amieさんのレビュー一覧
レビュアー
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なかなか興味深い
ご存知「土竜の唄」の作者高橋のぼるが、1998年から描いていた作品。
「土竜の唄」の連載開始より7年も前の作品だが、画風はまんま「土竜の唄」。
原作者は「勇午」が有名な真刈信二。
「勇午」もネゴシエーターを主人公にしたリアル感のある作品で、麻生太郎が激賞したという作品。
(ただし、作画は別人で、画風は全く異なる)
本作は「企業内の危機管理のスペシャリスト」という立場の人物を主人公に、コメディ要素も織り込みつつもやはり全体的にはシリアスなストーリーとなっている。
描かれた時代からして、まだスマホが無く、PCも古臭いという描写も多いものの、内容はかなりレベルが高い。
主人...続きを読む -
時代を考えるとすごい
後に「へうげもの」で有名になった山田芳裕の作品。
時系列的には「デカスロン」の次回作にあたり、本作の後舞台をモーニングに移して2作描いた後、「へうげもの」が同誌でスタートすることになる。
個性的なキャラ絵が特徴の作者だが、「デカスロン」と比べればかなり現実的になっており、むしろ「へうげもの」よりも常識的。
寡黙で正直な主人公のキャラも含め、読みやすいと思う。
その内容だが、「宇宙兄弟+SF要素」と言った感じ。
宇宙飛行士になる為の選抜試験の過程なども描かれており、またNASAがダメでもロシアから…という展開も含め、宇宙兄弟とかなり似ている。
これを、宇宙兄弟の連載がスタ...続きを読む -
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なかなか深いけれど…
「ナナとカオル」の作者甘詰留太の作品。
当時は絵にかなりクセがあった印象だが、10年経ってそのクセがだいぶ収まってきて、比較的読みやすい絵になった印象。
ストーリーは不倫ものだが、単純な流れではなく、そこに至るまで、至った際の葛藤などを細かく描写している。
この点は単なるエロマンガと異なり、深みがあって好印象。
一方で、設定がちょっとわかりやすすぎかな?
マンションの真上の階とか、そこまでわざとらしい設定にする必要なかったのではないか?
夕一郎の秘書にしても、他のキャラがリアルな描写だけにわざと過ぎる感がある。
あと、2巻の同窓会の流れも意味不明。
突然そういう展開...続きを読む -
評価が難しい
まずタイトルが某人気作を連想させるのは、狙っているんでしょう。
で、内容だけど何とも掴みづらい。
「ちょっとエッチなラブストーリー」系のキャラと、明確に「アダルトマンガ」のキャラが並立しており、このギャップが非常に大きい。
一方で、キャラデザイン自体は普通の少年マンガ系ラブストーリーとして十分成立するレベルで、特別過激な事もない。
ストーリーは、「なぜそこでそう考える?」となる点が多く、また日程が限られている割には時間経過が非常に適当。
という事で、この作品の目的がそもそも「??」という感じ。
アダルトマンガの作者が、一般ラブストーリーっぽく気軽に描いた作品というと...続きを読む -
なかなかよさげ
「転生」ではない「異世界もの」の作品。
魔王を倒した後で主人公が干されるというパターンは、他にもチラホラ見られ、特別あたらしいものではない。
また、主人公が緻密な計画の元に組織を作り上げるというパターンも、最近の異世界ものではちらほら存在する。
ストーリー自体も、よく考えればありきたりでもある。
という事で、特別新鮮な流れではないが、絵と雰囲気が良い。
特に絵は、この手にありがちな安直な感じではなく、大作感を感じさせるもの。
主人公のつかみどころのないキャラも、わかりやすさを追求して安直なキャラ設定の作品が多い中では良い感じ。
原作は「小説家になろう」発らしいが、この絵と...続きを読む -
待ちわびた
例によって1年ぶりの最新刊。
毎回の事ながら、いきなり最新刊を読むと過去の話やキャラ詳細を忘れており、一度前の巻に戻って読まないといけないのはご愛敬。
年1巻ずつだと、完結まであとどのくらいかかるんだろうか?
