東京 講談社作品一覧
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3.06年生の玉絵は、アトピー性皮膚炎の治療のため、地元の名家、松吉家のせわになっています。 あるとき、玉絵は閉鎖の運命をたどる分校(茶色の学校)をめぐって、おかしな動きがあることに気づきます。クレヨン王国の土の神オチバクライに茶色の学校を守ると約束した玉絵は事件の調査をはじめたのですが、正体不明の魔の手がのびて……。 ●「おたま」こと、わたし、柴野玉絵がバッチ浜にきて、2週間。ママは一度もたずねてこないし、おじの桂ちゃんはカメラをとりに東京へ帰ったきり、どこへいっっちゃったのかわからないし……。 でも、さみしくなんかないよ。100歳おばとは、ほとんど親子ってくらいなかよくなったし、なんといっても、「分校の土管がだれの手でこわされたのか」っていうミステリーの解決にももえてるもんね。 それに、クレヨンたちと大のなかよしになって茶色の学校であそんだり、運動会にいったり、めちゃたのしい。でも、これは、ないしょだよ。
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-医療ネットワークにより、120歳の寿命を約束された昭和111年の東京。しかし、その究極的な社会システムは、様々な歪を産み出す。経済格差、退廃的倫理観、環境汚染、そして、ネットワークから外れ異形化する“ヒューマン・ロスト現象”。 薬物に溺れ怠惰に暮らす“大庭葉藏”は、ある日、ヒューマン・ロストした異形体――“ロスト体”に遭遇。対ロスト体機関に属する少女に命を救われ、自分が人とは違う力を持つことを知る。
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2.9「私といれば怖くなくなりますよ――。」 書店で働く三角康介は、幼い頃から霊が見える体質に悩まされていた。 恐ろしい姿をした彼らが恐ろしく、人間と幽霊を区別するためメガネが手放せない。 ある日、書店に冷川理人と名乗る男が訪れる。 「私といれば怖くなくなりますよ」という言葉に心を動かされ、三角は冷川の“仕事”を手伝うことに。 だが、あるバラバラ殺害事件に関係する霊が、祓われる際に恐ろしい言葉を残す。 「ヒウラエリカに騙された」 ヒウラエリカとは何者なのか? なぜ、霊を“騙し”ているのか。 3人の“運命”が交わる時、東京中を巻き込む大事件が起きる。
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3.92013年4月、建設中の東京ワールドタワーがそびえたつ再開発地域に巻き起こった魔犬騒動。その中心には“未来を知る”と呼ばれた男の存在があった――。契約者の欲望に取り入って過去を作り変えようとするイマジン。その真の目的とは・・・・・・!?
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3.0青学大生千秋の夢はガッポリ稼いで留学すること。結婚2ヵ月で風俗に戻った元証券会社OLさゆりの宝物は、自分が紹介された新聞記事。SM嬢キョウコは元摂食障害の国立医大生。風俗嬢と学生・OL・人妻、二つの顔を使い分ける10人の心と生き方に迫る! 『東京二重生活 風俗嬢の「昼の顔」と「夜の顔」』改題
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-知れば、簡単! 和のおけいこはおもしろい。仏像ブームなだけじゃない。生活に根ざしている和の心。おけいこをして、見直してみませんか?難しいことじゃないんです。入門以前の知識から紹介します。※本書は2003年10月~2004年9月に『目指せ! 和の達人』(東京新聞)に連載されたものを改題し、大幅に加筆、再編集いたしました。
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4.5※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 あの、東京ディズニーランドのミッキーたちが登場する絵本です。 ミニーやドナルド、チップとデールなど、東京ディズニーリゾートの人気ものたちと絵本でいっしょに遊びましょう。 舞台は、ミッキーたちが暮らすまち、トゥーンタウンです。 見ているだけでワクワクするような街並みに、ミッキーたちが次々と現れます。 「これはだあれ?」などと言いながら、ページをめくりましょう。 お子さんの笑顔を引き出す、お気に入りの一冊になること、間違いありません! この絵本は、東京ディズニーランドのミッキーたちの写真で構成しています。 すべてこの絵本のために撮影したものです。 おうちでいつでもミッキーたちと会うことができます! 対象:2歳くらいから ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
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-※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 日本が世界に誇る東宝制作の特撮作品を網羅したシリーズムック。第1巻ではすべての原点である「ゴジラ」(1954年)を大特集。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
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-※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 北京に行ってない人にだって、北京を旅行した気分にさせる、北京の情報がいっぱい! 旅を10倍楽しくする北京マップ――北京の空に想いを馳せて、田舎のおふくろを東京見物によぶ時の、意中の人を実家に案内する時のおもいで、北京から来た中国の編集者と力を合わせて編んだ、「北京旅行全情報」。北京への旅行で、最少限必要な会話や食事・宿泊・交通の情報、昔から有名な街並みや名所旧蹟、公園や博物館・美術館の、歴史と地理が満載。――極爲熱情地編輯了 北京旅遊指南!
