あらすじ
私が死ぬまでを撮ってほしい――病の母の願いで始まった優太の映画制作。母の死後、自殺しようとした優太は謎の美少女・絵梨と出会う。2人は共同で映画を作り始めるが、絵梨はある秘密を抱えていた…。現実と創作が交錯しエクスプローションする、映画に懸けた青春物語!!
...続きを読む感情タグBEST3
匿名
今までにない漫画体験
今まで読んできた作品の中で、頭ひとつ抜きん出ている。
コマの使い方もそうだし、ページ1枚1枚の構成も含め、今までわたしが読んできた漫画の概念を覆してくる…
チェンソーマンでファンになったのだけど、他の作品もぜひ読んでみたい。
3連覇?
今更ですが、「チェンソーマン」、「ルックバック」にハマりこちらも読みました。最高でした。
1番はストーリーとヒロインの魅力ですかね。惹き込まれます。
また、構成の解釈は人によって全然違うと思います。
私は最初から最後までがすべて創作に一票です。理由はここでは書きませんが。人の解釈を見て考えさせられたりするのも面白いです。
とにかく一冊で充分に楽しめる作品でした。
ということで、藤本先生、そろそろ映画撮ったらどうですか?
漫画のタイトルは絵梨なのに…
随所に登場するお父さんの姿が、とても印象的でした。
主人公の少年の持ち味を、父親が何気なく受け止めているコマが温かく、特に好きなシーンです。
たとえその持ち味が大勢に受け入れられなくても、個性を肯定されることでどれだけ強みになるかを感じました。
Posted by ブクログ
信じられないくらい高揚した。現実と映画の台本の2つの世界を行き来している。どちらの世界にいるのか考えている間に絵梨と優太の二人の関係は変わっているし、父親、母親の人物像が顕になってきたところでラストシーン。漫画であるのにシーンって言っちゃってるし、映画を漫画にして漫画である意味がある画だった。強い共感があったため涙が出そうになる、作者も家族関係や人間関係に悩んでいたらうれしい
Posted by ブクログ
最近チェンソーマンに爆ハマりしていて、こちらも読んでみた。
映画のような演出、創作論、人間の醜さ、亡くなった人を美化して本来のその人とは違った形で愛することへの肯定という優しさ、ボーイミーツガール、思いもよらない展開…どれも藤本タツキ先生のエッセンスに溢れていた。
読み心地は純文学作品のよう。それぞれの要素からいろんな考察ができるけれど、人の悼み方を事情も知らず否定するべきではないと思った。優太の悼む形は、誰がなんと言おうと最高の爆破だったんだろうと思う。
映画愛も溢れる作品。映画を一緒に見まくるのがタツキ先生の思う最高のデートなのか?そして作品を面白いと言ってもらえることが、最高の愛情表現なんだろう。
この作品も映画化してくれー!ブチ泣かせてくれ!
Posted by ブクログ
ルックバックより映画化すべき。
ストーリーの中で一度も母や絵梨の悪い部分は描かれてなくて、コマ割りが最初から最後まで四角四分割だったので一つの映画を見せられていたということ。お父さんの発言からラストシーンへの伏線が気持ちいい。
言葉だけじゃ表現できない
情緒が掘り起こされます。
どういう感情で読み進めればいいのか、
ひどく揺さぶられました。
喜怒哀楽って一つずつの感性の塊じゃないんですね。
良い意味で余韻に浸れませんでした。
映画のストーリーをなぞりながら、二人の関係が進展していく様は色々な想像が出来ました。
ファンタジーをひとつまみ
近しい人を亡くす辛さやそれに耐えられない気持ちの揺れなどが妙にリアル。それに映画制作を絡めてとても感動的な話になっているだけでなく、綺麗なだけではない実際の人間関係をがっつり描き、さらには伏線回収も兼ねたファンタジーをひとつまみ加えているのがもう素敵すぎて。。。
実験的な作品
コマ割りからして実験的です。自主映画制作を題材にした作品ですが、こんな前衛的な作品を掲載した少年ジャンプ+の間口の広さには驚かされます。
すごい作者。
読み終えた瞬間、すげーなぁ‥って、口からこぼれた。
たしかに、こんな作品読んだことないよ。
作者すごいよ。こんなんよく考えついたよ。
Posted by ブクログ
面白い! 要のところは初読でしか味わえないストーリーかもしれない。贅沢。
表情の妙味とコマ割りによる間の取り方で雰囲気に没入させておいてのラストシーンが秀逸。いろんな影響で映画のように動いて見えるかも?
