あらすじ
京都から遠く離れた能登の実験所に飛ばされた大学院生・守田一郎。 文通修行と称して京都の仲間や家族、家庭教師先の少年、作家の森見登美彦らに手紙を書きまくるのだが、本当に想いを伝えたい相手には書けなくて――。 ヘタレ男子の純情が炸裂する、森見節満載の書簡体小説。 長らく愛されてきた傑作が、「新版あとがき 読者の皆様」を加えて新版として登場!
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#恋文の技術感想
谷口誠司
守田一郎
小松崎友也…マシマロ
伊吹夏子
大塚緋沙子
マリ先生…三枝麻里子
森見登美彦
タモツ
ナツ
間宮少年
守田薫
コヒブミー教授
フジイ
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森見登美彦氏の友人、守田一郎氏が、京都大学からクラゲの研究のために半年間能登鹿島臨海研究所に出向することとなり、寂しさから友人たちと文通した書簡集。恋バナをしたり、下ネタに走ったり、実験ノートやデータの入ったパソコンを誘拐したりして、卒論制作ギリギリのチキンレースをしたり、バカバカしくも学生さんらしい生活がうかがわれて一緒に何かをやっている気分にさせられる爽やかで微笑ましい作品。
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やっぱり森見登美彦は最高だ!
読書に教訓など求めるなと云わんばかりの気取らなさ! 基、事実云ってる!
知的でどこか品のあるダサさ!
妙にリアルな灰色の青春譚!
なのに真夏のサイダーのような読後感!
好きィー!
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中身がないように見せて中身があるようなそぶりを見せる本。
守田君が書いた文通しか読んでないのに、登場人物の人となりや、それぞれがどんな文通を書いていそうか想像できて楽しかった。
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森見ワールドというか、森見の書く人物像って全て面白くて、でも人情的な温かみや人間くささ(拗らせ?笑)があって魅力だなあと思いました。
ずっと読んでたいし、こころに栄養が行き渡るような本でした。
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主人公が様々な友人と手紙を交わす物語ですが、ついつい笑ってしまうような場面もありサラッと読めてしまいしました!
最近こういった本に巡り会えていなかったので満足のいく1冊でした!
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京都の大学院から研究のため遠く離れた実験所に飛ばされてしまった主人公、守田一郎。彼はそこでの寂しさをうめるため、京都に住む同級生の友人、先輩、妹、教え子の少年、彼らへ文通修行と称して手紙を書く。友人の恋の相談、先輩との因縁、妹への講釈、教え子の少年の近況、おっぱい事件など……
守田一郎、愛すべき阿保である。彼のへそ曲りで、言い訳がましく、どこか拗らせた手紙が私は大好きだ。
この本を読んでる間ずっと笑いっぱなしだった!!
この本を読み終わった後は、無性に手紙を書きたくなる。ただの手紙ではなくて、守田一郎の手紙のように読み手がクスッと笑える手紙を書きたい!
森見登美彦先生、どうやったら守田一郎のような拗らせた手紙を書けるのでしょうか?!
よし、文通武者修行やってみるか!!
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最初は、何だか読みづらい感じでダラダラと続くのだろうかという中読み進めていくと、色々なところでの繋がりなどが結びつき、恋文の技術とは一体!?となり面白かった。
恋文の技術を学ぼうと思い、手に取ったが(冗談です笑)森見登美彦さんの小説ゆえのテンポでの進みに一気に読み切ってしまった。
恋文を書くという事は体裁を整えてかくよりも、そう、気持ちを載せること。それは愉快で楽しく感情的に。
そう、自分も文通をしたい。
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森見登美彦さんらしく、少し変わった人物たちの物語。
主人公の恋路がどうなっていくのか、そしてどうなったのか。個人的には、報われて欲しいが、なんか厳しそうな気もする。
読んでいて、楽しくページをめくることができました。
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京都の大学院生が能登に飛ばされたのを機に書き始めた書簡形式の小説。
友人の小松崎君、先輩の大塚さん、家庭教師時代の教え子の間宮君、作家の森見さん…色々登場人物は出てくるもののあくまで手紙という形式なので「◯◯から見た××さん像」で話が進んでいくのが個人的に面白いと感じた。
あとはシンプルに主人公、守田一郎氏のユーモアある表現力がクスッと笑えて、森見登美彦著作ではダントツに読みやすいと感じた。こういうユーモアのある人が身近にいて欲しいと思ってしまう一冊だった。
もちろんこの感想から得られる教訓などない。
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書簡体小説なるものをたぶん初めて読んだ。学校の教科書に出てきてなければ確実であると思ったが、夏目漱石のこころがそうらしい。こころは全部読んだけど、そうだっけ?
