あらすじ
佐倉修治が働くバーに、クリスマスの夜、一人の美しい女性が現れる。彼女は修治の作ったマルガリータで涙を流し、時には子供のような笑顔を見せる不思議な魅力を持つ女性だった。謎の多い彼女に対して恋に落ちていく修治だったが、ある日を境に彼女はぱったりと姿を消してしまう。2か月後修治の前に再び姿を現した彼女は、何故か修治から逃げるように走り出す――。宮部みゆきの傑作サスペンスを完全コミック化!
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1巻だけでは何とも言えないが
宮部みゆきの「スナーク狩り」が「原案」のマンガ。
「原作」ではなく「原案」なところがポイントで、実際キャストは同じでも設定が大きく異なる。
原作の佐倉修治と緒口邦男はバーではなく釣具店勤務だったり、そもそも原作はたった一晩の物語だったり等々。
この改編をどう見るか、でしょうね。
個人的には、もう全く別の物語になっているのではないかと感じる。
あと、原作は1992年に発刊されたが、本作は携帯電話があるなど、それより数年遅い時代となっている感じ。
1990年代後半か、2000年代冒頭か。
ただ、絵のタッチと描写はそれより古く、昭和の匂いを感じさせるもの。
キャラ絵には味があるが、ちょっと古臭く感じてしまった。
この先マンガ版がどういう展開を辿るのかまだ読めないが、原作の疾走感はなさそうでその点は少し残念。
ただ、3巻で終わりというのは悪くない。