森見登美彦のレビュー一覧

  • 宵山万華鏡

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    子供の頃、普段通っている道から外れてみて、それだけでも冒険気分になったり、気になる場所があるけど少し勇気が必要で、でも振り絞ってドキドキしながら行った事や人混みの中をはぐれないようにハラハラした事とか。皆さんもそういう体験ってありませんでしたか?

    冒頭そういう記憶を甦させられます。

    本書は不思議な感覚を感じつつ、懐かしくもあり、心地良く感じたり、おののかされたり、そう来たかと思ったり。

    終始、祇園宵山も感じられ良かったですよ^_^

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    2025年11月24日
  • 新釈 走れメロス 他四篇

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    古典文学の腐れ大学生バージョン。
    面白かった。
    原作で既読なのが山月記と走れメロスのみなので、他の作品も読んでみようと思います。

    特に印象に残ったのは山月記。元の現作より主人公が身近に感じて、その分心も痛みました。自分の語る夢に自分で苦しめられる経験は誰にでもある。諦めきれず、才能がない自分を認めたくなくて、人知れず消えたくなる。私もそんな思いになることがあります。でも袁傪(今作では夏目)目線で見ると「夢なんて生活の片手間で見たらいいのに、わざわざ人間を辞めることない」って言いたくなる。他人からしたら良くも悪くも人の夢なんてそんな物だなーと再認識しました。

    千野帽子さんの解説で語られていた

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    2025年11月23日
  • 有頂天家族

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    『夜行』に続き、モリミー作品九作目。年納め本の予定が年始め本になってしまった…。でも、物語の時期的にちょうどいいタイミングで"逆に"良きでした!狸、天狗、おかしな人間たち(?)が織り成す「京都疾走物語」はなんと微笑ましいことでしょう。笑。

    好ましいキャラクターが多いことで有名なモリミーですが、いつにも増して多いこと[×2]。その中から厳選して三キャラあげて締め括りたいと思います。弁天、赤玉先生、そして下鴨総一郎。
    面白きことは良きことなり!星四つ半。

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    2025年11月20日
  • 夜行

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    ネタバレ

    昔(2022/12/27)に一回読んだことがあって、そのときめっちゃ面白かった記憶があり、カバーが可愛くなっていたので、買ってしまった…!

    やっぱり面白い。
    森見さんの作品は夜は短し歩けよ乙女とか、四畳半神話大系が好きだけど、この本はふざけが全くない。

    森見さんがふざけなしで本気で書いたらこういう感じの話になるんや…!と感動

    珍しく、京都だけに焦点を絞らず、尾道や、東北など、各所での儚くて摩訶不思議な物語が描かれていた。
    書く物語も、オチが本当に切なくてロマンチックで素敵

    1番メインの場所は、貴船口駅周辺
    以前京都に住んでいたこともあり、貴船のあの有名観光地なのに飾りすぎない京都らしい

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    2025年11月13日
  • ペンギン・ハイウェイ

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    数年前にアニメ映画で一度観ていたので、お姉さんがペンギンを生み出す場面であったり、〈海〉について想像しやすかった。ペンギンやお姉さんの正体とは何かがはっきりと示されていないので、想像力で補う系統の作品である。小学生のアオヤマ君は、論理的で純粋であるために問題を抱えながらも、自分にはない幼さがとても羨ましく思う。

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    2025年11月07日
  • 竹取物語

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    モリミーが『竹取物語』の現代語訳・・だと・・?
    これは読まずにはいられないでしょ!

