あらすじ
街の小さな古本屋「十月堂」にて。ある日店主は、初めて店を訪れた客にこう問われた。
「読まなきゃ死ねないってぐらい、面白い本を教えて下さい」
”オススメの本”――それは、すべての本好きが対峙する永遠の未解決問題!
十月堂のチョイス、そしてお客さんの真意とは?
古本屋「十月堂」を舞台に、さまざまな愛書家たちの人生の機微を描く短編連作シリーズ。
第1巻が発売するやいなや話題を席捲した作品が、待望の第2巻発売です。
脱サラして古本屋「十月堂」を開業した若き店主。
彼は本好きの客との会話を楽しみつつも、売れない本を処分する日々に不安を感じています。
そんな中、亡くなった老人の蔵書買い取り依頼を受け大量の本を査定することになるのですが、故人の部屋から人となりを感じ取った店主は、自身の本への愛と古本を取り巻く人生の重みを再認識するのです。
各話では様々なキャラクターが登場し、店主の目を通して本と人との関わりがオムニバス形式で描かれます。
この作品の魅力は、何と言っても登場人物たちの個性豊かなキャラクターと、それぞれの本にまつわるエピソードです。
例えば、本の中の耽美な世界に憧れる思春期の少女の揺れる想いや、本に囲まれる生活に憧れる人など、本好きなら共感できる物語が満載。
また、店主の成長や葛藤も丁寧に描かれており、彼の人間味あふれる姿に心を打たれます。
本作は本好きの人々にとって共感できる内容が詰まっており、読み終わる頃には「本探しに出かけたい」と思わせる魅力があります。
そして古本屋の独特な雰囲気や、本の香り、手触りなど、五感に訴える描写が豊富で、「十月堂」を身近に感じられます!
単なる古本屋の日常を描くだけでなく、本を通じて人々の心の交流や成長を描いた作品です。
本好きの方はもちろん、そうでない方にもぜひ手に取っていただきたい一冊です。
読み終わる頃には「本探しに出かけたい」と思わせる魅力があります!
巻末にカバー下も収録されているのですが、是非そこもチェックしてください!!
本好きの方はグっとくるハズ!!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
第2巻も良い時間がゆっくりと流れていました。
近頃とはちがい、本もマンガも手当たりしだい大量に読んでいたころに親しかった名前がたくさん出てくる。杉浦日向子、坂田靖子、諸星大二郎、大友克洋、中島らも、常盤新平……。『ガダラの豚』はうちの本棚に今もあるはず(奥の方で埋もれているけど)。病気のときに読むとちょっとグロく感じるくだりもあると思うけど、面白くて駆け抜けるように読んだ記憶がある。登場する本のラインアップに同世代感あるあるなんですけど、作者の児島青さまはいくつぐらいの方なのかしらん。
諸橋大漢和を買っていったバイオレット淳一さんのモデルって、タブレット純さんですよね(笑)。好きです。
Posted by ブクログ
涙が出そうなエピソードもあるし、笑えるエピソードもあって一巻に続き面白かった。
本を読むモチベにもなるしまた続編が出たら買いたい( ˶˘꒳˘˵ )
Posted by ブクログ
欲しい本がある時はどこに行くのか?
もちろん、それは本屋だろう。
でも、もしもそれが無名な本だったら?昔の本だったら?
主人公が本屋で気付いてしまった本との出会い方について悩む話が特に印象に残った。
私も同じ経験をよくするからだ。
本との出会いは一期一会。ましてや新刊は発売から数日で買えないなんて事もある、次に来た時に置いてある確証なんてない。
では古い本はどこにあるのか?
その選択肢としても古本屋には存在意義があるのだ。
Posted by ブクログ
俺の店は 大型店の手のひらから零れた本やお客さんのための店にしたいんで・・・
3度目の再読より
絵も話も全ていい。
何度も読み直す漫画は初めてだ。
3巻目も読みたい
Posted by ブクログ
読書だけではなく本を探して、買って、読んで、読み終わった後飾って…
これが分かち合える人と結婚できてよかった!!!
