はなはなさんのレビュー一覧
レビュアー
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佐和紀には惚れるでしょ
チンピラの佐和紀。しかし黙っていれば美しさが凄まじく、それでいて実は無茶苦茶強い。
そんな佐和紀には、大滝組若頭補佐の岩下が。大変な美丈夫でその名を聞けば誰もが震え上がるほどのやり手。その才覚たるや底知れない岩下に向かって、
「死ね、岩下ァァ!」と、叫ばなきゃならない佐和紀の矜持。チンピラで恋も知らない無垢な佐和紀。可笑しくもあるが切なくもある。椿と雪の季節に二人は出会う。椿にかくれ雪の上に裸足でうずくまる佐和紀を岩下も忘れられないのではないか。
ここまでのキャラクター、これほどの愛されかた。
こんなにオススメのBLちょっとないです。 -
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純喫茶であの二人に居合わせたい
2巻で登場した美少年ユウキと4巻で登場した格闘家の能見。登場当時は二人とも完全に敵方でした。正直、うちの佐和紀になにしてくれてんの?という印象でしたが、もはや、お礼を言わせていただきたい存在に。7巻では世話役三人もなかなか登場しないジリジリした雰囲気の中、この二人がほっこりさせてくれています。ユウキの啖呵、可愛くて辛辣で好きです。
「花売り花嫁と…」シリーズにこの二人が登場。花売りシリーズもこの7巻読後にそろそろ読みはじめてもいいかもしれません。意外な展開で、ハラハラします。…ユウキのこと頼むよ…ほんとに。こちらもオススメ。
ところで、純喫茶で佐和紀と周平の二人に居合わせた若い女の子たち、普 -
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エージェントトウマ かっこいい
かっこいいΩです。自分の道を突き進む感じがいいです。
エージェントであるΩ、トウマのターゲットは強いαだった。指令どおり、強いαリカルドとの恋の駆け引きがはじまる。相手を夢中にさせ、ろうらくしなくてはならない。だが、ギリギリのラインで身体はゆるさない。けして絶対的αのリカルドに呑まれてはならない。目も合わせられないΩとαの甘すぎるせめぎ合い。気を抜けばとろけてしまいそう。さりげない仕草に二人とも身体が熱くなる。
…
くるものがあります。ちょっとした仕草や情景にも読んでいてドキドキします。オススメです。
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何を捨てても追い求めるだろう
すさまじくおもしろい。過去と現在の物語が幾重にも畳み掛けてくるような迫力です。ぜひぜひおすすめします。
決して失ってはいけない者を永遠に失ってしまった二人の男。何年も心の奥に無理矢理しまいこんでいた二人の男の前に、姿かたちは全く違うが、特徴的な同じ色の瞳をもつ者が現れる。当然偶然と考えるが。…一つ、二つと、同じ符号を見つけてしまったら、そんなことが本当に起こったら、何を捨てても追い求めてしまうのではないだろうか。
これだけでもドキドキハラハラするのですが、物語は壮絶でありながら、愛にあふれ本当に怒涛の展開をみせてくれます。これは読まないと。オススメです。 -
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読後何年たっても忘れられない
ケイの表情に、本当に惹き付けられる。はっとするほど。いつもは感情が存在しないケイの心。だけど、ユタカにだけケイの扉は開かれて、ユタカの言葉だけを待っている。ほんの一瞬だろう表情にその1コマに魅入ってしまう。そして、全編を覆う、まるで時限爆弾を抱えているような緊張感。追い詰められる中、ケイの強さと美しさが際立つ。ケイの表情は読後何年経っても忘れられない。すごいです。子どもたちのゆくえも大切に感じます。全編読後はほぅ…として、余韻にひたりスマホを握りしめました。
ぜひ最後まで読んでいただきたい。オススメします。
この表紙とてもステキです。 -
ネタバレ 購入済み
いやー、かっこいい。
灰色狼と最初にその名を聞いたときから、なんとも格好いい名前だな、と思っていました。その風雅な名に偽りなく、期待をはるかに越えた働きをみせてくれます。このワクワクした気持ちは何でしょうか。もちろん、この灰色狼を灰色狼たらしめる、今世王その人が物凄いわけですが。
今世王が唯一愛する異母兄危機の報をうけ、まさに疾風怒濤の勢いで助けにゆく今世王。今世王は無言で告げる。
狼なら付いてこい
…って。神ともいえる存在の今世王も、それを智力の限り追いかける灰色狼も、いやーかっこいい。
この物語、当然オススメです。 -
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美しいとはこういうことよ
男前好きには見逃すことができません。その上心やさしい人も登場して、心に一服のゆとりをもらえるような作品です。何といっても二人の男が美しい。男前のとらじが惚れた美しい男。その男が突然消えた。彼は何者だったのか。別れ(きれ)た原因は?強面で美丈夫のとらじが7年忘れられず探した美しい男。この段階ですでに鷲掴みにされてしまいました。展開がおもしろかったです。景色や着物のあしらいの切り取りも美しくて、はー確かにこういう風景はいいものだなあ、としみじみして、場面場面が好きでした。視点が美しくて素敵です。オススメします。
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え、ホントにどうすんの?
出てくる人物達が明るくいい人達で、テンポもよく楽しいです。また、千夏がやたらと強いことも良いです。皆が憧れるほどの美形というのも私のツボなのですが。いやいやいや、よく考えたら本当は切ない!!軽やかなタッチでお話が進みますが、表題「さよならアルファ」…さよならアルファ…って切ない。かわいいし、かっこいいけれど、それだけじゃ終わらない。千夏は自分はアルファだと信じて努力を重ねていたわけで。いろいろ切ない。そんな千夏に突然の運命の出会い。お相手は幼すぎるアルファ。運命だけに、え、ホントにどうすんの?という展開。切ないけど千夏のしなやかな強さがいい。
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買わずにいられなかったBL
こんなにエロい設定ある?と目が離せなくなったシリーズです。唇で感じてしまう誠さん。清廉な印象からのギャップもいいです。二人は本当にラブラブで、何度かでてくる悠真くんの「おいで」の包容力には悶絶です。誠さんはコンプレックスもまるごと受け止めてもらい安心しきった微笑みがますます優しくなってくる。悠真くんは美形がさらに極まって笑顔がやばい。今回さらに心が洗われるようです。
最後の1コマには、あれだけオープンマインドの悠真くんでも感じてきたであろう今までの哀しみが見えるようで切なくもあった。
でもきっと幸せの予感のいい終わりでした。