少なくとも5年、場合によっては7~10年かかるのかも。
本巻は、次章へのつなぎの話と言った感じ。
淡々と移動し、新キャラのエピソードが入った後で新たな複数キャラとの出会いで終わる。
次巻以降、おそらく第七層へ突入していくことになるのだろう。
新たなる登場人物との出会いは、非常に興味をそそる。
一方で、相変わらず余計な作者の趣味がワンポイント入っているのはいい加減勘...続きを読む -
ありがちではある
よくある、「ゼロサムデスゲーム」系の話。
まあ「神さまの言うとおり」系と言えばわかりやすいだろうか?
グロさは他の作品をもしのぐほどのレベル。
ただこれは、血など一部がカラー描写であるという配信マンガならではの要素によるものが多いと思われる。
もし完全モノクロなら、そこまでのインパクトではないだろう。
特段練られたストーリーと言う訳でもなく、誰でも安易に構想できそうな内容で、この点は評価できない。
絵も独特の不気味さはあるが、上手いというほどでもない。
ただ、主人公が意外なキャラだったりと、ちょっとした遊び要素で意表を突いてくる面はある。
全体的に、褒められるよ...続きを読む -
読みにくい
そもそも、ロボットアニメの動きをマンガで再現するのは難しいと思う。
動きの激しいロボット同士の戦いは、アニメで見るべきなんだろう。
というわけで、本作もキモである戦闘シーンが非常にわかりづらい。
フルカラーならともかく、白黒のマンガでどちらが攻撃しているのか、何が破壊されたのかなどが分かるはずがないと思う。
仕方ない事だけど、大きなマイナス点。
ストーリーは…、いかにもロボットアニメ的。
エヴァやガンダム的な中二病の主人公。
当初リアル路線だったはずなのに、いきなり非現実的になる展開。
いかにもって感じ。
この作品をアニメで見れば、それなりの出来になるんだと思う。...続きを読む -
3巻まで読んでみた
3巻まで読んでみた感想。
ちょっと「テセウスの船」の影響を受けすぎているという気がする。
あと、はやりの「東京卍リベンジャーズ」もあるかも。
謎が謎を呼ぶ展開自体は悪くないけど、細かい所でのツッコミどころが多い。
例えば3巻で琴音が主人公に会いに来る場面。
なぜあの時(または他のタイミングで)二人の隠し事を全て無くすように話し合ったりしなかったのか?
最初の時間軸で「私を止められたのはお兄ぃ…、あなただけだったのに」とまで言われておいて、あの場面でなぜ隠し事をするのか、また琴音の本音を聞きださなかったのかが全く理解できない。
あと、わざとらしく出てくる黒幕、これも...続きを読む -
これはなかなか
「あさひなぐ」のこざき亜衣の次回作。
「あさひなぐ」が現代のメガネっ子を主人公とした、なぎなた部での青春部活物語であったのに対し、本作はガラリと毛色を変え、近世チューダー朝期のイギリスを舞台とする。
主人公はエリザベス1世を支え続けた重臣ウィリアム・セシル。
物語はエリザベス1世女王の戴冠の時から始まり、すぐに過去に戻って「ブーリン家の姉妹」でも有名なアン・ブーリンを中心としたエリザベス1世生誕の時の話となる。
まず、前作とのこのテーマの大きな違いがすごい。
長期連載かつ人気作であった前作の匂いを全く残さず、新しいテーマに臨むという作者の意気込みは素直に評価すべきだろう。...続きを読む -
これまたすごそう
「君が僕らを悪魔と呼んだ頃」の作者さの隆の最新作。
まあ、一言でいうなら、「日常版東京卍リベンジャーズ」という感じ?
前作がすごい話だったので今回も期待をしていたが、冒頭からその期待を裏切らないようなすごい展開。
もっとも、「日常に潜む狂気」的な話から、非日常的な話になってしまった感はあるけれど。
現段階では全く先が読めず、どう展開していくのかすら想像できない。
また、どうしても「東リベ」や「テセウスの船」を意識してしまう内容も少し気になる。
が、この作者ならそれなりの内容にまとめてくるという期待を込めての点数。
一方、絵に関しては前作と同じ系統ではあるが、線がやたら...続きを読む -
ちょっと懐かしい
昔どこかで読んだマンガに似ているなと思ったら、まさにこの作品の連載時にしばらく読んでいた記憶でした。
8年ぶり?に読んでみたけど、まず絵が下手。
下手なのに決めポーズ的なものを取るのが余計変。
また、キャラも強調しすぎていて濃すぎる感じ。
刑事の変な方言とかね。
全体的にデビュー作という事もあってか、稚拙な感じ。
そしてストーリー。
発想は面白いけど、表現が安易。
犯人探しも良いけど、まずは過去の自分に完全なアリバイを作らせたうえで、自分が動くというのがスジじゃないかな?