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4.0人を喰い際限なく巨大化する怪物、"異形"の侵攻により、世界が滅びて十余年後の東京。 生き残った人々は、各地に"集落"を作り、強く、たくましく、生きていた。 そんな"集落"の一つ、三軒茶屋敬老会で、老人たちと明るく暮らす少女・亜子。 人を蝕む大気のせいで、誰もがマスクをせねば生きられない世界で、 彼女だけは素顔を晒して駆け回ることができた。 亜子の姉・美子は、通信技術を立て直して各地の人々と協調し、"異形"を駆逐することを夢見ていた。 だが、彼らの集落に異形を操る者たちが侵入する。 次々と倒れる仲間たち。亜子を裏切り三軒茶屋を去った美子。 失った総てのもののために、亜子が旅立つ東京観光。 この旅はきっと、世界を変える――!!
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3.2新しい発見が、街の中に眠っている! あなたの知らない東京を探る爆笑ルポ。渋谷・新宿・池袋・銀座……清潔だけれど、猥雑な東京を愛するすべての人々に! ーー東京というのはよく分からない街である。だから、東京との正しい接し方というのは、きっと「よく分からない」状態自体を楽しむことなのである。ぼくが1年間かけて突撃し、玉砕した結果がこの本である。「そうかそうか。玉砕したか。馬鹿め。うわははは!」と笑っていただければ幸いである。(「あとがき」より)
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-戦後、不運にも刑務所に収監された男がいた。その刑務所の中での囚人たちの姿と心を通し、犯罪の本当の姿を暴いていく。欧米や朝鮮半島などと日本との微妙な関係など、当時の世相も見事に活写した傑作。芥川賞候補にして『早稲田文学』で多くの作家と接した著者の代表作。
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-女子高生は読まないで! かかわった子10万人の事情通No.1の著者がまとめた「ふつうの女子高生」のナマレポート。父母・関係者、必読の本――ケータイ、プリクラ、カラオケという女子高生三種の神器から、「なんちゃって制服」「彼氏のこと」、お小遣い、アルバイト情報まで、10万人の女子高生とかかわった著者が、首都圏の女子高生のナマの姿を克明にレポート。圧倒的多数の女子高生の姿が、写真、イラスト、図表で、一目瞭然、必見の書。
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3.0※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 東京はもちろん、首都圏で走るJR・私鉄の車両の中から、新幹線・特急・在来線・とジャンルを問わず、特に人気の高いと思われる車両、近年デビューした新しい車両を100点セレクトしたベスト版です。 紹介するおもな車両は、身近な山手線E235系、中央・総武線のE231系など。新幹線では人気のE5系「はやぶさ」、N700系Aなど。特急では、JRから2020年3月にデビューしたE261系「サフィール踊り子」、私鉄から小田急70000形「GSE」、京成AE形「スカイライナー」など、盛りだくさん!首都圏在住の子どもたちにとって、身近な電車のバリエーションも豊かで、最新の情報も満載です。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
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4.0不夜城・新宿に蠢(うごめ)く中国人たちの闇の掟。「稼ぐためなら命は不要」裏社会を支配する非情、苛酷な鉄の規律! ――密航、不法就労、パチンコ変造カード、地下銀行……なぜ中国人は法を侵してまで日本に出稼ぎに来るのか。東京の「不夜城」歌舞伎町の裏側で蠢く、蛇頭や流氓(リュウマン)たちの真実の姿が、いま明かされる。鉄の掟とカネに縛られた彼らの実態を、中国人ウラ社会に精通する著者が徹底取材した、渾身の書き下ろしルポ。「中国租界」の闇を暴く!
