森見登美彦のレビュー一覧

  • 宵山万華鏡

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    森見登美彦ワールドにハマるきっかけとなった本
    当時京都に引っ越ししたてで京都生活への夢が広がった思い出の一冊
    短編集(一応)なので言い回しが難しい森見登美彦作品の中では読みやすい、かも、、、?

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    2024年04月25日
  • シャーロック・ホームズの凱旋

    匿名

    購入済み

    ザ・森見登美彦ワールド!

    シャーロック・ホームズも森見登美彦も好きなのでとても楽しめました。
    そして、ならではの世界観と舞台設定。
    混沌と不確かな世界が混ざりあって、摩訶不思議な感覚に陥り、面白かったです。

    #笑える #深い

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    2024年04月24日
  • 有頂天家族 二代目の帰朝

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    ネタバレ

    狸や天狗が誇りと命をかけて繰り広げる大騒動は相変わらずスリリングで可笑しい。
    赤玉先生と二代目、二代目と弁天。それぞれのガチンコ対決に漂う焦燥感はなんとも言えず、赤い毛で結ばれた2組の純愛はとっても愛おしい。「健気さの途方もない無駄遣い」この表現好いですね。
    ドタバタ劇の中、家族愛が大きな柱となって温かさが終始流れている印象。
    個人的には矢二郎推しが更に深まりました。

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    2024年04月09日
  • 新釈 走れメロス 他四篇

    QM

    購入済み

    最高

    森見登美彦さんの本は言葉のチョイスが最高なんよな。原作を読んでみたくなるし、難しい言葉もいっぱいあるのにカジュアルな感じに仕上がっていてスルスル楽しく読めた。

    #笑える

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    2024年03月22日
  • 新釈 走れメロス 他四篇

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    ネタバレ

    山月記
    かた焼き煎餅のような中島敦の文体が、森見登美彦作品と非常に親和性が高いなと感じる。「その行方については、なんの手がかりもなかった。誰一人、彼を探そうとしなかったからである。」という山月記ではありえない阿呆らしくも悲しい一文に笑ってしまったり、「下宿を灰燼に帰せしめる」という森見登美彦作品でしか見られないザ京大生ワールドをしみじみ味わったりしていたが、
    「今の俺は、万人を軽蔑する中身のない傲慢が、ただ人の形を成しているだけのものだ。だからこそ天狗なのだ」
    という一文に、ただの天狗じゃなく「天狗になる」という意味もかけられているのか、と気づいてなるほどなと思わせられた。元ネタの山月記も「臆

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    2024年03月04日
  • 美女と竹林

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    「その人だけの文体」を持っている作家が大好きな私にとって、森見さんはもう最高。
    何のことない出来事を書いていても、こんなに違う。
    面白い話を書く小説家はたくさんいるけど、文章そのものに世界観がある書き手って、じつはすごく少ないと思う。
    奇跡のような、宝石のような存在。

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    2024年02月25日
  • 新釈 走れメロス 他四篇

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    森見さんの本を初めて読んだ。
    既に原典があることで、その面影のためか、五篇とも雰囲気が違って表現の幅が広いことに驚いた。
    こんなにも自在に書くにはどうすればいいだろう。またひとつ勉強になったように思う。

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    2024年02月23日
  • 有頂天家族

    購入済み

    全体的にギャグ線があるなと思う。過度にウケを狙っているわけではないのに、フッと笑ってしまうような言葉の使い方が好きだった。

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    2024年02月20日
  • 夜は短し歩けよ乙女 映画カバー版

    購入済み

    京大生の汗まみれる青春物語

    大学生の汗まみれる、おかしくも切ない、甘くて苦い青春を描いた物語。主人公は乙女と私(男性)の2人。大学生で1人暮らしをした経験のある人に共感が強く得られそうだが、純粋に文学として楽しめる。今までの幾つかの作品とリンクする部分があります。偽電気ブラン、飲んでみたい。

    #共感する #切ない #笑える

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    2024年02月16日
  • 有頂天家族 二代目の帰朝

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    ネタバレ

    今作も終わりに近づくにつれてまた大きなドタバタが待っているんだろうなぁってページをめくるのが楽しかった。毛玉が転がってるかと思うと想像してにこにこしちゃう。矢一郎と玉蘭が矢三郎と海星を助けに行く兄弟愛とか、銀閣に優しい子だっていうお母さんとか、まだ未熟な二代目と弁天、結局天狗の威厳見せちゃったり矢一郎・玉蘭に幸せになれっていう赤玉先生、、なんかもうみんな愛すべきキャラクターで、思い出せば出すほど可愛いなぁが溢れてきてしまう…。
    矢三郎は言わずもがな、機転が効いて肝が据わっててとにかく阿呆である。いつも心に矢三郎、住まわせたい。

    ますますこの家族めっちゃ好き、続編が待たれる。

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    2024年02月06日
  • 新釈 走れメロス 他四篇