    思えば“かぐや姫の物語”って、小さい頃読んだ昔話の絵本だったり紙芝居だったりの内容のまま止まっていて、『竹取物語』をちゃんと読んだことなかったかも。
    そんな訳で、竹林といえばモリミー、黒髪の乙女に翻弄されて右往左往する殿方といえばモリミー・・つまり、竹取物語×森見氏というまさにナイスマッチングな本書をワクワクしながら読ませて頂いた次第です~。

    うむ!読みやすくて良き!
    『新釈 走れメロス 他四篇』のような、モリミーワールド全開というのではなく、さすがに“ちゃんと訳して”いるので、所謂“森見節”的なものは控え

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    2025年11月05日
  • 太陽の塔(新潮文庫)

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    失恋ってこんなに痛かったんだっけ?
    青春ってこんなに痛かったんだっけ?

    森見登美彦さんはじめまして
    次男君が貸してくれました

    好きです!!
    愛すべき陰キャたち!!

    ✎┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

    【私の大学生活には華がない。特に女性とは絶望的に縁がない。三回生の時、水尾さんという恋人ができた。毎日が愉快だった。しかし水尾さんはあろうことか、この私を振ったのであった! 】

    裏表紙 内容紹介より

    ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

    誇大妄想ぎみのさえない京大生の「私」と、愉快な仲間たちの、愉快な日常が描かれた青春小説。

    水尾さんに振られた後も「なぜ私のような人間を振ったのか」を副題とした『水尾さん研究』

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    2025年11月01日
  • ペンギン・ハイウェイ

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     物語に起伏がなくて、小学生と知り合いのお姉さんの絶妙な関係と小学生の日常の描写が続きます。何が面白いのかいまいち分からないまま読み進めます。
     そう思いながら最後のページをめくると、まだ終わってほしくない。この子達の話がまだ続いて欲しい。と、思いました。
     森見登美彦先生の作品の登場人物は癖のある人物が多いのに、最後にはみんな好きになってしまうのが不思議です。また読みます。


    (海の描写からレムのソラリスを想像しました。あっちもこんな素敵なものだったら良いのにね)

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    2025年10月30日
  • 新釈 走れメロス 他四篇

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    一時期、京都に暮らした人間としては、京都の大学生たちの生活を描いた小説は非常に懐かしく、読みながらストリートビューを見たりすると、まさに自分の学生時代が蘇るようでした。

    森見登美彦フレーバーたっぷりの古典作品。

    ただ、自分の読書体験が走れメロスしかないことが悔やまれます。
    他の作品も知っていれば、もっと楽しめたかなぁと思いつつも、楽しかったです。

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    2025年10月24日
  • わたしの名店

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    食べることは生きること。
    思い出の味やお店から今は亡き人を偲んだり、
    ただただ好きな食べ物への愛があったり。
    様々な作家による名店にちなんだエッセイ集。
    隙間時間にピッタリ、お腹が空くこと間違いなし!

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    2025年10月20日
  • 太陽の塔(新潮文庫)

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    太陽の塔好きとしては見逃せない、森見登美彦のデビュー作。確かに、太陽の塔出てきたけどね、
    あとはもうずっと「なにやってんの」の連発、デビュー作から森見節は炸裂していたんですね。京都の大学生ってこうなの?…読んでる間ずっと一緒に走ってたみたいな疲労感、でも嫌いじゃないですよこの感じ。

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    2025年10月16日
  • 太陽の塔(新潮文庫)

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    何の気なしに読んだらなんと森見登美彦デビュー作。
    デビュー作から森見登美彦ワールド炸裂といった印象。

    男子学生の失恋を、ここまでコミカルに独特な表現で描けるのはやっぱり森見さん故。
    こういうタイプのコミカルは表現、憧れるなぁ
    ゆかりの地・京都も最初からふんだんに描かれていて、さも故郷のように感じられる妙。
    まだまだ引き続き作品を生み出していってもらいたいと思えるデビュー作だった。

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    2025年10月09日
  • 夜行

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    精神的に来る恐怖体験を描いた連作集。とくに最初の3話がよかった。文章もいい。

    1話目、妻の得体のしれなさが怖い。配偶者って家族だけど他人でもある。その距離感が得体の知れない不気味さにつながるのだろうか。
    2話目は語り手が気持ち悪い。登場人物全員しょうもない。ミシマさんは存在感がある。
    3話目の語り手も怖い。幼ななじみの少女ってそういうことだろうなと思ったら案の定。