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-闇に蠢く非情の中国コネクション。長く過酷な旅の果て、密航者たちを待ち受けていた「奪人蛇頭」の罠! ――急増する中国人密航者、闇の手配師・蛇頭の犯罪。日本ヤクザも巻き込んだ「見えない中国人の絆」が、裏歌舞伎町に潜んでいる。彼らの究極の目的=「黄金夢」とは? 中国ー東京ーNYを結ぶ密航闇ルートと、知られざるドラゴン・コネクションの真実を、すべて現場取材により徹底解明した、驚愕の書き下ろしルポ。
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3.0弱小プロ野球球団「東京流星群」に身売り話が持ち上がった。そこへ球団社長代行として乗り込んできたのは、十代で億万長者になった車いすの美女だった! 彼女の名は美駒了子。選手や球団職員たちが戦々恐々とする中、美駒が手始めに不振の外国人投手にクビを宣告すると、そこには意外な展開が待っていた! 野球への熱い想いが弱小球団を変えてゆく、本格プロ野球ドラマ! プロ野球を愛するすべての方に贈る物語です!
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4.5東京ヤクルトスワローズのマスコット「つば九郎」が漫画になった!? つば九郎は球団を愛する畜生ペンギンもとい自由奔放なツバメですが、そんな彼の酒と競馬に彩られた腹黒な日常に大フォーカス! 読めばみんな「えみふる(=笑みFULL)」!
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-焼夷弾を避けて逃げ惑った東京大空襲の日、手を引く母に逆らって、細い道を選んだために生きのびた二宮唐子。――12歳の彼女は、白く光る大道を幻に見ていたのだ。 戦後〈霊感少女〉に仕立てあげられた唐子は、仮面をつけた生活に失望する。自堕落な母の生き方にも反発して、流行歌手・江月の前に自らの体を投げ出すのだった。が、唐子は妖気をはらむ女なのか……男の体を萎えさせるだけなのである。やがて江月は、自らの生命を絶つ。唐子も歌手としての道を求めて大阪へ家出する。幸運の卦はいつ訪れるのか?――無限に拡がる「白い大道」。
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-甲州に葡萄園と葡萄酒工場をもつ千倉家には、二人の美しい娘がいた。東京の直売所、千倉洋酒店を切り盛りしている姉の一枝と、近郷の雑貨屋に嫁いだ妹のしげ実である。一枝は薬剤師の西竜一と愛し合っていたが、勝気な彼女と消極的な西との間は、一向に進まない。詐欺事件の後始末に大阪へ出向いた一枝は、叔父の自動車販売会社に働く妻子持ちのセールスマン、染谷の行動的な性格に魅かれていく。一方、封建的な婚家を逃げ出したしげ実は、姉の店で暮らすうち西と知り合い……。 あかね色の夕映えに輝く葡萄園、そこに育った姉妹の人生行路を描き感動をよぶ長篇恋愛小説。
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-敗戦の時、20歳になったばかりの安心院傑四(あじみ・たけし)は、巡回映画で大金を掴んだ。ついでGIを利用したヤミ商売で大アナを当てる。「よっしゃ、これからはアイデアの世の中だ」。彼の夢は、まるで虹のような華やかに彩られた。妻の英子には大阪に、愛人の咲子には広島にバーをもたせると、目指すは東京進出! 「大金持ちになったるで」と、日本一のクラブ『ラール』をオープン。マダムに初恋の女・秋子をすえると、彼が考えたのは、花のパリからのPR新戦法。これも大いに当たって……。戦後派のシンボル「英雄豪傑」の、野心と商才と色の道を、快調なテンポで描き出す梶山文学の面白さ!
