森見登美彦のレビュー一覧

  • 宵山万華鏡

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    森見節と少しホラー 宵山の祭を巡る群像劇。

    半分はいつもの森見さんらしく、青春と不思議が交わった感じ。残りは少しホラーチックの、最近だと「夜行」のようなスタイル。

    登場人物が少しずつ関係し合い、物語の裏側、関係が明かされていくのが非常に心地よかった。

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    2025年12月28日
  • 作家と楽しむ古典 古事記 日本霊異記・発心集 竹取物語 宇治拾遺物語 百人一首

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    眠くなってきたので手短に。
    去年、池澤夏樹さん個人編集の「日本文学全集08」を読みました。
    ほかでもない、十数年追いかけている作家、町田康さんの「宇治拾遺物語」が読みたかったから。
    いや、爆笑しました。
    古典を読んでこんなに笑ったのは初めて。
    中学、高校時代に出合っていたら、古典が好きになっていたに違いありません。
    本当は古典って面白いものだと思うんです。
    それを恐らく研究者や学者たちが、無用に格調高いものにしてきたんでしょうなぁ(恨み節)。
    あ、で、本書はその日本文学全集で各作品の新訳を手がけた作家たちによる講義集。
    もちろん、町田康さんの「宇治拾遺物語」の講義も含まれています。
    私は、町田

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    2017年11月19日
  • 奇想と微笑~太宰治傑作選~

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    太宰治の短編をまとめた『傑作選』。まとめたのは走れメロスを聞いて「恥ずかしくて耳をふさ」いだ、という森見登美彦氏。

    最初に収められた「失敗園」を読んで思い出したのは「宮沢賢治」で、最後に収められた「走れメロス」を読んで思い出したのは「雨ニモマケズ」だった、というのが個人的な感想。

    「失敗園」は【農作物の擬人化】作品。田舎に住んでいる人間の「あるあるネタ」を読ませるものにした一作。田舎の津軽出身であることをコンプレックスにしている作品が多い太宰治が、こうも生き生きした農作物を書けるのか、と驚きを感じる一作。

    「走れメロス」は教科書に載せたくなる【己の弱みに打ち勝った美談】。しかし、この『傑

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    2017年08月31日
  • 聖なる怠け者の冒険

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    主人公、小和田君は怠け者。と言っても、平日はしっかり働いているので、週末くらい怠けてもいいと思う。週末に遊び倒そうという恩田先輩、桃木さんのカップルの気持ちもわからないではないけど、体力があるなとうらやましい。四畳半ヒーロー、ぽんぽこ仮面は純粋に偉い。ぐうたらな浦本探偵は天才で大物。迷子の玉川さんは宵山万華鏡に登場してた?有頂天家族にも登場する土曜倶楽部の謎が少し明らかに。思わせぶりな結末は続編を匂わせる?やっぱり楽しい森見ワールド。

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    2026年01月12日
  • 竹取物語/伊勢物語/堤中納言物語/土左日記/更級日記

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    竹取物語・伊勢物語・堤中納言物語・土佐日記・更科日記
    どれも学校で古典や歴史で学んだ物語ですが、一度も
    読んだことがありませんでした。(絵本とかあらすじみたい
    なものを除いて)
    初めて読みましたが、現代と異なって違和感のある部分
    もありますし、想いのほか現代でも共感できる部分も
    多く面白く読めました。現代訳が秀逸であったことも
    要因だろうと思います。
    中でも、伊勢物語の和歌と話しの内容の奥深さ。単なる
    恋愛だけではなく人とのつながりを大事にしてきた文化
    が垣間見える部分。
    堤中納言物語の短編小説のような、また現代でも共感できる
    家族や仲間での何気ないやり取りの記載。
    土佐日記の紀行文としての情

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    2016年10月02日
  • 奇想と微笑~太宰治傑作選~

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    「ヘンテコ」で「愉快」な太宰治傑作集。まさにその通り。いい意味で太宰のイメージが壊れた気がします。やっぱり文体は読みにくいのだけど、太宰ってこんなに楽しい話も書くのか、という感じ。太宰の他の話も読んでみたい。

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    2016年02月11日
  • 竹取物語/伊勢物語/堤中納言物語/土左日記/更級日記