Posted by ブクログ
どこからが映画でどこからが現実かわからない、今敏の「千年女優」みたいな漫画。
元々タツキ先生の作風が映画みたいだから、内容とよくマッチしていてより現実感がなくなっている。
ラストはそう来たか!と思った。
Posted by ブクログ
『チェンソーマンが最近気になっている』と言ったら、先輩が貸してくれた本がこの漫画でした。私にとって初めてのタツキ先生の作品で、読んだ後にはその世界観の虜になっていました…独特な絵柄も魅力的ですが、なにより考察しながら読むのが楽しかったです!
Posted by ブクログ
この本はオチというものをうまく使った話だと思う
一つ目の映画は胸糞悪かったと言われながらも自分の作りたかったものを作ったのにたいし二つ目の映画は綺麗に終わるものの自分の作りたいものをつくらず三つ目の映画はちゃんと自分の作りたかった映画が作れてそうでよかった
Posted by ブクログ
YouTube「ほんタメ」で紹介されて気になっていたものを新刊で見つけて手に取った。
基本、1ページを4つのコマに分け、そのフォーマットの上で、淡々と物語が進む。
特別連作4コマ漫画というわけではないが、4コマのセットは意識していないこともない。
死に行く母の生涯の撮影を頼まれた主人公がその任を全うし、映画に仕上げてしまう。
そして一人の少女と出会い…。
タイトルは「ぼくのエリ」のオマージュもリスペクトだった事でしょう。
大ゴマがあることもあるが、淡々と進む物語、適度な伏線と回収。
余韻。
匿名
かっこいい!
映画のようなコマ割りとハラハラ感がたまらない!動画の時は画面がぶれる描き方は天才だと思う。次のページで急に展開してびっくりするのも独特な手法で良い。
Posted by ブクログ
最後のファンタジーのためにあった、映画を撮る撮影者とヒロインの母と絵里の話。
起:闘病生活を撮って欲しいと母から言われる優太。それから自習制作映画を作成する。しかし映画の最後のシーンで母の病院を爆発させるシーンが学園祭で流され、大きな批判を受ける。優太は落ち込み自殺を図るも、屋上で絵里と出会い、廃墟に連れられ、映画に惚れたと言われ、批判をした奴らを見返す映画を作ろうと持ち掛けられる。
承:1年間は映画を毎日見るからと、絵里と生活を共にする優太。今度の映画のヒロインは絵里。ファンタジー要素として絵里は吸血鬼という設定。順調に映画作成は進行するが、ある時絵里は倒れてしまう。
転:絵里が病院に送られた。優太の映画で母に感情移入したと告げられ、死ぬ様子を撮って欲しいと言われる。家に帰り父から母の最後の様子を撮ったものを見せてもらう。母は優太を貶していた。優太は母の悪いシーンを編集して素敵な母として映画に残していた。優太は絵里に最期を撮ることを告げ、絵里の望み通りのみんなをブチ泣かす映画を作成する。友人から感謝を言われる。
結:優太は絵里の映画の編集を続け、気付けばおっさんに。ある日、運転中事故を起こし家族が自分以外巻き込まれた。死ぬ前に思い出の場所に行くと廃墟へ向かうと、そこには絵里があの時のままの姿でいた。吸血鬼はファンタジーでは無かった。絵里はファンタジーがひとつまみ足りないと、優太に告げる。優太と絵里は互いにさよならと、伝え廃墟から出る。優太は廃墟を爆発させて絵里に背中で見送った。おわり。
見た後の初めて味わったこの感覚
こんなの見たことない
レビューで見た後の気持ちが表せないと書いてあったけど確かになんか変な感覚になる
