すべての高評価レビュー
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Posted by ブクログ
日本を代表するSF作品という評価に偽りないと感じました。
SF作品の面白さは設定の作りこみ、本当に起きているかのようなリアルさにあると思うため、舞台設定から描写まで非常に緻密でした。
今の世界情勢についても考えてしまう嫌な読後感ですが、そういった目を背けたくなるようなテーマを扱うことこそSF作品の価値だなと感じました。
テーマとなっている虐殺器官の真相、主人公の葛藤、世界観の残酷さと、読んでいてちゃんと嫌な気持ちになる作品で、様々な観点から考えさせられる作品でした。
こんな世界になっていたら自分もそうしてしまうんじゃないかと思う場面が多々あり、そんな葛藤の気持ちもテクノロジーにより制御され -
Posted by ブクログ
一気読みしてしまった。
終始スズキタゴサクの掴めなさが不気味だった。対照的にどんどん追い詰められ、負の感情が顕現してしまう警察側の焦燥感が事件の深刻さ、異様さを表現していて一気に読んでしまった。結末は思ったよりも複雑だったが、齟齬や違和感はないながらも想定の外側で驚いた。「命の重さは平等か」という命題がテーマの一つであった。人類全体として俯瞰で見れば命の重さは平等であるというのが一般的というか倫理的に角が立たない答えだが、実際主観的に見れば当然命に優先順位はつくわけで、それはすなわち命の重さは平等でないことになってしまう。これはおそらく誰でもそうだと思う。公共の福祉を守る立場として、このパラド -
Posted by ブクログ
ネタバレ青春版ツインピークスという感じでした。
ピップの性格といい、物語の展開といいとても好きでした。
以下ネタバレ
カーラとナオミの父であり教師でもあるエリオットは、関係を持ってしまったアンディを突き飛ばして頭を強打させ、アンディの恋人だったサルシンに罪を着せて殺してしまう。
アンディの妹であるベッカは、自身がレイプされた原因のドラッグをアンディが売っていたことを知り、問い詰めるが謝罪もなく無下にされる。小競り合いが起こった時、頭を強打した影響で倒れてしまうがベッカは助けずアンディが死んだ後別の場所の貯水タンクに死体を隠す。
小説内でも言及されていましたが、エリオットやベッカやア -
Posted by ブクログ
推し活、あるいはアイドルを題材にした物語は世に溢れているが、この本がすごいのはアイドル本人ではなく仕掛け人、没頭する若者、その先に行ってしまったものの3人を主人公にしたことだと思う。アイドル自身の苦悩を書いた瞬間に誰かの共感を引っ張る陳腐な物語になっていたはずだ。
特におじさんが本当に良かった。孤独な人間は本当に脆い。毎回思うが朝井リョウは本当に何人頭の中に飼っているんだ?
また、どう見てもあの事務所だな、みたいなアイドル系の推し活にある程度知識があればすぐわかる元ネタや、講釈系数字系リアコ系などのファンのタイプ、チャートハック、熱狂的なファンを引き寄せるアイドルの傾向など本当に解像度が高い -
ネタバレ 購入済み
良かったです。
この絵の作者さんのファンです。
どの作品も美男美女だけど今回のヒーローのルーク先生はドストライク!。
めっちゃ好み〰。
ただ、途中でロンドンに帰ってしまい、大病院の院長令嬢との婚約発表の時はさすがにイラッとしました。
いくら計画のためとは言え…。
でもヒロインの住んでた田舎は都会の喧騒から隔離されたような別世界で、人も動物も幸せそうで楽園みたいだったから、「ルーク先生もここにヒロインと住んだら良いのに…」と思っていたので良かったです。
ただ、ラストは思っていたのと違ってたので少しガッカリ。
でもルーク先生、最後までかっこ良かった。 -
Posted by ブクログ
やはり面白い。これほど世の中をデフォルメしつつ、生々しいリアリティを伝えてくれる作品はなかなかない。滑稽でユーモラスに感じることもあれば、生き残るために切実に普通を求めるお話でもある。
昔から家族に”普通”になることを望まれていたのだけど、本人は普通の基準がわからない。
そんな彼女がコンビニに出会い、その店員としてコンビニの部品になることで、普通に生きるための基準を得る。
コンビニというシステムの中で部品となることで輝く古倉恵子。
そんな彼女が結婚適齢期を過ぎてもコンビニバイトをし続けることに奇異の目を向ける世間…。
芥川賞受賞後にすぐ読んだので、その時以来だが今のほうが面白く読めた。いくつ -
Posted by ブクログ
ネタバレ当初思っていた内容とは違っていて、初めはあまり進まなかったのだけど、上巻の中盤くらいからグッとギアが上がって、そこからはもうグイグイと引きずり込まれて、怒涛の展開に翻弄され、読み終わったいまではぐったりと虚脱しながらこの感想を書いています。
広東で幕を上げるこの作品、なにが起こっているのか明らかにならないまま、あれよあれよと物語は進み、舞台はイギリス、ロンドンからオックスフォードへ。
ほぼ史実通りのなか、たった一つのフィクションが紛れ込まされ、主人公はそのフィクションにまつわる大きな事件へと巻き込まれていきます。それは、「銀」を媒体とした「翻訳の魔法」。異なる言語で、同じ言葉を刻み込んだ -
Posted by ブクログ
ネタバレ■ 強く印象に残った点
- 「鳥の言葉」という、これまで学問として正面から扱われてこなかった領域に挑み、新しい分野を切り拓こうとしている点のすごさ。
- 一つの対象に極端なまでにのめり込み、食事を忘れるほど集中する姿勢の面白さと凄み。
- 実験の設計や検証の過程、鳥の鳴き声の意味づけが非常にわかりやすく、読んでいて純粋にワクワクする。
- 「動物が言葉を話すかもしれない」という問いを、ロマンで終わらせず、粘り強く検証していく探究心。
■ 読みながらの率直な反応
- 一つのことにそこまで没頭できる姿勢への強い羨望。
- 新しい発想を形にし、実験方法そのものを生み出してい
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