amieさんのレビュー一覧
レビュアー
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倉科遼テイスト
夜の世界のマンガで有名な倉科遼原作と言う事で読んでみた。
絵といい内容と言い、「ビジネスジャンプ」に連載されていた人気作「嬢王」シリーズにかなり似た雰囲気。
絵はちょっと違うので古い作品かと思っていたら、単に絵を描く漫画家さんが異なるのね。
シロウトっぽさの残る主人公の女性が夜の世界に入り、やり手の上司の元で成長していくというストーリーは、まさに「嬢王」と被る。
書かれた年代が不明だが、こちらの方が後になるのかな?
アチラと比べると、キャバとクラブの違いか、やや本作の方が落ち着いている感じはする。
絵はキレイだし、話の展開もドロドロし過ぎず、好感が持てる。
(もっとも...続きを読む -
7周目完結&8周目突入!
7周目のブラック企業編(と言っても、その設定はほぼ最初だけだった気がする)のラストをささっと終わらせ、ついに8周目に突入。
8周目はアフガニスタンのタリバーンやイラク(シリア)のISとアメリカとの構図を模した流れ。
まあこのあたりはいつものパターンで悪くはない。
ただ、今回は気になる点もいくつかあった。
まず、現代に戻った時の箱崎さんとの会話。
ここで、新型コロナやロシアも絡めた話題が出てきているが、その会話内容に違和感があった。
この物語はあくまでもフィクションであり、異世界でのもの。
そういう前提があるから過去の様々な社会問題を連想させるテーマにも違和感なく入りこ...続きを読む -
うーん
やっぱり底が浅そうな気がする。
絵はキレイだが、まだ慣れていない感じで、時折デッサンに違和感を感じる。
この方向で慣れてくると本当に上手くなりそうではあるが。
話は…まだ謎だらけではあるが、なんとなく展開が読めそう。
この手の「謎が謎を呼ぶ」という展開の話の場合、当初は一気に話を広げ、「なにこのスケール感!」と思わせる位でないといけないと思う。
それでもしりすぼみになってしまう作品も多い中、ほぼ冒頭の段階で、「ああ、たぶん〇が✕して△になるのね」と思えるようでは先に期待はできない。
あと、ちょいちょい強引というか、作者の誘導的な展開がみられる点もマイナス。
全巻無...続きを読む -
The 少年ジャンプ
これぞ少年ジャンプ!的な作品。
絵はそこそこきれいで、読みやすい。
キャラも個性的で、また親しみやすい。
(今のところ、ヒロインがちょっと弱い気がするが)
なにより、「少年たち」が「仲間や家族」を大事にするという点で、まさにジャンプの王道。
ストーリーにも、多くの人がすんなり入っていけると思う。
一方で、目新しい要素があまりないという所が気になる。
主人公自体、どこかで見たようなキャラ(ハイキュー!の日向にも似ている)だし、他のキャラも七つの大罪に似た雰囲気が感じられる。
その他の設定も特別目新しいものはない。
最近増えてきた「呪術」という要素や、特定...続きを読む -
これで人気作なの??
原作は最近多い「小説家になろう」からの作品。
この媒体からは「リゼロ」「転スラ」「このすば」「魔法科高校の劣等生」等々、数多くの作品がアニメ化されており、「異世界転生系」の中心とも言える勢いがある。
が、この作品は…。
まず、絵が安定していない。
たまに「誰これ?え、主人公?」と思えるようなシーンがあるような感じ。
また、手書き感は良く出ているがゴチャっとしており、読みずらい。
ストーリー自体も、少なくとも1巻の段階ではありきたりかつ陳腐なもので、「リゼロ」「転スラ」のような深く練られたものが全く感じられない。
原作がどれほどの評価を受けているのは知らないが、なんでも...続きを読む -
いい味が出ている
ご存知、「チェンソーマン」「ファイアパンチ」で知られる藤本タツキの長編読み切り作品。
ラストの一部を除き、今までの作品とかなり雰囲気を変えており、静かに情緒的に物語が進む。
正直、「こういう作品も書けるんだ」と驚くと共に、作者の懐の深さに感心した。
登場人物の表情を丁寧に描くところなど、少し押見修造の「血の轍」などにも似ている?