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-祖母に縁談をおしつけられ、18の時、九州から東京へ飛び出してきたおてんばの千栄子さん。それから4年、おっとりとした友人の友子さんと同居しながら、速記者として働きつつ、女優のタマゴとして頑張っている。そして、そろそろ恋愛や結婚のことを真剣に考えるようになり……。映画化もドラマ化もされた傑作。
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-作家の多木は、戦時中、東京の住居を畳んで、以来、郷里に住みついた。御殿場線の小さな田舎町だ。戦中戦後の多難な時に、多木は長い闘病生活を送るが、奇蹟的に全快して、家庭も明るさを取戻す。楽天的な妻の芳枝はいよいよ健在で、3人の子供たちもつつがなく成長した。長男長女ともに、父の母校・早大に入学して東京にいるが、これは心配ない。気がもめるのは、ミソッカスの「チビ」、つまり末っ子の圭子のことである。甘えん坊でお転婆で不勉強ぶりは、両親の若い頃そっくりなのだ……。 末っ子を中心に、子供たちにそそぐ父性愛、母性愛を描き、深い感動を呼ぶ、最高級の長篇家庭小説。
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-失業した久世は、元上司の未亡人・治子が経営する連れ込み旅館に居候している。ひも生活の慰みにと、客室に集音機を仕込んで盗聴しているうちに、ある会社の労組絡みの無理心中事件に不審な点があることを知った。好奇心を覚えた久世は、私立探偵を名乗り、治子とともに関係者を調べ始めるが……。昭和30年代の東京を舞台にした長編ミステリー。
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-暁子は、手術直後の苦痛に歪む秋山の唇に、しずかに自分の唇を重ねた。秋山の胃ガンが絶望的な状態になっていることを知った彼女は、そうすることだけが、友だちとしての祈りであり、励ましであると信じたからだ。彼女自身も、郷里の家の束縛を逃れた東京での彷徨によって、心に深い傷を負っていたのだが……。暁子の冒険にみちた経験をカメラ・アイとして青麦のように、あざやかな色とむんむんする匂いを持つ、折れやすい若者たちの愛と真実を捉えたこの作品は、人生の地層を流れる清冽なものを、多彩な手法で探った、青春文学の名篇である。
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-正確な株式銘柄情報に、自分の誇りを感じている佐川にとって、最近は、憂鬱の連続であった。勤め先である<週刊東京情報>に書いている彼の推奨銘柄が、外れ続けているのだ。失意の佐川は、しかしある日、耳寄りな情報を得た。河松製作所に中共から、大量のブルドーザーの発注があったという。佐川はこの情報に、情報屋としての誇りの全てを賭けた。推奨原稿を書く一方、借金して河松を20万株買い込んだのである。……兜町に生きる男の栄光と悲哀を描く標題作のほか、苛烈なビジネス戦争の実態を生々しく描く異色企業小説3篇を収録。
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-美人でしとやかな千秋と、愛らしくドライな元子は、東京西郊の住宅地で繁昌している、そば屋の二人娘である。中学卒業と同時に、二人とも、「手に職を持つこと」を望んで、理容師になる。そして、実力とPRと親バカを利用して、ささやかな店を持ったが、青春の街道は、照る日ばかりではなかった……。「紀ノ川」「有田川」など、女の歴史を才筆で辿った作者は、この作品で、現代女性の生き方を、軽妙なタッチで、輪切りにした。若い女性の、職業・恋愛・結婚・親子問題などが、精妙に織り込まれた、ユニークな青春小説。
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-おれのことを、人はセイントと呼ぶ。聖人のようにわがままに、気ままに生きているからだ。職業は、カメラマン。ボリビアで祭りを撮ったとき知り合った、バロン加納という怪人物が東京に現われたことから、おれは姿のない奴から、命を狙われる羽目におちいった。そして、あの忌わしい戦争の尾を引く財宝さがしの殺人ゲームに、巻き込まれることになった。仲間と敵が、信じられないようなつながりを持っていて、おれをガンジガラメにした。……行動人・石原慎太郎が、現代の「英雄」の危険なゲームに託して、ムキだしの人間群像を描き切った、アクション・ノベルの巨篇!