森見登美彦節全開の作品である。第一章の「外堀を埋める友へ。」というタイトルだけでもうやられたと思った。
そして、期待通りの拗らせ大学生主人公の守田。恋文で世の中のいかなる女性を籠絡させる技術を身につけることを目指すってなんやねん。最初から面白すぎる。谷口さんの紹介文も面白くて好きだった。精力ドリンクのところである。手紙の文章が憎たらしくもう愉快極まりないのだが、それぞれへの人物への手紙が重なることでさらに面白くなる。あと森見さんって、何度も擦るの好きだよなあって思う。どんどんやってほしい。
森見さんだからどうせ最後はちゃんと面白く回収するんだろうなと思っていたが案の定というか、うつくしかった。次回は小説の技術についても書いて頂きたい。
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守田一郎くんとその仲間たち。11月11日に大団円を迎えることができたのか、いや、やっぱりなにか解らぬ事件が勃発し、守田くんは絶望されてしまうのか。(笑)
能登、七尾の、美しい情景が目に浮かびます。
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京都の大学から能登の実験所に「飛ばされ」た大学院生が、文章修行の名目でひたすら書いた手紙で構成される書簡体小説。この書影には載っていないが、『スキップとローファー』の高松美咲さんの限定カバーにつられて購入。
書簡体小説とはいえ、往復書簡ではなく、複数名への往信が並んでいるのが特徴で、著者・森見登美彦氏への手紙もある。
著者によると、夏目漱石の書簡集(漱石から出した手紙だけ)がヒントになったようだ。同じ事柄がテーマでも、相手によって書いてあることが微妙に違ってくるので、往復書簡よりも広くかつ不安定な世界が描写されているのが面白い。
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外で読まなくてほんっとうによかった。「ねえ、モナミ」で笑い、「方法的おっぱい懐疑」で笑い「やぷー」で笑い、言葉の通り抱腹絶倒でした。笑いすぎて涙が出たのなんていつぶりかな。想像を絶する守田くんのヘンテコ具合に笑ってしまったけど、本当に、相手に伝えたいことほど伝えるのが難しいなと思う。素直に言えばいいはずなのに、できないんですよね。伝えられる自分になりたいです。この本を友人に薦めるときには「書簡体でさらっと読めるから、移動の電車のなかとかで読むのがおすすめだよ」って言おうと思う。やむを得ぬ!
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7/23ふみの日に読み終えたのは、たまたまです。
書簡体小説で読みやすく、声を出すほど沢山笑ったわ。これぞ青春だー!!笑
手紙を書く時間、ポストまでの道中、返信が来るまでの時間、全て含めて『手紙を書く』と言うこと…素敵だな。
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仕事の合間に時間があったのでつい読んでしまった。
森見登美彦のよさが詰まっていると思う。読みやすいし面白い。番外編って「ビックな男になる方法」の小冊子がついてて、笑ってしまった。
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研究に追われる大学院生とその周囲との手紙交換を覗き見するという形で話が進んでいく。恋文の技術を追い求めて最後まで手紙の形態で書き綴られるが、1番最後の手紙が恋文で締められているのがアツかった。1人1人に対する手紙の内容は少しずつ異なっていて、それが人間は相手によって自分の見せる部分を分けているということを表しているようで面白かった。大文字山から赤い風船に手紙をくくりつけて飛ばすというのがなんとも楽しそうで良い。
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はじめての森見登美彦さん。
最初がこの作品で良かったのだろうか…
と不安になりながら読みつつも
進むに連れてだんだんのめり込めしまった。
登場人物全てキャラが立ってて
なんとも愛着が湧く世界観。
楽しかった。
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ギャハハ!!
