森見登美彦のレビュー一覧

  • 新釈 走れメロス 他四篇

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    名作をオマージュした短編集。
    百物語以外は原作を読んだことがあったので、より楽しめた気がします。この本きっかけで百物語も読んでみたいなぁと思わせてくれましたね。
    登場人物が各作品でリンクしてるのが、なんともいい。連作短編集とでも言うのでしょうか。好きですね。

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    2025年01月10日
  • 太陽と乙女(新潮文庫)

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    こんな時に読むものではない。
    こんな時だからこそ読むのか。

    森見登美彦は、
    童貞作「太陽の塔」を書いたのは必然だった
    彼は万博公園のそばで幼少期を過ごした
    万博自体は彼にとってカンブリア紀であり
    公園は安上がりに済ませる遊具場だった
    1998年森見は京大農学部に入学した
    父親は迷うことなく
    四畳半の下宿を見つけた
    学業も小説書きも入社も恋も腐れてゆき
    彼は逃げるように大学院へ
    そして四畳半小説を書くのである。

    おゝまるでわたしの四畳半の大学生活
    そのパラレルワールドを延々と繰り返す
    何処かの男の青春のようではないか

    森見登美彦とわたしを別つのは
    第一作をものした
    それに尽きる
    そこには偶然もあったが
    必然もあったのである

    大学4年間の総体験を
    彼は童貞作に注ぎ込んだ
    その後はかなり〆切に苦しんだようだが
    この時は1か月前に完成したという
    わたしとは違う

    以前わたしは、星新一が森見の枕元本だと書いたが、小説、ましてやショートショートではなかった。エッセイ「進化した猿たち」だった。森見とわたしは同じではない(←当然)。その後、森見の最近のそれは、岡本綺堂『半七捕物帳』、コナンドイル『シャーロック・ホームズの冒険』、薄田泣菫『茶話』、吉田健一『私の食物誌』、興津要編『古典落語』が挙げられている。
    因みに『半七』をaudibleで聴き始めたが、これも必ず30分で寝落ちする。一度これを聴きながら車で帰っていたら、少なくとも数百m意識無くなったまま動いていた。危ない危ない。

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    2024年12月17日
  • 新釈 走れメロス 他四篇

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    日本の名作をオマージュした短編集。
    原著を読んだことあるのは「山月記」と「走れメロス」の二作のみだったが、森見さんのエッセンスは全開ながら、原作の芯の部分の世界観を再構築している感覚で、作品へのリスペクトも感じられたところが良かった。
    あとがきの中で、この本を通して原作にも興味を持ってもらえたら嬉しいという事が書かれていたが、読み終わってみればその言葉の通り興味が湧いている自分がいる。
    原作と本作両方読んでさらに楽しめると思うと2倍お得な作品かもしれません。
    オマージュ作品でいうと先に「シャーロックホームズの凱旋」を読んでいたのでこちらの方が好みかな。
    「桜の森の満開の下」は後の「夜行」に通じる美しさと怖さが感じられて、著者の色んな魅力が各章で発揮されていて大満足の一冊でした。

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    2024年12月06日
  • 宵山万華鏡

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    最初の一編だけ読んだ時はつまらなくて読むのをやめてしまったけど、全体を通してみると繋がりがあって面白い。

    不気味な話、バカバカしい話の落差が激しくて混乱する(褒め言葉)。

    来年は祇園祭に行こうと思った。

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    2024年11月08日
  • 宵山万華鏡

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    短編を一つ一つ読んでいくごとに、宵山で起きたことの全容がみえてくる。
    恐ろしくも美しい、摩訶不思議な世界中。

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    2024年10月30日
  • 四畳半タイムマシンブルース【電子特典付き】

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    四畳半アニメもサマータイムマシンブルースも大好きな私にとっては、最高の一冊でした。
    全体的な流れはサマータイムマシンブルースとほぼ同じですが、四畳半の個性あふれるキャラクターが絡む事で、よりユーモアのある作品となっていました。
    映画も面白かったです。
    作者の独特な文体も最高。

