すべての高評価レビュー
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Posted by ブクログ
ネタバレ「NO.6」文庫版の全9巻のうちの#8です。
前巻でも感じたことと同じく、私は紫苑とネズミが生きて幸せになることを強く望んでしまう。だからと言って、それ以外の登場人物はもちろん、名もなきキャラたちだってどうなってもいいわけじゃない。視点や思い入れゆえに傾きをつけてしまう傲慢さが自分にあるなと思って嫌な気持ちになっています。
そしてここからネタバレかな?と思い、一応ネタバレフラグをつけます。
本巻のテーマに、尊厳と生死というものが分かりやすくありました。脳だけを抜き取り利用される沙布。優秀なのに聖都市にハマりきれず、天涯孤独の身となって、紫苑というたった一人心惹かれる人を想って待ち続け -
Posted by ブクログ
ネタバレ本屋でたまたま手に取った一冊。最初は「ディストピアもの」という設定に構えていたけれど、読み進めるうちに、今の自分たちが無意識にやっていることの延長線としてあり得るなと思ってゾワッとした。
自分の心地よい世界を守るために、別の世界を作ってキャラを使い分けながらコミュニケーションをとる姿。これって、今の世の中で生きていくために、私たちが当たり前のようにやっている「自己防衛」そのもの。面倒な現実や汚らわしいものを見ないようにして、自分のテリトリーから追い出す。そうやって自分を保つことは、今の社会では生きていくための「正解」ですらある。
もう一つこの本が視点として与えてくれたのは、「自分たちの -
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吉川英治文学新人賞受賞作。
感動。抜群に良かった。
特にラストだけど、終盤80ページくらい、ずっと涙ぐんでた。
男たちがみな、漢。
目指す一つの場所に、多大なる困難を乗り越えて何年もかけて邁進する姿に、憧れる。かっこいい。
酒井大老もかなり好きだけど、闇斎には流された。
そして、天と地と時。壮大。
事実が見えても恐れ多い。すごくわかる。震える。
男三人で魚を肴に算術を語るシーンはなんだか泣きそうになった。
途方もない事業に取り組む姿は「舟を編む」に似た感覚。
本筋と関係ないけど、この時代に日本で行列式が発明されていたことに驚愕した。
そして、養老孟司さんの解説もすごく好き。 -
Posted by ブクログ
ほんますごい意外やったのだ。
なぜならスタンフォード大学はアメリカだから
アメリカで教えてる生き抜く力って
他者を蹴落とし
勝ち残るサバイバル力みたいなものを想像してたんです。
でもここで教えられるのは
利他力なんです。
人のことを思いやる力。
人を応援したり
親切にしたり
自己犠牲的ではなく人に貢献することが
幸福感を余計に感じるように人間はできているんだって
実験などで証明もされているんですね。
おそらく利他力が多い人はめちゃめちゃ気持ちいい状態になるのでしょう。
だからまたやりたくなるんだなと。
寄付もそうだし。
ボランティア活動も。
お金儲けをしてお金持ちになってFIREしても -
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ネタバレ重いテーマであったが一気読みしてしまった。いつもはあらすじを見て何となく結末を予想するが、この作品に関してはどういった結末になるのか全く予想出来ず、第1章の後半、ラブホテルの行でなるほどこれで落ち着くのかと思いきや、そうならない所に現実感を感じ、苦しい気持ちになった。ハッピーエンドでもバッドエンドでもなく、何となくモヤモヤした感は残りつつ、でも実際にリアリティのある結末であったと思う。
主人公である新夏と啓久が身近に居そうな若者であり、家族や友人・知人の言葉に時に反発する所も随所にあり、ご都合主義で終わっていないところも高評価になった理由である
最近、一穂氏の小説を読む機会ができたのだが、スト -
Posted by ブクログ
ネタバレ上下巻、あわせてあっという間に読みました。
感想は、下巻のレビューのみ記載。
p134
みんな、どうやって生きているのだろう。……
でもわたしがわからなかったのは、その人たちがいったいどうやって、そのまともな世界でまともに生きていく資格のようなものを手に入れたのかということだった。わたしは誰かに教えてほしかった。
花ちゃん自ら選んでこうなっているというより、そもそも花ちゃんにはまともな選択肢がなくて、選択肢を自分で用意する力も知恵もなくて、まともな方法で手を差し伸べてくれる大人が生まれてから周りに誰一人いない環境で分断された世界にいるのだとハッとさせられました。だからといって、犯罪に手を染 -
Posted by ブクログ
ネタバレ一冊目は装丁の可愛さで読んで面白かったので、2冊目も読んでみたらもっと面白かった!!
一冊目はだいぶ早くから、犯人に目星がついてしまったけど(それでも楽しめた)今回は終盤に、なるほど!!となるトリックが隠されていてとてもスッキリとした仕上がりだった。一冊目の要素をさりげなく活かしつつ、また違う方向性なのも良い。そうくるか!となった。
とにかくこのシリーズは小難しくなく読みやすいが、ちょうど良い不気味さとミステリーが読んでて楽しい。映像化されても楽しめそうだなと思いました。思ったより評価が低めでびっくり。そういう作品にも面白いものがあるんだなと思わせてもらいました。おすすめです。
4.6
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