すべての高評価レビュー
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Posted by ブクログ
著者の広井良典は、2001年の『定常型社会―新しい「豊かさ」の構想』以来、経済成長を無条件の前提としない社会像を考え続けてきた研究者です。厚生省勤務を経て大学で公共政策や社会保障、福祉、コミュニティなどを研究してきた経歴を持ち、本書ではその議論を、日本社会から地球文明全体へと広げています。
序章では、「ジャパン・シンドローム」や「次世代搾取」から日本社会の持続可能性を問い、第Ⅰ部では日本人の価値観やアニミズム、高度成長期以来の成功モデルを論じます。
第Ⅱ部では視野を人類史へ広げ、「拡大・成長」と「成熟・定常化」のサイクルから「地球定常文明」を構想し、AIによる政策シミュレーションも紹介されます。
さらに、ポスト・グローバリズム、生命経済、自然資本、鎮守の森、社会保障、格差、ウェルビーイングへと議論は展開します。
「もう一度成長すれば日本は再生する」という発想に違和感を持つ人、社会保障や財政を単純な「高齢者対若者」の対立ではなく、世代間の公平と公共性の問題として考えたい人におすすめします。 -
Posted by ブクログ
博士号を持つノンキャリ警察官・沢村依理子は、道警本部の警務部に異動となった。
そんな中、新札幌に新設されたばかりの北日本科学大学で爆破事件が発生。死者も出た。
これを機に沢村は突然捜査一課に異動となるが、爆破事件はいつまで経っても進展がなく…。
いきなり今作から読んでも大丈夫だけど、やはり、前作を読んでからの方が、物語の流れがわかりやすい。
デビュー作の前作よりも、時が前に戻ったり、また現在になったりがあまりなく、読みやすかった。
〝ジェンダーバイアス〟私も意識せずにそう思い込むことも多い気がして、ちょっと反省。きっと、今の若者は男だから女だからと、そこまで偏見を持って世の中をみてないんだろうなぁ。
相変わらず、警察内における階級がよくわからなくなるけど、気にせず読むことができた。
依理子は過去のトラウマから一歩前進した気がする。もうちょっと依里子の先の人生を読んでみたい。
さぁ、次は『誰何』です。 -
Posted by ブクログ
ネタバレいつも以上に満身創痍な話。
「いばら姫」だからやむなしだが、脱出できない家の中で不死の異形と対峙は、最初から難易度が高い。
治めるには蒼衣くんの「目醒めのアリス」しか手段がないのに、発動条件である「理解」に至るまでが長い長い。
仲間側にも犠牲が出るし、むかつくあいつが再登場するし、読んでいるこちらのストレスも半端なかった。
何より、不死の怪異の見立てが何故「いばら姫」だったのか、なかなか思い至らくてストレスという。
ゆえに、謎が解けた時の解放感は凄くよかったのだが、犠牲になった家族のことを思うと気が重い。
泡禍は常人を常人のまま狂わせてもしまうらしい。
不死の異形が相手の最中、不死、いや蘇りに関してさらっと大きなネタバレも来て、最後の最後まで驚かされた6巻だった。
安心して読めるのは、神狩屋さんと蒼衣くんの解釈談義くらいかも。
あのパート、毎回楽しみなのです。 -
Posted by ブクログ
仕事やプライベートで、もっと上手に時間を使うヒントがあればと思い手に取った一冊。時間の使い方だけでなく、これからの生き方を考えるきっかけにもなった。
印象に残ったのは、仕事も休みも自分のために使い、自分軸で行動するという考え方。人からどう見られるかを気にせず、自分のやりたいことに時間を使う。その姿勢が、自分の時間をつくるうえで大切なのだと思った。
予定が空いていると埋めたくなる感覚や、頼まれていないことまで先回りしてやることを美徳と考えがちなところは、自分にも当てはまる。どれだけ効率よく仕事をしても、空いた時間をまた予定で埋めてしまえば、ゆとりは生まれない。頼まれていないことを何でも引き受けない、子どものことも代わりにやりすぎない、という考え方も参考になった。
仕事は「終わったら帰る」のではなく、終業時間を決めて、時間になったら切り上げる。つい「これが終わったら」と仕事を続けてしまう自分には、特に意識したいところだ。残った仕事は翌朝に回し、時間内に終わらないと分かっている仕事には安易に手をつけない。そんな線引きも必要だと感じた。
また、時間をつくるための「断る技術」も学びになった。曖昧に返事を保留したり、回りくどく断ったりせず、感謝を伝えて、機嫌よく、あっさり断る。いい人に見られたい気持ちから引き受けてしまいがちな自分にとって、心に留めておきたい考え方だった。
そして、この本を読んで一番大切だと感じたのは、時間に追われてイライラするのではなく、機嫌よく生きること。自分がやりたいことを大切にし、自分の時間を持つ。自分が機嫌よくいられれば、周りにも良い影響が広がっていく。
時間の使い方を学ぶつもりで読み始めたが、これからどんなふうに生きたいかまで考えさせられた。今後、身につけていきたい生き方に出会えた一冊。
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