と、読みながらしみじみとした笑
Posted by ブクログ
本読みたちから絶賛される古本漫画。
『生ける人々の輪舞曲』では、ら「読まなきゃ死ねない」くらい、面白い本を教えてほしいという客に、店主が中島らもの『ガダラの豚』を勧めます。
実はその客はガン患者で、手術が終わる日まで最終巻を店に預けていきます。案の定、彼女は続き読みたさに手術後訪れるのです。
本は希望になるんですよね。
Posted by ブクログ
チャカチャカしているブックオン(フ)、お客さんとラーメン、下巻を預ける、「一冊を選ぶことは他の何万何千を諦める」けど「本を救おうなんて、驕り」、丘の上ホテル(さすがにボーイさん狡いよ〜)、質屋さん、ぜんぶよかったな〜〜〜
Posted by ブクログ
2巻めも、個性的で芯の通った登場人物がそろっていて、面白い。
大漢和辞典を買う歌手、丘の上ホテル、束見本という本を質屋に持ち込む人と源氏物語の雲隠れのエピソードなど、印象的。
「帰ったらこれを読もう、飲み物は何にしようか、本棚のどこにおこうか、そんな ことを考える、ただそれだけで、世界は少しずつ輝いて見える…」という中野さんのこの言葉は、本好きにはしびれます。
Posted by ブクログ
購入。
本好きさん達が読んでたので、てっきり小説かと思ってたらマンガでした!
マンガっていいですねー。
あたま空っぽで、ものすごく楽に楽しく読める。
何度読み返しても時間がかからない!
最高だ。
そしてこのマンガは古本屋ってところがいい。
ベタだけど、やっぱり落ち着く。
次が楽しみなマンガが増えた!
Posted by ブクログ
2巻も良かった!
中でも「丘の上ホテル」がとても好き
一冊の本の中にも外にも物語があって、それも含めて本って素敵だなと思える素敵なマンガ
次巻も楽しみです
Posted by ブクログ
一冊の本や一つの作品、一人の作者、それをきっかけに話がひろがっていく様に愉しさと同時に憧れを抱きました。
「本ってやっぱり良いよね!」って言葉に尽きる、そんなことをぼんやり思いながら一気読み。
中島らもは『明るい悩み相談室』しか読んだことなかったけど、続きが読みたくて死ねないくらい面白いなんて聞かされたら『ガダラの豚』読んでみたくなりました。
前川さん、どんな小説書いてたんだろうな。
Posted by ブクログ
ホテルや新刊書店、質屋といった場所も舞台にしながら、登場人物はみんな古本屋・十月堂という共通点で繋がっているところが面白かったです。
第1巻に出てくるキャラクターがちらほら出てくるのも、“繋がり”を感じました。
また、本の一節を引用する場面がすてきです。
巻末に「今巻で出会った本」という形で参考文献が一覧で紹介されているので、『本なら売るほど』がきっかけとなって他の作品に興味が湧くなんてこともありそう。
Posted by ブクログ
2巻もよかったな〜
本好きにはたまらないです。
人生のなかで出会う本は限られ自ら探しに歩かないと会わない!
最期は何を読んでいるのかな〜
街の本屋さんになりたいね!
ぜひ〜
Posted by ブクログ
また十月堂と店主に会えて嬉しい。
なかなか個性的な人たちが出てきて
今回も面白かった〜!!!
こんな素敵な古本屋があったら古本が
苦手でも通いたくなる…!
