森見登美彦のレビュー一覧
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ネタバレたまにある森見登美彦の森見登美彦感を極限まで抑えた美文の大海原で展開だけ大森見登美彦ワールドが炸裂してるハチャメチャ森見登美彦ファンタジー、最高すぎる。
めちゃくちゃやってんのに文章うますぎるから考えようとしなくても情景が全部イメージできて楽しかった。
とはいえごめんやけど展開がジェットコースターすぎて一周じゃ雰囲気しか掴みきれない。でもこの散々あっちこっち連れ回されて理屈とかリアリティとか考えたほうが負けみたいな世界観で広げるだけ風呂敷広げて最後しんみり締めてく感じ、乙女とか四畳半もそうだけどこの収束からでしか得られない快感ある気がしてるから雰囲気が掴めればいいかとも思う。
ていうか一章終わ -
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ネタバレ森見登美彦が好きなのでその眼鏡もかかっています。
デビュー作でありながらちゃんと森見節で好きだった。小難しい言葉をこねくり回して高尚なことを言っているように見える偏屈な人達。でも話し言葉は普通で、そこがなんとも人間臭い感じがする森見作品の主人公たち。
この主人公は研究とか言いながら元カノのストーカーしている。
でも、終盤、遠藤のメールを後押ししてしまったり、ええじゃないか騒動の中で水尾さんの姿を追いかけてしまったり、水尾さんに振られた日のこと、そして付き合っていた頃の愛おしい彼女の姿を書き連ねたり。きっと彼なりに彼女を愛していたのだろうな、とも。
飛び切り阿呆ででもじんわりほろ苦いのが良かっ -
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ネタバレ硬派で古風な文体と語り手の知性的で捻くれた語り口調が、京都の風情と相まって、贅沢なモラトリアムと趣を感じられる。森見先生の独特な文体が本当に魅力的でした。
『脱出の可能性が見えないため、私の希望と絶望に影響されて、千円札の値打ちは乱高下した。』←四畳半から出られない絶望を表しただけの一文だけど、お気に入り
他キャラも独特かつ魅力的。
絶対的な自分軸をもつ樋口師匠
『可能性という言葉を無限定に使ってはいけない。我々という存在を規定するのは、我々がもつ可能性ではなく、我々がもつ不可能性である』
小津との掛け合いは捻くれの中にクスッと笑ってしまうような、いじらしさとあいらしさ
『我々は運命の黒 -
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編集後期で森見さんが「太宰治にも奇想天外で愉快な作品があるよ、ということを、とくに若い読者に知らせる本である」と書いている。私も中期の明るめ太宰が好きなので、森見さんと同意見!
『カチカチ山』『畜犬談』あたりは学生時代から好きなので殿堂入りとして、自分をさむらいに例えだす『佐渡』、黄村先生へのツッコミが冴え渡る『黄村先生言行録』が今回特に面白く感じた。
『新釈諸国噺』からの3編の、読点だけで続けて延々と書く独特のリズムとか、『走れメロス』の激情に任せて書き綴られたような熱い文章もいい。太宰の文章って、こっちを乗せて高揚していくような熱狂があると思う。
『人間失格』で太宰は好きじゃないわ、と思っ -
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ネタバレ時代背景はちがうだろうけど、なぜかコクリコ坂くらいの時代の雰囲気を想像してしまいました。
文章の感じが昔っぽい。
そこがいいし、おもしろいのですが。
主人公、なんだかんだ毒舌を言いつつ親友と呼ぶところがいいですね。
逆に羨ましい関係かも。
小学生同士がブーブー言いながら戯れてるみたいでかわいいですね。
川に落ちたのを川に入ってまで助けてあげるし、お見舞いも行ってあげて、優しい。
最後のやりとりもいい。
明石さん、いい
師匠がかわいいし、ほっとけないというか、関わりたくなってしまうのわかるな。
まさに、樋口マジック。
弟子は大変そうだけど。
第二話以降で、第一話で出てきた人たちとの関係性 -
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「四畳半神話大系」の続編。
「四畳半神話大系」と舞台「サマータイムマシン・ブルース」のコラボなんですね。
「サマータイムマシン・ブルース」は映画にもなっているようだったので、読む前に観てみようと思ったのですが、私が加入しているサブスクでは配信されておらず残念でした(。•́•̀。)
結果「サマータイムマシン・ブルース」を知らなくてもすごく楽しめた。
むしろ「四畳半神話大系」しか知らなかったことで、シリーズ特有の語り口、テーマの割には哲学的になりすぎない軽やかさ、割とどうでもいいことに全力な登場人物たち(褒めてる)にハマってた気がする。
前作から引き続き使われている技法?が正当な理由をつけら