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    2024年10月18日
  • 新釈 走れメロス 他四篇

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    森見作品の独特な言葉選びと京都の大学生たちが本当に好きでたまらない。山月記と走れメロスしか元を知らないから他作品の原作を読んで森見作品の面白さをより楽しむ必要有り…

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    2024年09月01日
  • ペンギン・ハイウェイ

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    考えることの好きな少年が、美人お姉さんと同級生たちとの関係の中で、突如あらわれたペンギンたちの謎を追っていく話。
    オーディブルで聞いたので、少年少女向けだとは思わなかった。しっかりと面白い。
    特に会話文と自分語りがよく、ストーリーに関係なくいつまででも聞いていられた。

    SFの分類に入るのだろうけど、夢だったとか酔ってたとか宇宙人だったみたいな設定は、使うのはいいけど、オチに持ってこられると萎えてしまう。そこだけは個人的にマイナスポイント。
    今まで読んでたのなんだったんだろうなーって。

    でも、森見さんは文章が面白いので、他の作品も面白そう。
    内容もそれなりに深いので誰に対してもオススメです。

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    2024年08月29日
  • 美女と竹林

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    筆者本人を第3者の視点で描く。なぜか竹林にハマりつつ、だらしない作家であり、伐採がなかなか進まない、という話。かなりくだらないが、どこからが妄想でどこからが現実なのか、、、くだらねぇと思いつつ楽しんで読める。独特の表現系も良かった。
    最終回にすべりこみたまえ

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    2024年08月19日
  • 聖なる怠け者の冒険

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    京都エキセントリックワールドたるや!

    小冒険を嗤う者は、小冒険に泣く

    割と確信ついてる気がする。

    人が多い場所が嫌いで、大学生時代を京都で過ごしたにもかかわらず祇園祭に一度も行かなかったために、毎年7月に後悔するおじさんに成り下がっています。
    適度に冒険には出たいですね。近くにもたくさん冒険はありますし!

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    2024年08月18日
  • 宵山万華鏡

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     かなり好きだった。
    祇園祭の宵山に起こる不思議な出来事を寄せ集めたオムニバス形式。

     とくに、『宵山回廊』が気に入った。
    宵山の美しさと妖しさ、物語のそこかしこから立ち昇る不穏な予感、登場人物それぞれが抱える微妙な心境、全部が泣きそうになる。

     宵山の夜は、本当に不思議な世界に繋がっているのではないか?と思わせてくれる。
     すぐ再読したくなり、なかなか読むのを止められず、ループしてしまう。これぞ宵山的現象かもしれない。

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    2024年07月28日
  • 宵山万華鏡

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    ネタバレ

    先に「夜行」を読んじゃったから少し似てるものを感じたけどこっちのが全然古いんだね。森見さんのこういう繋がってなさそうで繋がってる、みたいな話だいすき。祭りの喧噪に紛れて不思議なものが紛れるっていうのよくあるけど森見節が効いてて楽しかった。京都を旅したくなったな~。

    金魚の話で脳内がポニョの妹たち?浮かんだ(笑)

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    2024年10月30日
  • 四畳半タイムマシンブルース【電子特典付き】

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    真剣な馬鹿なことに取り組めるって素敵ですね どうして学生時代は馬鹿げたことを真剣にできたんでしょうか。今は怖くて何もできない状態に近いです。4畳半のアパートではなかったですが私も学生時代は一人暮らしをしていて、夜な夜な仲間とワイワイガヤガヤ、沢山の人に迷惑をかけてしまいました。。。申し訳ございませんでした。

    鹿男あおによしと同じ出版社なだけあって、同じ匂いを感じました。張り詰めた毎日の息抜きに読んでみてはいかがでしょう。

    私の青春時代をはるかに超えるワイワイガヤガヤやっている4畳半の部屋にまつわる物語でした。羨ましいやら阿保らしいやら、ニヤニヤしながら読んだので周りは驚いていたと思います。面白かったです。

