【感想・ネタバレ】新釈 走れメロス 他四篇のレビュー

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QM
2024年03月22日

森見登美彦さんの本は言葉のチョイスが最高なんよな。原作を読んでみたくなるし、難しい言葉もいっぱいあるのにカジュアルな感じに仕上がっていてスルスル楽しく読めた。

#笑える

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Posted by ブクログ 2024年02月23日

森見さんの本を初めて読んだ。
既に原典があることで、その面影のためか、五篇とも雰囲気が違って表現の幅が広いことに驚いた。
こんなにも自在に書くにはどうすればいいだろう。またひとつ勉強になったように思う。

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Posted by ブクログ 2024年01月14日

舞台は京都、人物は学生。

一種のパロディーではあるが、実に巧妙に細工している。

短編五作品で、主だったところで言えば、斎藤秀太郎が、幾つかの作品に顔を出す。作者、森見も登場する。

『山月記』と『藪の中』と『走れメロス』以外は元ネタを読んだことがないので、比較しようもないが、比較できる上記の三作...続きを読む品でいうと、『山月記』は中島敦のわざとらしい口調が少ない分、評価できる。『藪の中』は多視点からの形式を受け継いでいるところは評価できる。ただ、屈折した鵜山の感性は理解しづらかった。残る『走れメロス』は原作の友情が見事にぶち破られていて、新時代の友情が描かれている。もはや、何も言えない。

未読の原作『桜の森の満開の下』や『百物語』も、いずれ読んでみたいと思っている。

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Posted by ブクログ 2023年10月20日

すごすぎた。森見登美彦の作品は2作目だけど明らかに刺さったかも。特に山月記、藪の中がすごい良かった。名作のオマージュ、短編同士が少し繋がってる、など最悪な作品に多い特徴があるにも関わらず、それを全てひっくり返すほど面白い。
いい作品はさらに本を読みたくなる。この本を読んだ時に、やっぱりそれぞれの古典...続きを読む作品を読みたくなった。間違いなくいい作品なのだろう。

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Posted by ブクログ 2023年10月07日

いやぁ、面白い。興味深く読めました。私は『藪の中』が1番好きかな。原典も読んでみたくなりました。森見さんの作品を読んでいつも思うのは、小説に出てくるところを見て回りたい。茶色い電車(と本文に記載)に乗り回して生活してる割には行ったことがないなあ…って。

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Posted by ブクログ 2023年02月24日

森見さんのエッセイを読むと小説のわくわく感が増してゆく。五作すべて雰囲気が異なるけれど、繋がっていく。山月記はおもわず切ない気持ちになり、メロスは阿呆たちに笑い、桜の森のは泣けてきさえする…… とくに、桜の森のは原作がどんな感じだったか忘れちゃっているので、読み返したいなと思う。

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Posted by ブクログ 2022年07月30日

森見さんの本は、ぜんぶ面白いです。
文章の表現方法や物語の切り取り方など、とても上手くて、本にグイグイ入っていけました。
ぜひぜひ読んでみて下さい。

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Posted by ブクログ 2022年06月20日

読み手が、自分ならばどうこの名作を書き直すか、どんな人物に置き換えられるか、どんな所が現代にも通じるか、、そんな読み方に耐え得る小説こそが「名作」である。まさにその通りと感じるほど、元の名作たちにものすごく想像力・創造力を掻き立てられたんだろうなぁというのが、本作。
名作全編を通じて、森見登美彦ワー...続きを読むルドが広がりつつ、作品ごとの核となる部分が新たな輝きと品格をもって提示される良作。

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Posted by ブクログ 2022年02月03日

山月記、走れメルスはギャク色強めでゲラゲラ笑える。斎藤秀太郎は阿呆の権化で愛すべき天狗。森見の登場人物の中で一番好きかもしれない。芽野と芹野もとことん阿呆で好き。

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Posted by ブクログ 2022年01月16日

 次に再読するときは基の作品の既読作を1つでも増やしておこう、と決めていたのに、また増えないまま再読してしまった。昔は『走れメロス』が1番好きだったのに、今は『藪の中』や『桜の森の満開の下』の雰囲気が好き。『藪の中』は貫井さんの『愚行録』と同じ手法で、人によって言ってることが微妙に変わるところが面白...続きを読むい。今度こそは原著をちゃんと読もう。

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Posted by ブクログ 2022年01月09日

この本は傑作である。

原作の記憶は悪童として有名を馳せた頃合いの遙彼方に追いやっていたが、阿呆極まれる解釈に度肝を抜かれる度に、ノスタルジーと共に一歩また一歩と小躍りをしながら帰路の一途を辿った。
靴が放り出されるころにはなんとも言い難い心地よさに包まれていたのである。
つまるところ、この本は傑作...続きを読むである。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2021年10月27日

5つの名作を森見登美彦が現代に置き換えて書いた短編集。自分が読む前からは元ネタを知っていたのは二作品のみ。「藪の中」は読んだ後原作が気になって、原作も読んだ。そういう楽しみ方をできるのも良い部分だと思う。

