すべての高評価レビュー
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言葉よりも雄弁
百目鬼の肩~頸へと移る矢代の指・巻き付く腕が、余りにもエロティックでゾクゾク。百目鬼はもうオス味を隠さない。矢代を抱き愛撫する彼、息を呑むほどの官能的シーン。けれど、あの時みたいに矢代の細い髪を撫で上げはしない。
…この仕草は恋の成就では見られるでしょうか。
残る不安要素は抗争と三角の嫉妬心、どうか無事でいて欲しいふたりです。 -
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ノンフィクション作家の堀川惠子氏の夫との闘病の日々と、透析医療の取材をもとに問題提起をした作品。
血液透析と腹膜透析、緩和ケア、終末期医療、透析クリニックなど知らないことが多かった。
血液透析患者の過酷な状況は読んでいるだけでも胸が苦しくなる。週3回4時間にわたる透析を続け、それでも病状は徐々に進行していき、終末期にはさらに激しく苦しむという。堀川さんのご主人も38歳から、60歳で亡くなるまでその経過をたどりながら、最後の最期までNHKの番組制作プロデューサーの仕事を続けたという。
大病院の信頼していた主治医でも、別の病院に移ることになりいなくなると患者は精神的に影響を受けるだろう。
病院で透 -
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明治から大正に掛けて、岡山の倉敷紡績で働いていた工女が、東京に出てきて文士として成功するまでの物語。
山中すてら本人も父親も、すてらを応援した大原孫三郎(倉敷紡績の社長、大原美術館の創立者)も、厚い信仰心に支えられて、それぞれの人生をまっすぐに進んでいく様子が素晴らしかった。
すてらのモデルが居るのかと思ったが、そうではないらしく少し残念。児島虎次郎(大原の支援を受けて欧州に留学。西洋絵画を収集して帰国し、大原美術館の礎となる)という画家のことは知らなかったが、当時の欧州で勉強していた若き日本人画家達を想像するとワクワクする。続編で、すてらも渡欧するらしいので楽しみ。 -
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やっぱり忘れていない
極道に馴染み矢代の言葉にも怯まない百目鬼の落ち着きに、4年の歳月と彼の覚悟が見て取れる。
矢代の胸中《お前に言われた事、された事しか覚えてない》に百目鬼への想いが全て集約されていると思う。 -
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2023/9発行なので状況としては若干古いけれど(そこからさらに2年半経ってもまだ集結していない)、その当時のこと、そもそもの話、ロシアの未来など、いろいろとためになることを知った。一番ショックだったのは、プーチンが失脚してもまた新たにリーダーが出てくるだろうし、今よりもマシに振る舞えるリーダーかどうか保証がない(つまりプーチンはロシアのリーダーとしてマシな方かもしれない)という点。昔、ソ連やロシアの本を読んだときにもそんなこと書いてあったな。やっぱりロシアは大きすぎてかなり強力なリーダーでないと一つにまとめることができないのだよね。比較として中国のリーダー像にも触れられていてなるほどと思う。
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4年の歳月
百目鬼、特に顔付きが以前とは別人。一方の矢代、橋へ向かう際の表情の変化…戸惑った様な哀しそうな顔付きから冷たい険しい目付きになり、何かを覚悟した様で印象的だった。
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全てが重厚な展開
平田と矢代の対峙が壮絶、平田の奥底に震えた。また、三角も裏切った者への制裁…容赦なしの世界。
他方、大切だからこそ非情なやり方で捨てた百目鬼が矢代を言葉通りに《守った》が、矢代はまた百目鬼を失う恐怖を味わうのか?不安だらけ。 -
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ありきたりだがこう言うしかない、本を見ながらこんなに泣いたのは初めてだ。野球には詳しくなく、引退試合のエピソードだけは聞いたことあったが、最初の数ページで涙腺が緩んだ。明るく実直で努力を惜しまない活横田選手の人柄が活字を通じてひしひしと伝わってくるのだ。監督はじめチームのメンバーや、プレーをみた野球ファンが応援したくなるのもよく分かる。ただただ早逝が悔やまれる。
退院後、育成で復帰してからの2年間、目のせいで打席に立っての打撃練習すらできないのに、それでも誰より早く来て練習に励む。引退試合を用意したのも、全速力で交代守備に入る姿をファンに見せたかったのも、センターだけは避けようとしていたのに打 -
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矢代に涙してしまう
混乱・放心状態に矢代の本音が漏れている。惚れた相手とのSEXは初めてで怯える矢代。百目鬼が欲しいのに優しく愛される事への拒絶感…余りにも痛ましくて哀しくて泣けてくる。矢代に植え付けられた歪んだSEX感が憎い。本来ならばこの上なく幸せを感じるはずなのに。
抗争…三角・矢代・平田らの関係。平田の積年の憎悪,嫉妬がすざましい。
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ネタバレ月の洞窟から見つかったのは、五万年も前に死亡したと思われる死体。宇宙服を着たその死体は、現生人類と何ら変わらぬ特徴を備えていた。原子物理学者であり何でも透視できるスコープの開発者でもあるハントは、その謎の解明のために借り出される。死体は月で見つかったことからルナリアン、そして個体名としてチャーリーと名付けられる。チャーリーの装備品からも、ルナリアンは高い文明を築いていたことが窺える。果たしてルナリアンは地球外生命体なのか、それともかつての地球に存在していた人類なのか。さらに、ルナリアンや現代の人類とは似ても似つかないガニメアンなる巨人の存在も明らかになる。しかもガニメアンはルナリアンよりもさら
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Posted by ブクログ
ネタバレ前知識ゼロで読む。普通のホラーなら超常現象系としてぼかして締めくくりそうなものだと思うけれど、本書では思いがけない方向に。晴子さんの行動力や論理的な考え方は頼りになる。思考パターンは人生経験を積んだ成瀬あかりのようにも思える。後半の展開は、期せずして知念実希人『閲覧厳禁』に似てなくもない。地下の怖さは夕木春央『方舟』も連想する。そして、地下とか洞窟みたいなところは、横溝正史からの伝統なのかなと思うほど、崩落とセットになっているよね。ラストの「謎の決着のさせ方」はホラーと論理の絶妙なラインをうまく通せたなあと。シリーズ化は難しいのかもしれないけれど、晴子&越野のバディ物はまた読んでみたい。探した
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