アリバイ無しだと同じことを繰り返すというリスクが生じるのは、誰でも考えるでしょ、普通。
...続きを読む -
何とも評価しづらい
初期段階では評価しづらい作品。
取り合えず、絵は上手くない。
正面からのキャラ絵はまずまずでも、動きのあるシーンのデッサンがおかしい。
で、肝心のストーリーだが、1巻の時点ではよくあるC級マンガと言った感じ。
ちょこちょこツッコミどころのある展開や設定などが安っぽく、「練られた作品」という感じはしない。
ただし、2巻以降を見る限りではスケールがそれなりに大きくなり、更なる謎が増えていく感じ。
この感じ、何かに似ていると思ったら、昔見たアメリカのドラマ「LOST」のような謎が謎を読んでよくわからなくなるような展開。
私自身はあれに付いていけなかったが、それを面白いと思う...続きを読む -
興味深いテーマではある
ご存知、「ガンダム」のキャラクターデザインをしていた安彦良和のマンガ作品。
本作は「月刊COMICリュウ」にて2006年11月号~2012年9月号まで不定期に連載されたもの。
代表作とも言える「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」の連載が「ガンダムエース」2001年6月号~2011年8月号なので、時期がほぼ被っている。
THE ORIGINのオデッサ編開始となる15巻の発売が2007年5月なので、ほぼその頃から本作の連載が並行して始まったということだろう。
一方、1巻の巻末マンガなどを見ると、本作の構想自体は1990年代後半からあった様子。
(この巻末マンガの執筆が200...続きを読む -
過去作よりずっとマシ
まあ、ありがちな復讐代行業の話。
復讐=殺しのやり方がちょっとえぐいが、これは他の作品でもある事。
古くは「ブラック・エンジェルズ」、今なら「外道の歌」などね。
本作は、冒頭からとんでもない設定を持ってくることで敢えてリアルさを薄め、その天真爛漫キャラを上手く生かして読みやすくしている感がある。
もともと「復讐代行屋」それも「殺し専門」となればリアルではないのだから、このぶっ飛んだ設定もアリだろう。
絵は相変わらずキレイであり、主人公とヒロインのキャラもありがちだが悪くない。
展開も予想ができる範囲とは言え、この手のダークな作品として平均程度の出来にあるのではないか?
(...続きを読む -
悪くない
まず、絵がキレイ。
墨を強調したような絵は、「LIAR GAME」の甲斐谷忍にも似たタッチかな。
主人公やヒロイン等の絵はイマドキの美しさで、かなり読みやすい。
一方、内容は冒頭から結構なグロさ。
ヒロインもしくはそれに準じた存在になるのかと思われたキャラがアッサリ殺されるなど、ちょっと予想外の展開。
現実味があるのかと言われれば無い内容だが、この設定ならそれも納得。
異能力を持った者同士の戦いという事で、ありがちなパターンではあるが普通に面白い。
ずば抜けた魅力があるわけではないが、ヒマつぶしに読むなら十分ありのレベル。
問題点を挙げるとすれば、その売り方か?
