森見登美彦のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
子供の頃の、純粋で全てのものに全力だったあの感覚や匂いを思い出せる小説。
1日1日が新鮮で、経験が増えた大人にとっては当たり前なことでも、世紀の大発見かのように思えた感覚。
自分も親や友達に言って回ったことがある気がする。
夏休みや小学生の放課後ってすごく長く感じて、友達と連れ立って秘密基地だの、特訓だの毎日繰り出していた。
そんな夏休みの匂いとか気温も思い出した。
あと小学生の時に考えた「人はなぜ死ぬのか?死んだらどうなるのか?」という疑問。
私も家族が死んじゃった時のことを思って泣いたこともあった。
大人になると「そういうものだから」と割り切って、わざわざ考えたり感じたりしなくなるもの -
Posted by ブクログ
ジットリとした何だか嫌な湿気と京都の文化・歴史の空気が入り混じったような雰囲気が味わえた。起承転結の転に入るのもスッと自然に入り込んでくるので、その意外な事実も一瞬当たり前のもののように受け取ってしまっていて、読み返すようなことがあった。それは敢えて京都という町といつでも隣り合わせに存在する異界の空気感、そこを意図せず出たり入ったりする感じを作者は表現したいのだろうなと思ったし、それがこの作品の味わい深いところなのかなとも思う。転と同様に結も余白を遺したすべてを語らないもので、人によっては煮えきらない内容に一体この物語はなんだったのだろうか。。。となってしまうような、そんな感じだった。私は嫌い