森見登美彦のレビュー一覧

  • 美女と竹林

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    小説かなって思ったら、エッセイでした。
    好きなものを考えて、真っ先に「美女」と書けるその潔さがすごい。でも確かに森見先生の小説にはいつだって美女が登場しているし、その美女を追う男たちがたくさん出現しているので、そう思うと自然ですね。
    そして本作のメインである竹林ですが、全編通して先生の竹林愛がすごく詰まっている内容でした。まず先生が竹林を研究していたことも初めて知ったのと、ここまで竹林好きというのも知りませんでした。けれどそれを受けて思い返すと、先生の著作はどこか竹林が似合うというか、竹林が背景に浮かぶような雰囲気が漂っているなーと思いました。

    森見先生のエッセイって初めて読んだのですが、小

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    2026年03月14日
  • 夜は短し歩けよ乙女

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    ネタバレ

    先輩と彼女、二人の視点で物語が進んでいく。両者の体験がリンクして各章のラストで二人が出会うという流れで、先輩が陰で奮闘していることに彼女が気づいていく展開が面白かった。
    ラストに二人が会ってこれまでの出来事を話そうとすることが、冒頭から二人が交代で語る形式に繋がっていて美しかった。
    印象に残ったシーンとして、四章で先輩が風邪で寝込みながら彼女やこれまでの自分の言動を振り返っているのが、直近の自分と重なって応援したくなりました。
    ファンタジー要素が所々あるけど不思議と違和感なく読めた。彼女の後ろ姿の世界的権威みたいな言い回しや、パンツを履き替えない男のような独特なギャグも好みだった。

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    2026年05月05日
  • 太陽の塔(新潮文庫)

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    おもしろかった。
    終わり方と、節々に出てくるユーモラスな文章が好きだ。(京都タワーは京都のジョニーとか)

    はじまりの方は割と危なっかしい感じを覚えながら読んでいたが、読み進めるにつれ惹き込まれ、
    最後にはなんとも言えぬ情緒と余韻が残る。

    どんなに考えても、この物語の結末がわからない。
    こうも読めるし、ああも読める。
    読者の判断に任せているような気もする。
    「結局自分がどう読みたいのか」で読めばいいんじゃないかと思った。

    かなり文学性が高い要素が多く、ちゃんと読もうとすると、何度か読み返して、いくらか考えなければならなそうだ。
    例えば、「太陽の塔」や「夢」、「ええじゃないか」、そして最後の

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    2026年03月07日
  • 宵山万華鏡

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    祇園祭には不思議な力があると私も思っていたので読んでて不思議な気持ちにさせられた。
    今年は祇園祭に行こうと感じさせてくれる

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    2026年03月06日
  • 四畳半神話大系

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    読み終わるまで時間がかかった。
    並行世界の物語。どの人生でも出会う人は出会う、結ばれる人は結ばれる、起きることは起きる。選択の些細な違いで変わってく。
    猫ラーメンはそんなにそそられないが、京都には行きたくなる。鴨川、加茂大橋は見てみたくなる。

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    2026年03月05日
  • 熱帯

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    中々に難しいが面白い。このようなタイプの小説は初めて読んだ。
    千一夜物語を意識して作られているためか、登場人物の話す物語の中の、登場人物が物語を話す、と言ったように話が入れ子になっているため、ちゃんと意識して読まないと迷子になる。
    小説を読むのが好き、読み慣れている人はとても楽しめるかもしれないが、そうではない人は途中で挫折しないだろうか。
    読書が趣味な人にはおすすめできるが、ライトな小説を好む人は気合い入れて読んだ方が良いかもしれない。

    10代からすごく支持された本みたいだが、今の子達はみんな頭いいなぁ

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    2026年03月03日
  • 新釈 走れメロス 他四篇

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    国語で「走れメロス」を習ったから読んだ。
    芽野と太宰のメロスとは正反対のことを言っているのに、同じような展開と主張になるのが、すごくおもしろかった。
    舞台が現実の京都というのも、雰囲気が想像できてよい。
    読んでいる間ずっと、ぐふぐふ笑ってニヤニヤしていた。
    書いた人は天才だと思う。
    メロス以外は原作を読んでから読みたい。(中2)

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    2026年02月28日
  • 宵山万華鏡

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    ネタバレ

    森見登美彦は腐れ大学生ものも好きだけど怪異とかちょっとしたホラーものの方が好き。
    宵山万華鏡という題も良い。繰り返す日々も万華鏡に例えているのだろうか。そして我々読者は彼らの繰り返す日々をのぞき見ることができる。宵山金魚で離れてしまったふたりが、いくつかの宵山のお話しののちに再開する。これも輪になっていると捉えれば短編一つ一つが万華鏡の中の光であり、前編を見通すことで一つの輪が出来上がるようにも思える

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    2026年02月25日
  • 四畳半神話大系

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    夜は短しとの関連性を感じさせる。。。
    小津が夜は短しの主人公?
    んー。いま再び読み返したい所存

    わたしも学生の頃
    違う部活入ってれば
    薔薇色だっただろうなーって
    思ってたけど、
    結局は同じ道筋なんだよって
    納得させられた。
    タイムスリップ妄想がこれでおひらきできそう。
    コロッセオ。

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    2026年02月25日
  • ペンギン・ハイウェイ