藤本たつき先生が描く女の性格が魅力的でわたしは大好きです。。
結局綺麗な部分だけ写していて実は薄汚い一面があるのもとても面白かった。
でも一番驚いたのは見た後の感覚を味わえたことが良かった
この余韻がとても心地いいです。
最後は意味わからんかったけどそれでいい
言い表せない気持ちになるから感情タグが選べない
Posted by ブクログ
個人的にはルックバックより好きだなと思ったのが感想
映画は撮る人が見たい部分だけを切り取って作品に出来るんだなと思った
優太がお母さんを主人公にして撮った映画も、えりを主人公にして撮った映画も爆発で終わってて、優太がファンタジー要素が入っている映画が好きなのは変わらない一貫性がある感じも良かった
一冊でこれだけメッセージ性を込められる且つ、まとまりの良い漫画を描ける藤本先生は凄いなあ
流石鬼才藤本タツキ
Posted by ブクログ
藤本タツキの著作の中では、穏やかな話だった。
著者の画面に対する人物の収め方が非常に美しいことを再度確認した。映画のように効果的に光を用いているのが印象に残った。
なんかすごい
次はこうなるだろうという、漫画とかアニメのテンプレみたいなものが壊される感じで私は好き。正面にナイフを持った敵がいて1体1だと思ってたら横から透明な人に刺されたみたいな感じ。自分の言ってることもよく分からないけど、言葉で表せない感じで好き。
Posted by ブクログ
優太の自伝的映画、ノンフィクションなのかな、と思っていたのだけど、途中からわけがわからなくなる。
映画として残しているのは映画内でのリアルで、優太が過ごしている現実とは違うもので、それをあやふやごちゃまぜにしているのかな、と思ったけども、最後の絵梨との会話でまたわけがわからなくなる。
なんだろう。感情がぐちゃぐちゃにされてしまっているのだよ。
「さよなら絵梨」という漫画は、優太の現実を漫画にしたのか、その優太の現実と思って読んでいたものも作り上げられた虚構のものなのか、がわからなくなっているのです。
漫画の中で、何度も見せてきた映画がノンフィクションでなくて、限りなく事実に近づけたフィクションということを伝えられてきたので、最後の優太と絵梨はどんな役割だったのか、がわからない。
いや、吸血鬼ってなんだよ存在しないだろ、だから全体がフィクションなんだよ、という理解もする。ただ、それで「はい、お疲れ様でした」となるには、優太に感情を持っていかれてるのだろうな、と思う。
要するに、でまとめてしまうと藤本タツキのいいように転がされてしまっている、ということなんだが。
このぐちゃぐちゃな感情をどうしたものか。
このまま、ぐちゃぐちゃでいこうか。読み返すたびに、漫画内の虚構と現実がわからなくなって、ぐちゃぐちゃが繰り返されていこうか。
絵梨の友人が虚構の絵梨を思い出す、と言ったように見たいものを見るのも、ときにはありだろう。
もはや映画
藤本タツキ先生の短編集の中では
個人的に1番おすすめ。
漫画とういよりは映画的な表現やコマ割りが多いので
内容の湿った空気とは相反してサクサク読めます。
ラストも秀逸。(相変わらず人を選ぶラストですが)
読み終わった後ミニシアターであたりの映画引いた時
の感覚を思い出しました。
匿名
最高じゃあないっすか...
この作品をマジで映画として作ってほしいと思いました。
爆発オチなんてサイテー!!(訳:最高じゃあないっすか...)