過去の連載2作が少し崩したようなキャラ絵だっただけに、このちょっとした表情(特に目)の違いでキャラの心情を描き分けるところは感心したし、素晴らしかった。
また、相変わらずコマ割りが特徴的。
セリフの無い絵だけで情景を語る手法はかなりいい味を出し...続きを読む -
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プラスとマイナス
まずは、長かった「ぐだぐだループ」から完全に抜け出す流れになったことに感謝。
特に22巻からの「ハワイアンズ編」になってからのもどかしさはひどかった。
本来この手の物語は、「読者の共感」がキモだと思う。
その読者が引くようなマミの行動や周囲のわざとらしい言動は、今までこの物語の世界観に入り込んでいた読者を、単なる傍観者に引き戻してしまうような感じがしていた。
まだ諦めていないマミ、自分の気持ちを素直に打ち明けたという訳でもなさそうな千鶴の態度からしてまだまだ引っ張ることになりそうだが、先へは進んでいくだろう。
ただ、この巻の衝撃的なシーンすら、まだ当分は「あの時はああする...続きを読む -
なかなかすごい
今までほとんど目にしたことの無いような、なかなかすごいマンガ。
ネタ自体は取り立ててすごい訳ではなく、「日常でありそうでない話、いや、ひょっとするとそれなりにありうるかもしれない話」かもしれない。
ただ、着目点とそこからの展開もありきたりのマンガとは違い、深層心理を良く突いていると思う。
ただ、タイトルが悪い。
これでは、単なる変なギャグマンガのようで、読み始める段階に至らない人が多そう。
原作小説でも、後に「キャッチャー・イン・ザ・トイレット!」に変えたそうだが、この新しいタイトルが良いかどうかは別としても、もう少し違うタイトルで良かったのではないかと思う。
絵は作画...続きを読む -
やっぱり嫌い
やはり私はこの作品が好きではない。
「広告代理店、やりがいがあって流行を作り上げる仕ってカッコいいだろ」
「仲間たちと信頼し合っていい仕事をする、これっていいよね」
的な内容。
前巻の後半から本巻の前半にかけての、非常に抽象的な描き方。
「また絵のレベルが簡素化されてないか?」と思わせる点。
結局まだ、エレンという本来の課題かつキラーコンテンツを出してこない点。
「原作版」はまだ続くのか、もう終わりなのか、情報がハッキリしない点。
そして、ここまでこの「原作版」を購入してきた人たちに対し、先日の「全巻無料配信」という仕打ち。
全て嫌。
でも、読ん...続きを読む -
歴史考察もなかなかで良い作品
原作者「門馬司」。
この人の作品は基本的に好きではない。
「首を斬らねば分かるまい」はおかしな時代考察と無駄にエロを前面に押し出した変な作品だった。
「ストーカー行為がバレて人生終了男 」に至ってはタイトルからしておかしな作品。
ところが、本作は非常にマトモな出来で逆に驚いた。
時代考察も他の作品と違ってそれなりにしっかりしており、スケールも大きい。
(海外という場もあり、安易に大きすぎではないかとも思うが)
原作者とは関係ないが、絵も綺麗であり、ヒロインも美しい。
これはかなりの秀作と言えると思う。
こんな作品が書けるのであれば、他の作品もしっかり書いて欲し...続きを読む -
良い話だった
結局最後まで購入して読んでしまった。
前半のドロドロ感が続くのかと思っていたら、話がテンポよく進んでむしろピュアな純愛ストーリーに。
そこでの心理描写はなかなかのもので、久々に読んだ純愛モノに柄にもなくホッコリしてしまいました。
もう1ひねりくらいあってもいいんじゃないかという思いもある一方で、全6巻と比較的短い話にまとめた事が結果として良かったという感じもします。
あと、お兄さんが良い人・いいキャラ過ぎて笑った。
下手をすると主人公の弟よりいい人。
トータルとして満足のいく、良い話、良い作品でした。
~ここから毒舌~
まあ実際、20歳差で女性の方が...続きを読む -
ちょっと意味わからない
絵はバラツキがあるものの、基本キレイ。
「化物語」などともちょっと似た雰囲気があるこの手の話も、嫌いではない。
謎が多すぎるという設定も含めてね。
が、ストーリーが滅茶苦茶。
常識的な反応を全く度外視しているというか…。
例えば冒頭の植田の話。
もう最初から100%怪しい。
初めてこの作品を目にし、わずか10ページくらいしか読んでいない自分から見ても、どう考えてもフラグが立っている。
なのに、この主人公はそういう人生を送ってきておきながらも気が付かないのはなぜ?
