森見登美彦のレビュー一覧

  • ペンギン・ハイウェイ

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    児童文学だと思っていたけど、一般向けが先だった。娘がペンギンのイラスト話みて手に取った本。幼稚園児。読めるはずもなくわたしが読んだ。SFがあまり好きでない私だが、小4があまりにも落ち着いた行動をするその心情描写が細かく、楽しく読み進められた。

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    2022年06月14日
  • 有頂天家族 二代目の帰朝

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    老いぼれ天狗・赤玉先生の跡継ぎである二代目が英国より帰朝。狸界は大混迷し、平和な街の気配が一変する。しかも「金曜倶楽部」は恒例の狸鍋の具を懲りずに探している…。毛玉物語、再び。

    続きが気になる。

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    2022年06月05日
  • 奇想と微笑~太宰治傑作選~

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    自虐的な太宰の文章のリズムがとても心地よかった。太宰の作品は暗いものばかりだと思っていたが考えを改めた。どの作品も面白かったが、ロマネスクと畜犬談、親友交歓は特に面白かった。女の決闘なども、なるほどなあとか思いながら楽しく読める、本当に読者に向けた解説文だと思った。

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    2022年06月02日
  • 美女と竹林

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    美女と竹林。それは、自分がやみくもに好きなもの。竹林を拝借した作家は、将来の多角的経営を夢見る。だが、美女はどこだ? 虚実入り混ぜて綴る、妄想と執筆に明け暮れた多忙にして過酷な日々。『小説宝石』連載を単行本化。

    どこまでが本当でどこからが妄想か???

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    2022年05月29日
  • 有頂天家族 二代目の帰朝

    eam

    ちょっと暗かった

    一作目がかなり爽快な内容ですっきり満足感で読み終えたのであそこで完結でもよかったくらいですが、続編があることはうれしい。
    ただ2作目は少し内容が暗めで作者の心の疲れが作品に出ているのだろうかと無駄な心配をしてしまいました。
    3作目はぜひ明るく楽しいストーリーと結末を!

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    2022年05月03日
  • 美女と竹林

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    面白かった! 
    森見さんで言う竹みたいに何か自分の好きなものがはっきり一個決まってるっていいな-と思う。
    エッセイと言いつつ作者の妄想多めで、あんまりエッセイが好きではない私でも楽しく読めました

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    2022年03月20日
  • 有頂天家族 二代目の帰朝

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    1作目同様、周りの人・狸・天狗が慌ただしくて愉快。
    どんな出来損ないも言われる狸もやるときはやる。
    家族は温かい。

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    2022年03月20日
  • 美女と竹林

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    「竹林」をキーワードに妄想が暴走。意味も脈絡もない馬鹿馬鹿しい文章が続いてるだけなのに、とにかく読んでいる間は面白い。真に意味不明になる一歩手前のギリギリで話を繋げているところが、うまいというか自分の感性に合っていた。頭を空っぽにして読める、これぞ本当のエンタメ小説だと思う。
    2022年の読み初めがこれで良かったのか、、というところではあるが、気持ちが明るくなれたので良しとしたい。

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    2022年01月03日
  • 有頂天家族 二代目の帰朝

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    前作がとても好きだったので、本作の前半部分は少し物足りなく感じていたのだか、終盤から怒涛の勢いで物語が動いて読む手を止められなかった。

    とりあえず、狸が愛くるしい。

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    2021年12月31日
  • 太陽と乙女(新潮文庫)

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    筆者が勧める通り、毎日寝る前に二、三話ずつチビチビと読み進めてきたので読み切るまで1ヶ月近くかかった。一つ一つのお話は長さも内容もさまざまなので飽きることなく、毎日ワクワクしながら読んだ。寝る前の読書タイムが楽しみで就寝時間が早くなったほど。

    エッセイだが、共感できるところがたくさんあって、私ではうまく言い表せなかった気持ちが森見さんの巧みな言い回しと豊かな語彙で表現されていてなんだか、スッキリした。四畳半主義者としての独自の切り口もユーモラスで楽しい。森見さんの本を読むと四畳半で一人暮らしをしてみたくなる。

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    2021年12月19日
  • 美女と竹林

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    ほぼほぼMBC(モリミ・バンブー・カンパニー)の妄想と竹林へ行けないことの言い訳で構成されている。第三者の視点で書かれているのでエッセイというよりは小説のようだった。

    竹林だけでここまで話を膨らませられるのは尊敬する。読んだ後は無駄に竹の知識がついた。本当に面白かった。机上の竹林が発売されたらぜひ買いたい。

    また、友人の明石さんもユーモラスで魅力的。明石さんというと「四畳半神話大系」のヒロインが思い浮かぶが、それは実際の友達をモデルにしていたのだろうか。気になる。

    修学旅行で訪れた嵐山の竹林を思い出して、また京都に行きたくなった。

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    2021年12月19日
  • 四畳半王国見聞録

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    『四畳半神話大系』の続編だと思って読み始めたが、早々にそうではないと気づいた。しかし、森見作品のスピンオフ短編集のような位置付けで、これまでの作品と世界観や登場人物が重なる部分も多くあり楽しめた。