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     『シャーロック・ホームズの凱旋』を新聞で見つけて、著者検索をしてみると懐かしい題名『ペンギン・ハイウェイ』を見つけました。小学生5年生の頃に読んだが、なぜか忘れられなくて読み返してみました。小学生の時は、アオヤマ君がすごいと思っていたけれど、今はアオヤマ君のお父さんもすごいと思うようになって、自分の成長を感じて嬉しかったです。
     アオヤマ君の大人っぽく振る舞いながらも、大人になりきれていない子供っぽいところがとても好きです。
     アニメ映画の方も絵柄が可愛くて、とても綺麗でオススメです。

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    2026年02月23日
  • 四畳半神話大系

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    ネタバレ

    すごくすごく面白かった。多分私好みの文章なのだと思う。
    頭のいい人の屁理屈で自分が選んだ運命を嘆いている。それも理系の。京大に受かる人はそんな人ばかりなのだろうか?
    最終話で、それまでの話で起こった少し不思議なことの答え合わせがされる。全部が少しづつ作用して、同じ出来事なのに少し違う。
    私は自分が良いと思った機会を逃さないように生きてきたが見事に失敗だった。でも、それすらも大目に見てやるにやぶさかではないと思えた本だった。

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    2026年02月20日
  • 熱帯

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    ネタバレ

    たまにある森見登美彦の森見登美彦感を極限まで抑えた美文の大海原で展開だけ大森見登美彦ワールドが炸裂してるハチャメチャ森見登美彦ファンタジー、最高すぎる。
    めちゃくちゃやってんのに文章うますぎるから考えようとしなくても情景が全部イメージできて楽しかった。
    とはいえごめんやけど展開がジェットコースターすぎて一周じゃ雰囲気しか掴みきれない。でもこの散々あっちこっち連れ回されて理屈とかリアリティとか考えたほうが負けみたいな世界観で広げるだけ風呂敷広げて最後しんみり締めてく感じ、乙女とか四畳半もそうだけどこの収束からでしか得られない快感ある気がしてるから雰囲気が掴めればいいかとも思う。
    ていうか一章終わ

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    2026年02月20日
  • ペンギン・ハイウェイ

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    ネタバレ

    1番お気に入りの作品。なぜなら、ペンギンもアオヤマ君もお姉さんも全員かわいい。アオヤマ君の学ぶ姿勢が気持ちいいし、お父さんが理想のお父さんすぎる。どうやって育ったらそんなに素敵なお父さんになるのか知りたい。

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    2026年02月19日
  • 太陽の塔(新潮文庫)

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    ネタバレ

    森見登美彦が好きなのでその眼鏡もかかっています。

    デビュー作でありながらちゃんと森見節で好きだった。小難しい言葉をこねくり回して高尚なことを言っているように見える偏屈な人達。でも話し言葉は普通で、そこがなんとも人間臭い感じがする森見作品の主人公たち。
    この主人公は研究とか言いながら元カノのストーカーしている。
    でも、終盤、遠藤のメールを後押ししてしまったり、ええじゃないか騒動の中で水尾さんの姿を追いかけてしまったり、水尾さんに振られた日のこと、そして付き合っていた頃の愛おしい彼女の姿を書き連ねたり。きっと彼なりに彼女を愛していたのだろうな、とも。
    飛び切り阿呆ででもじんわりほろ苦いのが良かっ

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    2026年02月19日
  • ペンギン・ハイウェイ

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    キャラの個性が引き立っていてよかった。最初はアオヤマくんとお姉さんの日常を描くものかと思ったが、まさかのsf。後半の少年の気づきは切なかったなあ

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    2026年02月17日
  • ペンギン・ハイウェイ

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    小学4年生という思春期前の貴重な時間にお姉さんや同級生たちと冒険した青春物語。これにSF要素が絡んで唯一無二の傑作が生まれた

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    2026年02月16日
  • 有頂天家族

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    力の抜けた森見節。森見さんの中でも大好きな一冊です。
    狸や天狗といった主要キャラも皆キャラがたっているし、なんだかんだ言いながらも家族皆んなで力を合わせて大団円!という結末が爽快です

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    2026年02月15日
  • 竹取物語

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    竹取物語は自分で書いたみたいと著者が書いていて、確かに!と思った。
    著者の講演内容と、学術的な解説も盛りだくさんで、面白く読み応えがある。
    高畑勲監督の「かぐや姫の物語」で重要なパートであった、幼少時のかぐや姫の人間的な生活についての記述は、原作にはまったく含まれていない。

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    2026年02月13日
  • 奇想と微笑~太宰治傑作選~

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    編集後期で森見さんが「太宰治にも奇想天外で愉快な作品があるよ、ということを、とくに若い読者に知らせる本である」と書いている。私も中期の明るめ太宰が好きなので、森見さんと同意見!
    『カチカチ山』『畜犬談』あたりは学生時代から好きなので殿堂入りとして、自分をさむらいに例えだす『佐渡』、黄村先生へのツッコミが冴え渡る『黄村先生言行録』が今回特に面白く感じた。
    『新釈諸国噺』からの3編の、読点だけで続けて延々と書く独特のリズムとか、『走れメロス』の激情に任せて書き綴られたような熱い文章もいい。太宰の文章って、こっちを乗せて高揚していくような熱狂があると思う。
    『人間失格』で太宰は好きじゃないわ、と思っ

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    2026年02月05日
  • 四畳半タイムマシンブルース【電子特典付き】

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     四畳半神話体系が「30分もの」×4本とするなら、本作は1時間スペシャルといった形。前作の雰囲気を踏襲しながら、よりストーリーを練ってきた今作。本当に最初は独特な文書も不明な点も読みづらかったのですが、徐々に話が繋がり、キャラクターたちも頭の中で勝手に踊るようになり、忘れられない一冊まで昇華しました。

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    2026年02月04日