のアメリカは、第2次世界大戦で勝利して以後、覇権国家として君臨した。経済活動においては、ハイエクやフリードマンといった新自由主義(ネオリベラリズム)が主流であった。これは、ケインズ経済学と異なり、政府の介入をできる限り最小限に抑えて、個人が自由に活動できる経済体制である。しかし、本書を読むと、ハイエクとフリードマンの思想は、厳密には違うことがわかる。ハイエクはたしかに自由を重視したが、人間の理性について