森見登美彦のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
高校生のときに読んだときは、義務的だったのだが、最近読み直してみたらとても面白く感激した。太宰治は人間の厭らしさを書かせたらまさに天才である。自分の体験談を元に書いた小説が多いため、半分ほど私小説を読んでいるような気になるのだが、そのためか、太宰の描くダメ人間の述懐はとてもリアルで身近に感じられる。
しかし、この作品集は森見登美彦が撰集したものである。ダメ人間の述懐にもどことなく愛嬌とユーモアがあるものが多く、読んでいて思わず笑みがこぼれる。そして、太宰治という人間に会ってみたくなる。愛嬌のあるダメ人間…森見登美彦が最も得意とする人物である。そんな人物が大好きな人は、きっとこの作品も楽しめる -
Posted by 読むコレ
「夜は短し歩けよ乙女」って素晴らしくリズムが良いし、言い尽くせない魅力を備えたタイトルだと思う。
メインの登場人物としては、私と彼女。先輩と私。この2人。大学のクラブで籍を同じくする先輩と後輩、二人の男女の物語である。なお、私にも彼女にも、先輩にも私にも名前はない。名前が出てこない。
4つの連作短編となっていてが、ちょっと古風な文体で綴られる。それはファンタジーであるし、コメディでもあるし、なかなかに不思議なストーリーなのだけれども、舞台が京都なので、それもまた善き哉。なむなむ。
主役組の他にもたくさんのキャラクターが出てくる。ちなみに主役組以外には名前がちゃんとある。名前が -
Posted by 読むコレ
アニメ化もされ話題の四畳半神話体系、モリミーの
ブレイク作品。「夜は短し~」しか読んでいなかったですが
こちらの方が癖も少なく読みやすいですねー。
ややSFチックなパラレルワールドが展開され、それに
従ってまるでコピペの様な文章が中毒性あります。
アホな生活をしすぎて色んな事を悔い改め始めた
自分が迷い込んでしまった四畳半無間ループ。
些細なきっかけ一つで過ごす時間は当然違えど、
やはり諸悪の根源「小津」との出会いや、謎の師匠
「樋口」、そして麗しく孤高の君「明石」さんとの出会いは
あって自分の世界はそれほど激変なんかしないのだ。
選択した後の行動で少しは自分自身や環