森見登美彦のレビュー一覧

  • 竹取物語

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    今は昔竹取の翁というものありけり、の文章で始まる竹取物語。
    そこはかとなく内容は知っているけれど、じっくり読んだことがあるかと聞かれるとない。
    そんな中、森見登美彦先生が現代訳をされたこの本は読みやすい。
    作者自身、腕まくりをしてのぞんだという5人の求婚者の場面は完全に森見登美彦作品。
    非常に読みやすい

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    2025年08月06日
  • 新釈 走れメロス 他四篇

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    森見先生だなぁっていうのが第一声です。
    森見登美彦作品は「四畳半神話大系」と「夜は短し、歩けよ乙女」だけしか読んだことないのだけど…。

    四畳半のアニメから入ったので、その印象が強くて、あの制作陣でこの「新釈走れメロス」もアニメ化してほしいなと思った。
    と思いながら読み進めてたら「藪の中」がめちゃくちゃ面白かった。
    すごく「わかる」っていうか。一つの出来事でも、見る人が違うとまったく別のものになる。
    それは現実でも往々にしてあることで、しかも、男性の捉え方と女性の捉え方の違いも「あ~~、あるある」ってなった。
    これは原作の「藪の中」がそうなのか、森見先生の解釈から生まれた差異なのか。とても興味

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    2025年08月01日
  • 聖なる怠け者の冒険

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    宵山そっちのけの冒険という名の大騒動に、絶えず笑わせてもらい、心まで軽くなった気がした。
    登場人物みな自由でアホなステキぶりで愛おしい。

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    2025年07月24日
  • 熱帯

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    「熱帯」という本を巡って、話が入れ子のように次々と展開していきます。
    途中からはこんがらがってくるので、あまり考えず流れに乗って読み進めるのがコツかも。
    謎解きあり冒険あり、気づいたらこんな所に来てるじゃん!という感覚が新鮮。煙に巻かれてるような不思議な読書体験、コレ好きかも!

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    2025年07月24日
  • 竹取物語

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    以前刊行された日本文学全集からの単行本化されたもの。
    有名な古典と森見登美彦の言語センスが融和してところどころ珍妙である。
    特に五人の貴族たちの失敗や嘘のエピソードは役者の真骨頂と感じる。
    下らない駄洒落であたかも本当の語源のように慣用句を説明するところなどはまさに。
    そこから「不死の山」の大オチにつなげるのも、ジョークとしんみりとした感傷のギャップが現代語訳だとすんなりと入ってくる。
    古文は読み慣れない、絵本では物足りない人には一度触れてもらいたい。

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    2025年06月28日
  • 新釈 走れメロス 他四篇

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    面白い!!
    世界観が滅茶苦茶なのに、なんでこんなに森見登美彦は面白いんだろう。今まで読むのを避けていたことに後悔。
    正直走れメロス以外はうろ覚えだったけど、全然行ける!面白い!

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    2025年06月25日
  • 新釈 走れメロス 他四篇

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    ネタバレ

    近代文学の傑作である「山月記」、「藪の中」、「走れメロス」、「桜の森の満開の下」、「百物語」を森見先生ワールド全開な感じの大学生たちに置き換えて新しい解釈のもと新しい物語として生まれさせた作品集。
    どの話の主人公もみんなちゃんと腐っており、読んでいて阿呆と言いたくなるような人たち。
    また、この短編だけでなく、過去作である「夜は短し歩けよ乙女」や、「四畳半神話体系」などの話・人物などが少しずつ登場しており、より楽しめる作品になっているところが良かった。

    「山月記」は、斎藤秀太郎という天才文学者崩れの青年の物語。「藪の中」は、映画サークルみそぎの恋愛模様?がいろんな人の視点から描かれる物語。「走

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    2025年06月22日
  • 新釈 走れメロス 他四篇

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    過去に学校の授業で学んだ作家の作品が、現代の腐れ大学生に置き換えられ、森見登美彦流に再編されている。

    登場人物の性格や物語の舞台などすべてが現代に置き換えられて元々の作品とは大きく異なっている。
    しかし、元々の作品の芯の部分、作者が訴えたいであろう本質にブレがなく物語が進んでいく。そのことに驚き、強く感銘を受けた。

    タイトルにもある走れメロスは、気高く純粋なメロスが詭弁ばかりの大学生になっているのに、読み終わった時には登場人物の誠実さや人間同士の信頼の美しさが伝わってきた。

    山月記の主人公は誰が見ても奇人で、大学を留年や休学を繰り返しながら、卒業して行く人たちを嘲笑いひと蹴りする。
    それ

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    2025年06月20日
  • 竹取物語

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    中学生のとき国語の授業で、5人の貴公子の求婚話を知りました。とても面白く大好きでした。

    今回テンポの良い文章で、再び5人の話を楽しめました。森見さんは古典の現代語訳、初めてとのことです。そして、大学院生時代の研究テーマが竹ということで、竹に対する特別な感情をお持ちです。

    あとがきを読むと、どのような方針で現代語訳されたかが分かります。続いて、古典研究者である大井田氏の解説を読むことで、竹取物語の深い部分まで理解できます。他の作家の現代語訳も読んでみたいです。

