森見登美彦のレビュー一覧
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ジットリとした何だか嫌な湿気と京都の文化・歴史の空気が入り混じったような雰囲気が味わえた。起承転結の転に入るのもスッと自然に入り込んでくるので、その意外な事実も一瞬当たり前のもののように受け取ってしまっていて、読み返すようなことがあった。それは敢えて京都という町といつでも隣り合わせに存在する異界の空気感、そこを意図せず出たり入ったりする感じを作者は表現したいのだろうなと思ったし、それがこの作品の味わい深いところなのかなとも思う。転と同様に結も余白を遺したすべてを語らないもので、人によっては煮えきらない内容に一体この物語はなんだったのだろうか。。。となってしまうような、そんな感じだった。私は嫌いではなかった。ものすごく好きだ!というほど自分の中で形を得てもいない、ふわふわというのか、ぼんやりというのか、そういう読後感だった。
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Posted by ブクログ
雑にまとめると、ストーカーの主人公がずっと言い訳してる話。
主人公が極端な正当化をする話は結構好きだから楽しみながら読めた。展開がハッキリしているってよりは、ちょっと日常系寄り。
文章の緩急の付け方や比喩表現が極端で、度々「なにそれ!?」ってなりながら読める。
『サンタクロースを数匹仕留めてサンタ鍋をやろうと思っていた』の文章はヤバ過ぎて流石に二度見した。
例えがコミカルでカワイイ。『ころころと笑った』みたいな言い回しも好き。
あとは太陽の塔、見たくなる。もっと言うと、太陽の塔へ向かう列車に乗りたくなる。
▼好きなシーンめも
・遠藤が手紙を返信するところ
・水尾さんとの思い出を羅列するところ -
Posted by ブクログ
ネタバレ初森見登美彦さん作品。プライベートで悲しいことがあった際、本読み友達が「ゆるりと楽に読んでくすっと笑える作品」として貸してくれたもの。
独特のテンポ、キャラクター、繰り返したり筆者が登場したり、あまり読んだことがない世界観。千と千尋の神隠しを思い起こすような、登場人物全員どこか情けなくいやらしいところがあるのになんだけ憎めない、不思議な感覚。
人物設定は子供が想像した落書きのようにコミカルなのに、なぜこんなに「読ませる」のか。続きが気になってどんどん読んでしまった…なんだこれは…この新しい読書感覚を知れただけで読んだ甲斐がありました。小説って、設定の目新しさや作り込みのうまさだけではないのですね。
最後、所長がこの先どうするのか、なぜそんなにも晴れやかなのかが気になり…それが探偵への依頼に繋がるのか?続きがあるのか?貸してくれた人に聞いてみようと思います。
いつか京都の八兵衛明神様にお参りしたいですね。
重なったがま口を忘れずに。
印象に残ったフレーズ「あくびとは内なる怠け者たちの咆哮である。」