特に五作品目が面白かった。
五つ目の作品の主人公森見と他の四作品の主人公達が屋敷で偶然出会う...続きを読む。が、森見と比べて圧倒的にキャラの濃い主人公達を目の前にして、森見が自分の充実していないっぷりに居た堪れなくなって逃げてしまう。

4つ目まではキャラクターの濃い主人公達の物語を面白おかしく読めるのに、5話目になって目立たない自分がその中に混じってたら、というとんでもないifを突きつけられた感じがした。5話目の主人公がいてもいなくても変わらない掛け合いや、途中変に悟って逃げちゃう弱い部分が、やめてくれって思うほどリアルだった。

物語的には、それらを全部フリにして鹿島さんの狂気さを描いているけど、それよりもそのフリの部分であまりにも突きつけられてしまった。

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Posted by ブクログ 2021年10月10日

元の作品を知っていても知らなくても面白く読めた。桜の森の満開の下があたいは好き。
ブリーフの話も面白かったけど。

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青空文庫で読み直そう

2022年06月19日

元になった小説はすべて以前読んでいたけれど、もう一度読み返したくなりました。背景が「四畳半神話体系」や「夜は短し歩けよ乙女」と同じなので、グッと親近感を持ちました。走れメロスは大笑いしました。藪の中は原作の妖艶さを残しつつ、森見テイストもありで、良かったです。

#深い #笑える #エモい

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Posted by ブクログ 2024年03月29日

全五篇だが、登場人物は繋がっていた。
「藪の中」好きだった。
原作もこんな感じなのだろうか。
2人の証言の間にあるズレは原作通りらしいが。

「走れメロス」これはおもしろい。
この笑いながら読む感じ。やはり彼の描く大学生はこうでないと始まらない。

「桜の森の満開の下」これも好きだ。
ここで出る斎藤...続きを読む秀太郎がイイ。
やはり魅力的な男だと思った。

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Posted by ブクログ 2023年09月14日

神山健治氏の解説に異論を挟むものは何も無い。完全同意。森見登美彦(さん)の力量に感心感服。ドタバタあり オカルト有り ナンデモあり

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Posted by ブクログ 2023年08月06日

読み直し、相変わらず面白い
新釈シリーズもう一度森見先生に書いてほしい
夏目漱石、太宰治、宮沢賢治の作品でお願いします

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Posted by ブクログ 2023年01月07日

山月記、藪の中、走れメロス、桜の森の満開の下、百物語。
これら5つの作品を森見さん風に書き換えた本作。

面白かった!! まず走れメロス以外の作品はちゃんと読んだこと無かったから、原作との違いがどれくらいあるか分からないけども、それでも面白かったと思う。
有名な作品を骨組みに、そこからキャラや内容を...続きを読む上手くいじっていて、構造を使うっていうのがどういうことか分かった。
そして個人的にはやっぱり森見登美彦は、ホラーが上手いというか、怖い。ハチャメチャにぶっ飛んだ話も面白く読めるけど、その分ホラーはめちゃめちゃ怖いなと思ったり。笑


山月記、齋藤秀太郎の僅かな人だけが認める天才感が面白い。話のやり取りも見事。

藪の中、それぞれ違った視点から同じ出来事を語る話。ちょくちょく小説で見られるけどこれが元なのかな?(芥川さんの方)、森見さんverも面白かった。

走れメロス、めちゃくちゃ笑った。登場人物たちの友情というもの、感じました。はい。

桜の森の満開の下、いやぁ、なんか怖かった笑
けどなんというんだか、女によって変わっていく主人公の評価が難しい人生に考えさせられた。

百物語、うん、なんだかね、怖い。今までの作品のキャラ達が総出で出てくるし、そういう意味では熱い話なんだけど、怖い。文字からただよう雰囲気が怖い。

ここまで明るい雰囲気と怖い雰囲気を切り替えられる人は少ないなぁと思ったり思わなかったりの読書でした。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年11月25日

日本の古典文学をパロディ化した新釈。登場人物や舞台が既読の話しが、その深みにはまっていく。森見作品は超好きか・超嫌いかの2極化したが理由が分かった!奇抜な女性の登場があるかどうかだった。走れメロスのパロディでは須磨女史が超インパクトで出てくる(詭弁論部に在籍することわずか二ヵ月でほぼ全員の男を悩殺)...続きを読む。森見さんの独特な雰囲気には奇抜の女性が嵌る;黒髪の乙女(恋は短し)、須磨女史(この本)、大塚女史(恋文の技術)。友人を裏切ろうと逃走し、ブリーフ姿で踊った男性のロマン、悲哀、熱き思いが爆発し、爆笑した。④

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Posted by ブクログ 2022年07月15日

有名な作家さんの作品が森見ワールド化したら、こんなにも可笑しくなるのかと思い、楽しかったです。(褒めてます)
読んだことのない原作もあり、その原作の方も読んでみたくなりました。

