あらすじ
徳川家最後の将軍である慶喜の孫娘・「おてんば姫」の「久美子さん」…彼女は関東大震災の前年(1922年)に生を受け、大正~昭和~平成という激動の時代を、「おてんば」な性格で、乗り越え生き抜いていきます。徳川慶喜家の広大な邸宅・第六天での歴史と伝統に包まれた暮らし、そして女子学習院の学校生活などなど、「おてんば姫のゆかいな日常」を、とくとご覧あれ♪
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慶喜好きは気にいるかと
最後の将軍徳川慶喜のおてんば孫娘と、それに仕える会津出身の貧しい少女が話の軸になります。
絵は綺麗だし、歴史好きにも満足できる知識が満載の内容だと思います。
原作が徳川慶喜のお孫さんの井出久美子さん。彼女自身の若い頃の物語で、いかに型に外れた、でも自由な考えを持って生きてきた方なのかがイキイキと描かれた素敵な作品でした。
匿名
大好き
徳川最後の将軍慶喜の孫の久美子。実際に居られる人物ですが、気性をそのまま受け継いだとされ、少女なのに大人な考えを合わせ持つとても魅力的な人に描かれています。はなも最高。
興味深い話
原作者に「井手久美子」とあるが、この人こそが作中に出てくる「久美子様」その人。
江戸幕府最後の将軍徳川慶喜の七男で、徳川慶喜公爵家2代目となった徳川慶久の四女にあたる女性。
彼女は2018年7月に95歳で亡くなったが、その1ヵ月前に「徳川おてんば姫」という自叙伝を出しており、本作はこれを原作としているのだろう。
まず、絵は少女マンガっぽい雰囲気で、非常に読みやすい。
また、本人が原作とあってか時代考証等もしっかりしており、当時の華族の生活を知るうえで興味深い作品。
一方で、当時の華族は「夢のような貴族生活」を送れたわけではない。
実際、「久美子様」の兄で徳川慶喜公爵家3代の徳川慶光は公爵の身分でありながら最下層の陸軍2等兵として徴兵され、実際に戦地に赴いている。
「久美子様」自身も疎開時代は苦しい生活を強いられ、最初の結婚相手が戦死するという苦労も味わっている。
そして戦後は一般人としての生活。
元々「お姫様」であっただけに、そして姉(次女喜久子)が高松宮宣仁親王妃として皇族になっているだけに、そのギャップは大変だったと思われる。
原作ではそのあたりまで触れられているようなので、本作も連載が続けば戦時中~戦後の激動期も語られると思う。
なかなか一般に知られていない内容の話として、歴史好きならぜひ読んでもらいたい。
このような感じの生活
コミカルな中にも明治維新 戊辰戦争の名残を感じさせる場面もあってなかなかに読ませる。1945年以前の元殿様の子孫たちはこんな感じの生活をしていた人がいたのなあ と思わされた。現在のでも皇族方はこのような感じの生活をしているのだろうが。
徳川慶喜の孫娘
破天荒な徳川慶喜の孫娘・久美子を奉公に来たはなの目から描いた作品。
はなの体の傷も何か秘密がありそうな…
会津から逃げてきたようだし…