森見登美彦のレビュー一覧

  • 太陽と乙女(新潮文庫)

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     確かに著者も終盤で書いていたように、一気に読むと胸焼けがしそうだった。日常関連の章が面白く、中でも茄子になった話が格別だった。茄子としての役割を演じることで人見知りの殻を破る森見氏が凛々しくて馬鹿馬鹿しい。たまにさくらももこさんを彷彿とさせるのは、ものぐさな所が似通っているからなのか。京都が好きだから書いているのではなく、モリミーが書いているのは偽京都らしい。よくわからない。『シャーロック・ホームズの凱旋』というタイトルは物凄く好みなのだが、まだ出版されないのかな?

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    2022年12月26日
  • 美女と竹林

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    竹を刈ることに対する大変さや、竹への想いが作者なりの表現で書き表されていてとても面白かったし、勉強になった。
    美女と竹林は等価価値である!!

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    2022年12月11日
  • 四畳半王国見聞録

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    短編集。森見登美彦とてもらしい、腐れ大学生モノで、いつも通り面白かった。
    タイトルからも明らかだが、四畳半神話体系と似た印象の(スピンオフ的)な作品。各短編がゆるくつながっている模様。はっきりとした物語ではないので、多少読みにくさはあるかも。

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    2022年11月03日
  • 竹取物語/伊勢物語/堤中納言物語/土左日記/更級日記

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    伊勢物語、きちんと読むの初めて。
    川上弘美さんの日本語は美しいな。
    和歌の訳がそこはかとなく典雅だ。
    物語絵でよく出てくる有名な九段の八橋、宇津山だけにあらず。
    しかし業平はすごいね、さすが歴史に名を残すプレイボーイ…

    三十段の、歌を「逢うのは 一瞬 恨みは 永遠」て訳すのはしびれる。伊勢物語もすてきだけど川上弘美さんもすてき。

    最後125段
    「生きるとは
     なんと
     驚きに満ちたことだったか」
    ってところなんて、めっちゃすてきじゃないですか


    もりみーの竹取物語もすごく面白い。
    もちろん元の話自体が面白いけど、彼の訳がなんともシュールで人間臭くて好きだ。
    しかしなんておもしろい話なんだ

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    2022年09月27日
  • 美女と竹林

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    作者の馬鹿らしい考え方が、なんとも面白く感じられる一冊。
    何か展開があるとか、意味があることをやっているわけではないが、なんとなく読めてしまう、そんなお話。

    エッセイだが、空想バリバリで描かれているので作者を主人公とした小説として楽しめる。というか、どこまで現実でどこからが空想なのか、読んでいてよくわからない。

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    2022年09月09日
  • 有頂天家族 二代目の帰朝

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    狸が化け術を駆使して京都を縦横無尽に走り回るお話の第2段。
    そんなあからさまに翻弄されて良いのかよ、と色々と突っ込みたくなる部分が多々あるが、狸なんで馬鹿なんですという設定も相まって、そこら辺含めて楽しめる作品。
    1作目とテイストは変わらなかったかな。

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    2022年09月02日
  • 四畳半王国見聞録

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    森見さんの本は、どれも面白いです。
    読んでいるとグイグイ引き込まれ、一気読みしてしまいました。
    京都が舞台になっていらるのがいいですねー。学生時代を思い出します!
    ぜひぜひ読んでみて下さい。

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    2022年08月15日
  • 有頂天家族 二代目の帰朝

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    実に見事な二巻だった。二代目の帰朝とは赤玉先生の二代目であり、夷川の二代目であり、下鴨家の二代目のことでもあるんだろうな。退場したかに思えた先代達に変わって二代目たちが活躍する話かと思いきや、先代もまだまだ負けてないぞとばかりに出張ってくる。一巻であまり触れられなかった海星やその他の問題にもきちんと解答がでて、ようやく役者の準備が整ったような感じ。いつ出るのやらわからないが、続編も楽しみだ。話の筋としては、舞台説明を含む一巻を下敷に流れをなぞっていくようなイメージ。序盤の平和な物語でも最後に向かって不穏な雰囲気を上手に配置していく文章力が素晴らしい。

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    2022年08月13日
  • 四畳半王国見聞録

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    再読。面白かった。実に面白い。それぞれの登場人物が動き回る短編も面白いな。それぞれに繋がりがあるのも一つの土地で同じ題材を組んでいる妙があるというもの。どの短編も阿呆で実に楽しませてもらった。文字を読んでいるだけ、文章の装飾を見ているだけで面白いという作家は中々いない。個人的に最終作品の流れや、それぞれの纏まりに物語的巧みさを感じた。押さえどころを分かっている。

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    2022年07月25日
  • ペンギン・ハイウェイ

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    児童文学だと思っていたけど、一般向けが先だった。娘がペンギンのイラスト話みて手に取った本。幼稚園児。読めるはずもなくわたしが読んだ。SFがあまり好きでない私だが、小4があまりにも落ち着いた行動をするその心情描写が細かく、楽しく読み進められた。

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    2022年06月14日
  • 奇想と微笑~太宰治傑作選~

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    自虐的な太宰の文章のリズムがとても心地よかった。太宰の作品は暗いものばかりだと思っていたが考えを改めた。どの作品も面白かったが、ロマネスクと畜犬談、親友交歓は特に面白かった。女の決闘なども、なるほどなあとか思いながら楽しく読める、本当に読者に向けた解説文だと思った。

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    2022年06月02日
  • 美女と竹林

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    美女と竹林。それは、自分がやみくもに好きなもの。竹林を拝借した作家は、将来の多角的経営を夢見る。だが、美女はどこだ? 虚実入り混ぜて綴る、妄想と執筆に明け暮れた多忙にして過酷な日々。『小説宝石』連載を単行本化。

    どこまでが本当でどこからが妄想か???

