あらすじ
この異世界、まさに「無理ゲー」。
小説家になろう発・衝撃の転生ファンタジーがついにコミカライズ!
人族の土地に攻め入る灰猿人(マカク)族、豚人(オーグ)族ら
亜人種から村を守るため、戦場に立つ少年・カイ。
日々繰り返される争いのさなか、カイは突如「前世の記憶」を思い出す。
それはこの世界より進んだ高度な知識をもたらすものだった。
無事に村に戻ったカイは、記憶を辿り新たな力に目覚めつつあったが、
その矢先、豚人族との争いで致命傷を負って……。
人類・亜人と神々が交わる世界で、少年の戦いと成長の物語が幕開ける!
描き下ろし番外編や、原作者書き下ろし小説も収録。
感情タグBEST3
なかなかの良作
異世界ものの中でも、1つ1つの戦闘の怖さ・厳しさの描写が強めな「リアル路線系」作品。
主人公は辺境の村の「雑兵」だが、チートスキルを得て強くなるという流れ。
実はこの主人公、現世からの転生者でもあるようだが、そのあたりの詳細は2巻まで読んだ限りではまだ深く語られてはいない。
各村々に「土着の神」が存在し、それらがチートスキル能力と大きく関わってくるというあたりは、ありふれた異世界ものとは少し様相が異なり、異世界が流行る前から存在するファンタジー系に通じるものがある。
「冒険者」という安易な職業が存在しない点もまた同様で、このあたりは逆に新鮮。
絵も、表紙で受けるイメージよりずっと良く、独特の味もあっていい感じ。
これは表紙に選んだ絵を失敗したんじゃないかと思う。
一方、戦闘シーンの動きの早い描写は苦手っぽく、状況が分かりづらい場面が何度もあった。
基本設定、全体のストーリー、各キャラともに良く練られており、きちんと書かれた作品なんだろうなと感じる。
ただ1点、転生者である主人公がどれほど自分の事を認識しているのか、描写に違和感がある面が非常に気になった。
特に冒頭、「おにぎり」は無意識化に出てきた現代の言葉だとわかるが、「レベルアップ」や「ファンタジー」はどうなのか?
その後の魔法のくだりもそう。
当初このシーンを読んだとき、主人公は完全に転生の記憶を持っていると思っていたが、読み進めるとどうやら違う様子。
そのくせ、明らかに作品世界の言葉ではない用語が出てくると、勘違いしやすい。
読み進めると冒頭のこのシーン程の違和感はなく、「無意識化の前世の記憶」と「意識下の今の記憶」がきちんと区別されるようになっているので問題は無くなるが…、冒頭のここだけで違和感を感じ、読むのをやめる人も出るかもしれないと思う。
ただ、トータルでは十分良作と言え、お金を出して読み進める価値があると思わせるような作品だと思う。
----補足----
有償込みで5巻まで読んでみた。
初期に感じた違和感は完全に無くなり、さらに物語の広がり・深みが増してきた感じ。
宮崎駿の「風の谷のナウシカ」の原作にも通ずるくらいの大作感が出てきたというと言い過ぎだろうか?
絵も丁寧に書かれており、女性キャラはかわいく、男性キャラも良い味を出している。
文句無しの★5評価に変更します。
もちろん、この先も購入して読んでみるつもりです。
異世界感を感じさせない
一応異世界転生モノなのかな?でも、主人公の意識や記憶は異世界がメイン。過去については断片的な知識のみが湧いてきて使える程度。だから、よくある転生モノの無双感もなくていい。
主人公がペイペイの兵から過去の知識と現世の摂理を融合させて力を身につけるプロセスも面白いです。アニメも放送されてるそうで、そちらも見てみたくなりました。
転生者?
カイは転生者なのか?
確かな記憶もチートも持ってないけと、ここからどう成り上がるか楽しみ。
アニメとも面白かった。
結構ちゃんと王道
世界観の厳しさとか描写は確かにダークファンタジーなんだけど、なろう特有の分かりやすさと人物がいまのところ黒くないからとっつきやすさもあって割と王道の味付け。広がりはまだまだありそうだし、もっと面白くなりそう。
小説がすき
小説版を先に読みましたが、小説のほうが好みでした。設定などが詳しかったためだと思われます。
小説よりも先に視聴したアニメもそれほどおもしろいと感じませんでしたので、先に小説を読んで設定を把握した上でマンガ版やアニメを楽しむのがいいのかもしれません(どこまで小説を読まないといけないのか、という問題はありますが)