学校の他の生徒の反応や、ミヤコが学校に来た時の反応などもおかしい。
こういう訳わからない展開...続きを読む -
どんどん謎が深まっていく
話がどんどん深くなっていく感じ。
いわゆる「風呂敷広げ過ぎ」とも違う、奥深さが増すというか。
過去に類似作がないだけに、今後どう展開していくのか全く読めず、非常に興味深いです。
ラストでなかなか衝撃的な展開も出てきましたね。
1巻の母チンパンジーの並べたカードの意味はなんだったんだろう?
「I am won」かと思っていた(正しい文法ではない)んですが、「I am W son」(これもおかしいけど)だったとか?
あと、ALAの戦闘力が大きくなりすぎている気がするけど、バックにかなりの大物がいるってことなんでしょうね。
今後どうなっていくのか、楽しみです。
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良い面と今一つな面とが…
普通の恋愛ものかと思っていたら、突然の急展開。
これはマンガとしてはなかなか斬新で、小説(昔の角川系とか、村上春樹とか)にありそうな流れ。
巻末の裏表紙的なものが文庫本っぽくなっており、作者も小説を意識しているのだろうか?
まずこの冒頭1~2話の流れは非常に評価できる。
ただ、3話目から少し毛色が変わってしまう印象。
彼女の友人のキャラが強烈すぎ、ここはいかにもマンガっぽい。
小説っぽく行くなら、あそこまでベタな極端さではなく、もっと「一見普通だけど、どこかに狂気を感じる」くらいの方が良かった気がする。
また、地元のTV局の番組で真相へのヒントが語られるという手法も、強引で現...続きを読む -
まだ何とも…
1巻だけでは、ちょっとエロいマンガという程度でまだ何とも…。
ここまでの流れ自体は悪くはないが、展開が少しベタな気はする。
この先、もっとベタになっていくのか、それとも予想外の引き込まれる展開になるか次第というところかな?
主人公の18歳という設定、18でも大人びている人は多いが、おとなしめの18歳なら雰囲気ですぐわかるんじゃないかという気はする。
もっとも、相手もうすうす分かった上でのものかもしれないが。
一方、ヒロインの38歳というのも、現実で回りを見渡せば「美しい38歳」はいくらでもいるものの、18歳が恋をする(周りが振り返るほどの美しさ)というのはさすがに無理があ...続きを読む -
これはちょっとね
原作小説も賛否両論あったようだが、「第5回『このミステリーがすごい!』優秀賞」受賞作だそう。
その原作を読んでいないので何とも言えないが、少なくともこのマンガに関しては、最初の入りの時点で✕。
冒頭から登場する、傍若無人で自業自得なハンターはいかにもベタ。
電気が無く、携帯の電波も入らない厳冬期の原生林に、車も無く滞在している人々(しかもそのうち1人は妊婦。なにかあったらどうするのか?)。
いろいろな面でいわゆる常識的な判断と遠く、突っ込みどころが多い。
これなら、まだリアル感と隔絶したモンスターものとかの方が良かったんじゃないだろうか?
この手のジャンルは嫌いじゃない...続きを読む -
うーん
カタストロフィ系や不条理設定系のマンガは嫌いではない。
が、この作品はツメが甘いなあと感じる。
まず、絵が下手。
少年マンガというか、もっと下のレベル。
特に、動きの描写がこなれていない。
後は細かい設定・描写の違和感。
何より違和感を感じるのは、「主人公が仮に5分前に戻って世界を救ったとしても、今いる他の人たちは救われない」という事ではないか?
これ、考えればすぐわかる話であり、この状況で周囲の人が主人公を生き残らせようとするだろうか?
「世界はどこまで行っても1つであり、過去で救われたらすぐに今の自分達も救われる」のならまだ希望があるが、「別の枝分かれした世界」とい...続きを読む -
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なんとタイムリーかつシュールな
なんとタイムリーかつシュールな作品なんだろう。
言わずと知れたロシアの「プーチン大統領」を元ネタにしたマンガ。
この手の人物がサブキャラとして登場程度なら他の作品でもあるだろうが、主人公としていじってくる作品なんて他にはないだろう。
しかも、ちょっといい人として描かれているのも何ともシュール。
しかし、これだけ売れて問題にならなかったんだろうか?