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    2022年05月29日
  • 有頂天家族 二代目の帰朝

    eam

    ちょっと暗かった

    一作目がかなり爽快な内容ですっきり満足感で読み終えたのであそこで完結でもよかったくらいですが、続編があることはうれしい。
    ただ2作目は少し内容が暗めで作者の心の疲れが作品に出ているのだろうかと無駄な心配をしてしまいました。
    3作目はぜひ明るく楽しいストーリーと結末を!

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    2022年05月03日
  • 美女と竹林

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    面白かった! 
    森見さんで言う竹みたいに何か自分の好きなものがはっきり一個決まってるっていいな-と思う。
    エッセイと言いつつ作者の妄想多めで、あんまりエッセイが好きではない私でも楽しく読めました

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    2022年03月20日
  • 美女と竹林

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    「竹林」をキーワードに妄想が暴走。意味も脈絡もない馬鹿馬鹿しい文章が続いてるだけなのに、とにかく読んでいる間は面白い。真に意味不明になる一歩手前のギリギリで話を繋げているところが、うまいというか自分の感性に合っていた。頭を空っぽにして読める、これぞ本当のエンタメ小説だと思う。
    2022年の読み初めがこれで良かったのか、、というところではあるが、気持ちが明るくなれたので良しとしたい。

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    2022年01月03日
  • 太陽と乙女(新潮文庫)

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    筆者が勧める通り、毎日寝る前に二、三話ずつチビチビと読み進めてきたので読み切るまで1ヶ月近くかかった。一つ一つのお話は長さも内容もさまざまなので飽きることなく、毎日ワクワクしながら読んだ。寝る前の読書タイムが楽しみで就寝時間が早くなったほど。

    エッセイだが、共感できるところがたくさんあって、私ではうまく言い表せなかった気持ちが森見さんの巧みな言い回しと豊かな語彙で表現されていてなんだか、スッキリした。四畳半主義者としての独自の切り口もユーモラスで楽しい。森見さんの本を読むと四畳半で一人暮らしをしてみたくなる。

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    2021年12月19日
  • 美女と竹林

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    ほぼほぼMBC(モリミ・バンブー・カンパニー)の妄想と竹林へ行けないことの言い訳で構成されている。第三者の視点で書かれているのでエッセイというよりは小説のようだった。

    竹林だけでここまで話を膨らませられるのは尊敬する。読んだ後は無駄に竹の知識がついた。本当に面白かった。机上の竹林が発売されたらぜひ買いたい。

    また、友人の明石さんもユーモラスで魅力的。明石さんというと「四畳半神話大系」のヒロインが思い浮かぶが、それは実際の友達をモデルにしていたのだろうか。気になる。

    修学旅行で訪れた嵐山の竹林を思い出して、また京都に行きたくなった。

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    2021年12月19日
  • ペンギン・ハイウェイ

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    角川つばさ文庫だったので読みやすかった。
    主人公がしっかりしてる小学生だったので自分まで賢くなったようだった。
    お姉さんを好きになるのは恥ずかしくないとか大人なら恥ずかしいし当たり前だと言えないことをズバって言ったり、したりしてて良かった。
    最後に気持ちの名前が分かったのは良かった。
    ファンタジーとしても面白く、映画を観たくなった。

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    2021年06月12日
  • 竹取物語/伊勢物語/堤中納言物語/土左日記/更級日記

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    錚々たる方々の訳した古典文学!
    竹取物語がモリミーの手にかかると、翁や貴公子たちの下心がスケスケで困惑するかぐや姫が目に浮かんでしまう。
    和歌の訳がまたニヤニヤ。
    むかし男ありけり、の伊勢物語はこんなに長いお話だったのかと驚いた。恋愛だけでなく友情や仕えた親王とのやり取りが印象的だった。
    男としか出てこないので、これが業平のことなのか、時期はいつなのかとモヤモヤもするけれど、一遍の凝縮ぶりに愕然とする。
    堤中納言物語はいろんなテイストの話が襲いかかってきて気が抜けない。
    和歌の訳が絶妙!
    有名な虫めづる姫君の女房たちの嫌らしさときたら、普通に和歌を訳しただけでは伝わってこないかも。
    土佐日記、

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    2021年06月06日
  • 奇想と微笑~太宰治傑作選~

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    太宰治の印象が変わる一冊。
    作者も編集後記で述べているが、自殺やらなにやらでネガティブで暗い印象を抱かれがちな太宰(がち、と書いたが、世間の人たちはそうではないのかも知らん)は、こんなにもユニークで、リズミカルで、面白い作品を書いているということを、この本を通じて感じることができる。そして、太宰治の、人間観察眼と、それをありありと言葉にして描き出して読み手にぶっ刺してくる表現力の凄さに感嘆する。
    森見氏の編集後記と本編とを代わる代わるに読むと、さらに味わえるのかな?とも思った。
    お気に入り?という言葉を使うのは、少し違うが、特に印象に残ったのは「親友交歓」。うへー、こんなやつ来よったらたまらん

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    2021年02月08日