森見登美彦のレビュー一覧

  • 宵山万華鏡

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    森見さんのホラーはよくわからない不思議現象が起こり、そしてそれがあまり説明されない。
    なんだろう、こういうことだろうか、どういうことだろうか、と考えながら読み進むのが、楽しい。裏を返すと、説明されたい人には不向きと言える。
    結局、人間は自分の想像力が一番恐ろしいと思う。

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    2025年07月13日
  • 竹取物語

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    思いのほか、かぐや姫の影が薄く、むしろ求婚する5人の求婚者の方が主役のようで、かぐや姫に手玉にとられる様子が滑稽で哀愁があってとてもよい。
    自分の中にあったのは絵本の「かぐや姫」が古典の「竹取物語」に上書き・バージョンアップした感じ。

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    2025年07月06日
  • 竹取物語

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    翁がある日、光る竹の中に見つけた可愛らしい小さな人。やがて絶世の美女に成長したかぐや姫は、言い寄る求婚者たちに無理難題を課す。恋に破れ去る男たち、そして、「その日」は近づく――千年以上も前に書かれ、読み継がれてきた異世界譚を、竹林に並々ならぬ思いを寄せる作家・森見登美彦が現代語訳した必読の一冊!

    森見さんだなあという擬音語や表現が楽しい。意訳している部分とかが後の解説で語られていて、こんなところに注目したのか、とか、5人の求婚者の特徴みたいなのが面白い。『竹取物語』は正直昔話として定着しすぎていて今更面白さを感じたりしたことはなかったけれど、こうやって新訳でたくさんの人に届くって素敵なことだなと感じる。古典といわれるようなものも違った視点から読んだり、形(翻訳)を変えて読むことで違う一面が見えるんだな。河出書房の新訳シリーズが最近文庫化多くて嬉しい。

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    2025年06月21日
  • 恋文の技術 新版

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    とにかく笑えると噂を聞いていたので
    お初の森見登美彦さん作品はこれにしたかった。

    書簡体小説で文章が小難しいのかなぁなんて思っていたけどそんなことはなく、バラエティに富んでいて、ユーモアの溢れる文章で飽きることがない。
    守田一郎目線の手紙だけでこれほどまでに登場人物の性格を表現し、また物語の情景が目に浮かぶとは…
    構成や巧みな表現、森見さんの技術には感服!
    やはりなんといっても”守田一郎”のどこか憎めない滑稽さがポイントなのだろう。
    毎度違う、宛名と署名の書き方。これには幾度となく笑いがこみあげた。

    とは言え、なんだかんだ言っても
    文通武者修行で培った技術の成果
    集大成となる最後の伊吹さんへの手紙は結構胸にグッとくるものがあり、心打たれた。
    愛すべき守田一郎、これからも応援したい

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    2025年06月16日
  • 宵山万華鏡

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    ネタバレ

    京都の実際の街並みを想像しながら読むとリアリティがあって、よりゾクゾクする。
    宵山をテーマにしたホラー。
    森見さんらしい、京都と摩訶不思議を織り交ぜた感じ。
    いつもと違うなと思うのは、各短編を読み進めるごとに、宵山の真相がわかっていくこと。若干ミステリーチックな感じが珍しいなあと思った。 

    -----ネタバレ------
    姉妹妹:宵山さんに連れ去られかける
    藤田くん:乙川くんに宵山様に処刑されるドッキリを仕掛けられる
    小長井くん:乙川くんのドッキリの助っ人バイトとして奮闘
    河野画伯:昔、娘が宵山様に連れ去られる
    ある宵山の日娘を万華鏡で見てから自分も宵山の日から抜け出せなくなる
    →娘と宵山様になった??
    柳さん:宵山様の万華鏡のガラス玉の部分を持っていたせいで、宵山の日から抜け出せなくなる

    【宵山の真相の原理】
    赤い着物の女の子たち(宵山様)に連れ去られると、宵山の日から抜け出せなくなる。
    ------------------

    姉妹、おじさん、若い男性と女性、いろんな登場人物目線で物語が進んでいくのが面白い。

    でも、乙川さんが藤田くんにかける、祇園祭司令部の宵山法度に違反して、宵山様に処刑されにいくっていう盛大なドッキリは、今まで見てきた、「夜は短し歩けよ乙女」「四畳半神話大系」を彷彿とさせた。笑
    ここだけ、伏線もほとんどないからおまけページ的な感じなのかな?

    おもしろかった!
    だんだん情景描写をちゃんと落とし込んで読むのが苦手になってきてて、それは私の問題だけど残念

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    2025年06月09日
  • きつねのはなし

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    森見登美彦さんの京都を舞台にした怪談短編集。それぞれがどこかつながるような伏線も散りばめられている。余韻を残した独特の読後感になる佳作。

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    2025年06月01日
  • 竹取物語

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    さすが!森見節が絶妙に効いていて、古典文学とは思えないくらい情景が目に浮かんで、リズミカルに読むことができた。かぐや姫、翁、求婚者の男たち、帝それぞれが最高にキャラ立ちしていて面白おかしさ増し増しだった。

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    2025年05月24日
  • 竹取物語

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    ネタバレ

    森見登美彦さんの現代語訳『竹取物語』。

    私の中で『竹取物語』って古典というよりは、おとぎ話や絵本の『かぐや姫』なのですよね。
    だからきちんと古典として『竹取物語』を読んだのは、国語の古典の授業以来かもしれません。

