すべての高評価レビュー
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Posted by ブクログ
面白かった!!!
上下巻ある作品のなかでは一番好きかも。
カフカの冒険、佐伯さん、さくら、謎の老人ナカタさん、星野さん等どの登場人物も良いキャラだった。
死と儚さ、若い頃の葛藤等がバランス良く配分されており、カーネル・サンダースや星野さん、ナカタさんのギャグのような言葉の掛け合いも滅茶苦茶良かった。
ねじまき鳥「井戸」のように、今回は森の中の倉庫が出てきて、孤独との向き合い方を描写していて良かった
読んで自分にも思い当たるところがあって…と共感するような作品が村上作品には多いのかなと思っていたが、カフカはもちろんそのように感じるところもあったが、奇妙な石、謎の老人ナカタやカーネル・サンダース、猫の喋り方、カフカの初々しさや心情の変化や、15歳から見たサクラの色っぽさなど、テーマや物語として面白い点がいっぱいあった。 -
Posted by ブクログ
吉田修一さんの青春小説。
大学進学のために上京した横道世之介の物語。
上京する際に、カバンに入れてきた高校の卒業アルバムや、土台が大理石でできた置き時計。この冒頭で、すでに世之介がどんな人物なのかわかってしまう描写がさすがです。割と平凡な大学生なのに、なんだか憎めなくて愛らしい世之介。
特に好きなシーンは、祖母が危篤になり、実家に帰省するため飛行機のチケットを取るときの電話。
「ばあちゃんが死にそうで。長崎までの今日の便で空席はありますか?」と見ず知らずの係の人に伝える世之介の純粋さに泣いてしまいました。
あと、実家に帰っているときにスナックで正樹とケンカになったときの、世之介の妙な敬語には笑ってしまいました。
世之介の20年後が明かされていきますが、だからこそ世之介の人生が輝かしく思える作品です。
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Posted by ブクログ
私なりの「情緒」の解釈を書き残す。
岡潔の思想が、自身が元々考えていた「創作論」にかなり深く接続し、僭越ながら、似たような事を考えて言語化されている先人がいた事に驚愕かつ感涙でした。
不勉強でした。
知人から「好きそうだ」と薦めて頂き、その本(『春風夏雨』とは別)と、他にも岡潔の著作を三冊一気読みしました。
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「情緒」は、どのように身体に立ち上がるのか。
世界と身体の接触から、
知覚が立ち上がり、情緒となり、やがて記憶になる。
情報や知識が、身体を通過して経験になる。
経験が、知覚や感情や記憶と結びついて、地下水脈のように流れ続ける。
それを、情緒と呼ぶ。
そして、ある日、思いもよらない場所で遇う。
「情緒」が、世界を深く受け取る。
何十年も前の経験が、別の場所で、別の言葉や素材に触れて、
それまで自分の中にあったものが、別のものとおのずから遇うことで、突然ひとつに繋がる。
文中で引用されている、
道元の「正法眼蔵」にこんな言葉があります。
「心身を挙して色を看取し、心身を挙して音を聴取するに、
親しく会取すれども、鏡に影を映すが如くには非ず。
一方を明らむれば、一方は暗し」
「一個の不思量底を思量する」
「不思量底、如何が思量する」
「非思量」
「即是恁麼人、何愁恁麼事なるべし‥‥‥」
800年前の文章ですが、
自身の、知覚や認識についての考えに驚く程重なり、身震いしました。
時空を超えて、道元に遇う。
想像力と創造力を持って、
恁麼の側にい続けたい。
まだ名前のないものが現れてくる、その"ありよう"を感じ取ること。
この世界にある、まだ見ぬ美しい真理への衝動的な創作意欲を持ち、それを全身全霊で面白がること。
世界にひらいていたいと思う。 -
Posted by ブクログ
家庭環境に悩める少女の、出会いと成長の物語
喧嘩ばかりの両親の下で育ち、理不尽に怒る母親の気を悪くさせないように過ごす莉子。母親からは独りよがりな期待をかけられるうえに恩着せがましく接されている。
ある日の塾帰りに偶然、不登校のクラスメイトである澪に出会って強く惹かれ、居場所を無くした少年少女が集まる広場で時間を共にするようになる(現実世界でのトー横のような場所)。そして、それは母親を誤魔化せる夜9時半までがタイムリミット。
莉子の置かれている状況は過酷だ。ただ、莉子自身がそれを理解しきれず、小さな家庭の悩みだと思い込んでしまっているのが見ていてつらい。でも澪がそれを客観視して、莉子の心を解きほぐしてくれる。
強い信念と自分の価値観を持つ澪に惹かれ、虜になっていく莉子の言葉にできない感情が胸を打つ。
一方の澪にも悩みはある。お互いが理解できずにぶつかり合うこともあるものの、魂が共鳴する二人の少女が最後に選び取った未来の姿には、心が洗われるようだった。
さらに、装丁の美しさも物語に花を添える。金銀の花布に、薄桃色のスピン。とても素敵で、本作にぴったりだ。 -
Posted by ブクログ
「殺したい」、物騒な言葉だが、この一言でこの作品に魅了されてしまった。誤解なきように言っておくと物理的に人を殺傷するのではなく、作品と才能で他者を圧倒したい、という事だ。
よくある社会人ラブコメ、ではあるのだが、それ以外にも夢を追う事、それを支える事の大変さ、苦さが描かれていて食い入るように読み込んだ。
そして後半で物語が別の顔を見せる瞬間、これには変な声が出てしまった。だからこそこのタイトルなのかと作者の策士ぶりにやられたと思わず笑いが漏れた。ここまでやられて一巻きり、なんて言うことは生殺しと同じである。続きはどうなるのか、どうなってしまうのか。 -
Posted by ブクログ
本当に求めているものが何か分からない、〝成長、繁栄、拡大〟ばかりを追い求める•••
誰しもが感じたことがあるけど口に出すことはないモヤモヤを、すっきりと言語化してくれている。
会社などの共同体において、そこまで能力がないのに〝やる気がありそう〟なだけでチャンスをもらえたり評価が上がることがある。
数字で見える成果なんてほとんど無いのになぜ評価されるんだろう?と気になっていたけれど、〝共同体の成長と拡大に貢献してくれそうな人材だから〟だったんだと腑に落ちた。
この〝共同体の成長と拡大に貢献してくれそう〟=良いこと というのが生殖の視点から語られていて面白かったし、明確な答えはないけれど非常に考えさせられる本だった。
この本の主人公はどこか朝井さん本人に似ていて、きっと朝井さん自身が同じような葛藤を抱えたことがあったのだろう。 -
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かわいい〜
ベルの実家までお迎えに行っちゃうアレンが素直でかわいい。嬉しそうに街でデートするアレンとベル。でもぎこちないところがまだかわいい。かわいいの大洪水だな
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