そして今のウクライナ情勢から来るプーチン批判の嵐。
そんな中、2022年3月26日発売の「月刊少年シリウス」では、なんとこのタイミングで本作品が表紙&巻頭掲載!
これ、大丈夫なんだろうか?
さすがに表紙では主人公が小さめに...続きを読む -
異世界ものとしてはいまいちだが
よくある異世界転生もの。
本作は、その中でもチート主人公が女奴隷を増やしてハーレムを築くというタイプのジャンル。
この手のジャンル自体は、よくあるもの。
元祖とも言える「異世界迷宮でハーレムを」の他、少し似た雰囲気を持つ「この素晴らしい世界に祝福を!」や、ノリは全く異なるが「Re:ゼロから始める異世界生活」などの先行作品の影響を大きく受けていそう。
という事で、斬新な要素がない点がマイナス。
また、エロにもかなり重心を置いているが、そこそこ過激かつ特殊な性癖でありながらも、寸止めを繰り返すという点もツメが甘く感じる。
そう考えると作品としての出来は決して褒められたもので...続きを読む -
いい感じ
取り合えず無料の1巻を読んだ限りでは、かなりいい感じ。
絵はかなりキレイで、これが初連載とは思えないレベル。
ただ、「どこかで見たようなキャラ絵」ではある。
あと、細かい設定で少し違和感があったかな。
ミニチュアである箱庭と現代の現実との場所が一致しているとすれば、縮尺が違うので移動したら位置がどんどんずれていくハズだろうとか、全く予想できない変化(バタフライ効果)である以上、「元に戻す」よりも「これ以上の大きな変化を恐れる」方が先に来るだろうとか。
「昔の日本」という見た目だけで「中世」という表現が出てくるかなとも思った(普通の人は、まず「江戸自体?」と思うのでは?)し、江...続きを読む -
いまいち
まず、絵があまりキレイとは言えない。
雑というか、クセのある絵。
まあ、少女マンガ系ではよくある感じではあるけれど。
あと、設定も展開も全てがわざとらしい。
有力ヤクザの孫娘と孫息子(養子)という基本的なところから、ベタな周囲の人間関係等々。
主人公があっさり臓器売買をしてお金を作るところも、なぜお金が必要なのかも含めわざとらしい。
「全く知らない人が思い描くヤクザの世界」のような感じであり、リアリティがない。
そして何より、1巻の段階では主人公が普通過ぎる。
相手は不気味さが出ていて悪くないが、もっともっと主人公が毒を出さないとツマラナイ。
1巻冒頭で組長である祖父...続きを読む -
祝・マンガ大賞2022 受賞!
奇才、うめざわしゅんの最新作。
絵は初期作のようなクセが減り、かなり一般的にマイルドになった印象。
ただ、中身は奇抜極まりない設定や、やりきれない想い、特殊な思想の人たちの考えなど、従来作と同じようなテイストが感じられる。
ちょっとした思想の違いの様だが、それが永遠に交わる事のない、決定的な違いにもなる。
登場キャラクターたちの考え方の違いが様々な軋轢・事件を生み、物語が進んでいく。
この先、どういう展開を見せるのか、この作者だけに全く予想できなくて楽しみではある。
(主人公の考え方が一番わからず、不気味というのがまた新しい要素)
ところで作中の「ALA」、映画(...続きを読む -
なんとも不思議な感じ
なんとも不思議な感じのする話。
原作は1983年発表と古く、当時のSFや超能力ブームの雰囲気を残す。
筒井康隆が原作を書き、後に山崎さやかによってマンガ化された「NANASE」とも少し似た雰囲気を感じた。
また、悠久の時を生きる主人公というのも昔に流行ったテーマであり、「ポーの一族」のようなせつなさも感じる。
今で言えば、「鬼滅の刃」の鬼舞辻無惨や「不滅のあなたへ」も似たような感じだろうか。
ただ、本作の特徴として、本人自身が不老不死ではないというところがあげられる。
ここはなかなか概念が難しく、前半ではよく理解が出来なかったが、後半でようやく理解し、このパターンもあり...続きを読む -
スタイリッシュだけど
なんともスタイリッシュなマンガ。
女性の書いたホンネの話って感じで、一定のリアル感がある。
また、言葉遣いやシチュエーションが上手く、スタイリッシュかつ味わいがある。
という事で、特に女性には好まれる作品じゃないかと思う。
ただ、おっさんからすれば、オシャレ過ぎな感じがあるかな。
やってることはぶっ飛んでるけど、非常に気遣いが出来、ケンカすらない「1122」。
友人など出てくる人たちも基本的にスマートすぎて引くくらい。
基本的に、メインの登場人物は美男美女系ばかりだし。
要は「ドラマの世界」みたいなんですよね。
読みやすく、セリフ回しなどもいい感じなんだけど、...続きを読む -
この先の展開次第
歌舞伎町のナンバーワンキャバ嬢が異世界転生し、経験を生かして成り上がっていくという話。
異世界転生ものとしては一応新しいが、類似作が無いわけでもない。
この先どうなるのか不明だが、「人たらし」の能力で義父にまず取り入り、さらには都の国王あたりにも取り入って成り上がっていくという展開になるのではないだろうか?
