すべての高評価レビュー
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Posted by ブクログ
年を取って人生がこんなものだと知れて来ると、この本の導入部のような話には、こんなことがあるわけないだろうと、ややひねた思いを持ってしまうのだな。
読み進んでも先生やその周囲の人々の霜介への接し方や霜介の観察眼などにも同じ思いを持つのだが、だけども、霜介が湖山先生の指導を自然に受け入れていくように、徐々にこちらもこの本の世界に惹き込まれてしまったので、ここは素直に作者に脱帽だ。
湖山先生の『成功を目指しながら、数々の失敗を大胆に繰り返すこと。そして学ぶこと。学ぶことを楽しむこと』とか『拙さが巧みさに劣るわけではないんだよ』という言葉にも奥深いものを感じるのだが、それよりも何よりも湖山先生や翠山 -
Posted by ブクログ
タイトルの意味を知った時、人間の悪意ない噂が火の粉のように降り注ぐのだと知った。
ごく普通の一般的に田舎とよばれる県は、特に表立ったニュースや娯楽がない。
だからこそ、何か「誘拐事件」や大きな出来事が起こった時、悪意のない肉付けされた噂が地元を中心に被害者を追い詰めていく様を辻村さんは見事な心理描写で物語っていて、見てて鳥肌がたちました。
個人的には上を読み終えた時点で、気になる伏線が多く、登場する人物全てがその年齢、職業、性格がほんとに上手に描かれていて、辻村さんってほんと人間の心理描写を描くのが上手なひとなんだなと感じました。
京都で起きた事件とも何かリンクするような、今のデジタル社会で -
Posted by ブクログ
これやばい!めっちゃ面白い!
ミステリーの連作短編集なんだけど、終始コメディチックで笑える。なんと言っても会話が面白い!
主人公は、まさかの「パシリ」。
番長の丸木に、毎日焼きそばパンなどの買い出しに行かされ、理不尽に殴られたりしながら、パシリ生活を送っている。
そんな日常の中、「ん?」という小さな綻びから謎に気がつき、解き明かしていく。「パシらされている」からこそ見えてくる謎と、謎解きが面白い。情けなくて愛おしい。
軽いコメディかと思いきや、ミステリーとしてガッツリ面白いのも、芸人で読書家のかもしださんの真骨頂だと思う。実写化してほしい。
特に後半の『パシリとゲノム』『取り立ててするなら -
Posted by ブクログ
衝撃的。ぞわっとした。
火を消す「消防士」ではなく、火をつける「昇火士」。
本の所有者を見つけ、家ごと燃やす昇火士のモンターグは、近所に住む少女との会話から、本に興味を持ってしまう。
ディストピア感はジョージオーウェルの「1984」を彷彿とさせる。家にはラウンジと呼ばれる、四方の壁に映像や音楽が映る部屋があり、妻はひたすらそれを見て聞いて楽しむ。
そうやって思考力を奪われた人々。
世の中が加速し、映画、雑誌、本などは短く、すぐに結論が出るものになっていく。それにより思考も浅くなり、せっかち族が増えていく。
まるで予言のようだ。本や映画→テレビ→インターネット→YouTube→TikTok -
- カート
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試し読み
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Posted by ブクログ
ネタバレ評判通りだったし事前に映画を見てたから読みやすかった
主人公の一人、石神哲哉は、高校で数学を教える天才的な数学者。冴えない日常を送っていますが、隣の部屋に住む花岡靖子と、その娘・美里に密かな思いを寄せています。
ある日、靖子の元夫・富樫が突然現れ、復縁を迫って暴れます。靖子と美里は抵抗する中で、誤って富樫を殺してしまいます。
物音から事件を察した石神は、靖子たちを守るため、自分が完全犯罪を設計すると申し出ます。
ここから石神は、警察がどれだけ調べても靖子たちにたどり着けないよう、極めて緻密な工作を行います。
一方、事件を捜査する刑事・草薙は、靖子に疑いを持ちます。しかし、靖子には事件
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