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最後まで読んでみて
当初、あだち充の「野球マンガ」としては既視感が多く、ちょっとインパクトに欠けるかなという印象だった本作。
最後まで読んで、その方向性の違いが少しわかってきたような気がします。
本作は、「H2」や「ラフ」などの名作のような恋愛ドラマ要素は少なめとなっています。
これは、主人公とヒロインの双方にとって大事な存在がいたという事と、ヒロインが男の子っぽい考え方という事にもよるでしょう。
主人公はあだち充作品定番の「やや天然キャラ」で、ヒロインも「主人公に非常に似ている」という面もあるかも。
結果として、揺れる心の描写というのは少なめで、どちらかというと「恋愛感情の見えない、性格の良さ...続きを読む -
まだ何とも…
「かのかり」の作者宮島礼吏の新作。
まさかの脱マガジン、脱講談社とは驚き。
お金持ちの家の多人数きょうだい、特に女性は美女ばかり…、なんか既視感のある設定。
最近では「五等分の花嫁」とかね。
きょうだい間の秘密にしても、この人数ではともかく、過去にいくつもあった。
「かのかり」の入りは非常にインパクトのあるものだったが、本作の入りは静かで、説明っぽい。
早々に「秘密」が明かされるが、「かのかり」の様なテンポの良さは今のところ感じられないかな。
大きな流れ自体は容易に予想できるが、具体的な展開は今の段階では読みづらい作品。
ちょっと「きょうだい」が多すぎて覚えるのに苦...続きを読む -
興味深い話
原作者に「井手久美子」とあるが、この人こそが作中に出てくる「久美子様」その人。
江戸幕府最後の将軍徳川慶喜の七男で、徳川慶喜公爵家2代目となった徳川慶久の四女にあたる女性。
彼女は2018年7月に95歳で亡くなったが、その1ヵ月前に「徳川おてんば姫」という自叙伝を出しており、本作はこれを原作としているのだろう。
まず、絵は少女マンガっぽい雰囲気で、非常に読みやすい。
また、本人が原作とあってか時代考証等もしっかりしており、当時の華族の生活を知るうえで興味深い作品。
一方で、当時の華族は「夢のような貴族生活」を送れたわけではない。
実際、「久美子様」の兄で徳川慶喜公爵家3...続きを読む -
新鮮で面白いけど…
全巻読んでのネタバレ感想。
あだち充の作品は、いくつかのパターンに当てはまる。
まずは、野球漫画か否か。
前者はナイン、タッチ、H2、クロスゲーム、MIXなど、いわゆる代表作と言われるものが多い。
実際に読んでみても、安心感・安定感がある一方で、パターンはかなり限られる。
後者はみゆき、ラフ、スローステップ、いつも美空など。
王道ではないが、いつもとは毛色が異なり名作も多い。
本作はボクシングマンガであり、後者にあたる。
ボクシングはタッチの頃からもちょくちょく出てきているが、ここまで前面に押し出したのはスローステップと本作くらいだろう。
また、あだち充作品の...続きを読む -
やっぱり一番の名作
久々に通しで全巻読み、やはりあだち充の最高傑作だと改めて思いました。
代表作は「タッチ」であり、もっともあだち充らしい名作は「H2」だとも思いますが、作品として最も惹かれるのは本作の方。
ツンデレ系で非常に魅力的なヒロイン亜美、真面目一辺倒ではなく適度に抜けている点が素晴らしい主人公圭介、そして魅力的なサブキャラクター達が非常にいい味を出していると思います。
これは、あだち作品では珍しい「寮生活」という舞台によってより濃くなっているのかもしれない。
一つ屋根の下で生活を共にしているからこそ生まれたエピソードも多いですしね。
ちなみに本作のヒロイン亜美は、個人的にあだち充作...続きを読む -
タッチのバージョン違い
あだち充の王道と言える野球がテーマのマンガ。
その中でも、本作は大きな流れが「タッチ」に非常によく似ている印象を受ける。
主人公たちの関係や運命(これはタッチとは逆パターン)、また野球部内での監督との確執等々。
その為、安心感も非常に大きい一方で、既視感もかなりある。
また、読者としてはやはり最初の若葉の印象が強く、本作の展開は完全にはスッキリしないという考えも芽生える。
そういう意味で言えば、タッチやH2、MIXなどと比べると少し評価が下がるかな。
でも、普通に面白く、またあだち充らしさも全開なので、ファンには(そうでない人も)ぜひ読んでもらいたい。
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国民的作品
ご存知、あだち充の代表作にして、国民的と言える作品。
アニメの最高視聴率31.9%は日本のアニメ単話として歴代7位、平均視聴率も25.6%と今では信じられない数字を記録した。
