あらすじ
心理学が明かす、「将来への漠然としたモヤモヤ」の正体!
休みの日にやることがない、友達が少ない、定年後のプランが決まっていない――。
会社という居場所を失ったとき、なぜ男性は、女性に比べて老後の時間を有効に使えないのか?
それは男性が社会の中で集団的に形成してきた、特有の「認知」のあり方に原因があった!
あなたを支配している無意識の「考え方のクセ」とは何か?
どんな"定年本"を読んでも解決されない切実な悩みを、認知行動療法の専門家が根本から解説。
話題の「認知行動療法」の専門家が、社会の中で働く男性の心理を繊細に解きほぐしながら、心理学的な裏付けをもとに、責任世代からの老後不安・孤独との向き合い方のヒントを解説する。
〈目次〉
はじめに
第1章 定年後の人生はどうなっているのか
第2章 老後の孤独感の正体
第3章 あなたを支配する「考え方のクセ」
第4章 親密なヨコのつながりを築く方法
第5章 自分で自分を評価する生き方
おわりに
主な参考文献
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
専門的な内容ですが、読みやすかった。
定年後、という限定的な時期だけではない、普遍的な認知や考え方の本でした。
「相手との親密性を高めるための行動」
がイラスト入りで12こ描かれていたページがあり、大事だと感じました。それを見ていると、親密な関係を続けるのは難しいようで、簡単なことのようにも思えました。
Posted by ブクログ
■私達が常日頃、特に意識することもなく当然と思っているような価値観のことを心理学では「スキーマ」と呼ぶ。
■ヨコの関係づくりを阻むスキーマとして考えられるもの。
・私はどうせ嫌われる
・私が誰かから愛されるわけがない
・私は誰とも親しくなれない
・本当の自分を見せらたら嫌われる
・誰かに何かお願いするなんて迷惑がられるだろう
・人に騙されるぐらいなら信用しない方がまし
・ここは職場なのだから割り切った関係でいなくては
・誰かが自分によくしてくれるのは相手に何かメリットがあるから
■スキーマは人生観のようなもの。
■一度見に就いたスキーマは自分が世界を捉える物差しとして基本的に人は一生持ち続ける。
スキーマはあくまで親との関係で学んだ法則に過ぎず全世界の人に時を超えて適用できるような普遍のルールではない。しかし多くの人は「それが当たり前」なので自分のスキーマについていちいち疑問に思ったりしない。
親だけではなく友達にも先生にも上司にも異性にもそのスキーマを当てはめていく。
■自分の感情を封じ込めることを心理学では「抑圧」という。
周囲の環境に適応するために感情を外に出さないようにし続けると、そのうち「自分がいったいどんな感情を持っていたかが分からない」という状態になる。
■「定年後にやりたいことが何もない」という状態は会社という環境に適応しようと感情を殺し続けてきた結果である。
■私たちが気付いている自分自身の感情は氷山の一角。気付いている感情の下には自分が認めたくないような感情が抑圧されている。
自分に都合がよく受け入れやすい感情だけが認められ、その根っこにありながら本人にとって受け入れがたい「本当の感情」には気づいていない。
■長年感情を抑圧してきた人にとっては、最初は心ではなく身体の感覚からはいる方がうまくいく。この体の感覚から自分の感情に気付いていく方法の一つに「マインドフルネス」がある。
マインドフルネスとは周囲の出来事や自分の身に起きていることに十分な注意を向けるためのもの。
■親密な関係における対話の手順
①まずは相手の心情について共感する
⓶相手に対して「大事なんだ」「今後も親しくしていきたい」という気持ちを伝える
③自分の心情を伝える
■「学ぶこと自体が好きで資格取得の勉強を頑張れる」これは外部の評価を全く必要としていない。やっていること自体が「好き」だからである。こうした動機付けを心理学では「内発的動機付け」という。
「内発的動機付け」とは対照的なものを「外発的動機付け」という。
■子供たちに対して効果的な学習を促すためには内発的動機付けがベスト。
Posted by ブクログ
何気に手にしてみただけなのに、今の私には読み応えあった。
会社や子育てという、ある意味、外から与えられた使命が終わったとき、
自分自身で生きている意味を見いだす、居場所つくることができるか。
そのためにも、まずは自分に向き合い、自分のことを見つめる孤独な時間も持つことが必要。
どんな自分になりたいのか
何をやりたいのか
そのために誰とどのように付き合っていきたいのか
横の関係を作る時に、認知行動療法
事実⇒解釈⇒行動の解釈で、
自分の考え方のクセ(ネガがあるかも)を
知った上で、
①現実をそのままで捉えているか
②自分に役立つような解釈か
で、選択する。
そうかもしれないし、
そうじゃないかもしれない
なら自分にできることをやろう!
そんな時には
マインドフルで
思考や感情に巻き込まれずに
ちょっと距離を置いて自分を観察し
受け入れる
セルフコンパッションで
自分の親友に接するように
優しく、思いやり受け止めて、声かけする
今とても関心のある
自己理解
そして、自分のありたい姿、自分軸 、ビジョンに繋がる