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Posted by ブクログ 2022年06月17日

森見先生の底力

こう言った新釈(焼き直し)ってスタイル、たまにあるけど、大抵面白くないよね。
これは面白かったです。
森見登美彦作品を読んだことがない方に入門編としてお勧めしたい一編。

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Posted by ブクログ 2022年05月15日

尊敬に値しないと思われるくだらない人物にも尊敬の念を抱く登場人物がいるのが印象に残った。

森見登美彦作品には、堕落した大学生が頻繁に登場するが、そんな大学生も人生哲学を持っていて、格好良く映る時もある。
小説の登場人物なかにも、その格好良さに惹かれるのか、そのくだらない人を尊敬している者もいた。
...続きを読む
例えば、小説家志望の男にある師がいて、その師に助言をもらうのだが、彼女はその行為が男の良さを奪うと考え、その行為を阻止しようとする話があった。
これはその男が師を尊敬するが故にそんな行為に走ってしまうのだろう。

さて、現実にも尊敬に値しない人を尊敬する人がいる。私もおそらく含まれる。
私が彼女に「この人は凄いんだ」と自慢することがあるのだが、彼女には響いていないことが多い。
おそらく、彼女にとっては私が尊敬する人物は尊敬に値しないのだろう。

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Posted by ブクログ 2022年04月23日

走れメロスと山月記は元ネタ知ってるし、ギャグ色強めでケタケタ笑って読めた。
他は雰囲気が違ってて、少し硬めで、元ネタも知らなかったけど面白く読めた。作者の他の作品のキャラとリンクしてるのも良かった。

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Posted by ブクログ 2022年03月06日

森見登美彦ワールドに初めて触れたけれど面白い。
「桜の森の満開の下」で男が彼女をおぶるシーン、凄くグッときた。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年08月22日

受験前で少しナーバスになっていた時期に『夜は短し〜』を読んでしまい、フワフワさ加減にムカついてから一時期読めなくなっていたのだが(まぁ呑気に本なんか読んでるお前が悪い、という話なのですが)、今再読するとやはり面白い森見節。この機会にレビューを書いておく。本作は名だたる文豪たちの作品5つを、京都の町を...続きを読む舞台にしていつもの腐れ大学生達を主役に置き換えた、というもの。

読んでいて楽しかったのは、やはり『走れメロス』。友の期待を裏切らないために、断固として「戻らない」!
  “俺の親友が、そう簡単に約束を守ると思うなよ”
一方で、テイストがガラッと違うのが『藪の中』、『桜の森〜』だろうか。『走れ〜』が陽なら、こちらは差し詰め陰といったところか。特に、『藪の中』がお気に入り。登場人物達の微妙にズレる物語が、不気味さ・奇妙さを生んでいる。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年01月14日

森見さんらしく京都の大学生を題材にした歴史的な文学作品のオマージュ。

夜は短し〜…も読んだし、この作品も読んだがそこまで自分には刺さらなかった。ユーモアのセンスもわかって愉快なのだがそこまでな感じがしてしまう。

この作品も面白かった。走れメロスの詭弁論部のアレコレは笑ってしまいました。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年10月13日

森見ワールド全開!
表題の走れメロスが一番好き。なるほどこれは新釈。キレイでスバラシイ友情なんて証明してやるもんかと京都中を逃げまくる主人公、原作とは真逆の関係のままお話がきれいにまとまっていてすてき。

他の小説とも世界が繋がっているので森見さんが好きな人は好き、入り込めない人は入り込めないのかな...続きを読むと思ったりした。

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Posted by ブクログ 2022年10月02日

不朽の名作を現代版にアップデート。
とはいえ、そこはやはり森見登美彦。勉強以外の生きることが苦手な登場人物の哀愁漂う展開になぜかニヤニヤ。わたしの中で京都大学のイメージはもうこの人の作品で形作られています。でも知り合いの京大の人ってまあだいたいこんな感じなんだよな。

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Posted by ブクログ 2022年08月28日

小説のなかでも、その評価が大きく異なるであろう作品。
原作を知らないまま読んでも?な箇所がちらほらある青春小説としか思えない。
ただ、本作を書こうとした作者の思考はとても面白いと思う。

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Posted by ブクログ 2022年07月12日

森見登美彦節全開!!
勝手に老獪なおじいさんだと思っていたので実はそこまで年配でないことを知って驚きでした。

原作きちんと読んでからの方が絶対面白かったろうの思うので、原作読んでみます。

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Posted by ブクログ 2022年01月19日

【収録作品】山月記/藪の中/走れメロス/桜の森の満開の下/百物語
 森見調に換骨奪胎された名作集。

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Posted by ブクログ 2022年01月13日

『走れメロス』が一番良かった。原作を読んだことがある、特に京大に縁がある人はニヤリとすること間違いなし。
初期の森見作品が合わない人には他の篇がいいかも。

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