この作者の作品で一番好き
「ルックバック」に続く、今最も話題になると言っても過言ではない藤本タツキの最新作。
実は、春に無料で公開された時点で既に3回+α(断片読み)していたのですが、単行本化されてまた読みたくて買ってしまいました。
「ファイアパンチ」「チェンソーマン」といった過去作でも、主要キャラが映画好きという設定があり、かなり踏み込んだ見解が語られていましたが、本作はまさにその「映画」をテーマにした作品であり、藤本タツキの映画愛と映画への見方がよく分かります。
実際、この作品の中にある「映画という完成された映像は、それがドキュメンタリー作品であったとしてもどこまで事実を表しているかは録った人にしかわからない」という点には(よく考えれば当たり前のことではあるけれど)目からうろこでした。
本作はその発想を生かし、かつマンガにフィルム的コマ割りを取り入れた上で独特のファンタジー要素と何が真実かわからないという難解な展開を表現しています。
ネット上では「ぼくのエリ200歳の少女」という2008年のスウェーデン映画をモチーフにしていると言われており、実際タイトル等を見ればそちらを参考にしたのはほぼ間違いないとは思いますが、個人的には奇才デイヴィッド・リンチの「マルホランド・ドライブ」のような不思議な世界観だと感じました。
この独特な世界観に浸るもよし、明確な正解の無いストーリーに対する解釈を自分なりにしてみるのも良し、そんな作品。
以前まさにこの「マルホランド・ドライブ」にハマった事のある私には、たまらなく好きな世界観です。
一方で、この作品を「結局何がどうなのか、全然わからない」「オチが意味わからない」と評する人もいるでしょう。
それはそれで1つの解釈、受け止め方であり、それでもいいのではないかと思います。
キャラ絵は「ルックバック」に似てリアル路線であり、過去の連載作とは少し系の異なるもの。
また、この作者の特徴でもあるコマ割りは過去作以上に凝っており、マンガとしては非常に新しいと言えるでしょう。
そういう「見せる技術」としてもすごい作品だとは思いますが、それよりも映画的な独特な世界を描いているという点で、非常に評価できる作品だと思います。
まるで「映画」を見たあとのよう
初レビューですのでお手柔らかに…
チェンソーの影響で今更みたので書きます。
なんというかすごく綺麗な漫画でした。
面白い!!っなるというよりは満足感?というか俗にいう1本映画を見たあとのよう…みたいなやつです。
この作品は主人公が映画を作ることを主軸に進んでいくのですが結構急展開とかファンタジー要素もあったりメタ的な要素を多く活用してる物語で刺さらない人にはとことん刺さらないし、刺さる人はめっちゃ好きになる作品かなと思います。自分は好きでしたが、知人はあんまりって言ってたりと人によってかなり分かれそうですね。あと他の漫画にはない特徴的なコマ割りをしていてそこも見どころですね。
絵に関してはタツキ先生のクセのある感じもありつつすごく綺麗でした。キャラの表情も繊細な感じがします。
総合的に内容とかストーリーはすごくわかりやすいんですが、深い意味とかメッセージとか読み取るのは難しいなと。
読んだ事ある人も「なんかよくわからんけどすげぇ」ってなってる人も多いんじゃないかなと思います。理解できるにしろできないにしろ、読んでみて損はない一冊です。チェンソーマンでタツキ先生を知った方は是非。
Posted by ブクログ
終始4コマ区切りで描写が進むのが新鮮。絵梨と主人公の想定通りことが進むのかと思いきや、絵梨をはじめ家族3人の新たな死に直面して予想とは違う方向に着地した。撮影と身近な人間の死、主人公の自殺がループしているように感じた。
Posted by ブクログ
ルックバックの上映前に本書を購入し即読。藤本先生の作品は2作目だけれども今のところどれも面白い。印象的なのは絵のみのところ。藤本先生のマンガはセリフがなく絵のみの所が多いがそれでも何か伝わってくる。他にも短編があるみたいなのでどんどん藤本作品を読みたい。
Posted by ブクログ
現実と創作の交錯というテーマをこれ以上ないくらいキレイに作品の構造に落とし込んでいる。そしてこの作品の構造自体が、フィクションにおける観る人の心に踏み込むようなリアルな描写に、ひとつまみのファンタジーを加えるというメソッドを体現している。
Posted by ブクログ
・2回通読。ファンタジーをひとつまみ。編集して残るのは綺麗な思い出だけ。等の概念が新鮮
・チェンソーマンしかりファイアパンチしかり、映画沼に引きづり込んできそうな女性が性癖なんだろうか、もしくは実体験か。自分も妻に映画沼に引きづり込まれた経緯があるので、タツキ先生の作品を読むと、自分の日常や過去とオーバーラップする
まるで一本の映画。
このマンガがすごい、2023オトコ編第2位。という事で購入。藤本タツキ先生の作品はストーリーもオチも全く先読みすることが出来ない。一巻読み切りがまるで一本の映画になっているかのような作品。どこからどこがリアルでフィクションだったの?そして最後にひとつまみのファンタジーが入ってる。
Posted by ブクログ
どうしてか、何度も何度も読み返したくなる作品。
映画を扱った作品だからだろうか、最初から最後までが一つの映画のようだし、何本も映画を見たようでもある。
携帯で撮った映画を見ているようなコマ割りも印象的。
あのラストってなんなんだろう。
不思議なラストだった。
どういうことか説明してほしいような気もするけれど、何も聞きたくないような気もする。
Posted by ブクログ
本作で「このマンガがすごいオトコ編第2位」。昨年の「オトコ編第1位」に次いで快挙。だそうだが、私は心配でならない。Z世代は早々に、この若い漫画家を消費し尽くそうとしているのではないか?
