すべての高評価レビュー
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Posted by ブクログ
ディストピア作品だと思って読み始めましたが、単なる架空の世界ではなく、私たちの現実の延長線上にある物語なのだと強く感じました。
設定自体は非常に大胆で、現代のモラルからするとインモラルに思える出来事も数多く描かれています。しかし、それらが淡々と書かれる事でかえって不気味すぎるほど現実味を帯び、これは決して他人事ではないと思わされる瞬間が何度何度もありました。少し怖くなるくらい。
主人公・如月空子の、場面ごとにペルソナを使い分ける在り方には強く感情移入をしました。だからこそ、白藤さんの生き方はどこか眩しく映り、対照的な存在として印象に残っています。私は白藤さんになりたかった。
村田沙耶香さ -
Posted by ブクログ
ジャケット買いだったんです。
「素敵な表紙だな」と思って手に取った結果、とんでもないものを読んでしまった、というのが正直な感想です。
とにかく不快です。グロテスクで、倫理観は崩壊していて、起きている出来事の多くが生理的に受け付けない。それでも、ページをめくる手が止まりませんでした。
嫌悪感を抱きながら読んでいるのに、読んでいる目は、手は、脳内映像は一切止まりませんでした。
過剰なまでのグロテスクさと悪趣味さの中に、特殊設定と多重解決構造のミステリーが組み込まれていて、構造としては驚くほど精巧にできている。圧巻でした。
「想像を超える展開」という言葉はよく使われますが、この作品ほどそれに -
Posted by ブクログ
衝撃的な終わり方をした上巻に続いて、すぐに下巻を読みました。上巻ではさまざまな感情や欲のゴミ箱になっていた如月空子が、新たなピョコルンという人類のゴミ箱に対して向ける感情や思考にゾッとしました。私もこの世界にいたらきっとこうなるんだろうなという説得力があり、とても楽しめました。
物語は10歳から始まり、49歳へと時間が進んでいきます。一人の人間の人生をここま追体験させてもらえるとは思っていなかったので、その構成には驚きと同時に大きな満足感がありました。
村田沙耶香さんの書く世界は、やはりどこまでも冷静で、そして容赦がありません。日常の中で自分が感じている人間への嫌悪感や違和感、気持ち悪さを -
Posted by ブクログ
平凡に見える日常の裏側に潜む不穏さや、人間の弱さ・欲望をじわじわと浮き彫りにしていく作品。物語は大きな事件や派手な展開に頼るのではなく、登場人物たちの心理や関係の歪みを丁寧に積み重ねることで、読者にじっとりとした緊張感を与える。そのため、読み進めるうちに「何かがおかしい」という感覚が徐々に膨らみ、気づけば抜け出せない空気に引き込まれていく。
特に印象的なのは、人間の現実的で生々しい描写。善悪がはっきり分かれるわけではなく、誰もが少しずつ歪んでいて、その積み重ねが状況を悪化させていく過程がリアルに描かれている。この点が作品に深みを与える一方で、読後にはすっきりした解放感ではなく、重たい余韻や不 -
Posted by ブクログ
オモコロで何度も繰り返し読み続けている大好きな城戸さんの『悪魔情報』が書籍化されたと知り、すぐに購入しました。
収録されている作品はどれもかつてのインターネットの空気感×城戸さん独特のユーモアで、「あの頃のネットって本当に面白かったな」と「新しい面白さだな」の両方を味合わせてくれました。
スレの住人たちはどこか他人事のようでありながら不思議な一体感を持っていて、顔も知らない相手とこんなにも奇妙で楽しいやり取りができることにワクワクしていた時の気持ちを思い出しました。
そして『悪魔情報』に登場する『悪魔情報』はどこか愛嬌があって、思わず「ちょっと可愛いな」と感じてしまう魅力があります。
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Posted by ブクログ
今野敏さんと言えばさまざまなシリーズものを手がけています
やはり代表作は『隠蔽捜査シリーズ』ではないでしょうか
ブク友さんの中でも着々と竜崎ファンは増えていますしね
しかーし、竜崎だけではないです!
『隠蔽捜査シリーズ』と並ぶ代表作として、人情味溢れる刑事たちが活躍する『安積班シリーズ』も推すべきではないでしょうか
臨海署のメンバー好きです
安積係長好き
村チョウ好き
須田も黒木も桜井もいい
だけどやっぱり紅一点!
水野がだーいすき♡
(やっぱり美人好きかい!)
竜崎!竜崎!竜崎!って言ってるそこのあなた!
まだ『安積班シリーズ』読んでないなら読みなさいよぉ〜!
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ネタバレ 購入済み
とにかく素晴らしかった
全三巻ほどなら寝る前にサッと読み終わってしまうほどあらゆるBL作品を読んできたと思いますが、これほど重厚で練り上げられた物語に没入させられたにも関わらず読み進めるのに大変時間がかかった作品は他にありませんでした。
もちろん素晴らしい作品は数多くあるのですが、良い意味で頭を支配されるような数日を過ごすなんていう経験は中々あるものではないので衝撃を受けたまま書いております。
漫画作品はもちろん、小説、映画、ゲームなど、「悪魔」と言うモチーフは昔から様々なところで使われており、それ自体は特段珍しいものではありません。
ですがそんな「悪魔」を使って創られたこちらの作品の世界観は、異質さや斬新さをこれ
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