森見登美彦のレビュー一覧
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小説かなって思ったら、エッセイでした。
好きなものを考えて、真っ先に「美女」と書けるその潔さがすごい。でも確かに森見先生の小説にはいつだって美女が登場しているし、その美女を追う男たちがたくさん出現しているので、そう思うと自然ですね。
そして本作のメインである竹林ですが、全編通して先生の竹林愛がすごく詰まっている内容でした。まず先生が竹林を研究していたことも初めて知ったのと、ここまで竹林好きというのも知りませんでした。けれどそれを受けて思い返すと、先生の著作はどこか竹林が似合うというか、竹林が背景に浮かぶような雰囲気が漂っているなーと思いました。
森見先生のエッセイって初めて読んだのですが、小 -
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ネタバレ先輩と彼女、二人の視点で物語が進んでいく。両者の体験がリンクして各章のラストで二人が出会うという流れで、先輩が陰で奮闘していることに彼女が気づいていく展開が面白かった。
ラストに二人が会ってこれまでの出来事を話そうとすることが、冒頭から二人が交代で語る形式に繋がっていて美しかった。
印象に残ったシーンとして、四章で先輩が風邪で寝込みながら彼女やこれまでの自分の言動を振り返っているのが、直近の自分と重なって応援したくなりました。
ファンタジー要素が所々あるけど不思議と違和感なく読めた。彼女の後ろ姿の世界的権威みたいな言い回しや、パンツを履き替えない男のような独特なギャグも好みだった。 -
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おもしろかった。
終わり方と、節々に出てくるユーモラスな文章が好きだ。(京都タワーは京都のジョニーとか)
はじまりの方は割と危なっかしい感じを覚えながら読んでいたが、読み進めるにつれ惹き込まれ、
最後にはなんとも言えぬ情緒と余韻が残る。
どんなに考えても、この物語の結末がわからない。
こうも読めるし、ああも読める。
読者の判断に任せているような気もする。
「結局自分がどう読みたいのか」で読めばいいんじゃないかと思った。
かなり文学性が高い要素が多く、ちゃんと読もうとすると、何度か読み返して、いくらか考えなければならなそうだ。
例えば、「太陽の塔」や「夢」、「ええじゃないか」、そして最後の -
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ネタバレたまにある森見登美彦の森見登美彦感を極限まで抑えた美文の大海原で展開だけ大森見登美彦ワールドが炸裂してるハチャメチャ森見登美彦ファンタジー、最高すぎる。
めちゃくちゃやってんのに文章うますぎるから考えようとしなくても情景が全部イメージできて楽しかった。
とはいえごめんやけど展開がジェットコースターすぎて一周じゃ雰囲気しか掴みきれない。でもこの散々あっちこっち連れ回されて理屈とかリアリティとか考えたほうが負けみたいな世界観で広げるだけ風呂敷広げて最後しんみり締めてく感じ、乙女とか四畳半もそうだけどこの収束からでしか得られない快感ある気がしてるから雰囲気が掴めればいいかとも思う。
ていうか一章終わ -
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ネタバレ森見登美彦が好きなのでその眼鏡もかかっています。
デビュー作でありながらちゃんと森見節で好きだった。小難しい言葉をこねくり回して高尚なことを言っているように見える偏屈な人達。でも話し言葉は普通で、そこがなんとも人間臭い感じがする森見作品の主人公たち。
この主人公は研究とか言いながら元カノのストーカーしている。
でも、終盤、遠藤のメールを後押ししてしまったり、ええじゃないか騒動の中で水尾さんの姿を追いかけてしまったり、水尾さんに振られた日のこと、そして付き合っていた頃の愛おしい彼女の姿を書き連ねたり。きっと彼なりに彼女を愛していたのだろうな、とも。
飛び切り阿呆ででもじんわりほろ苦いのが良かっ -
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編集後期で森見さんが「太宰治にも奇想天外で愉快な作品があるよ、ということを、とくに若い読者に知らせる本である」と書いている。私も中期の明るめ太宰が好きなので、森見さんと同意見!
『カチカチ山』『畜犬談』あたりは学生時代から好きなので殿堂入りとして、自分をさむらいに例えだす『佐渡』、黄村先生へのツッコミが冴え渡る『黄村先生言行録』が今回特に面白く感じた。
『新釈諸国噺』からの3編の、読点だけで続けて延々と書く独特のリズムとか、『走れメロス』の激情に任せて書き綴られたような熱い文章もいい。太宰の文章って、こっちを乗せて高揚していくような熱狂があると思う。
『人間失格』で太宰は好きじゃないわ、と思っ