そのままだとすればちょっとパターンが読めすぎ。
もうひとひねりふたひねりくらいは欲しい気がする。
また、「ナンバーワンキャバ嬢の経験」というのがいかにもベタな感じであり、そこでも意外性を見せられるかというところも気になる。
絵は活力や個性には欠けるが、十分キレイなも...続きを読む -
狙い過ぎな気はするが…
久々に読み返した。
「国家繁栄維持法」という設定自体は現実味がなく、ありえない設定。
「バトルロワイヤル」「リアル鬼ごっこ」「王様ゲーム」に通じるもので、本来実にくだらないもの。
が、本作の無茶設定はそこのみ。
後は極めて現実的に組み立てられており、その一点を除けは破綻は一切ない。
そして、おそらく狙ってのものだろうが、単話構成の一話一話が深く、切なく、重い。
読む人の心にぐっとくるものがある。
狙ってやっているんだろうから素直に評価したくないのが本音だが、それでもうるっと来てしまう。
特に3巻最後のエピソードなど、本当に涙が出た。
さらに、人が生きることの意...続きを読む -
評価が難しい
マンガとしては秀逸。
グロい場面が多く出てくるが、その分リアリティがあり、登場人物たちの思い入れの強さもあってストーリーにぐいぐい引き込まれる感じ。
1巻のラストなども衝撃的で、その後の展開も歴史の雄大さを感じさせるもの。
(ちょっとロマンシングサガ系のゲームを思い出した)
現代風の言い回しがちょくちょく入る点に関しては少しリアルさが欠けるものの、勢いを出すという意味ではむしろプラス効果か。
という事で、評価をされているのもよくわかる。
一方で、「P国」(ポーランド)、C教(キリスト教)といった伏字的なものを出す作品は個人的に好きではない。
完全にフィクション...続きを読む -
話題の作品だけど…
以前より話題の作品。
さらに、2022年2月からNetflixで実写ドラマ化中。
主演が篠原涼子、相手役が岩田剛典とくれば、もうヘタなマンガの実写ドラマ化以上の待遇。
という事で読んでみたが、なんだかなあ。
確かに切なさや寂しさなど、余韻を感じる面が多く、その点は新しい。
絵もやや幼いが十分キレイ。
でも、あくまでも「青年誌に必ずあるエロ要素主体のマンガ」という感じ。
直ぐに体の関係になる点も含め、現実感が薄く、また余韻よりもやはり「エロありき」に感じてしまう。
これに関しては、本作が短編のオムニバスで成り立っているので、ストーリー性よりエロ面が目立ってしまうという...続きを読む -
これはまた…
3ヵ月ぶりの新刊。
今回は今までと趣向を変え、プレゼンにおける内面を深く掘り下げたもの。
難解だが、アツくて刺さる。
一方で、カッコつけすぎ、美化しすぎてるんじゃないの?とも思う。
多分、私自身、本当はこのマンガが好きじゃないんだと思う。
アツくて、カッコよくて、まぶしく感じるから「現実はそんなもんじゃない」と反発してしまう。
本来のメインキャラであるエレンはどこへ行った?