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    ネタバレ

    原文を読めるだけの素養がないので、現代訳で読めるのはありがたい。『土左日記』堀江敏幸氏の「貫之による緒言」と「貫之による結言」に紀貫之の土佐日記への想いが甦ってくるようです。それにしても、平安期の人々はよく泣いていたことを改めて知りました。1000年も昔の日本人の感情とはどのようなものであったのかと興味が湧いてきます。私たちが感じないものに感じ、見えないものを見、聴き取れないものを聴いていたのだろうかと想像が膨らみます。ただ、死生観は違っても、男女の仲は変わらなかったようにも想えます。

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    2016年02月11日
  • 竹取物語/伊勢物語/堤中納言物語/土左日記/更級日記

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    森見さんの話が聞きたくて講演会に行って、欲しくなって買った本。森見登美彦さんの「竹取物語」は、確かに森見さんらしい。ファンタジーで、竹林が出てきて、美女も出てきて、そして男たちが片想いをする。川上弘美さんの「伊勢物語」は、授業でやった文章が出てきて懐かしい。在原業平すごい笑 中島京子さんの「堤中納言物語」は、歌の訳も三十一文字にしているのがすごい。こんなに楽しい物語だったんだと驚き。堀江敏幸さんの「土左日記」は、ひらがなで訳して貫之の考えを示すという独特の訳。江國香織さんの「更級日記」は、これも授業でやった文章が懐かしい。歌の訳など工夫されているのが伝わってきました。
    古典文学のエキスパートで

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    2016年02月10日
  • 新釈 走れメロス 他四篇

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    森見さん凄いわ

    過去の人気作品がこれ程までに残心にかわるとわ、まぁ走れメロスしか読んだ事は無いけども。
    めちゃくちゃ面白い改良、他の四編は少し物悲しい感じでありそこも良かった。

    一話のオモロイ話と、他四編の虚しい様な話とバランス取れているのが凄い。

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    2015年10月10日
  • 宵山万華鏡

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    なーる

    なーる

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    2015年09月14日
  • 有頂天家族 (4)

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    最終巻。
    話は原作通り。絵はアニメの絵で補完されてたけど、これはこれで。海星がもう少し可愛くても良かったな。1巻の女子高生矢三郎のほうが色っぽかったような。

    「面白きことは良きことなり」まさにそんな漫画で楽しかった。

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    2015年08月26日
  • 奇想と微笑~太宰治傑作選~

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    国語教科書で『走れメロス』を読み,自宅の書庫にあった『人間失格』の冒頭で読むことを諦め,太宰を読むことはそれから数年無かったのだが,森見登美彦氏が好き勝手に書いた『新訳走れメロス』を読み,京都を走る桃色ブリーフに腹を抱えていたのは既に二年ほど前のことである。
    文庫の森見作品もほとんど読んでしまっていた頃,書店でふと目についたのがこれであり,当初はまだ見ぬ森見作品かと思い色めき立ったのだが,読んでみると何かおかしい,いや何もおかしくない。これは森見登美彦の文章ではないのだから当然で,では誰の小説かとよくよく題を見てみれば太宰傑作集としかと書かれていた。
    なんという思い違い,しかし面白い。太宰作品

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    2014年10月28日
  • 四畳半神話大系

    購入済み

    摩訶不思議な恋物語?

    古めかしい語り口で語られる、卑猥なる四畳半パラレル恋物語。
    主人公は孤高なる生き様を貫く?自堕落な大学三回生。
    それに付け入るは、パラレルワールドを行き来し悪事の限りを尽くす妖怪小津。
    無茶な要求ばかりする、仙人のように達観した小津の師匠、樋口。
    樋口師匠と激しい悪戯合戦を繰り広げる城ヶ崎先輩。
    そんな人々 (主に小津) の巻き起こす騒動に巻き込まれながらも、怠惰さを以て抵抗する主人公の前に現れた一輪の華、黒髪の乙女、明石さんとの四畳半での目眩く恋の物語。
    なのでしょうか。

    独特の語り口が印象的な作品です。
    表紙は可憐で古風な乙女が幻想的なタッチで描かれていますが、内容は大正ロマンな乙女の恋

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    2014年09月16日
  • 奇想と微笑~太宰治傑作選~