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    舞台は京都、人物は学生。

    一種のパロディーではあるが、実に巧妙に細工している。

    短編五作品で、主だったところで言えば、斎藤秀太郎が、幾つかの作品に顔を出す。作者、森見も登場する。

    『山月記』と『藪の中』と『走れメロス』以外は元ネタを読んだことがないので、比較しようもないが、比較できる上記の三作品でいうと、『山月記』は中島敦のわざとらしい口調が少ない分、評価できる。『藪の中』は多視点からの形式を受け継いでいるところは評価できる。ただ、屈折した鵜山の感性は理解しづらかった。残る『走れメロス』は原作の友情が見事にぶち破られていて、新時代の友情が描かれている。もはや、何も言えない。

    未読の原作

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    2024年01月14日
  • 四畳半タイムマシンブルース【電子特典付き】

    QM

    購入済み

    最高

    森見さんの作品初めて!表紙も本屋さんでよく見るやつだったので気になって購入。本当に言葉のチョイスが最高だと思いました。なんでもない一言やちょっとした動作を、こちらが容易に想像できるように書かれており、自分もそこにいるようなそんな感覚さえありました。面白かったーー!!!テンポよくサクサク読めました!ほかの作品も気になる!!!

    #笑える

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    2024年01月07日
  • 聖なる怠け者の冒険

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    登美彦先生らしい作品である。

    あとがきにも書いてあるが宵山万華鏡なんかと少し被ってたり。

    まぁとにかく期待通りのお話である。なむなむ。

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    2024年01月04日
  • 聖なる怠け者の冒険

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    森見登美彦先生の本はいつも私達をわくわくさせてくれる。 
    今年の春大阪から上京し、関西を思い、恋い焦がれながら毎日を過ごしている。

    東京に来てわかったことがある。
    京都は心の拠り所だったということだ。
    東京も京都も計画的な街なのに、
    京都には昔から日本人の心に響く残り香がある。
    とてもとても懐かしい残り香が。
    京都に初めて来たときも、初めてのはずなのに
    そんな香りがした。
    そんな残り香を森見先生の本を読んでいると思い出す。

    頭の中に京都をつくる。
    その間だけ、私はこの計画的で効率的な現在の都から、烏丸へ逃避行できるのだ。

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    2023年12月20日
  • 四畳半タイムマシンブルース【電子特典付き】

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    友人のおすすめで森見登美彦さんの作品をまとめ買い。もともと本作の映画が気になっていたため、購入した中からまず初めに本作を鑑賞。

    《良かった点》
    ▼ ドタバタの中に一本の筋が
    個性豊かなキャラクターたちのドタバタが、時間旅行の中で辻褄が合い、一つの作品として首尾一貫しているのが素晴らしい。
    張り巡らされた伏線がどんどん回収され辻褄があっていく瞬間は爽快だった。
    そしてその中に、主人公の黒髪の女子に対する「恋」が主旋律を奏でており、ドキドキしながらも心高鳴る作品になっている。

    《気持ちの変化》
    ▼ 映像が浮かんでくる
    読む前は、映像は自分で意図的に創り上げて読まなければ思い浮かばないと思ってい

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    2024年10月12日
  • 聖なる怠け者の冒険

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    森見登美彦さんの作る世界観がここぞというばかりに発揮されていて、この文体に惹きつけられる。京都に住んでいたので、地名や喫茶店の名前に馴染みがあり、この物語の中に自分も迷い込んだような気持ちで読めておもしろかった。

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    2023年10月30日
  • 新釈 走れメロス 他四篇

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    すごすぎた。森見登美彦の作品は2作目だけど明らかに刺さったかも。特に山月記、藪の中がすごい良かった。名作のオマージュ、短編同士が少し繋がってる、など最悪な作品に多い特徴があるにも関わらず、それを全てひっくり返すほど面白い。
    いい作品はさらに本を読みたくなる。この本を読んだ時に、やっぱりそれぞれの古典作品を読みたくなった。間違いなくいい作品なのだろう。

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    2023年10月20日
  • 新釈 走れメロス 他四篇

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    いやぁ、面白い。興味深く読めました。私は『藪の中』が1番好きかな。原典も読んでみたくなりました。森見さんの作品を読んでいつも思うのは、小説に出てくるところを見て回りたい。茶色い電車(と本文に記載)に乗り回して生活してる割には行ったことがないなあ…って。

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    2023年10月07日
  • 宵山万華鏡

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    祇園祭の宵山。楽しいはずのお祭りで、別世界へ行ってしまったような気になる。
    今も誰かが、宵山に迷い込んでいるかもしれない。

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    2023年08月21日
  • 竹取物語/伊勢物語/堤中納言物語/土左日記/更級日記

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    読むのに時間がかかってしまったけど、すごく面白かった。
    竹取物語、堤中納言物語 : 読みやすい。普通に面白い短編集。
    伊勢物語 : 女遊び三昧の主人公が嫌な感じで、なかなか読み進められなかった。
    土左日記 : 紀貫之って面倒臭い。女たちの水浴び(胎貝や鮨鮑!)を覗き見しといて、これはモト歌があって…と言い訳してるのウケる。
    更科日記 : 江國香織の訳がいいのか、作者に共感しまくり。
    当時の結婚制度、女房の仕事など謎が多いのできちんと調べてみたい。

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    2023年08月14日