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「これからは竹林の時代であるな!」閃いた登美彦氏は、京都の西、桂へと向かった。実家で竹林を所有する職場の先輩、鍵屋さんを訪ねるのだ。荒れはてた竹林の手入れを取っ掛かりに、目指すは竹林成金! MBC(モリミ・バンブー・カンパニー)のカリスマ経営者となり、自家用セグウェイで琵琶湖を一周……。はてしなく拡がる妄想を、著者独特の文体で綴った一冊。
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Posted by ブクログ
小説かなって思ったら、エッセイでした。
好きなものを考えて、真っ先に「美女」と書けるその潔さがすごい。でも確かに森見先生の小説にはいつだって美女が登場しているし、その美女を追う男たちがたくさん出現しているので、そう思うと自然ですね。
そして本作のメインである竹林ですが、全編通して先生の竹林愛がすごく詰まっている内容でした。まず先生が竹林を研究していたことも初めて知ったのと、ここまで竹林好きというのも知りませんでした。けれどそれを受けて思い返すと、先生の著作はどこか竹林が似合うというか、竹林が背景に浮かぶような雰囲気が漂っているなーと思いました。
森見先生のエッセイって初めて読んだのですが、小説とほぼ変わりないというか、いい意味でギャップゼロでした。
己に対する卑屈さや、時折挟まる脳内劇場などは先生が書かれる物語のキャラクターそのもので、「あぁこの人の頭の中は誠に常日頃からこんな感じなんだろうな」となりました。
急に思考が奇天烈になることは誰でもある気はしますが、それをここまで明瞭に書けるというのが、やっぱり小説家の才能なんだなー。
およそ全く撮れ高(書き高?)のなさそうな竹林伐採記録も、文才があれば一冊の本になるのですね笑
半分くらい無い話をしていた気もするけれど、むしろそっちの方が森見ワールドが発揮されていて面白かったです。
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