久しぶりに読み返してみると、さすがに言い回しや表現等で古さを感じる面も多い。
が、後のH2やMIXの原点ともなったやり取り・展開は、まさにあだち充の王道とも言えるもの。
時代からくる違和感はすぐに無くなると思う。
結果として、今でも十分通用する偉大な作品という評価には何の変わりもない。
連載開始は1981年で、今から40年以上も前。
それでこの内容は凄いの一言。
(そのさらに40年前と言えば、戦時...続きを読む -
この作者の作品で一番好き
「ルックバック」に続く、今最も話題になると言っても過言ではない藤本タツキの最新作。
実は、春に無料で公開された時点で既に3回+α(断片読み)していたのですが、単行本化されてまた読みたくて買ってしまいました。
「ファイアパンチ」「チェンソーマン」といった過去作でも、主要キャラが映画好きという設定があり、かなり踏み込んだ見解が語られていましたが、本作はまさにその「映画」をテーマにした作品であり、藤本タツキの映画愛と映画への見方がよく分かります。
実際、この作品の中にある「映画という完成された映像は、それがドキュメンタリー作品であったとしてもどこまで事実を表しているかは録った人にしかわ...続きを読む -
相変わらずの味わい
昔懐かしのゴリラーマンの続編。
今回は、当時の主人公たちが40歳になった時点での話みたい。
さすがに香織ちゃんは出ないかな。
40歳になった香織ちゃんを見たいとも思わないし。
ゴリラーマン自体は、昔より人間っぽい顔つきになった気がする。
今回の見た目なら、実際に居てもおかしくないレベルに。
藤本は大きく変わった印象。
その他のキャラも出てくるのかどうか、楽しみではある。
また、女性キャラの見た目も変わった。
以前の「工藤静香系」だったのが、すっかり今風の見た目に。
「BECK」や「RiN」っぽくなったというのかな。
(男性キャラやモブ女性キャラの見た目は、...続きを読む -
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面白いのは認めるが
モンゴル帝国にインド墨家?
まるで「墨攻」みたいだと思ったら、「墨攻」のマンガ版の作画だった人の作品なのね。
話自体は墨攻に似て、すごく面白い。
イマドキあまり見ない劇画調の絵も、この内容なら合うでしょう。
ただね、歴史を舞台にしているならばもっと時代考証をリアルにして欲しい。
まず髪型。
モンゴル人は辮髪の系統であり、モジャモジャ頭や長髪はおかしい。
インド墨家というのも調べたが、やはりそんなものは存在していないし、秦の統一以降、墨家の活動は世界中で確認されていない。
アメダバ=アーメダバードではないかと思われる(地図上の場所も一致)が、そもそもアーメダバ...続きを読む -
ちょっと無理
オリジナルをかろうじて知っている世代。
冒頭の街並みやメカ描写はオリジナルを彷彿とさせ、期待してしまった。
が、キャラ絵が全然ダメ。
誰ですか?、この主人公は。
キャラまで変わってるし。
ストーリーも、今までのものを崩す設定が気に入らない。
これは原作者本人の意向なのかもしれないが、せっかく築き上げた壮大な世界感を誤魔化すかのような重大な後付け設定は止めて欲しい。
どうせ設定から変えるのなら、オリジナル版の完全リメイクとして一から作り直した方がまだ良いのではないだろうか?
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なんか、すごい!
これは、すごい作品。
「チェンソーマン」の藤本タツキが、同作の直前に連載していたのが本作。
正直、私はチェンソーマンがあまり好きではない。
絵も雑だし、勢いは認めるが展開もなんか雑。
登場キャラは味があるが、これまた雑。
本作も、確かに似たところはある。
が、宗教観や人生観のようなものも感じられ、アチラよりはオトナ向けという感じ。
1巻はなかなかシリアス、2巻でトガタの登場でぐちゃぐちゃになり、3巻以降ではまたかなりシリアスに。
5巻などはかなり感動的で、その後また流れがガラッと変わって壮大なエンディングへ…。
正直、ストーリーは突拍子の無い面が多く、「マトモ...続きを読む -
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最近の作品に通じるものも感じる
今お気に入りのマンガ家の初期の作品集。
「佐々木君が銃弾止めた」や「シカク」には、最近の作品に通じるテイストを感じる。
ストーリーもそうだし、キャラ絵やキャラの何気ない仕草なども。
どの作品も一ひねりあって面白く、ファンにはぜひ読んで欲しい。
ところで、あとがきを読んでかなりの違和感を感じた。
「17歳で大学へ」とは、飛び級?