年一回出す、このような長編読み切りを最大の賛辞で迎えるのは危険な気がする。本来ならもっと楽しんで描けばいいのに、細かいところに拘って疲弊するような気がしてならない。
確かに、いいアイデアだと思う。実在の身近な人の死を扱うドキュメンタリーを、「作品」としてブラッシュアップする。当然賛否両論が出るけど、それさえも作品化の材料にして仕舞う。というアイデアである。漫画の役割のひとつは「世界の戯画化」だから、こういうマンガもアリだと思う。
手塚治虫ならば、1週間に一本「ブラックジャック」で扱うようなアイデアだ。もちろんあの頃、こんな手軽な映像機械やSNS現象はなかったから手塚治虫が発想することも出来なかったのではあるが‥‥。
もっと気楽に頑張っていってほしい。この作品の中にあるように、疲れた中年になんてならない様に。
映画みたい
映画を見ているようでした。
チェンソーマンに大ハマりし、同じ作者さんということで買いました。
おもしろかったです。
個人的にはチェンソーマンの方が好きです。
Posted by ブクログ
恩田陸さんの『中庭の出来事』を彷彿とさせる作品でした。どこまでが作品でどこまでが現実か分からない。コマ割りも独特で、小説のように行間を読むことをさせようとしているのかなと感じました。
Posted by ブクログ
巷の評価に反してチェンソーマンは私の好みではなかった。そんな藤本タツキの「このマンガがすごい!」第2位作品。フィルムのコマのように前編1ページ4コマで動きの無いページや真っ黒ページなど挑戦した作品。話は鬱な内容だが撮る人が見たい現実を残すのが映画、本当の現実では決してない。
インディーズ映画のよう
低予算、コマのカット割り、何層にも重なるストーリー、情緒も何も全てを破壊する暴力的なラストシーンと、映画好きな藤本先生の趣向が遺憾なく発揮された秀作だと思いました。
チェンソーマンでもそうですが、相手の感情を深く抉って、重い重圧をかけてくるようなシーンも描きつつ、それを一瞬で覆してくるアナーキズムの片鱗が伺えます。
ジャンプ+で描かれていますが、ジャンプよりガロ、ハリウッド映画よりカルト映画という趣が好きです。
映画もいつか撮ってほしいし、これからもメチャクチャなマンガで楽しませてください!
Posted by ブクログ
途中まで読んで
主人公のお母さん本当に優しい人なんだなと思ってたら、映画に写してない部分見て「っえ!?」ってなった!
