すべての高評価レビュー
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Posted by ブクログ
ネタバレ朝井リョウが出版区で紹介してるのを見てから気になっていた作品。窪美澄初めて。
富士山を常に眺望できる田舎で介護士として暮らす日奈と海斗を主軸に展開される連作短編。周囲を取り巻く人物主観の話を間に挟み、二人の寄る辺のない関係性が最終的にどのような形に収束していくのか、はたまた完全に崩壊してしまうのか。全体的に生命力の希薄な世界観のなか、物語は進んでいく。
作品全体の評価はは朝井リョウの見事な過不足ないあとがきを参照いただきたい。
私は海斗の人物描写の変化に注目する。
最初の二章で描かれる海斗は、正直好きになれない。独りよがりで日奈に対する態度や扱いも粗暴で、言ってしまえばDVではないかとい -
Posted by ブクログ
ブレイクショットと聞いて
ビリヤードの話なのかとのノリで読み始めたが・・・
辞書レベルの厚さの本だが
エピローグが無ければ最高級の作品
日本映画にありがちな読者を信じてほしい作品
様々な視座に飛んだ作品なので人生の勉強にもなる
晴人が首都高を周回し
友彦にボルトの話をしていたシーンでは
満員電車で「えー」大声を発してしまい
周りがざわつく有様に恥ずかしさのあまり途中下車
この作品の没入度合いが半端ない
1番好きなページ
聖書に登場する喩え話というのは、
全体で一つなんだ。
神と言って分かりにくければ
親でも自然でも世の中でもいいけど、
自分が生まれる前に獲得するものは
人によって差は -
Posted by ブクログ
簡単に言ってしまえば自伝的悲劇なんだとは思うが、ヘッセ自身の幼少期は悪いことばかりってわけではなかったのだろうなと思う。
ハンスの育った町や神学校、工場といった舞台と、それらで関わってゆく人物たち。今作では彼らについては基本的には冷ややかな視線で描写されているが、そんな冷笑的な中にも田舎の素朴な美しさであったり、(結果的にハンスを追い込むきっかけとなったが)学問の奥深さや知識を得ることの喜び、一筋縄ではいかない同級生たちの個性や“ノリ”、労働者階級のガサツながらも誇らしい一面をもっている気風だったりと、どのステージでも魅力的な要素も忘れられていない。
物語は悲劇を辿るが、これが創作でなかったら -
Posted by ブクログ
読んでいて、「普通」や「良い子」という言葉にずっと問いかけ続ける作品だと思った。
特に印象に残ったのが
「ずれてるっていうのは穂積が標準モデルがいると仮定してるからでしょ。でもほんとはいないんだよ。そんなのどこにも。」という言葉。
“普通”とか“標準”って、ついどこかに存在している気がしてしまうけれど、本当はそんなものはなくて、みんな違うのに、自分だけが外れているような気持ちになって苦しくなることがある。だからこの言葉にすごく救われた。
解説の「ノーマは存在しない」という話も興味深かった。“普通”の基準に人を当てはめるのではなく、一人ひとり違う存在として見ていくことの大切さを改めて感じた -
ミラージュを代表する迷言!
『あなたの犬です……狂犬ですよ』
この台詞なくして、ミラージュは語れない迷言が出てくる本巻。
ひたすら直江が悶々と回りまくり、ついに本音が隠せなくなっていきます。
端々の冷たい言動に気がついて、戸惑う高耶さんが不憫……。
だけど、直江の景虎様に対する劣等感は、歳を重ねたせいかちょっと分かるような気がしました。
とりあえず、前回に引き続きそんな無防備に直江の前でスヤってはいかんー!
せめて、服を…!服を着てー‼︎|´Д`)ハァハァ←
と思いつつ、不埒直江が動揺しまくりながら高耶さんを起こす姿にニヤつきました(笑)
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