あらすじ
あの名作が京都の街によみがえる!?「真の友情」を示すため、古都を全力で「逃走」する21世紀の大学生メロス(「走れメロス」)。恋人の助言で書いた小説で一躍人気作家となった男の悲哀(「桜の森の満開の下」)…馬鹿馬鹿しくも美しい、青春の求道者たちの行き着く末は? 誰もが一度は読んでいる名篇を、新世代を代表する大人気著者が、敬意を込めて全く新しく生まれかわらせた、日本一愉快な短編集。
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Posted by ブクログ
ここまで各短編が森見登美彦色になるとは。
やはり京都×知的で偏屈で冴えない大学生の組み合わせを書かせたら天下一品。
初めの山月記が1番お気に入り。
中島敦の山月記自体が好きというのもあるが、主人公の設定が四畳半の樋口師匠と私を混ぜたような個性的なキャラクターで読んでいて満足感が高かった。
Posted by ブクログ
日本の古典文学をパロディ化した新釈。登場人物や舞台が既読の話しが、その深みにはまっていく。森見作品は超好きか・超嫌いかの2極化したが理由が分かった!奇抜な女性の登場があるかどうかだった。走れメロスのパロディでは須磨女史が超インパクトで出てくる(詭弁論部に在籍することわずか二ヵ月でほぼ全員の男を悩殺)。森見さんの独特な雰囲気には奇抜の女性が嵌る;黒髪の乙女(恋は短し)、須磨女史(この本)、大塚女史(恋文の技術)。友人を裏切ろうと逃走し、ブリーフ姿で踊った男性のロマン、悲哀、熱き思いが爆発し、爆笑した。④
Posted by ブクログ
ザ森見さん
メロス、山月記しか知らないから、
他の2つも原作を読みたくなった。特に藪の中
百物語は、ちょっときつねのはなしを思わせた
自分が書くならどうするか、って考えながら読むのも楽しそうだなと思った
Posted by ブクログ
森見さんらしく京都の大学生を題材にした歴史的な文学作品のオマージュ。
夜は短し〜…も読んだし、この作品も読んだがそこまで自分には刺さらなかった。ユーモアのセンスもわかって愉快なのだがそこまでな感じがしてしまう。
この作品も面白かった。走れメロスの詭弁論部のアレコレは笑ってしまいました。