森見登美彦のレビュー一覧
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拝啓。
桜は散り、ナガミヒナゲシは咲き乱れ、百花繚乱の季節に、ひとりジョイフルに引き籠もるこの頃、如何お過ごしでしょうか。
『恋文の技術』刊行15周年を記念して2024年11月5日に発行されたポプラ文庫新版であります。書影には出てないようですが、高松美咲さんが記念版のカバーを描いています。彼女が漫画「スキップとローファー」で、石川県能登半島珠洲市を一部舞台にしているために起用されたのだと推察致します。さすがプロ!登場人物たちを見事に創造しております。
後輩、先輩、友人、教え子、妹に手紙を書きまくる主人公守田一郎くんは、唯一片想い彼女にはラブレターが書けないのです。理系ヘタレらしく、シワシ -
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プロローグ
もれなく、“成駆”を読んでの参戦だ
それを読まなきゃ、巡り合うことはなかったであろう作品
これだら、本ってやめられない
そう思った
本章
『夜は短し歩けよ乙女』★4
時は、現代小説だが、文体や物語から発せられる
雰囲気や薫りは古典文学のソレだ
そして、カバーアートのレトロな装いも相まって
大正っぽくもあり、ポップでキュートな作品だ
ファンタジーな恋愛小説に、何故か新たな息吹を
感じた己がいた
エピローグ
京都てんこ盛り、京都満載の作品であった
本作を読むと、なるほど“成駆”の作中に本作への
オマージュが程よく散りばめられており、
“成駆”を再読したくなること -
Posted by ブクログ
ネタバレ初めて森見登美彦の世界観を体験した作品でした。読書開始の数分で、文体のユーモラスを一気に浴びせられ、一文字一文字そして一文一文が活き活きとしていました。言葉の「言い回し」はここまで面白くなるのかと、大変感動を受けました。
数多ある恋愛小説の一つであることは事実なのですが、この作品は「男の妄想のくだらなさ」をより表現していると感じました。脳内で常に意中の人との最高なハッピーエンドを作り上げて一人で無手勝流に舞い踊っている様は、やはり第三者で見ると面白いです。でも世の男性は、これまでの人生においてそういった妄想の拡張を経験しているはずです。自分もその一人なので、「先輩」の妄想は面白いと思うと同 -
Posted by ブクログ
最高×最高=至高。
若い頃に大好きだった青春映画の金字塔と青春小説の名作がコラボしていた本作をなんで僕は今の今まで見逃していたんだろう。
サマータイムマシンブルースを観たのは確か二十歳の時だった気がする。若い頃に触れた映画や小説ってやっぱり特別で、その作品の記憶が当時の自分自身の思い出とセットだ。甘酸っぱくほろ苦い気持ちに浸れる。
この小説の主人公のように輝かしく尊い青春時代を送れなかった者としては眩しさに目がくらみそうになった。ちくしょう、俺もこんな青春がしたかったなぁ。
なんだかサマータイムマシンブルースを俄然もう一度観たくなってきた。この本で青春成分を摂取したい欲を刺激されたせいだ