映像って伝える人によって違うんだなと思える漫画でした。
匿名
原題とかけ離れてはいるものの、邦題がすっかり定着したあの名画を想起させるタイトルに、読者はある程度先を予想できると思わされる。だがそれは軽く裏切られるのだから、心地良いかぎりだ。
Posted by ブクログ
この作品も会社の先輩が貸してくれた。
そうだ。先輩と話してて、チェーンソーマンはルックバックと同じ作者の藤本タツキさんが書いたと聞いて驚いた。
この作品、以前ネットで読んだことを思い出した。
セリフの中の
「ベタだね。」は、最近見たあちこちオードリーで西加奈子さんが、
人間ってみんなベタが好きやねんなぁと話していた事を思い出した。
後は、家族が亡くなる話を見て、
よしもとばななさんの作品で、ある登場人物の男性が、
人に死にやたら巡り合いという言葉は変なのか、
そうゆうフレーズがあったのを思い出した。
なんなんだろう、ああゆう捻くれたファンタジーが無いと、人生持たないのかなぁと思った。
Posted by ブクログ
読切一巻で終わらせるのが勿体無いというか
ほんと、漫画を読んでいるというよりも
映画を見ているような感覚の方がつよくて
でも映画だとちょっと違うんだよな?!
いや、私はただ単にチェーンソーマンが
好きだっただけなのかもしれないけど、笑
その混沌とした迷いや叫びとか。
不思議だなぁ藤本先生の絵は、上手いはずなのに絵だけで見ると登場人物の感情がとても読み取りづらい。
でもそれ以上のストーリー性があって、まるで絵はストーリーの後から付いてくるような印象で、映画に近いんだけど漫画。その絶妙な世界線がとても良い。
はじめから読切一巻で語るぞくらいのポテンシャルだったならこれで十分100点なんだけど、映画だったら1時間もしないくらい、漫画なのに映画としての評価も入ってきてしまっているのが不思議。
良い感じの間。漫画で映画を創り上げられているのだから、もっとだらだらと、さらに掘り下げて迷って間違って意味わからなくなって、どうしようもなくなって2時間の漫画映画を作ってほしかったなという、私の超偏見まみれの、わがまま故の感想です
Posted by ブクログ
☆3.5 作中内メタフィクション
フィクションと現実を混在させた。といふ体裁のフィクション。途中で父親が演技する場面があり、それがもっともわかりやすい混在だらう。
最終的にファンタジーなのか本当なのかがわからない作りだが、本当とすれば白けるし、ファンタジーとしてもああさうか。となる。
まあ絵梨が魔性の女的性格なので、引っかかりはする。
Posted by ブクログ
1ページ1ページをめくるのが恐ろしくなる漫画だった。
藤本タツキワールド全開で終始混乱。
チェーンソーマンは、少し物語の進み方が荒いと感じ、一回読むだけに終わったけれど、この漫画は何回も読んで理解しないといけないと思った。
本当に、藤本先生は今までの漫画という文化を壊しにきてると思う。
感受性が豊かすぎて、ゼット世代の私にはトラウマ者になりそう。
今直ぐには、漫画を見返す勇気がないが、ゆっくりと少しづつ読み返していきたい。
私にとって忘れられない漫画になるとおもう。
読書日:2024/5/24
Posted by ブクログ
悲しいような、
でも、笑わせてくれるような。
ずーっと、縦に4コマで進んで、
最後に悲しくなりそうで、
悲しくならない。
美人な吸血鬼に合ってみたい。
Posted by ブクログ
どこまでがフィクションで、どこまでが現実なのか理解できなかった。
面白くないことはないが、どこが面白いと問われると、回答に困る。
全部を通してのコマ割りが単調と感じた。
Posted by ブクログ
【あらすじ】
私が死ぬまでを撮ってほしい──病の母の願いで始まった優太の映画制作。母の死後、自殺しようとした優太は謎の美少女・絵梨と出会う。2人は共同で映画を作り始めるが、絵梨はある秘密を抱えていた…。現実と創作が交錯しエクスプローションする、映画に懸けた青春物語!!
・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆
一貫して「スマホのカメラを介して世界を観ている」という作りだったのが新鮮でした。ずっと一つの映画を観続けているような不思議な錯覚に陥ります。どこからどこまでがフィクションなのかわからなくなる…(いや、漫画だから全部フィクションなんだけどさ)
最後に爆発させたところで、この作品における「爆発」の意味が何なのかが気になりました。嫌なことから逃げるため?と思っていたのですが、それでは最後の爆発はしっくりこないなあ…。いや、母親の映画を撮るのが嫌だったのと同様に、絵理と撮る映画も苦痛だったのかな…。