めっちゃくちゃ面白かったーーー!!!!
笑った笑ったー!!
恋文の武者修行中の守田一郎は
京都の友達…妹…家庭教師の元教え子…
偏屈作家の森見登美彦先生に手紙を書きまくる
ヘタレ男子である守田一郎の純情が炸裂する!!
んもー!
ニヤニヤが止まらない!!
0281(ゴロ合わせ!笑)ばんざーいって
連呼してた守田一郎は…
どんな美女をも振り向かせ 手紙でメロメロにする
恋文のスキルを磨くことはできるのか…笑
想い人に贈る 伊吹夏子さんへ失敗書簡集の章は
大爆笑しながら読みました
手紙で笑いをとるワードセンスがある守田一郎なのに
本当に好きな人には 全く武者修行したスキルが
発揮できてないのが笑える…
もう一度記憶消して
最初から読みたーーーい!!
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本作者の小説は初めて読んだが、所々のワードセンスが良く、面白かったです。
好きな人にLINEのメッセージで送るだけでもかなり悩むのだから、恋文となると奇怪なものが出来上がってしまうことは想像に難くないため、文通に馴染みがなくても共感できました。
また、同じ出来事でも送る相手によって伝え方が変わっていたり、近況以外で手紙に書くエピソードが被っていたり、かなりリアルだと感じました。
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文庫の表紙がスキップとローファーだったから思わず購入!
主人公からの手紙だけで相関図がわかるのが技術高いし、相手に寄って文章の書き方が変わっているのも彼の配慮を感じて良かったー!
昔、赤い風船とのやり取りをやっていたのが実はあの人、というのは夢見すぎ?笑
能登の各地も懐かしくて、また旅行にいきたくなった!
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能登の研究所に飛ばされた守田くんから愉快な仲間たちへ綴られた、阿呆でわちゃわちゃ書簡集。
守田くんの手紙のみが、文通相手によって章分けされているので、同じ出来事でも違う文体や、視点やら、伝え方があって面白い。
いや、電車で読んでると、ブフッと笑っちゃうよ。危険なり。
日付や守田くんの手紙の行間から相手からの返信を想像しながら読み進めていく。
最後の手紙の後、どうなったのか気になるわー。
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書簡体小説なるものも、森見登美彦さん作品もはじめましてだったけれど、おもしろかった。
最初は読みにくいかなと思ったけれど、クスクス笑えて、だんだんハマる。守田一郎氏の軽妙な阿呆さ加減が絶妙。
話ごとに読み進めたけど、時系列で並べ替えて読んでみたくなる。最後、大文字山でどうなったのか…??
Posted by ブクログ
とにかく笑えると噂を聞いていたので
お初の森見登美彦さん作品はこれにしたかった。
書簡体小説で文章が小難しいのかなぁなんて思っていたけどそんなことはなく、バラエティに富んでいて、ユーモアの溢れる文章で飽きることがない。
守田一郎目線の手紙だけでこれほどまでに登場人物の性格を表現し、また物語の情景が目に浮かぶとは…
構成や巧みな表現、森見さんの技術には感服!
やはりなんといっても”守田一郎”のどこか憎めない滑稽さがポイントなのだろう。
毎度違う、宛名と署名の書き方。これには幾度となく笑いがこみあげた。
とは言え、なんだかんだ言っても
文通武者修行で培った技術の成果
集大成となる最後の伊吹さんへの手紙は結構胸にグッとくるものがあり、心打たれた。
愛すべき守田一郎、これからも応援したい
Posted by ブクログ
書簡体小説は初めて読みました。
森見先生も登場して、クスクス笑えるお手紙。
森見登美彦に対して蔑むような書き方が面白かった。
伊吹さんのやむを得ぬ!の精神大事にしたい。
能登が舞台なのも良い。震災後に書かれた新版あとがきで能登に対する思いを知りました。