太陽と乙女(新潮文庫)

太陽と乙女(新潮文庫)

935円 (税込)

4pt

少年の頃から物語を描いていた。我が青春の四畳半時代。影響を受けた小説、映画、アニメーション。スランプとの付き合い方と自作への想い。京都・東京・奈良をぶらり散策し、雪の鉄道旅を敢行。時には茄子と化したり、酔漢酔女に戸惑ったり。デビュー時の秘蔵日記も公開。仰ぎ見る太陽の塔から愛おしき乙女まで、登美彦氏がこれまで綴ってきた文章をまるごと収録した、決定版エッセイ大全集。

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太陽と乙女(新潮文庫) のユーザーレビュー

『四畳半神話大系』『有頂天家族』など、人気作品をポンポン世に放出する、森見登美彦先生のエッセイ集! 書くことを生業にするまでの森見先生の人生からご友人やご家族のお話、はたまた小説のネタ探しのコツまで、ファンにはたまらない贅沢な1冊です。先生の作品に心惹かれて、京都に足を運ぶファンが多いと思いますが(わたしも毎年京都に巡礼しに行きます)、東京にいたサラリーマン時代の話もあって、聖地巡礼の地が1つ増えました!

エッセイ自体は物語に比べてやや文章がお堅く見えますが、どうやら先生はエッセイがあまり得意ではないようで……。意外な先生のお姿も発見できるのも、本作の魅力です。 とはいえ、テンポよく繰り出される言葉遊びは健在! リズムに任せて軽やかに、ズンズン読めてしまうところは、さすがの森見先生だなぁと思います!

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2022年05月19日

    「私が京都で一番好きな風景の一つが賀茂大橋の上からの眺めである」「大半がしょうもない悩みや不安や焦燥のうちに過ぎていく時代にあっても、奇跡のように煌めく夜もあったからである」「旅で記憶に残るのは予定通りに行かなかった部分である」「小説を読んで何か読み落としたと思ったら、もう一度読めばいいだろう」「毎...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年11月28日

    これまでに書いた、色んな媒体でのコラムを纏めただけで1冊の文庫になるなんて、なんて良い商売なんだろう。

    ただ、やはり文章と生き様は面白い。

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    Posted by ブクログ 2024年02月06日

    小説から想像した「森見登美彦」のイメージ通りであり、異なる部分もあり(当たり前)ちびちび読もうと思ってたのに思いの外進んでしまった。

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    Posted by ブクログ 2023年10月05日

    森見登美彦氏が作家デビューした2003年から2017年頃までに各媒体に発表した散文集とのことで、まず一連の小編を読んでいくうちに、著者が書く各小説作品の根底に流れる息遣いがどこから生じているのか、ということがよく分かる。
    幼少の頃よりどんなものに興味を持ち、どんなものを面白いと思い、どんなものを遠ざ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年03月13日

    森見さんのルーツや、小説への向き合い方、スランプなど、様々な背景を知ることができた。森見登美彦ファンなら、手に取るべきであろう。

    「もし私が四畳半に暮らしていなかったら『太陽の塔』はなく、『四畳半神話大系』もなく、ひいては『夜は短し歩けよ乙女』もない。」

    「小説を読むときだって、「たくさん読もう...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年12月26日

     確かに著者も終盤で書いていたように、一気に読むと胸焼けがしそうだった。日常関連の章が面白く、中でも茄子になった話が格別だった。茄子としての役割を演じることで人見知りの殻を破る森見氏が凛々しくて馬鹿馬鹿しい。たまにさくらももこさんを彷彿とさせるのは、ものぐさな所が似通っているからなのか。京都が好きだ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年12月19日

    筆者が勧める通り、毎日寝る前に二、三話ずつチビチビと読み進めてきたので読み切るまで1ヶ月近くかかった。一つ一つのお話は長さも内容もさまざまなので飽きることなく、毎日ワクワクしながら読んだ。寝る前の読書タイムが楽しみで就寝時間が早くなったほど。

    エッセイだが、共感できるところがたくさんあって、私では...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年10月22日

    前半は軽妙で、それこそニヤリと笑ってしまうところもあったのに、後半に行くほど引きつった顔しかできなくなってしまった。
    特に、台湾の雑誌に掲載していたというエッセイ集、読むほどに気持ちが重くなっていく。
    小説家のスランプほどつらいものはないんじゃないだろうか。
    迫る締め切り、埋まらない空白、動かない頭...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年09月05日

    単行本は読んでいたので、増補された部分を目的に再度手に取った。
    特に西東三鬼『神戸・続神戸』の解説と、追加されたあとがきでより最近の登美彦氏の心情が読み取れる。
    苦心されて居られるようだけど、それでも新作も出たことだし、これからも末永く楽しませていただければと心から願うばかり。

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    Posted by ブクログ 2020年07月19日

    くすくす読んでるうちに、思いがけず真面目な内容にはまり込み、結局最後まで読みきってしまった。それなのにあとがきに「一気に読むのはオススメしない」とある。そういうことは最初に言ってください。言われてもやめないけど。著者と自分の経歴は微妙に重なったり交差したりする部分があるので、個人的にはとても読みやす...続きを読む

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