    森見さんらしくユーモラスに描かれていて読みやすいのではないでしょうか。

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    2025年05月19日
  • 宵山万華鏡

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    #宵山万華鏡
    #森見登美彦

    森見作品には、四畳半シリーズに代表される「愛すべき阿呆らしさ」の作品群と、「夜行」、「熱帯」等のホラー風味をまとう作品群がある。本作はどちらかといえば後者の方か。しかし両者に通底しているのは、京都という街の「異界」性。京都の夜の闇に潜むものへの畏怖が横たわっている。宵山の絢爛な混沌を楽しんでほしい。

    #読書好きな人と繋がりたい

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    2025年05月18日
  • 新釈 走れメロス 他四篇

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    山月記
    藪の中
    走れメロス
    桜の森の満開の下
    百物語

    現代版に新釈。恥ずかしながら、走れメロス以外は読んだことがありませんでした。走れメロスも詳細なあらすじを覚えていません。
    元々の話の内容が分かっていたら、楽しめたのでしょうか。

    「山月記」
    孤高の学生の斉藤秀太郎。孤高と孤独の狭間で、もがき苦しみ、最後は皆んなの前から姿を消してしまう

    「薮の中」
    役者同士で元恋人同士。その女性の今の彼が映画監督という三角関係の中で映画を撮る。三者の気持ちのあり方が、それぞれ違うのが不思議な感覚

    「走れメロス」
    人質となった親友を見捨てることが美徳と考える学生と、それを守らせようとする大学内の暴君の追いかけっこ。

    「桜の森の満開の下」
    恋した女の事を書くことで、売れる作家となった男のお話。
    自分が描きたいものと、女から求められるものとのジレンマに迷う

    「百物語」
    知り合いに誘われて向かった先で行われる百物語。
    途中で、会を抜け出すことになる主人公たが、帰りがけにあった人物は、本当に実在するのか。

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    2025年05月13日
  • 美女と竹林

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    森見作品ではたまに森見さん自身が登場するけれど、この本では超登場しました。
    何がしたいんだと終始ツッコミを入れたくなる。
    そして偏屈理論が軒並み面白い。
    とてもいい意味で、褒め言葉としていうと、「くだらない」話でした。

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    2025年05月10日
  • きつねのはなし

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    ホラーって想像力をとにかく掻き立てられる。
    物語全体を通して、ずっと薄暗くて、どことなく気持ちが悪い。

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    2025年05月10日
  • わたしの名店

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    週刊誌かなにかの書評で知り、読んでみた。
    おもに作家を中心とした飲食店に関する数ページのコラム集だが、馴染みの店に通う方、逆に馴染みの店が苦手な方がいて、その点が非常に興味深かった。

    お店のチョイスの理由の伝え方の参考になるかもしれない。個人的には、メーヤウしか行ったことがなかった。

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    2025年05月09日
  • ペンギン・ハイウェイ

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    小学校上級向け、ではない。

    ルビ全部振って難しい言葉に注釈つけたからって小学生向けにはならないのよ!それで読めるようにはなるけど、この本の面白さである哲学的な思考を理解できるようにはならない。

    9歳11ヶ月(小4)の感想「面白かったけど、全部謎が解けないから★4」
    ↑哲学的な問題分かってません。謎解きみたいに読んでて、それが全て説明されないから不満という。

    あと、おっぱい執着も要らん。

    結論、新小4には早すぎた。中学生からだわ。

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    2025年05月07日
  • わたしの名店

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    色々な人の、美味しい話。

    行きつけのお店であったり、発掘したお店であったり。
    やはり、というべきか、いけない場所にある店ばかり。
    旅行に行った時など、いつか行ってみたりものです。

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    2025年04月19日
  • 竹取物語

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    かぐや姫の物語 森見登美彦さんのおかげで改めてかぐや姫の物語、竹取物語を読むことが出来ました。こんなお話だだったなと懐かしく思いました。

    もっと森見登美彦さんらしさが出ているかと思ったのですが、私にはかなり控えめに感じました。原作へのリスペクトを感じました。

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    2025年12月03日
  • 太陽と乙女(新潮文庫)

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    森見登美彦のエッセイ集であり、雑文集でもある。
    一冊のテーマがある訳ではなく、あちらこちらで書き散らした文章を集めて一冊にしたもの。
    どれも何だか同じような事を何度も言っているようで、面白味はあまりない。
    ご本人もエッセイは苦手だと書いているが、確かに大して面白くない。

    森見登美彦氏には、ヘンテコでSFチックな物語を期待したい。

    星は3つ。3.3とかかな。

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    2025年04月11日
  • 新釈 走れメロス 他四篇

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    新鮮味に欠ける。

    つまらないわけではないが、特に面白いものではなかった。

    使い古しを読まされたような感覚。

    同じところをぐるぐる回っている。
    もっと、新しいものが読みたい。

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    2025年04月06日
  • わたしの名店

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    有名な作家さんが実在する思い出のお店をエピソードとともに紹介してくれる。
    28名の作家さん(中にはルイ53世さん、バービーさんなどの芸人さんも)のエピソードの中で美村さんの鴨のロースト、塩谷舞さんのガパオライスはお店をブックマークするほど惹かれてしまった。

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    2025年04月02日
  • 四畳半王国見聞録

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    面白かったが他の四畳半系の作品と比べたらそこまで惹かれるものはなかったかな。相変わらず個性的なキャラクターが登場してきて京大という魔境へ魅了されてしまった。個人的に一番面白かったのは、研究室の桃谷さんが母親から送られてきた水玉ブリーフを馬鹿にした次のページですでに履いているシーン。水玉ブリーフにはそんな魅力があるのか、

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    2025年04月01日