すべての高評価レビュー
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Posted by ブクログ
前作が番外編的だったのに対して、今作はバッチリ本格ミステリが楽しめる。
中でも表題作は抜群に面白かった。
『スイス時計の謎』
論理的に犯人を特定していく。
一つずつ可能性を消していく論理の組み立ては、ゴチャゴチャしていた頭の中が、火村の言葉によってどんどん軽く、きれいになっていくようでとても気持ちがいい。
火村が論理を積み上げ、NOとは言えない状況を作り出していく過程に痺れる。
このメンバーだったからこそ成立する設定も本当によく考えられている。
精密なスイス時計のようにすべてがカッチリとはまっていくような、完成度の高い大満足の作品。こういうのが読みたかった!
アリスの高校時代の切ない思い出も -
Posted by ブクログ
いやぁ、怖かったぁ、後半ほぼホラー。推し活という“物語”の深海に潜行していく複数の人々の生き様が絡み合い、最後にごにょっともつれ合う。物語の提供者と、薄ら“そう”だと分かっていても自ら物語を拡大解釈して行動のタガを外していくファンダムたち。その絡み合いはあまりにも残酷で読んでらんない気分になるが、途中から怖さを好奇心が上回る瞬間が来て、そこから怒涛の一気読みとなる。ちょっと上手く構成されすぎているっていうのが冷静になると気になる点ではあるけど、それ前提で読めるのでワザとらしさはない(そう来るよね〜って、ほら来た感の盛り上がりがある)。いやぁ、残酷だなぁこの作家さん。霧島部活、読んでみようかな。
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Posted by ブクログ
ネタバレ主人公の拙い策略による父の婚約者の事故死。文字にしたらすごく衝撃的だけど、割と深刻に書かない風。
模範的で聡明な淑女で、孤独をはらう「結婚」に夢を見るアンナ。父を手に入れるために策略的にバカンスをする駆け引き上手だけど、やっぱり善良。刹那に生きるプレイボーイの父。その血を引いた遊び人の娘、セシル。まずこの三人の人物描写がすごく上手い。父の見栄や、セシルが父と二人の考えなしな生活を堅実に塗り替えようとするアンナを憎むところが、本当に人物が息づいている。セシルがただひたすらアンナを憎んでいるわけではなく、本文に書かれていたように、「相反する二つの気持ち」、アンナを尊敬する気持ちを持っているところも -
Posted by ブクログ
ネタバレ面白かったです!
乙女ゲームの世界に兄妹で転生していて元の世界では苦労して妹を幸せにしてあげられなかった事が悠生(ブラット)が何とか妹の葵(キリエ)と王子を結ばせようと何とかしようと奮闘するのに次第に王子のルースに惹かれていき(しかも運命の番と言われて)悩み苦しむのが切なかった。
ルースにかけられた呪いを解くには呪いをかけた本人を殺すかもしくは「真実の愛」を得るかでルースは後者を欲しがっているけどブラットは結末を知っていてそれを選び死を覚悟しているけどまさかの真実にはブラットと同じく読んでいて驚きでした。
もう死ぬ、と覚悟した時に現れたルースの呪いの解けた姿からのブラットがあれよあれよと幸せ -
購入済み
めちゃ人外。
魔族と人間、とか妖怪と人間、とか色んなジャンルがありますが、
まあどう見ても攻めが魔人…というか人の部分が全くないっていうのは中々に珍しく…でも不思議と2人の関係に萌えるんですよね。
お互いにしっかり好意を持っていて、話し合いもして相手を慈しんで、夜の方もしっかり。まさにおしどり夫夫。結構しっかり何回もベッドシーンがあって、そこが、本当に愛し合っているんだなあ、と感じました。交わい方が独特なのでエロいかって言われるとどうだろう、って感じですが、癒されました。 -
Posted by ブクログ
今の自分認めることの大切さや素晴らしさを書いた本。
自分に優しくすることこそが理想の人生への近道。
うまくいかないのは自分に甘いからではなく、
自分に厳しいから。
自分に厳しいこと自分では気づきにくい
・目標を高く設定してまう
自分に厳しいと目標が高くなりがち。
・今の自分を認められない
自分で自分を認めて愛することはゴールでもある。
・好きなことをしていない
好きなことをすることで、自分も周りも幸せに。
・他人に頼れない
頼ることができる時点で⚪︎。
人に頼れることはすごいこと。
できないと言える人の方が評価される。
自分が苦手なことでも、周りには得意な人はいる。
相手の力を信じて具体 -
Posted by ブクログ
2024年本屋大賞を受賞した『成瀬は天下を取りにいく』の3作目が刊行された。タイトルは『成瀬は都を駆け抜ける』。大学生になった成瀬あかりを描いている。今作で完結とのこと。
シリーズものになった作品は、1作目が一番良くて、その後の作品はだんだん尻すぼみになっていくことが多い。でも、この成瀬シリーズは違う。1作目が最高に面白くて、2作目はさらにパワーアップして、この3作目ではまたさらにパワーアップして、そして深みが増している。すごい作品だ!
6話からなる作品になっていて、一世一代の恋に破れた同級生、「達磨研究会」なる謎のサークル、簿記YouTuber、娘とともに地元テレビの取材を受ける母、憧れ -
購入済み
ノアのご両親や弟が登場!両親いつくなんだ、、??
アイリの両親や親族たちも登場して、今までのストーリーの集大成って感じだった。
完結!と思いきや、まだ続く? -
Posted by ブクログ
ネタバレ自分の好きなものってなんだろう
そもそも自分とは?生きがいとは?
そういったことに悩んでるあなたにおすすめの一冊です。
以下ネタバレ
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【本書のテーマ】
「好き」を言語化する意義とそのコツとは?
それは、ありきたりな言葉や他人の言葉をできる限り排除し、自分の感情と妄想にふけり、自分の言葉で語ること。
【なぜ「好き」を言語化することが大切か】
自分の好きを語ることは、自分自身の人生を語ることだから。好きを言語化することにより、自分の人生を肯定し、愛することができるようになる。
【そのコツ】
①自分の言語化の前に他人の感想を見な
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