ただ、Wikipediaを見ると藤本タツキは1992年10月10日生まれとの事。
そして、あとがきには大学に入ったのは東日本大震災の直後とある。
となると、普通に18歳のハズ。
この単純な間違いが、わざとなのか、天然なのか。
それ...続きを読む -
正統な続編
「MASTERキートン」ファンを自認する私だが、実はReマスターは今回初めて読んだ。
前作の最終話から20年後が舞台の話。
(実際は前作ラストが1994年で本作が2011年とすると、17年後?)
キートンも相応に歳を取り、それを強調するかのように老眼鏡を使う場面が多く描写される。
今回の年代設定は2011年頃。(第二話で1991年からのクロアチア紛争から20年とある)
キートン自身は大学進学後に結婚そして離婚、その後大学を中退して軍に入り、3年後にSASに入って1980年の駐英イラン大使館占拠事件で活躍したとあるので、おそらく1957年頃の生まれ。
となると、今回の物語では...続きを読む -
今一度読み返すべき作品
連載時もちょこちょこ読んでいたし、各種検証サイトもかなり見ていた。
細かいところはともかく、自分なりに「進撃の巨人」をある程度読んでいた気になっていたが、今回この超合本版が出たのを機にまた全て読み返してみた。
読んでビックリ。
素晴らしい。
一気に読むと、月1回の連載ではわからなかった線が繋がり、その細かな伏線が非常によくわかる。
エレンのやろうとしていたこともまたよくわかる。
各種検証サイトに書かれている事もよくわかり、かつそれに従うだけではない、自分なりの考えもきちんと出てくる。
これ、私のように「進撃の巨人」を深く読み込まずして分かった気になっていた人は、ぜひも...続きを読む -
内容はお墨付き
単巻売りで462円、5冊分まとめた超合本版で2,310円。
変則構成の合本版7集も含め、価格は単行本と全く同じです。
となると、コレクター的価値で言えば単行本を買い込んだ方が良いかもしれません。
一方、読み返すときなどは5巻まとめてある超合本版の方が戻って探しやすいという面もありますね。
本当は、1割程度でも超合本版を安く売って欲しいところですが。
(BookLiveの「〇〇%値引、✕✕巻まで」というクーポンを使う場合、巻数が少なくて利用しやすいというメリットはありますね)
内容は今さら言うまでもないでしょう。
「GANTZ」などと並んで、特殊な設定・環境を描いたマンガの...続きを読む -
読み手を選ぶ
「鉄腕アトム」のリメイクとしては浦沢直樹の「PLUTO」が有名。
あちらもかなり大胆にアレンジしていたが、むしろワクワクして読めた。
(ただし、浦沢直樹あるあるとして尻すぼみ感もかなりあった。短い原作を膨らませすぎ?)
一方の本作は、なんというか…読みづらい。
まず、絵が古い。
80年代、バブル期によく見られ「オシャレ」とされていたような線の細いキャラ達に、細かすぎるメカ描写。
個々のキャラ設定も、なんか古い。
内容も相まって、「作者のコダワリが強すぎる、同人誌的作品」のように感じてしまう。
そして、てっきり作画を担当しているかのように思える程大きく名前の出された「...続きを読む -
新展開
まさに「神巻」だった前巻の再会を受け、今回はその余韻を味わいつつ6人に増えたメンバーでの新たなる展開がスタート。
ムッタとヒビトのほっとする掛け合いに、地球でのほっこりするエピソードも絡めて物語が進んでいきます。
この兄弟の安定の掛け合いに加え、人数が増えたことで描写の厚みが広がった感じ。
やはり2人だけだと話を膨らませにくく、ブギーに頼る面が多かったですからね。
一方、「好事魔多し」「一難去ってまた一難」がこの作品の特徴でもあり、今回も新たな心配ネタが発生。
前回の「腰」問題のようにフリだけで終わってくれればいいんですが…。
ところで、現実面では今ロシアと他の国々...続きを読む -
表示されていない作品があります
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