    タイムパラドクスと言ったかと思いますが、過去や未来に行った時に歴史が変わってしまうため、それを防ごうと辻褄を合わせると言ったストーリーは面白かったです。しかも、それが京都府下京区のほんの僅かな地域で行われることに面白さが増しました。言い方は悪いですが、チンケな茶番がなんとも言えず良かったです。

    あと、行ったり来たりしている伏線回収が面白く、あまりいつもはしませんが何度も読み返して読みました。是非、手に取ってください。

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    2025年12月03日
  • 四畳半王国見聞録

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    ネタバレ

    最後の話は森見登美彦の自伝、になるのかな、、?
    小説には新しい次元を作る力がある
    四畳半の中に新しい世界を作れる
    そんなことを教えてくれた?作品

    これを読んで妄想の楽しさを改めて感じたし、
    自分も楽しい妄想をもっとしたいなと思いました!

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    2024年04月16日
  • 新釈 走れメロス 他四篇

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    全五篇だが、登場人物は繋がっていた。
    「藪の中」好きだった。
    原作もこんな感じなのだろうか。
    2人の証言の間にあるズレは原作通りらしいが。

    「走れメロス」これはおもしろい。
    この笑いながら読む感じ。やはり彼の描く大学生はこうでないと始まらない。

    「桜の森の満開の下」これも好きだ。
    ここで出る斎藤秀太郎がイイ。
    やはり魅力的な男だと思った。

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    2024年03月29日
  • 美女と竹林

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    ザ・森見登美彦ワールド!っていう感じの一冊。ただただ「竹林を切る」というだけなのにこんなに膨らませて膨らませて一冊の本になっちゃうのはすごいと思う。どの森見登美彦作品にも言えることだけれど、奇想天外な妄想が延々と広がっていって、でも収集つかないってことはなくうまいこと辻褄が合って収まっていくのがとても好きだなと思う。

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    2024年03月27日
  • 四畳半王国見聞録

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    森見登美彦さん渾身のめくるめく阿呆と妄想だらけの短編集。
    森見さんの描く阿呆な大学生たちはどうしてこんなにも愛おしいのか…
    応援したいけどあまり関わりたくはないくらいの絶妙な個性なんですよね笑
    過去の作品の登場人物と思しき人物も登場し、
    森見さんファンは思わずにやにやしてしまう
    こと間違いなしの1冊です

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    2024年03月23日
  • 新釈 走れメロス 他四篇

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    2024年
    鑑賞作品 No.7

    《感想》
    走れメロスをこんなにパロディーにしていいのかと思いながらも、お腹を抱えて笑ってしまうほど痛快かつ奇天烈な森見ワールドに脱帽。
    他にも様々な超有名古典文学を新解釈して森見ワールドに引き込んでいる。

    原作を知らないものも多々あり、原作を読みたくなった。
    まんまと森見登美彦氏の策略にハマっているような…?

    《印象に残った作品》
    ▼ 山月記
    世俗に馴染めず自己の本意を達せられず自分に絶望した山月記の主人公をよくもまあ見事に新解釈したものだと唸ってしまう。
    名作と呼ばれるものの構造の普遍性に感嘆してしまう

    《MVPキャラクター》
    ▼ 斉藤秀太郎
    見事なまでの孤高の作家。
    ここまできたら拍手を送るしかない笑

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    2024年11月22日
  • 美女と竹林

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    竹林をテーマに、森見氏が竹の伐採をして事業を興し一攫千金とムキムキの肉体を手に入れる。そんな構想(妄想?)を描いて竹林と格闘する体験記の様な小説ですが、なかなか竹の伐採までに至らず、ダラダラとした状況が長く続きます。がそれもまた面白かった。森見氏の人間性がよく分かる作品でした(笑)

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    2024年03月03日
  • 太陽と乙女(新潮文庫)

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    小説から想像した「森見登美彦」のイメージ通りであり、異なる部分もあり(当たり前)ちびちび読もうと思ってたのに思いの外進んでしまった。

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    2024年02月06日