    終わりの2話は話に収拾をつけようとして説明的になり尻すぼみ感。その説明も微妙だし、オチのない悪夢のような連作集でよかった気がする。

    あと表紙の女性はこちらに背中を向けていた方が雰囲気あったと思う。

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    2025年10月07日
  • ペンギン・ハイウェイ

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    ネタバレ

    普段SFは読まない為、ついていけないと思うところはあったものの、面白いストーリーだった。後半のスピード感はドキドキしたし、アオヤマ君のキャラが良かった。結末は、アオヤマ君の気持ちを想像して、胸が痛くなった。私は、小学校中学年の頃、毎日何をしていたかな?この本を読んでから、ずっと思い出そうとしている。

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    2025年10月06日
  • 宵山万華鏡

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    宵山に行く前に何か面白そうな小説でも読もうと言う感じ。読み終えぬまま、途中で断念して宵山観光(暑かった)に行き、なかなか読み進まず読み終えたのは秋。通りの名前を把握していたら更に理解しやすいだろうと思い地図を片手に読むことに。
    短編どうしが繋がっているのを知らず、ループしているのも知らずに、それがわかった時から読むスピードが俄然上がる。この小説そのものがどこから読んでもいいのでは?そんな小説は初体験でした。

    宵山の雰囲気、暑さ、湿度、ひといきれ、全て実体験と重なった。良かった。

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    2025年10月02日
  • わたしの名店

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    総勢28名による「名店」にまつわるエッセイ集。1編が短くて、するすると読めた。
    宇垣美里さんの文章を初めて読みましたが、リズム感が良くて好きかも。
    美村さんの文で「人の感情を再現する役者の仕事柄か、…お客様の表情を拝見すると、そこが美味しいかどうか大体推し量ることができる。…お客様から安心感と笑顔が溢れている店は、ほぼ間違いない。」というのは面白いなと思った。
    28名がそれぞれの視点から語るのを読むうちに、周りの人にも、名店とそのエピソードを聞いてみたくなる1冊でした!

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    2025年09月28日
  • 新釈 走れメロス 他四篇

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    実は原作は山月記しか読んだことが無かったが、とても楽しめた。
    読み終えた後自分の口調が本に寄ってしまいそうなくらい面白かった。
    登場人物たちが5つの作品で共通なので
    5つ別々の作品だけれども、通しで1つのお話のようにも読める。

    すべて面白かったけど特に山月記、走れメロス、桜の森の満開の下がお気に入り。
    山月記の斎藤くん、本当に李徴を人間にしたような人で。
    走れメロスの阿呆大学生っぷり。楽しい。
    桜の森の満開の下は、小説を書いて成功するが、女の言うままにしてきて何かを失った男の切なさ。
    原作も読まねばと思った。

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    2025年09月27日
  • 竹取物語

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    森見登美彦訳の『竹取物語』。このシリーズはたまにイメージと違う訳になったりするけど、『竹取物語』は普通の訳で読みやすい。帯にある通り「絶世の美女と阿呆な男たち」の話。かぐや姫のおかした罪ってなんだろう。

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    2025年09月25日
  • わたしの名店

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    美味しそうだし 雰囲気が素敵なお店ばかりでぜーんぶ行ってみたくなった。
    こんなに素敵なお店を見つけた方たちの生活も素敵!

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    2025年09月23日
  • 夜は短し歩けよ乙女(角川つばさ文庫)

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    黒髪の乙女に近づくために外堀を埋めるお話。最初の話のファンタジー要素が強すぎて、ハズレかと思ったけれど少なくともペンギンハイウェイより面白かった。小学生高学年向けかと言えばそれはそれで違う気もする。作者は物知りで頭が良くて何本かネジが外れてる人だと思う。

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    2025年09月17日