【感想・ネタバレ】クライシス(1)のレビュー

あらすじ

三ツ橋五郎(みつはしごろう)・34歳・独身。業界大手の総合商社・(株)カナヨシ本社の秘書室に来て半年、なんの仕事も出来ずにいるお荷物社員。それ以前は、9年間も世界中の支店をたらい回しにされて、どこでも使い物にならなかった男! 周りの人間はそんな彼のことを“腐ったミカン”と呼ぶ。……しかし彼の本当の役目とは、社内外のあらゆる問題から会社を守る“危機管理のスペシャリスト”だった!!

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ご存知「土竜の唄」の作者高橋のぼるが、1998年から描いていた作品。
「土竜の唄」の連載開始より7年も前の作品だが、画風はまんま「土竜の唄」。

原作者は「勇午」が有名な真刈信二。
「勇午」もネゴシエーターを主人公にしたリアル感のある作品で、麻生太郎が激賞したという作品。
(ただし、作画は別人で、画風は全く異なる)

本作は「企業内の危機管理のスペシャリスト」という立場の人物を主人公に、コメディ要素も織り込みつつもやはり全体的にはシリアスなストーリーとなっている。

描かれた時代からして、まだスマホが無く、PCも古臭いという描写も多いものの、内容はかなりレベルが高い。
主人公のキャラや設定が「特命係長 只野仁」に似ているが、連載開始は同年であり、偶然だろう。

一方で、ちょっと話の辻褄が合わないように思えるシーンがいくつかあり、それが残念。

ややクセのある高橋のぼるの絵に抵抗がなく、かつ大企業ビジネスの深いところに興味のある人には十分お勧めできる作品だと思う。

#ドキドキハラハラ #深い #タメになる

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2022年08月04日

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