はなはなさんのレビュー一覧
レビュアー
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佐和紀には惚れるでしょ
チンピラの佐和紀。しかし黙っていれば美しさが凄まじく、それでいて実は無茶苦茶強い。
そんな佐和紀には、大滝組若頭補佐の岩下が。大変な美丈夫でその名を聞けば誰もが震え上がるほどのやり手。その才覚たるや底知れない岩下に向かって、
「死ね、岩下ァァ!」と、叫ばなきゃならない佐和紀の矜持。チンピラで恋も知らない無垢な佐和紀。可笑しくもあるが切なくもある。椿と雪の季節に二人は出会う。椿にかくれ雪の上に裸足でうずくまる佐和紀を岩下も忘れられないのではないか。
ここまでのキャラクター、これほどの愛されかた。
こんなにオススメのBLちょっとないです。 -
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何を捨てても追い求めるだろう
すさまじくおもしろい。過去と現在の物語が幾重にも畳み掛けてくるような迫力です。ぜひぜひおすすめします。
決して失ってはいけない者を永遠に失ってしまった二人の男。何年も心の奥に無理矢理しまいこんでいた二人の男の前に、姿かたちは全く違うが、特徴的な同じ色の瞳をもつ者が現れる。当然偶然と考えるが。…一つ、二つと、同じ符号を見つけてしまったら、そんなことが本当に起こったら、何を捨てても追い求めてしまうのではないだろうか。
これだけでもドキドキハラハラするのですが、物語は壮絶でありながら、愛にあふれ本当に怒涛の展開をみせてくれます。これは読まないと。オススメです。 -
読後何年たっても忘れられない
ケイの表情に、本当に惹き付けられる。はっとするほど。いつもは感情が存在しないケイの心。だけど、ユタカにだけケイの扉は開かれて、ユタカの言葉だけを待っている。ほんの一瞬だろう表情にその1コマに魅入ってしまう。そして、全編を覆う、まるで時限爆弾を抱えているような緊張感。追い詰められる中、ケイの強さと美しさが際立つ。ケイの表情は読後何年経っても忘れられない。すごいです。子どもたちのゆくえも大切に感じます。全編読後はほぅ…として、余韻にひたりスマホを握りしめました。
ぜひ最後まで読んでいただきたい。オススメします。
この表紙とてもステキです。 -
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え、ホントにどうすんの?
出てくる人物達が明るくいい人達で、テンポもよく楽しいです。また、千夏がやたらと強いことも良いです。皆が憧れるほどの美形というのも私のツボなのですが。いやいやいや、よく考えたら本当は切ない!!軽やかなタッチでお話が進みますが、表題「さよならアルファ」…さよならアルファ…って切ない。かわいいし、かっこいいけれど、それだけじゃ終わらない。千夏は自分はアルファだと信じて努力を重ねていたわけで。いろいろ切ない。そんな千夏に突然の運命の出会い。お相手は幼すぎるアルファ。運命だけに、え、ホントにどうすんの?という展開。切ないけど千夏のしなやかな強さがいい。
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