単に広告業界のオシャレな世界、TVドラマで見る世界のように現実感のない世界を見せられているだけ。
そう、これはあくまでもマンガ、マンガの中で、狙って描かれた世界に過ぎない。
不満点は非...続きを読む -
染み入る話のオムニバス回
4巻途中~6巻まで続いた「一級魔法使い試験編」が終わり、再び北を目指して旅を続ける途中の出来事を記した巻。
単話エピソードの寄せ集めでありつつも、それぞれがほっこり染み渡る話で、この形こそ本来の「葬送のフリーレン」という感じ。
一方で、「試験編」で本作初の長編エピソードを体験し、やはりドキドキワクワクする展開に心が躍ったのも事実。
それと比べると、少し物足りない気がするというのはファンとしてまだまだかな?
おそらく次巻からまた長編エピソードへと入っていくと思われ、今後はこの「交互パターン」がしばらく続くのではないかとも思います。
どちらの形も「葬送のフリーレン」であり、優...続きを読む -
期待外れ
劇画風の表紙の絵、グランドジャンプのレーベル(実際はめちゃコミ向けの配信作品のようですが)からして、オトナのシリアスな話かと思って期待して読んでみた。
が、ガッカリ。
作品自体の絵はかなりキレイだが、表紙のタッチとは異なる、まあよくある青年誌系の絵。
そして何より、内容がありえないもの過ぎてツマラナイ。
先にドロドロの展開ありきで、細かいストーリーを後から取ってつけたような印象。
だから、脈絡なく話が展開したり、現実的にありえないような話がポンポン出てくる。
ホステスなど「夜の世界」の描写も甘く、知らない人が「こうなんだろうな」と想像しているレベルのもの。
人間関係も...続きを読む -
懐かしい
浦沢直樹の代表作の1つ「MONSTER」、ようやく電子書籍版が登場ですか。
連載時から読んでおり懐かしい…というか、今でも単行本全巻持っているんですけどね。
(さらに言えば、公式外伝的な「ANOTHER MONSTER」も持ってます。大ファンだったので)
前半の展開は、ちょっとどこかで見たような流れ。
ぶっちゃけ言うと、連載開始の前年に公開されたハリウッド映画「逃亡者」ですね。
(2012年のフランスでのJapan Expoで作者本人が「逃亡者」のドラマ版と「フランケンシュタイン」からこの作品の着想を得たと語っています)
また、主人公の恋人役が浦沢直樹の女性キャラの中で...続きを読む -
これは確かに新しい
日本の飛鳥時代をベースに、「八百万神(やおよろずのかみ)」と「鬼」をテーマにした作品。
この、日本古来の各地に根差した「多神教」をベースに各話を作り上げ、かつ個性的な神と多種多様な神器を登場させることで話を膨らませている。
この発想はありそうでなかったものであり、同じく八百万の神をベースとした「もののけ姫」や「千と千尋の神隠し」とも違う、新しいもの。
もっとも、影響を受けたであろう作品は色々見受けられる。
序盤のグロテスクな神の印象は「クトゥルフ神話」。
ただ、1巻でも後半になればクトゥルフ色が薄まり、より人間臭い「封神演義」っぽくなってきた印象。
さらに、1巻巻末の番外エ...続きを読む -
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この手にしては
怪しい「Rush!」の作品。
怪しい名前の作者コンビ。
この手によくあるデジタル絵。
パターンとしては、日本では無く、韓国系デジタル漫画のにおいがぷんぷんする。
実際、緑色の酒のボトル(チャミスル)や焼酎グラスでの乾杯のやり方、さらには道路の標識や信号が右側通行になっているところなどを見ると、間違いなく韓国のマンガだろう。
が、絵柄は韓国系でよくある冷たい感じのするキレイさだけでなく、人間くさい表情やかわいさもあり、日本人でもすんなり受け入れられると思う。
主人公なんて、「五等分の花嫁」の主人公に似ているしね。
内容は深みが無く、ありがちなライト系復讐劇という感じ。
...続きを読む -
うーん
原作未読の為、このマンガ特有のものか、原作からなのかはわかりません。
が、取り合えず安易に感じる作品。
よくある異世界もので、しかもよくある展開。
一方、「ストレージ」の能力は説明も曖昧でよくわからない。
普通、「物をしまう、出す」の能力なはずだが、なぜかモノが作れている。
