森見登美彦のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
15年以上前の完全書簡体小説。
時代背景に違和感の不安は、すぐに取り除けた、というか忘れたぐらいどっぷり森さんワールドへ没入。
大学〜院生の時期を今しかできないことを、たっぷり時間をかけて楽しんでいる主人公守田一郎。なんて贅沢な。羨ましいぐらい。
人生の在り方に迷い、人の考えや行動に惑わされ、でも前向きな気持ちは本来持ち合わせているから今の自分しかできないことはなんだ?と考えた結果の文通。
嘘と本音を交えながら自分から親しい人達にどんどん書いて送る。すると、どんどん返ってくる、返ってくる前に書いて送る、相手もそうする‥ヤギさん状態である。
手紙を書くことは、頭の中を整理し理論立てて表現しなけ -
Posted by ブクログ
成瀬シリーズの最新刊からこちらへ。
読者諸君、安心してほしい、おもろいぞ。
森見登美彦氏の独特な書き方言い回し、最高におもろいやないかい。天才と馬鹿は紙一重と言うけれど、まさに体現してる著作。どこまでアホな学生生活をファンタジーと共に最高に笑わせくれたのであります。
主人公が恋焦がれる、黒髪ショートの乙女に私のロマンチックエンジンも興奮した雄牛の如く荒れ狂い、忘れてた、とうに通り過ぎて記憶からも消し飛びそうな青春時代をもう一度どうにか!いまいち覚えてないけど!あの卑猥でエロチックな学生生活を!特に経験してないけど!と神様に祈りたくなる作品でした。
次は四畳半神話かなぁー。ガチっと心掴まれ -
Posted by ブクログ
「成駆」を読んで森見登美彦さんの作品が読みたくなり、手に取った。
大学生の「私」が、さ迷い込んだ4つの並行世界で繰り広げる、滅法おかしくて、ちょっぴりほろ苦い青春ストーリー。
序盤はイマイチ進まず…( 'ᵕ' ; )
中盤あたりから、段々面白さが分かってきて、終盤あたりはページを捲る手が止まらなかった。
こんな構成の作品、初めて読んだかも。
「私」の些細な選択肢の違いが、彼に全然違う人生をもたらしていく。
世界線によって人物の相関図や「私」との関わりが微妙に違う。
でも、登場人物たちの本質は変わらない。
そして、どんなルートを辿ったとしても、変わらないこともある。
物 -
Posted by ブクログ
なんたるや、このファンタジーと恋愛の壮絶で見事な掛け合い。
何よりも特筆すべきは、この読者への見事なまでの投げかけと黒髪の乙女、先輩の見事な掛け合い。
あまりにも空想であるにも関わらず、我々がそれは現実そのものと勘違いするほどの描写は、まさに先輩が最も得意とした妄想と現実の継ぎ接ぎそのものだったのかもしれません。
大学生の恋、これほどまでに拗らせているものか?とふと思いながらも、こうした恋ほど愛おしく、尊いものはないのだと再認させられます。ある意味でそっくりである意味で不器用すぎる2人は“御都合主義"によって実を結ばれます。そんなのありかよ、となるはずにも関わらず、我々は我々でそ