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    森見登美彦氏の『太陽の塔』を読んだ時、これを書いたのは本当に現代人なのかと不思議に思った。まるで太宰治の書いた小説のようだったから。その原点はこれらの小説だったんだなと納得。私は太宰の『斜陽』に心酔し、スウプはひらりと食したいと思っている馬鹿者であるが、こういうヘンテコで愉快な小説も書いていたのかと新鮮だった。「酒の追憶」の途方もない酔いっぷりと、「女の決闘」の創作的解説が印象的だった。最後に「走れメロス」を久しぶりに読めてよかった。

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    2014年05月02日
  • 奇想と微笑~太宰治傑作選~

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    森見さんが太宰さんの作品を元にして書いたのかと思いきや太宰さんの作品だったらしい…

    初めて太宰さんの作品をまともに読んだけど面白い。
    面白いの集めたって書いてあったからそりゃ面白いんだろうけど面白い。
    他の作品も読んでみたいという気にさせられたけれど、鬱々した作品はあまり好きではないのでどうしようかと悩むところ。

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    2014年04月18日
  • 有頂天家族

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    森見作品の最高傑作との呼び声高い本作を前に、これほど気持ちを昂らせて読書に取り組んだ事などあったでしょうか。
    しかし過度な期待も良くありませんね。
    外したとまでは言いませんが、少し肩透かしを食ったような読了感でした。

    全体的には良く纏まっていて面白かったのですが、突き抜けたものも無かった気がします。
    根底に流れるテーマが重いからか、文章に遊びが少なく主人公の享楽主義設定も宙に浮いた感じでしたが、さりとてどこか諦観めいた狸世界が結末に向かう緊張感も薄めてしまっていた様な。

    とはいえ良作には変わらず。
    これも愛しいが故。

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    2014年04月12日
  • 四畳半神話大系

    Posted by 読むコレ

    何とも不思議な物語に出会ったものです。

    四つの短篇からなる一冊ですが、四篇とも同じ主人公、同じ時系列、同じ場所を中心に広げられる異なる物語。
    いわば読者は四篇の並行異世界を体験する事になります。

    予備知識ゼロで取り組むと、この辺の仕組みを正しく理解するのに半分、約二〇〇頁も要してしまいましたが、理解してからは楽しさ倍増。
    最近氏の作品の世界観も理解し始めてきた所だったので、余計な気を回す事無く純粋に没頭する事ができました。

    ただ、最後の一篇は解決編に見えて読者を混乱させるだけだった様な。
    発想は凄く楽しかったけれど。

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    2014年04月06日
  • ペンギン・ハイウェイ

    Posted by 読むコレ

    初森見作品です。
    かなり胸がざわついてます。
    ちょっと僕の狭い読書経験では得られなかった凄いものを体験してしまったようです。
    読んでいる最中は、これはどんな物語なのかと自問し頭を抱えていました。
    ファンタジー的であり、SF的であり、ミステリ的であり。ジュブナイルの様な、世界の真理を求める難しい問いかけの様な。おふざけなのか、真面目腐っているのか…。
    しかし読み終えた今は、これが少年の大冒険の物語(しかもかなり良質な!)だったと解釈でき、その素晴らしい体験の余韻に心を震わせている訳です。
    これはまた読みたくなるなぁ…。

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    2014年04月04日
  • 奇想と微笑~太宰治傑作選~

    Posted by ブクログ

    高校生のときに読んだときは、義務的だったのだが、最近読み直してみたらとても面白く感激した。太宰治は人間の厭らしさを書かせたらまさに天才である。自分の体験談を元に書いた小説が多いため、半分ほど私小説を読んでいるような気になるのだが、そのためか、太宰の描くダメ人間の述懐はとてもリアルで身近に感じられる。

    しかし、この作品集は森見登美彦が撰集したものである。ダメ人間の述懐にもどことなく愛嬌とユーモアがあるものが多く、読んでいて思わず笑みがこぼれる。そして、太宰治という人間に会ってみたくなる。愛嬌のあるダメ人間…森見登美彦が最も得意とする人物である。そんな人物が大好きな人は、きっとこの作品も楽しめる

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    2014年02月09日
  • 奇想と微笑~太宰治傑作選~

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    ネタバレ

    森見登美彦氏による太宰治傑作集。正直「走れメロス」ぐらいしか以前に読んだことあるのはなかったがいろんな作品があって面白かった。太宰治がほかの人母作品を紹介したものをさらに森見登美彦が紹介するといった「紹介の紹介」があったり面白い。

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    2014年02月06日