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5.0華やかな都会の夢をはらむ、白亜の殿堂・東京デパート。そこに働く松野紀美子、藤田節子、牧サユリの3人は、高校のクラスメートで、いまでも仲がいい。だが4年の歳月は、彼女たちをかなり違った色合いに染めあげていた。意地っぱりの紀美子、古風な節子、派手好きなサユリという性格の延長だけでなく、4階の高級呉服売場、地階の食料品売場、エレベーター係といった職場の影響にもよるらしい。そこから三人三様の恋が、そして当然、将来がひらけていくのだった。現代の花形企業であるデパートの内幕と、3人の女店員の恋愛模様を、清新な筆致で描いた長篇。
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-大がかりな偽ドル密輸団を追う「私」なる人物は、密輸団の核心に迫るため、前科者・加下千里の偽名で香港ボス・楊長二の元に潜入し、彼の手先の美女・ジェーン李に近づく。そして、ジェーンとともに東京空港へ向かうが、飛行機のタイヤに仕込んだ偽ドルは、パトカーの追跡で放棄せざるをえない。ホテルの女支配人、女高利貸し、バーのマダムと、その用心棒など悪漢の、入り乱れる密輸団と、公安調査官の対決。力作長編ハードボイルド・サスペンス。
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-九州の南西海上から本土にむけて放たれた無数の風船。それは化粧品会社が、東京への招待客をきめる「幸運の風船」だった。その中の2つ、赤と青の風船が、四国土佐と新潟の山中に落ちた。小松大五郎と柳田千穂は、この奇抜な宣伝アイデアによって出あったカップルだが、小松は新婚旅行の夜、室戸岬の宿で花嫁に逃げられた心の痛手をもち、また千穂も雪溪のみえる谷間で遭難、同行していた二人のボーイフレンドに置き去りにされた悲しい経験をもっていた。著者独自の素材で幻想的にくりひろげる、現代若人の恋と真実。
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-東京新宿百人町のアパートでキャバレーのホステスが殺された。刑務所を仮出所したばかりの男が、情婦の心変わりを怒り、間違えて他の女を殺ってしまったのか? 凶器はピストル。公開捜査中の本部に、続いて殺人の報が届く。――佃河岸にダンス・スタジオ経営の男の死体が浮かび、雑司ヶ谷では深夜密会中の人妻と若い男とが狙われたのだ。事件の連続に色めきたつ記者クラブ。夜討ち朝がけを競って特ダネを追うタイムスの荒木、日日のガンさん、日報の山崎……。現代社会の乱気流が生んだ、凶悪な連続殺人事件の真犯人を追う捜査陣と、事件記者の活躍を描いた力作長編小説。
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-新聞休刊日には大事件が生れる……というジンクス通り、9月23日の昼下り、警視庁桜田クラブの東京日報のデスクへ「女を殺して新宿の北向八幡の境内に埋めた」と、犯人だと称する男から電話が入った。捜査班も各社の記者も急行したが、本当に若い女性の腕が出てきた。バラバラ事件である。捜査一課はもちろん、各社の取材競争が始った……。やがて被害者は、キャバレーのホステスと判明、彼女のアパートからは、客となった者らしい200数十名の名刺が発見された。日報の山崎、タイムスの矢島記者の頭脳作戦! 続いて第2の殺人事件発生! 猟奇とスリル横溢の長編小説。
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-静岡県の片田舎に、石川豊太は呱々の声をあげた。生まれたとたん、とりあげ婆に3本の指を突きつけたという大物である。小学校は開校以来の秀才で通し、村の神童を謳われた。そして豊太も今や17才の春を迎え、あり余る野心と精力を、ひたすら牝山羊を相手の自涜で消化していた。しかし或る日、耳よりな話が転がり込んで来た。小学校の代用教員に採用が決まったのである。教員を踏台に、ゆくゆくは東京に出て行こう。豊太の野望はふくらんだ。――金と女と酒に人生を賭け、なりふり構わず世間をのし渡って行く痛快児を描く、異色の長篇小説! <上下巻>
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-三条銀行の頭取・高藤喜七郎は、財閥解体政策によって統制を失っている旧三条財閥を、銀行の主導権の下に復活させることを悲願としている。しかし、三条不動産社長・田淵英造は、高藤に対抗し、不動産の主導権による三条系列再編成を画策する。一方、もと証券取引所守衛・山沢新二郎は、某外国人と組み、三条不動産株の買占め、乗っ取り、さらには東京のド真中・日本橋の租界化を企む。買占めの情報は「とり屋」の栗山に嗅ぎつけられ、事件は影の主役、保守政党政調会長の登場をよぶ。欲望の町・兜町を舞台に、利権を追って浮沈する人間の相をダイナミックに描く長編ロマン!
