森見登美彦のレビュー一覧
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出町柳のエルカミノで買った。
怖いんだけど、ホラーかと問われればそうではない気がしてくる。怖くて不思議な話。英会話教室の仲間たちのそれぞれの話はどれも後味が悪く、物語を最後まで読んでも納得のいく考察ができなかった。ほんとうにどれも嫌な感じなので、どの世界も体験したくない。ただ、佐伯の言っていた「我々は景色ではなく言葉を見ている」という話には納得させられるところがあって、主人公はインチキ話だなんて思ってるようだったけど、深く考えてしまった。
森見登美彦の作品は頓痴気なものばかり読んできたので、こういった気味の悪い物語は新鮮だった。京都の町ってやっぱり怪談っぽい雰囲気に合うのだなあ。そして森見 -
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ネタバレ森見登美彦作品をこの本で初めて読む人はきっと森見登美彦が苦手になるだろうな、と感じるほどの、いい意味でも悪い意味でも森見色の強い作品。森見登美彦好きの自分としては、鍋の底で煮詰めきった高濃度の森見登美彦色を摂取できて満足。今作でも愛すべき阿呆たちによる掛け合いや子気味の良い語りに惚れ惚れしてしまった。屁理屈と卑屈の塊のような考え方をもつ拗らせ大学生の語りは、現実にいればそれはそれはしちめんどくさく厄介だろうとは思うが、森見さんにかかればそれがむしろ愛おしく感じられるから不思議。ただ四畳半シリーズの中でもかなり高難易度であったことと、他四畳半シリーズのような最後の心ホカホカが少なかった分、他より
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Posted by ブクログ
ネタバレ2008年本屋大賞
森見作品を手に取るのは何作目だろう?
森見ファンタジーワールド全開。
主人公は京都のに暮らすタヌキで下鴨家兄弟三男「矢三郎」。モットーは「面白く生きる」。亡き父「総一郎」は狸界の頭領「偽右衛門」と呼ばれた名狸だったが人間たちの「金曜倶楽部」によって狸鍋にされてしまった。その衝撃的な死を発端に、物語は動き出す。
父の死を受け、次期偽右衛門を目指す長男「矢一郎」と奇人肌の弟たち。それぞれが父から受け継いだ力や誇りを胸に、狸・天狗・人間が入り混じる京都で日々の珍騒動。天狗の大先生「赤玉先生」の世話や、美しくも妖しい金曜倶楽部女史「弁天」との交流、そして夷川家の「金閣」「銀閣」と