あらすじ
名匠と名高い映画監督で、恩師でもあった養父の死──失意のあまり、無期限休業状態になってしまった俳優の秌(あき)。そんな無気力で灰色な毎日に、ある日映画出演の依頼が舞い込んだ!! 「俺の人生を変えたあなたを、どうしてもこの手で撮りたい」熱く真摯に口説いてきたのは、新進気鋭の若手監督・光嶋(みつしま)──なんと亡き監督の孫だった…!? 喪失した世界に再び光を取り戻す、魂の救済と再生の軌跡!! ※口絵・イラスト収録あり
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Posted by ブクログ
読み応えが凄かったです。
この作品自体が映画の様でした。
秌の養父であり恩師である映画監督の大瀧への想いがただの親への愛だけではなく恋愛感情もあり、でも決して世間で噂されるような関係ではなくと秌のどこにも出せず心の中で消化させられずにいる事が辛かった。
そんな時に映画出演のオファーをかけられ、その相手が大瀧の孫の光嶋で光嶋と関わり1つの映画を撮り終えその後から2人の交流が始まり…と光嶋の秌への気持ちが秌を変えていくのが凄く良かったです。
大瀧の孫をも、という醜聞をあげられてどうなるかとハラハラでしたが光嶋がしっかりと秌を支えて前を向いて進めるようにと言葉をかけていく場面はグッときました。
大変な事態も乗り越えて大瀧への想いは忘れる事はないけれどそれを踏まえて光嶋と恋人になれたのは素敵でした。
この2人なら公私共に素晴らしいパートナーとして映画界を、と。
あとがきでの「ゲスい発想から」には爆笑しましたが構想から長きに渡っているのには驚きでした。