これだ!っていう作品に出会いたいなぁ。
Posted by ブクログ
帰ったらあの本を読もうって帰路に着く時も、書店で本棚を前にしてどんな本に出会えるかと眺めている時も、本当にわくわくするし幸せを感じる。この漫画を開く時も同じように心が躍るし、読んだ後はたくさんの本好きたちと触れ合った気分になり優しい気持ちにもなる。どの人物にも共感するものがあるし、中野さんの本に対する気持ちに愛を感じ人柄が好き。雨って漢字の古字がかわいくて笑ってしまった。売れなかった本の行く末を考えるととても寂しい気持ちになる。選べる本を1冊でも増やしたいしこれからも1冊でも多くの本と出会っていきたい。
Posted by ブクログ
山の上ホテルをモデルにしたエピソードやダ・ヴィンチ手術の話など心に刺さるエピソード満載。第2巻も期待を裏切らない、第1巻以上の素晴らしい内容。他人にも勧めまくっている。
Posted by ブクログ
毎日たくさんの本が刊行され、読みたい本がたくさんあるけれど、1冊の本がこんなにも大切にされ、愛されていると実感できる本です。新刊発売を待つ期間のウキウキした気持ち、書店に寄る時のワクワク感、古書店でどんな出会いがあるだろうかと期待するソワソワした気持ち。
スマホでいつでもどこでも簡単に情報にアクセスできる時代にあって、本の紙の匂い、手触りまで感じられる本です。
Posted by ブクログ
素晴らしい。ストーリーもデザインもセンスもこの上なく、本好きの、コミックファンの、誰彼の扉をノックして「いい本ですよ」とお薦めしたい思いです。元 井伊国屋書店他の書店で働き、エピソードのあれもこれもに、取り上げられた数々の本の選択に、頷きながら読み終え、至福のひとときでした❕
連載を知らなくて、1巻、2巻の評判を読み、普段のBOOK・ONではなく、井伊国屋書店で購入しました。良かったです。このまま丁寧に、息長く連載が続きますように。素敵な作品がWORLD WIDEに展開されますように
Posted by ブクログ
ほんのりとっても良い。漫画。
ざーざー泣けるわけじゃなく。ほんのり泣ける。うぅ。
一巻よりもより、なんか人情が厚く。
一環で出てきた人も出てきて、頭の中に街が形作られてきて嬉しい。
読み終わるまで絶対に死ねないくらい、長くて面白い本。
質屋に預けられた束見本。
漢和辞典から始まる本の切ない運命。
など。
ほんのり。ほんのり良い。
そして改めて、絵が好き。
Posted by ブクログ
読み終わるまで絶対に死ねないくらい
長くて面白い本」
とゆうリクエストに、古本屋の店主がすすめたのが
中島らも『ガダラの豚』
店主いわく
「ミステリー
オカルト
アドベンチャー
バイオレンス
ギャグ
家族愛
全部ぶち込んでドロドロに煮込んだような」
話だそうです
実に気になります。。。
4話入っています
どの話も、本に対してのリスペクトに
満ちている
ネットで読みたい本を手軽に検索できる、
それもとても便利な事。
それとは逆に、書店や古本屋に行き
沢山の本の中からバッタリ出会う本は
また特別ですね⭐︎
新刊本は書店に並ぶのはわずかの期間で、
売れない本はどんどん
出版社に返品されていくそうです。
誰かが1度は新刊で買った本が
古本屋に流れる物がある、
しかし、
人の目に触れないまま古本にすらならない本も
多い、、、
本の宇宙を感じます。
Posted by ブクログ
2巻。手術を受ける予定の人がいて、続きを読むまで死ねないってくらいの面白くて長い本ないかってことで渡すガダラの豚。これは3巻セットだから確かにちょっと長い。ひょんなことからそれがつながっていって。。
重すぎず軽すぎない、まわりにありそうでないくらいの繋がりって、マンガで描くとこんなかんじに爽やかなのだなぁ。
続きが気になるかというと、そこまででもなく、なんとなく続いてくれたら嬉しいなーという距離感で読めるのがいい。
Posted by ブクログ
古本屋「十月堂」を訪れる様々な人々。
本との向き合い方、本に対する思いは人それぞれだけど、本は確実に生活を楽しく、豊かにしてくれる。
仕事帰りに十月堂の寄るのが嬉しくてスキップする中野さん、がんの手術を前に「読み終わるまで死ねない位面白い本」を買い求めた雨宮さん、本の海で漂流する店長への岡本さんの含蓄ある言葉。響くんだな〜。
本好きならきっと胸に響く作品。
これからもこのシリーズ、追いかけていこうと思います。
Posted by ブクログ
「本なら売るほど」の第2巻読みました。
今回は本の話より、より十月堂に来るお客様のストーリーが濃かったような気がします。
今回、本書の中で気になった本は「ガダラの豚」。
中嶋らもは読んだことがなかったけど、そこまで面白いと書かれると絶対に読みたいと思ってしまう。
まだ前作で気になった「やし酒飲み」も読んでいないので、らもさんを読むのはまだ先の話だろうけど、きっと読みます。
あとがきに出てきたのは「山の上ホテル」
泊まったことは無いけれど、先輩の結婚式の司会をやったことがある。良いホテルだった。