森見登美彦のレビュー一覧
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ネタバレ10年前に長谷川さんが鞍馬の火祭りで失踪して以来、初めて集まった当時の5人は、この10年の間にそれぞれが、岸田道生の「夜行」という銅版画にまつわるストーリーを持っていた…。
それぞれの語るエピソードはどれもひんやりとする怖さを持っており、所々に出てくる情景の浮かぶ美しい言い回しとともに、どこか魅せられてしまうものばかりだった。バラバラに見えるストーリーたちが最後にきちんと終着するのか、半信半疑だったが、思わぬ最終章の繋がりに、驚きもあった。派手な終わり方ではないが、ホラーちっくでもなく温かみのあるもので、後味は良かった。
この著者は作品によって合う、合わないがありそうだが、もう一作くらい著作を -
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ネタバレ先輩と彼女、二人の視点で物語が進んでいく。両者の体験がリンクして各章のラストで二人が出会うという流れで、先輩が陰で奮闘していることに彼女が気づいていく展開が面白かった。
ラストに二人が会ってこれまでの出来事を話そうとすることが、冒頭から二人が交代で語る形式に繋がっていて美しかった。
印象に残ったシーンとして、四章で先輩が風邪で寝込みながら彼女やこれまでの自分の言動を振り返っているのが、直近の自分と重なって応援したくなりました。
ファンタジー要素が所々あるけど不思議と違和感なく読めた。彼女の後ろ姿の世界的権威みたいな言い回しや、パンツを履き替えない男のような独特なギャグも好みだった。 -
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「きっとホームズさんは凱旋します。偉大な探偵なんですから」
スランプに陥ったヴィクトリア朝京都のホームズ
「探偵の役割とは、この世界に秩序をもたらすことだ。その聖なる義務を果たさない人間に探偵の資格はない。ホームズ君は謎に立ち向かう気概を失い、その義務をみずから投げ捨ててしまった。」
『ホームズが大文字山でピクニックに出かけている』
『万博のスローガン「人類の進歩と調和」は、マスグレーヴ家の家訓でもあった』
などと、京都風異世界が舞台。
後半、視点がぐるっと変わって、びっくり
そうだったのかと、納得させられる展開
この世界にやっぱりはまります
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ネタバレ『成瀬は都を駆け抜ける』に引用されていたので、気になって読みました!
開始早々面白い文体に引き込まれました。そして、読後、春夏秋冬一回りしたのに、一体今まで何を読んでいたのだろう?という気持ちになりました(笑)不思議不思議。これが噂の森見登美彦作品か!!!
「黒髪の乙女」と「先輩」が交互に語っていくスタイル。私の記憶違いかもしれませんが、結局最後まで二人の名前出てきてないような?主人公なのに、そんなことありますか?(笑)
クセ強主人公たちが活躍(?)する作品なので、周りのキャラクターたちは普通の人が多い、と思いきや、周りもクセ強キャラクターばかり。何この世界?(笑)圧倒され過ぎて、感想も「 -
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ネタバレすごく面白かった!
プロローグと第一章までは、スランプに陥ったホームズ(とモリアーティ教授)がグダグダするだけの話かと思ったら、東の東の間の存在からオカルト的な雰囲気が漂い、それがタネも仕掛けもない「本物」と分かってからは怖さもあった。ワトソン君がロンドンに入ってホームズを救うところは、読んでいてドキドキしっぱなしで、二人の友情にウルウルきた。
原作を知っていると、ホームズとモリアーティ教授が仲良しというところにかなり驚かされるし、これは森見登美彦の創作した世界でしかあり得ないことだと思う。そういうところもまたメタ設定なのかな。
読んでよかった一冊でした。 -
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成瀬シリーズから来ますた
てか、この作品の存在はずっと以前から知ってたけど、表紙のイラストで食わず嫌いだった。正直。読んでみたら大変面白い。ずっと読まなかったこと後悔だよ。そして四畳半と本作を読んだけど、あらためて、中村氏のイラストは、違うなあ、って思った。単に自分の好みでないってこともあるが、いや、作品世界と違くない?? アニメにもなってるけど、違くない?? みんなこれ、ぴったりって思ってんの??
いや、いろいろあるけど、よのなか、ラノベとその挿絵・アニメとか。たとえば、最近のマケインとか、いみぎむる先生の絵がほんとうにぴったりじゃん。そういうぴったり感が、この小説とイラストには、残念なが