森見登美彦のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ今作も終わりに近づくにつれてまた大きなドタバタが待っているんだろうなぁってページをめくるのが楽しかった。毛玉が転がってるかと思うと想像してにこにこしちゃう。矢一郎と玉蘭が矢三郎と海星を助けに行く兄弟愛とか、銀閣に優しい子だっていうお母さんとか、まだ未熟な二代目と弁天、結局天狗の威厳見せちゃったり矢一郎・玉蘭に幸せになれっていう赤玉先生、、なんかもうみんな愛すべきキャラクターで、思い出せば出すほど可愛いなぁが溢れてきてしまう…。
矢三郎は言わずもがな、機転が効いて肝が据わっててとにかく阿呆である。いつも心に矢三郎、住まわせたい。
ますますこの家族めっちゃ好き、続編が待たれる。
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Posted by ブクログ
舞台は京都、人物は学生。
一種のパロディーではあるが、実に巧妙に細工している。
短編五作品で、主だったところで言えば、斎藤秀太郎が、幾つかの作品に顔を出す。作者、森見も登場する。
『山月記』と『藪の中』と『走れメロス』以外は元ネタを読んだことがないので、比較しようもないが、比較できる上記の三作品でいうと、『山月記』は中島敦のわざとらしい口調が少ない分、評価できる。『藪の中』は多視点からの形式を受け継いでいるところは評価できる。ただ、屈折した鵜山の感性は理解しづらかった。残る『走れメロス』は原作の友情が見事にぶち破られていて、新時代の友情が描かれている。もはや、何も言えない。
未読の原作 -
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Posted by ブクログ
ネタバレ森見登美彦の2003年から2017までに書かれたエッセイやあとがき、日記等を収録したエッセイ集。どうということがない日常を描いているのになんだか非常に面白かった。
森見さんの小説は、四畳半や京都洛内を舞台に独特の世界観を構築していて、そこに嵌っていけない時はどうにも乗れないのだが、このエッセイ集は四畳半や京都のことも描かれつつも、平常心で普通に読める。悪く言えば小説よりアクが弱いという感じだが、こなれて読み易いのは悪いことではないと思う。
体調を崩した後、故郷の奈良生駒近郊で静養し、現在もそこで執筆をされているようだが、その奈良の描写が実に良い。生駒や矢田丘陵あたりらしきのどかな描写はのび -
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