すべての高評価レビュー
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Posted by ブクログ
2023.4.19
★5.0
図書室には、司書小町さゆりがいて、利用者の「探し物」を手助けしてくれる。それぞれの悩みや迷いに寄り添いながら、今のその人に必要な本や言葉をそっと差し出してくれる。
仕事に悩む若者、将来に迷う人、人生の節目に立つ人、さまざまな人がこの図書室を訪れ、小町の選ぶ本との出会いを通して、自分自身の「本当に探していたもの」に気づいていく。
青山さんが書く小説は、すごく心がポカポカして、優しさとか希望に包まれていく感じが好きなんだけど、それだけじゃなくて、人物を捉えるのが上手というか自然で、物語の当事者になった気分になってのめり込むから、自分が受けたみたいな優しい気持ちにな -
Posted by ブクログ
「『心の病』の脳科学」からのつながりで、電子書籍として積ん読状態であったこの本に手を伸ばした。
楽観的な脳(サニーブレイン)と悲観的な脳(レイニーブレイン)の違いには、扁桃体及び側坐核の影響が大きいことや、大人になっても脳には可塑性があり、(簡単ではないが)レイニーブレインをサニーブレインに変化させられること等の治験を得た。
また、エピジェネティクスについての話が興味深かった。
経験によって生じた生物学的な変化が、DNAの配列を変えることなく次の世代へ受け継がれる場合があり、例えば 11歳以前にタバコを吸い始めた父親の息子は、9歳の時点でBMI値が非常に高くなる傾向があるとのこと。
人の可塑性 -
Posted by ブクログ
ネタバレ本一冊まるごと全部、かかってきた電話に出てから通話が終わるまでのお話しなんです
電話をかけてきたのは、刀根美聖という美しい探偵。電話がかかってきたのは、その助手であり高校の後輩である田坂。
2人は12年に渡りある人物をマークしていました。その人物が焼死体で見つかる
それは自殺なのか?
12年の間に起きた4つの事件をもう一度最初から振り返ってみないか、と探偵が電話をかけてきたところから始まる物語。長い長い電話が終わるとき。真実が見えてきました。
すべて会話なので時系列がちょっとわかりづらいところもありましたが、後半伏線が回収されて… 読書垢さんお勧めの本ですが、いやぁ、まさかこうなるとは!!!
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Posted by ブクログ
虐殺器官の直後に読みました。空っぽに吹き抜けている中を涙を流しながらただ歩いているような。その時々にできる最善の選択をし続けた結果が人類の進化であるなら、人間は動物と何が違い、何が我々を人間たらしめるのか。
こうして感想を書いていて、ああ、あそこのあのフレーズはそういうことか…と走馬灯のように文字が浮かんでくるのが、伊藤計劃さんの文章と表現の素敵なところですね。ちりばめられている。
文庫版巻末の佐々木敦さんの解説もぜひ読んでいただきたいです。
以下、早々に17ページ目で心ごと引きずり込まれた好きなやり取りを。ネタバレではありませんが、すべて自分の目で読みたい方はご注意ください。
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