森見登美彦のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
おもしろかったー!!読み終えたくない気持ちで最後ツラかった…
正直、「神話大系」のみだと他の森見作品(有頂天、夜は短し)の方が好みだったけど、「タイムマシン•ブルース」を含めると「四畳半」が一番好きだ。
「神話大系」は話の性質上『私』と小津がメインで他のキャラが深堀りされていないように感じたのだが、「タイムマシンブルース」により明石さんをはじめとした他のキャラ達も魅力的に動き回り読んでいてワクワクした。
『私」というフィルターを通さない城ヶ崎、相島の二名がとても魅力的に見えたのは個人的に面白かった。特に城ヶ崎先輩がユーモラスで彼の活躍をもっと見たい。樋口・羽貫・城ヶ崎の大学時代?のエピソードと -
Posted by ブクログ
天才的に面白かった。最高だった。
四畳半神話体系から好きだった自分にとって
下鴨幽水荘!明石さん!師匠!小津!
知ってる名前たくさん!聞いたことあるセリフ!
もう楽しくて楽しくて仕方がなかった。
タイムマシンがこの世にあったら?と考えたことはないけれど、あったらあったで大変なのかもな〜なんて思いつつ、今を変えないようにこっそり覗き見るのも楽しそうだな〜って思ったり。
結局たくさんの選択をして今の自分があるから、
それがきっと正解なんだと思う。
過去を変えて今の自分が変わるのも寂しいし。
最後の最後。
ニヤニヤしながら読んだ。
森見さん。天才です。 -
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Posted by ブクログ
ネタバレこれは傑作だと言わざるを得ない。とても面白かった。
森見ワールドそのままに、繊細な事象がたくさん盛り込まれており、コメディ、ミステリー、ヒューマンドラマも全て完璧に組み込まれている。微かな違和感を持ち続けて読み進めていくと、鮮やかな伏線回収もあれば、有耶無耶で読者をヤキモキさせるリード。森見登美彦という作家の真骨頂があった。
ラストあたりは確かにはちゃめちゃで、これでいいのかと思うところはある。しかし、本の中の結論に対して読者がなんと言おうと、その中で幸せに暮らしている登場人物たちに本来の暗い結末に還れとは自分は言えない。幻想の世界で生きて行くならそれでいいじゃないか。そもそもヴィクトリア -
Posted by ブクログ
ネタバレ久々の森見小説だったが、想像以上に良かった。今までの森見小説の中で一番好きかも知れない。
ロンドンではなく、京都を舞台に活躍するホームズ&ワトソン。ベーカー街ではなく木屋町だし、テムズ川ではなく鴨川だし、宮殿と書いてあるがおそらく御所だし、でも登場人物は皆英名、ホームズ・ワトソン、だけでなくハドソン夫人、メアリ、モリアーティ教授、レストレーブ警部…。そこらのことは説明なしに物語が進行する。
それでも許されるのは森見小説だからね…という信頼というかブランドの積み重ね、良くも悪くも森見登美彦だからと思わせるのが良い。
ミステリーなのか、怪奇小説なのか、それもと四畳半シリーズのようなメタと箱庭構