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    2025年06月10日
  • きつねのはなし

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    毎年、暑くなり始める初夏のタイミングに読みたくなる、そして実際に毎年読んでいる作品です。
    実際に四条通りや河原町通りの喧騒から一本裏通りに入っただけで、急に誰もいない、どこかに迷い込んだような錯覚に陥ることがあり、営業しているのかどうか一見して分からないような古い店を見つけると、いつも本作品を思い出します。
    京都を舞台にした学生街ならではの青春小説などもたくさんありますが、こっち寄り(どっち?)の話が実は京都の本質なのではないかと思います。

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    2025年05月31日
  • 熱帯

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    読むのにかなり時間がかかったけど、おもしろかったし読んでて楽しい。新感覚。
    森見さん曰く、『熱帯』は『ペンギン・ハイウェイ』の遠い続編であり、『夜行』と対になる小説であるらしい。確かにそんな感じがしたかも。
    ぐるぐる回って、目が回ったような感覚になる。

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    2025年05月21日
  • きつねのはなし

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    ネタバレ

    「きつねのはなし」京都の古道具を舞台に不思議な雰囲気の短編。『xxx HOLiC』の世界観のようだった。願いを叶えるためには対価が必要なことだったり、その対価のための対価が膨れ上がって行ったりと。狐に摘まれているような話だった。

    「果実の中の龍」物語の中の物語に沈んでいく先輩の話。他人の物語のはずなのにさも自分の体験であったかのように語っていたことにより、自分の体験であると言う錯覚に陥ってしまった話。想像や妄想と現実の区別がつかなくなってしまうのは苦しいことだろう。その区切りの意味で、先輩は別れを受け入れたのかもしれない。

    「魔」魔が刺すとはこのことなのか、と。この人さっきまで相談にも乗っ

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    2025年05月25日
  • 有頂天家族 二代目の帰朝

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    前作以上に楽しかった!

    前作からの伏線も多く、この本を読むことで世界観をより一層楽しめました。
    登場キャラが前作より増え、ハチャメチャ感が強くなった気がします。

    胸キュンあり、ピンチあり、どんでん返しありの盛沢山で最後まで充実していて飽きなかった!
    すっかりこの人間と天狗と狸が織りなす奇想天外ワールドに引き込まれてしまっているなあ。
    毛深い表現が個人的に大好きです。

    ただただ楽しかった!面白きことはよきことなり。
    次作を心待ちにしております。

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    2025年05月15日
  • 四畳半王国見聞録

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    舞台の大学に通っている(あるいは通っていた)人々にとって特に楽しめる内容だと思う。学生時代を思い出して、感傷に浸ることができた。

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    2025年05月11日
  • 竹取物語

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    前に同作者の「超訳 走れメロス」を読んだことがあったのでそれと似たような文体かと思っていたら、真面目な現代語訳だったので意外に思った。ただ節々の言い回しから森見作品らしさを感じられた。
    また、物語本編だけでなく、あとがき、講義、解題まで載っているため、より物語の解釈が広がるし、竹取物語についてもっと勉強したくなる。古典の入門編として、手に取りやすい本だと思う。

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    2025年05月05日
  • 恋文の技術 新版

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    ネタバレ

    研究に向いてない根性の足りない理系院生が主人公で、自分と設定が同じすぎる。将来に悩んでる今のタイミングで読めて良かった。

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    2025年05月04日
  • 恋文の技術 新版

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    主人公が様々な友人と手紙を交わす物語ですが、ついつい笑ってしまうような場面もありサラッと読めてしまいしました!
    最近こういった本に巡り会えていなかったので満足のいく1冊でした!

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    2025年04月25日
  • 竹取物語

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    黒髪の乙女に恋するウザ男の阿呆ぶりを書かせたら天下一品の森見登美彦が、竹取物語の新訳に挑む。いつものモリミーとはひと味違う、絶世の美女かぐや姫に翻弄される間抜けな求婚者たちの阿呆ぶりを…って、いつもと同じやないかーい!

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    2025年04月23日
  • 奇想と微笑~太宰治傑作選~

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    太宰治の短編集。森見登美彦さんが好きなので読んだ。
    特に、『服装に就いて』『満願』『女の決闘』が好み。
    最後の森見さんの編集後記もおもしろい。

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    2025年04月21日
  • 竹取物語

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     中学の国語の授業で「今は昔、竹取の翁といふものありけり。またの名を讃岐の造となむいひける。…」とか覚えさせられたなぁ、というのが「竹取物語」の印象である。
     以前から古典作品全般に苦手意識があり、現代語訳版があったとしてもなんだか読む気になれずにいたのだが、森見登美彦が訳しているとなると話は全然変わって来る。
     森見作品のクセの強い独特な世界観が好きで、古典オブ古典の「竹取物語」とどんな化学反応を示すのか、ワクワクしながらページをめくった。あっと言う間に引き込まれた。

     作者のあとがきにも記されていた通り、本当に森見登美彦が「竹取物語」の作者ではないのかと錯覚するくらい、森見作品の世界観と

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    2025年04月26日