【感想・ネタバレ】恋文の技術 新版のレビュー

あらすじ

京都から遠く離れた能登の実験所に飛ばされた大学院生・守田一郎。 文通修行と称して京都の仲間や家族、家庭教師先の少年、作家の森見登美彦らに手紙を書きまくるのだが、本当に想いを伝えたい相手には書けなくて――。 ヘタレ男子の純情が炸裂する、森見節満載の書簡体小説。 長らく愛されてきた傑作が、「新版あとがき 読者の皆様」を加えて新版として登場!

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Posted by ブクログ

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中身がないように見せて中身があるようなそぶりを見せる本。
守田君が書いた文通しか読んでないのに、登場人物の人となりや、それぞれがどんな文通を書いていそうか想像できて楽しかった。

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2025年09月11日

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研究に向いてない根性の足りない理系院生が主人公で、自分と設定が同じすぎる。将来に悩んでる今のタイミングで読めて良かった。

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2025年05月04日

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最初は、何だか読みづらい感じでダラダラと続くのだろうかという中読み進めていくと、色々なところでの繋がりなどが結びつき、恋文の技術とは一体!?となり面白かった。

恋文の技術を学ぼうと思い、手に取ったが(冗談です笑)森見登美彦さんの小説ゆえのテンポでの進みに一気に読み切ってしまった。

恋文を書くという事は体裁を整えてかくよりも、そう、気持ちを載せること。それは愉快で楽しく感情的に。

そう、自分も文通をしたい。

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2025年03月04日

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京都の大学院生が能登に飛ばされたのを機に書き始めた書簡形式の小説。

友人の小松崎君、先輩の大塚さん、家庭教師時代の教え子の間宮君、作家の森見さん…色々登場人物は出てくるもののあくまで手紙という形式なので「◯◯から見た××さん像」で話が進んでいくのが個人的に面白いと感じた。

あとはシンプルに主人公、守田一郎氏のユーモアある表現力がクスッと笑えて、森見登美彦著作ではダントツに読みやすいと感じた。こういうユーモアのある人が身近にいて欲しいと思ってしまう一冊だった。

もちろんこの感想から得られる教訓などない。

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2025年02月23日

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書簡体小説なるものをたぶん初めて読んだ。学校の教科書に出てきてなければ確実であると思ったが、夏目漱石のこころがそうらしい。こころは全部読んだけど、そうだっけ?

森見登美彦節全開の作品である。第一章の「外堀を埋める友へ。」というタイトルだけでもうやられたと思った。
そして、期待通りの拗らせ大学生主人公の守田。恋文で世の中のいかなる女性を籠絡させる技術を身につけることを目指すってなんやねん。最初から面白すぎる。谷口さんの紹介文も面白くて好きだった。精力ドリンクのところである。手紙の文章が憎たらしくもう愉快極まりないのだが、それぞれへの人物への手紙が重なることでさらに面白くなる。あと森見さんって、何度も擦るの好きだよなあって思う。どんどんやってほしい。

森見さんだからどうせ最後はちゃんと面白く回収するんだろうなと思っていたが案の定というか、うつくしかった。次回は小説の技術についても書いて頂きたい。

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2025年02月11日

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研究に追われる大学院生とその周囲との手紙交換を覗き見するという形で話が進んでいく。恋文の技術を追い求めて最後まで手紙の形態で書き綴られるが、1番最後の手紙が恋文で締められているのがアツかった。1人1人に対する手紙の内容は少しずつ異なっていて、それが人間は相手によって自分の見せる部分を分けているということを表しているようで面白かった。大文字山から赤い風船に手紙をくくりつけて飛ばすというのがなんとも楽しそうで良い。

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2025年06月24日

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