森見登美彦のレビュー一覧
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Posted by 読むコレ
「夜は短し歩けよ乙女」って素晴らしくリズムが良いし、言い尽くせない魅力を備えたタイトルだと思う。
メインの登場人物としては、私と彼女。先輩と私。この2人。大学のクラブで籍を同じくする先輩と後輩、二人の男女の物語である。なお、私にも彼女にも、先輩にも私にも名前はない。名前が出てこない。
4つの連作短編となっていてが、ちょっと古風な文体で綴られる。それはファンタジーであるし、コメディでもあるし、なかなかに不思議なストーリーなのだけれども、舞台が京都なので、それもまた善き哉。なむなむ。
主役組の他にもたくさんのキャラクターが出てくる。ちなみに主役組以外には名前がちゃんとある。名前が -
Posted by 読むコレ
アニメ化もされ話題の四畳半神話体系、モリミーの
ブレイク作品。「夜は短し~」しか読んでいなかったですが
こちらの方が癖も少なく読みやすいですねー。
ややSFチックなパラレルワールドが展開され、それに
従ってまるでコピペの様な文章が中毒性あります。
アホな生活をしすぎて色んな事を悔い改め始めた
自分が迷い込んでしまった四畳半無間ループ。
些細なきっかけ一つで過ごす時間は当然違えど、
やはり諸悪の根源「小津」との出会いや、謎の師匠
「樋口」、そして麗しく孤高の君「明石」さんとの出会いは
あって自分の世界はそれほど激変なんかしないのだ。
選択した後の行動で少しは自分自身や環 -
Posted by ブクログ
「説明のつかない不気味さ」をじっくり味わう物語
˖ ⊹ ࣪ ˖ ☽ ⊹ ࣪
現実と表裏一体のような別の世界に、知らないうちに足を踏み入れてしまった人物。
その仲間たちが語る不気味な旅の話の数々。
たぶんこの作品は、最後に全ての謎が解けて繋がるカタルシスを楽しむ物語ではない。
むしろ、説明できないものがそこに存在すること自体を味わう物語なのだと思う。
妖怪や幽霊のようなわかりやすく怖い存在は登場しない。
それなのに、人間の表情や雰囲気、語り口だけでぞくりとさせられる場面が多かった。
一部の登場人物は頭の中で勝手にホラー映画のような姿に映像化されてしまい、本気で怖くなったほど。
ホラー -
Posted by ブクログ
●18-26.06.05
森見登美彦『新釈 走れメロス 他四篇』
森見作品らしい独特な語り口と京都の街を舞台にした阿呆な世界観があるものの、いまひとつ物足りないように感じた。なんとなく話の展開が読めるから?あまりにも「いつもの」森見作品だから?理由はよく分からない。ただ、ひとつ前に読んだ『有頂天家族』と比べると、今作のページをめくる手はどうしても重く、どこか不完全燃焼の感が拭えなかった。
けれど、これまで「古典は難しそう」と避けていた原典に、この奇妙な新釈を通して興味を持つことができた。
一冊の小説としての昂ぶりは少なかったけど、新たな扉を開くきっかけになってくたので、この本を手に取った価値は