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Posted by ブクログ
「私の身体」を「生きる」とは何だろう。いや、「私の身体」とは何だろう。そもそも、「私」とは何だろう。
各作家たちの切り口は様々だが、みな共通しているのが、己という存在を不可欠に構築するこの肉体というものの生物的な役割にも社会からの眼差しにもかなり戸惑い、苦しみ、受け入れたり受け入れられなかったりしながらどうにか生きている点で、強く連帯感を持ちながら読んだ。
痛ましさを感じたのが、執筆陣の女性たちはほぼほぼみな性被害の経験がある点。私にもあるし、私の友人たちもほとんどあると思う(学生の頃、痴漢が話題になったとき、その場にいた10人ぐらいのなかで痴漢に遭ったことがない子は1人しかいなかったことを -
匿名
購入済み179ページです。
179ページなのに、なんなんでしょう。一生分のトキメキを頂戴させていただきました。ありがとうございます。エロと、トキメキが共存していて凄かったです。通行人Aになりたい。
みなさんも仰ってますが、攻めがスパダリになります。紆余曲折は経ませんが、最強メロメロ男に、いつの間にかなっています。しかし、それだけでは飽き足らず、受けも王子様みたいなことしてきます。攻めの気持ちもわかってしまうんですね。受けが可愛すぎる。
BL漫画のファッションセンスでよく気持ちが盛り上がらない、なんてことも多々あるのですが、これはオシャレすぎますね。多分著者さんはオシャレです。普通に服を楽しんでいた私がいます。
個人 -
ネタバレ 購入済み
特装版で堪能
2巻に続き「特装版」で楽しみました。
真摯な恋愛をしているふたりが素敵でした。そして経験豊富な一馬により淫らに溺れる明、官能の階段をまたひとつ昇りました!次はどんな彼が見られるのか期待しています。
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Posted by ブクログ
「自分の頭で“考えない”ことが大切」という言葉が、とても意外だった。社会に出てから「自分で考えなさい!」と口酸っぱく言われてきたからだ。
「自分の頭で考える」ことには落とし穴がある。結局出てくるものは、自分のこれまでの正解の焼き直しに過ぎない場合が多いのだ。
特に現代は、スマホによる常時接続、自己責任化が進んでいる。「自分への関心の過集中」「単純化した自己理解」が進む社会のなかで「自分の頭で考えること」は、テンプレ化された意見しか生み出さないのかもしれない。
大切なのは「他人の頭で考える」ことだと、本書は言う。言い換えれば「他者の想像力を自分にとりいれる」ということ。詳細は本書に譲るが、