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3.0昭和の家族も奇妙で不思議だった。自らの家族を描いたノンフィクション! かくも激しい憎悪、奇妙な絆。父が死んだら お赤飯を食べよう! 焼け野原から復興し、一度は夢を共有した家族であったが、事業で成功した父は、妾を連れて豪遊、母親は身障者の息子と娘2人を連れ別居。愛憎入り乱れた争いをしつつも、お互い支えあう父母。戦後まもなき東京、奇妙な両親たちと自分を描く、工藤美代子版「三丁目の夕日」。<『それにつけても今朝の骨肉』改題作品> 敗戦からたくましく立ち直り、めざましく発展した戦後、古い伝統と新しい制度が同居した時代の奔放な家族風景。『もしもノンフィクション作家がお化けに出会ったら』『快楽――更年期からの性を生きる』などの人気作家、工藤美代子が描く私的昭和風景。 ◎「理不尽で不可解なのに愛おしい」<木内 昇(作家)> ※この作品は『それにつけても今朝の骨肉』として2006年2月に筑摩書房から刊行されたものを、改題改稿いたしました。
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-超満員の観衆でふくれあがった後楽園球場。6回表、突如、自からマウンドをおりた東京イーグルスの渡部投手は、球場から姿を消したのである。その夜、若手実業家・副島秀雄が絞殺され、現場に渡部投手のシガレット・ケースが落ちていた。さらに翌日、バーのマダム・木下綾子が絞殺された……二重殺人事件……。敏腕の速水警部は、事件の裏にひそむプロ野球の暗黒面に捜査の手をのばした。一方、独自の推理で「失踪と殺人」を追う弁護士の百谷泉一郎・明子夫婦の活躍。複雑にからむ事件のナゾを明快にさばく二人が、やがて探りあてた犯人は……。
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-深夜の東京駅に突如訪れたサイパン玉砕の一個大隊。彼らが見た戦後10年の祖国の顔、そして家族たちは……、という表題作など、全5編。脚本家・倉本聰が手掛けて舞台・テレビドラマ化され、笠智衆など出演で映画化もされた傑作。
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-異国で迎えた祖国敗戦の日から幾多の辛酸と闘って生きていく二人の健気な姉妹。満州・大連からの引き揚げ者の女3人の家族が、周囲に何度もだまされながらも、けなげに生きる様を描いた傑作。焼け野原となった東京で、父親を待ちながら……。巨匠の麗筆が全女性に訴える敗戦の哀歌。
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-加島は東京駅で、元海軍の機長に護衛を頼んだ。名古屋に着いてからのことを。機長は鉄道で行くと言うが、加島は飛行機を使うという……。守るのは現ナマ。ある企業の株主総会へ向けて、ある計画が……。経済小説の第一人者による、共同通信経由地方誌配信の連載小説。
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-中学3年生の娘は、年末のある日、父と暮らす家の古土蔵を大掃除していたら、ある家族の写真を見つけてしまった。それは、昭和19年5月、東京・麹町の家で、その家族が撮った1枚のようだったが……。戦争を抱えながらも、懸命に戦後を生きて行く家族たちの物語。
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-新聞社の社会部は、複雑で捉えがたい現代社会を写す鏡である。東京駅の実在しないホームをさがす若い女、変質者の親を持つ悲しみから殺人を犯す少年、秘密を持つ家出娘、などが、ふしぎな成り行きで、社会部記者を、事件の渦中に巻き込んでしまう。警察官と立場の違う彼らは、仕事として事件の核心に迫りながら、いつのまにか、人間ドラマの登場人物にさせられる。……これは、一流新聞の社会部記者として、豊富な体験を持つ著者が、フレッシュな手法で、現代という怪物を描破した、異色ドキュメント・シリーズである。「恐怖デパート」「野獣の記憶」等など、44篇を収録。
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-福岡の八幡市に住む平凡な一家。近くには動物園があって鳴き声も聞こえる、のどかな生活をしている。娘の一人は東京の大学を出て、銀座の百貨店に入社が決まっていたが、頼んでいた戸籍謄本を両親が取り忘れていたことから、上京せざるをえなくなった母親が昔の恋人と偶然の再会したことで……。普通の家族の幸せを描いた、『糞尿譚』が芥川賞を受賞した作家による傑作長編。
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5.0「四時半ごろ、浅見川にいたわたしが六時に東京で殺人をやるなんて不可能じゃないですか」と千家和夫が言う通り、手札の写真は、下り“はつかり”をバックに釣糸をたれる彼のものであった。当日の撮影に間違いなし、と傍証が固められては、丹那刑事も一撃を喰った感じで、南風荘事件の捜査はフリ出しにもどった。…… という表題作のほか、全6編を収める本格派の驍将・鮎川氏の新作推理小説集。
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-大阪・心斎橋で、田舎から出てきた少年がスリを働き、地元のワルどもに因縁を付けられていたところ、一人の青年が助けに入った。お金持ちのその青年は、少年を自宅のある東京に連れてこようと上京すると、一人の女性が……。そして、ある事件に巻き込まれ……。少年と青年の交流を描いた感動の名作。
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