    「蝸牛の角」では『四畳半神話大系』の樋口師匠や小津、私、明石さんなどのおなじみのメンバーや『新釈走れメロス』の芽野や芹名、『有頂天家族』の淀川教授まで登場し、旧友に再会したかのような懐かしく、うれしい気持ちを噛みしめた。「真夏のブリーフ」と「四畳半統括委員会」に出てくる真夏に四畳半で開催された鮨詰め鍋パーティーはたしか、『太陽の塔』で飾磨たちも参加したと言っていたような気がする。

    これらが本を超

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    2021年12月18日
  • ペンギン・ハイウェイ

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    角川つばさ文庫だったので読みやすかった。
    主人公がしっかりしてる小学生だったので自分まで賢くなったようだった。
    お姉さんを好きになるのは恥ずかしくないとか大人なら恥ずかしいし当たり前だと言えないことをズバって言ったり、したりしてて良かった。
    最後に気持ちの名前が分かったのは良かった。
    ファンタジーとしても面白く、映画を観たくなった。

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    2021年06月12日
  • 四畳半王国見聞録

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    楽しかった!
    難しいことを言ってるみたいな堅苦しい文章だけど、わからない人を責めない。
    わからないけど面白い。

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    2021年06月10日
  • 竹取物語/伊勢物語/堤中納言物語/土左日記/更級日記

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    錚々たる方々の訳した古典文学!
    竹取物語がモリミーの手にかかると、翁や貴公子たちの下心がスケスケで困惑するかぐや姫が目に浮かんでしまう。
    和歌の訳がまたニヤニヤ。
    むかし男ありけり、の伊勢物語はこんなに長いお話だったのかと驚いた。恋愛だけでなく友情や仕えた親王とのやり取りが印象的だった。
    男としか出てこないので、これが業平のことなのか、時期はいつなのかとモヤモヤもするけれど、一遍の凝縮ぶりに愕然とする。
    堤中納言物語はいろんなテイストの話が襲いかかってきて気が抜けない。
    和歌の訳が絶妙!
    有名な虫めづる姫君の女房たちの嫌らしさときたら、普通に和歌を訳しただけでは伝わってこないかも。
    土佐日記、

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    2021年06月06日
  • 美女と竹林

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    無計画、ご都合主義からの大団円。
    中身は…だが、とにかく森見節が面白すぎる。
    ヘンテコな文章がオモチロイ!好きだなぁ♡

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    2021年04月09日
  • 美女と竹林

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    愉快、無計画、御都合主義!
    桂は西の竹林を横目にバスに乗る事が多い時期があったけど、もしかしたら登美彦氏たちが刈っていた鍵屋さんの竹林がその一帯の一部やったかもしれないと思うと興奮してきました

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    2021年03月19日
  • 奇想と微笑~太宰治傑作選~

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    太宰治の印象が変わる一冊。
    作者も編集後記で述べているが、自殺やらなにやらでネガティブで暗い印象を抱かれがちな太宰(がち、と書いたが、世間の人たちはそうではないのかも知らん)は、こんなにもユニークで、リズミカルで、面白い作品を書いているということを、この本を通じて感じることができる。そして、太宰治の、人間観察眼と、それをありありと言葉にして描き出して読み手にぶっ刺してくる表現力の凄さに感嘆する。
    森見氏の編集後記と本編とを代わる代わるに読むと、さらに味わえるのかな?とも思った。
    お気に入り?という言葉を使うのは、少し違うが、特に印象に残ったのは「親友交歓」。うへー、こんなやつ来よったらたまらん

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    2021年02月08日
  • 太陽と乙女(新潮文庫)

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    前半は軽妙で、それこそニヤリと笑ってしまうところもあったのに、後半に行くほど引きつった顔しかできなくなってしまった。
    特に、台湾の雑誌に掲載していたというエッセイ集、読むほどに気持ちが重くなっていく。
    小説家のスランプほどつらいものはないんじゃないだろうか。
    迫る締め切り、埋まらない空白、動かない頭、先走る心、寄せられる期待の目、いっそ隠れたい。
    自分や周囲を切り取って小説に書く人ならなおさら、小説が書けないということは、自分自身を見失うことでもある。ような気がする。
    不調も3年続けば実力、という境地に至るまでに、どんなにぐるぐるしただろう。
    想像するほどに、つらい。
    けれど、ここで書き終えて

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    2020年10月22日
  • 太陽と乙女(新潮文庫)

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    ネタバレ

    まえがきにある、「眠る前に読むべき本」という解説がぴったりくるエッセイ集でした。

    森見さんの作品はいくつか読みましたが、好きだと思えるものもあれば、自分には合わなかったものもあり。それらがどんな風に生まれてきたか、いくつかの作品については当時の様子も書かれていて興味深いです。

    14年分の文章が集められていて、その主張が一貫しているところがすごいと感じました。
    ・とりあえず書いてみて、妄想がどう膨らんでいくかに委ねる
    ・構想の範囲におさまるなら書かなくていい
    ・物語のかけらは日常の端に転がっている
    ・奈良
    ・四畳半
    ・京都を描いているけれど京都が好きで好きでたまらないわけではない

    「四畳半

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    2020年10月17日