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Posted by ブクログ
鑓水、修司、相馬シリーズの第三弾目。上下巻通しての感想。
いやぁ、面白かったです!今読めて良かった作品。
国家と警察と報道がテーマの作品。過去と現在がどの様に繋がっていくのかが最後までわからなかったが、過去の壮絶さを想像すると、登場人物達の不可解な行動にも納得出来た。巻末の参考文献を見るとフィクションの中にノンフィクションが散りばめられているからか、無理な設定もリアルに見せてくれて、エンタメの良いところ満載だった。
冒頭のシーンが読後には全く印象の異なるものに見えるのが、最高。
戦前、戦中、戦後の話しはなんとなく避けて来たけど、興味湧きました。 -
Posted by ブクログ
なんて味わい深い作風!いきいきと描かれる人物描写にはクスッと笑ってしまうようなおかしみが随所にあり、戦中戦後の健気で切ない事情もしみじみと胸に迫り一日でイッキ読み。舞台の街も馴染みのあるところばかりで当時の雰囲気や暮らしぶりを想像しながら楽しく読んだ。戦争を挟んだ何年間かのカフェー西行まわりで、25過ぎたら年増扱い、28過ぎたら辞めさせられる若年定年制などの社会のしがらみや年齢に化粧や髪型、服装などに向けられる世間の好奇の目にもめげず、様々な年代の女給たちや彼女らの周囲の人々が心をときめかせたり悲しみに胸を痛めたりお互いにイラついたり助け合ったりしながら働いて生きていく様子がたくましく微笑ましくて、ほのぼのとした読後感が心地よくて、未読の「襷掛けの二人」もすぐに読みます!
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Posted by ブクログ
未来は多田先生の思っていた通りに変わった部分もあれば、同じことを繰り返している部分もある。
病院の待ち時間は、クレジットの支払い等が導入され、だいぶ短縮した。
一方で、リハビリやST (Speach Therapist) という職業はまだまだ手薄となっている。
台風による被害は、更に威力を増して残っているし、洪水での被害も発生したばかり。著者はマニュアルでは不十分で、一人ひとりが考えなければならないと説く。
生きているとは何なのか。何不自由なく、生命が脅かされることはなく生きているものの、傷付いて病んでいる自分たちの心。生きている実感が持てない、仕事という作ったものでしか存在の価値を示すことができないから、生きることがわからなくなっている面はあると思う。
タイのNGOで活動する青年の話が強く心に残った。回復する人を見て、自分も生命を回復させられることに感謝する。生きる実感を持つために、病であったり厳しい環境に置かれなければならないというのも妙な話だが、今の現実の社会がそうなのだ。
それらを少しでも自覚し、忘れていたことを思い出すこと。生きているものや人に向き合っていくこと、それでも活動できている今を楽しむこと。
私たちにもできることはそのくらいかなと思う。 -
Posted by ブクログ
あっという間に読み終わっていました。
少しネタバレかな。
高里の周りで起きる理不尽な出来事が何なのか知りたくてどんどん読むのが止まらなくなりました。
岩木くんの所がぞっとしました。
それからどんどん騒ぎは大きくなってしまうけど、広瀬が高里をかばってくれます。
広瀬は高里に対して自分と同じと思いたくて守ってくれるけど、実は全然違うものであると気づいていて、それでも同じはずだと強引に思い込んでいるというエゴの書き方が良かったです。
最終的に嫉妬だったんだと気づいて、広瀬はそのままこの世界に生き続ける凡人だった訳です。
臨死体験をして、多分、自分は少し特別な人間だと思いたかったのかな。
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Posted by ブクログ
ネタバレ「モヤ談義」に取り上げられていて、原著を読みたいと手に取った。
最近、ある知的障害のある知人で、本人と家族への相談なしに、支援学校から入所施設への転籍を決定された通知があった話を聞いた。
対象児の最善の利益を担当で検討した結果なのだろうが、本人(また同じく障害あると家族も)の意見を全く聞かずに支援計画が当然のように動くのはなぜだろう。
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この本は、
おかしい!と訴えたい 訴えていいよね、
という気持ちの渦にのまれたとき、
障害者をとりまく社会の歴史とともに考えをまとめやすくなる言葉がちりばめられていた。
「泣きながらでも親不孝を詫びながらでも、親の偏愛をけっ飛ばさねばならないのが我らの宿命である」横塚晃一
障害者の介護を身内が黙って引き受けることが美談であるような社会で、世間・他人様への遠慮は積もり積もって本人を追い詰める。
本人が背負っている重荷を、家族が態度次第で一層重くしてしまうとは。
障害も病気も特性も不登校も、
家族が他人に遠慮したり偏愛したりすると、蹴っ飛ばすような強さを培わねばやっていけないところまで追い詰めるということを覚えておかなければと思う。
「人が生きる意味」を人は誰しも簡潔に説明できない。自分が生きる意味を、思い悩み、大切な人と語り合うことはあっても、第三者から説明を求められる筋合いはない。
なぜ議論の行末に責任のない人たちが、ある特定の人たちの生きる意味について議論するのか。意味を求められるような社会問題にさらされるのか。
全くその通りだと思った。
そして、その章の終わりに、「それで、君はどうするの」という言葉がある。
私はどうするのか
を問う。
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また、
「ある視点からすれはいわゆる気が狂う状態とてもそれが抑圧に対する反逆として自然にあらわれるかぎり、それじたい正常なのです」
という言葉は、
子育て中に鬱になったり家出したりと、自分を責める母親へ向けての言葉としても、覚えておきたいと感じた。 -
Posted by ブクログ
発達障害関係の本を結構読んできたけど、
この本はなんだか温かくていいな。
部下を変えようとするのではなく、
部下が働きやすいように環境を変えよう、
という思いがこもっている。
最後に気に入った言葉が
「煉瓦でなく石垣」ということ。
人を同じ型に当てはめるのでなく、
その持ち味を生かして適材適所。
発達障害に限らず、この考えでなくては、
これからの世界を生き残っていけまい。
日本は明治維新以来富国強兵を唱え、
工業発達のために一律の教育をしてきた。
軍隊も同じ。
もうそういう時代ではないのだ。
石垣。
いいなあ。
私も、近眼の人が眼鏡をかけてまわりがよく見えるようになるように、
AIを駆使して、相手に報告が伝わらないことをチェックさせる仕組みを作った。
おかげで発達障害とAIの両方に詳しくなることができた。
一緒に石垣を作ればいいのだ。
序章 部下に発達特性があると思ったら
特性の可能性について考える
上司としてどうすればいいのか
第1章 「発達特性がある」とは
第2章 発達特性を理解する
第3章 業務を円滑にする具体的な工夫
第4章 事例から学ぶ 職場における発達特性への理解と対応
第5章 職場としてどう向き合うか
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