そして、安易かつ無意味なエロ。
別にエロが嫌いなわけではないが、この作品においては必要性が感じられない。
取り合えずそっち系の読者を引き付けるか的な、安易な発想に感じてしまう。
料理に関しても同様で、別に目新しいものでもないが、「流行りでもあるし、新たな要素を取り入れるという意味で描いておくか」...続きを読む -
全巻読んでの感想
結局、全巻購入してしまいました。
1巻で書いた、主に絵の違和感は相変わらず。
キャラのデザインは最後はかなり慣れたものの、やはり丁寧な描画と適当っぽい描画が混じっている気がする。
また、戦闘シーンの動きが全くダメなのも相変わらず。
また、作者の趣味で無意味に凝った車や兵器のデザイン等、さらには反米的な思想がうかがえる点等、なんだかなあという思いも感じた。
ただ、これらに関しては、今にして思えば「この物語自体、現実とは少しずれた別の地球」という事なのではないかと思う。
そう考えると、微妙なズレも全てキレイに説明が付く。
主人公たちのキャラ設定、これも中1と言うのはやはり...続きを読む -
背景設定がすごい
独特な雰囲気。
まず読み始めて「まどマギじゃん」と感じた。
魔法少女が中学1年の少年少女に変わり、ロボットマンガ?になったような感じ。
ご丁寧にキュゥべえみたいなのまで登場する。
これは相当影響を受けているなと思ったが、調べてみると本作の連載が2003年11月からで、まどマギの放送が2011年1月から。
となると、逆にまどマギが本作の影響を受けている可能性が高い?
そう考えると、本作の発表当時としては非常に斬新な発想の作品だと言えるだろう。
話が進むにつれてどんどん明らかになる冷たく残酷な設定は圧倒的。
1話ごとに1人のキャラクターを深く掘り下げて描写するやり方は「鬼滅...続きを読む -
なんだこの作品は!
ご存知「ルパン三世」の公式外伝的物語。
もっとも、原作者のモンキーパンチ氏は2019年に亡くなっているので、版権を持つ「エムピーワークス」が関わっているという事らしいが。
色々触れるべき点が多い作品だが、取り合えず絵。
まず、1巻表紙のルパンの絵は全然イメージが違う。
本編に入ると、同じではないものの「似ている」くらいにはなるので、これは表紙だけのものではあるが、これを見た段階で「無いな」と判断する人も多いんじゃないだろうか?
せめて表紙はもう少し原作イメージに寄せた絵を描いておくべきだったと思う。
あと、不二子の絵もかなり異なる。
次元・五ェ門に関しては比較的イメージが...続きを読む -
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あれ?
あれ?なにこの違和感…。
なんか、キャラ絵が違うような気がする。
連載開始時よりかなりデフォルメされた感じになったというか…。
もともと本作のウリは、「怪獣を倒すヒーロー側ではなく、倒された怪獣を処分する解体屋のさえないオッサンが主人公」というところであったはず。
そういうポイントが今ではすっかり消え去り、単なるヒーローものに。
しかも、「強さを計るバロメーター(ドラゴンボールと幽遊白書から定番化)」、「専用武器(本作のものは東京喰種風)」「強さのインフレ化」と言った、ジャンプ伝統の弊害が前面に出始めている。
結果として、前巻5巻あたりから極めて既視感の強い、勢いだ...続きを読む -
古い
本作は、「月刊少年ガンガン」の創刊から3年後となる、1994年3月号から連載されていた作品。
ガンガンと言えばエニックスが発行しており、ドラクエ関連などゲーム絡みで話題になり、後に「鋼の錬金術師」の大ヒットを生み、さらに今はラノベ系話題作などの漫画化で人気のマンガ誌。
そういうイメージからすると意外なことに、とにかく本作は「古い」印象。
1970~80年代によく見られた怪異系の作品とよく似た感じがする。
例えば「3×3 EYES」(1987年~)とか、そんな雰囲気。
まあ、本作も1994年なので7年程度の違いしかないが、いずれも雰囲気としては「昭和のにおい」が強く、平成以...続きを読む
表示されていない作品があります
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