森見登美彦のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
前情報がまったくないまま読み始めたけれど、最初は独特の語り口に少し戸惑った。
でも、すぐに慣れて、そのまま世界観に没入できた。
若さや滑稽さがユーモラスに描かれていて面白いし、何かくだらないことに巻き込まれていく過程さえ、実はかけがえのない瞬間なのかもしれないと思わされた。
人には変えられる部分と変えられない部分がある。
そんな中で、それでもどんな選択をしていくのか、ということも考えさせられた。
SF的な展開、人の心理描写、伏線回収の気持ちよさがうまく噛み合っていて、面白さと考えさせられる深さの両方がある作品だった。
この著者の他の作品も読んでみたくなった -
Posted by ブクログ
四畳半神話大系を読み返すたび、(過去に自分も大学生でありそれなりに楽しんだり苦しんだりしているにも関わらず)とても大学生活に憧れてしまうというか戻りたくなるというか……ノスタルジーのような気持ちでいっぱいになってしまう。
のだけれど、今回、四畳半タイムマシンブルースも勿論そうだった!しかも夏。過去に過ごしたあの夏が恋しく、これからやってくる夏がなんだか待ち遠しくもなってしまった。
ちょっと京都に旅行することになり、行き帰りの電車で読むものが欲しくなった。京都と言えば森見さんの作品かなと思い本屋へ。そうして「四畳半タイムマシンブルース」を発見。好きな映画である「サマータイムマシン・ブルース」の -
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Posted by ブクログ
すんごい発想!
笑える部分が多くてサクサクと読み進められ、設定から惹き込まれて面白かった!良くできてると思う。
「四畳半神話体系」を先に読むことで文体にも慣れて、なにより人物たちの関係性もハッキリしてて、すぐに物語の中に入り込めた。
暑い猛暑の夏、突如目の前に現れたタイムマシンを使って、クーラーのリモコンを取り戻すために今日から昨日へと過去に戻る。
タイムマシンの使い道がクーラーのリモコンだけでなく、いろいろと混在しててハチャメチャなのに、過去を変えてはいけないという大きな縛りの中で、天才的に過去と現在が噛み合ってるのが面白すぎる!
森見節は効きつつも、2作目ということで四畳半メンバ -
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この甘酸っぱすぎる物語がたまりません!
名作すぎて中々手が出ませんでしたが、今回読んでみて本当に良かったです。
ベースとしては、主人公である先輩 と 黒髪の乙女 の恋物語ですが、その間に起きる事件が奇想天外、摩訶不思議。それがとってもオモチロイ、!
※オモチロイは黒髪の乙女の口癖。
とってもクセになる。
また、黒髪の乙女はとっても鈍感で不思議ちゃん。事ある毎に〝なむなむ〟と御念仏を唱える様子も愛おしい。だが無類のお酒好きで、酒豪というのもすごく良い。
私はまんまと森見登美彦ワールドにハマってしまいました…
読んだことのない方には心からオススメします。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ小学4年生の主人公が、街に突如現れたペンギンとお姉さんの謎を解き明かしていく物語。
ペンギンは何処から現れたのか。
お姉さんは何故ペンギンを作ることが出来るのか。
空中に浮かぶ"海"は一体何なのか。
主人公達は上記を含む沢山の謎を解くために、観察と研究を重ねる。
読んでいると小学生の頃を思い出すような、とてもワクワクする小説だと思った。
少年と(少年が通う歯医者で働いている)お姉さんの関係が読んでいて心地良い。年の差はあるけど対等な感じ。
少年は真面目で探究心があって、起こった出来事や考えをせっせとノートにまとめる研究熱心な男の子。年の割に落ち着いていて、いじめら -
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「アジカンのジャケットと同じ絵柄の小説」と長らく認識しながら読めていなかった作品。本屋大賞2007年の2位を獲得。
ストーリーを一言で表すなら「陰キャの片思い」といったところか。主人公である「先輩」が、後輩である「黒髪の乙女」に思いを寄せ、京大周辺を舞台に東奔西走する。銀魂やスケットダンスを思わせるドタバタコメディ風に物語は進んでいく。
■キャラクターの魅力
2人の主人公のうち、「黒髪の乙女」は実に陰キャ男子から強烈にモテそうなキャラクターをしている。
第1章で初めての夜の街に足を踏み入れる彼女は、財産を失って途方に暮れている怪しい男も、タダ酒を目的に夜の街を徘徊する怪しい男女もおおらかに -
Posted by ブクログ
ネタバレ主人公・守田一郎が京都から能登の研究所に飛ばされ、そこから色んな人に手紙を送る話。
送る人によって内容も様々で、男友達の恋愛相談に乗り猥雑な話をしたり、強い女性の先輩(魔王?)と一連の攻防を繰り広げたり、著者本人とダメ出しや恋文の相談をしたりと手紙を読むのが面白い。
これだけ色んな人に文通をしても、肝心の自分の想い人への恋文は失敗続き…
その気持ち、よく分かります。
男友達には、偉そうに高説を述べるが自分のこととなると勇気が出ず、言葉や知識を弄するも上手くいかない。恋って、片思いって難しいなと思った。
最後には、想い人への恋文を認めることができたようで、その後のふたりにサチアレ