森見登美彦のレビュー一覧

  • 竹取物語/伊勢物語/堤中納言物語/土左日記/更級日記

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    森見登美彦訳『竹取物語』
    川上弘美訳『伊勢物語』
    中島京子訳『堤中納言物語』
    堀江敏幸訳『土左日記』
    江國香織訳『更級日記』

    こんな、宝石の詰め合わせがあって良いのか⁈
    発刊を待ちわびていたし、読むのもドキドキ。
    それぞれに訳者の持ち味があって、とにかくすごい。

    きちんと全文収録されているのも、嬉しい。

    中でも、川上弘美の『伊勢物語』は鳥肌モノ。
    歌物語の真骨頂というか、とにかく、和歌の訳し方が素敵すぎる。
    言葉の数を少なくしながらも、今の感覚を添えてくれて、色っぽいし切なくなりました。

    お気に入りは二段。


    起きもせず寝もせで夜を明かしては春のものとてながめ暮らしつ


    起きるでもなく
    ねむるでもなく
    夜は明けてゆく
    春の長雨がふっている
    わたくしはただ見ている


    そして三十段。


    逢ふことは玉の緒ばかり思ほえてつらき心の長く見ゆらむ


    逢うのは
    一瞬
    恨みは
    永遠


    更に月報の小川洋子が、この川上弘美訳を上手く伝えてくれているので必見。
    そうそう!ですよね!ってなりました。

    あとは堀江敏幸の『土左日記』も、すごく考えられていて、参考文献を見ても納得のラインナップで、仕事の仕方に尊敬を覚える。
    江國香織の『更級日記』は、とにかく可愛い。そうして、姉や父の描写を通した家族としての作者がよく描かれていて楽しかった。

    紀貫之ではないけれど、言葉について、とても考えさせられる一冊だった。
    私たちは、その息吹に今尚こんなに鮮やかに触れられる。

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    2016年01月24日
  • 夜は短し歩けよ乙女 第一集

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    原作が大好きです。
    この作品は原作のイメージをうまくマンガに出来ていると思います。なかなか素晴らしい。

    ただ、原作を読んだ人にしかわからない独特の雰囲気があるので、初見の人にはその辺のニュアンスがどこまで伝わっているのか…?

    巻末の森見先生のコメントも素晴らしいかったです。

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    2016年01月03日
  • 奇想と微笑~太宰治傑作選~

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    長らく積んであった、森見登美彦による太宰治傑作選。

    これまで太宰治は教科書の「走れメロス」と「人間失格」しか読んだことがなかった。読んだとは言っても、「人間失格」なんて本当に読んだかどうか思い出せなくて、一応読んでみて、端から端まで読み終わって、「そうそうそういう終わり方だった。うん、やっぱ前にも読んだなこれ」と思うくらい、要するに「読んだ」と宣言するのがはばかられるくらい、まるで身についていなかった。

    実はその「人間失格」の再読を、この本とほぼ平行して行った。そっちは森見登美彦とは無関係の、真面目な作品集だ。
    (もちろん森見登美彦が不真面目な仕事をしているという意味ではない)

    そして、主にこちらの傑作選によって、太宰治のイメージがずいぶんと変わり、ぐーんと好感が持てるようになった。

    森見登美彦が太宰治を好きなこと、つまり影響を受けているのであろうことは、「新釈 走れメロス」なんていうパロディ(?)の短編集を出しているので、一応分かっているつもりだった。
    でも! ここまでダイレクトに太宰治のスピリットを受け継いでいるとは、思いも寄らないことだった。
    編集後記に、うんうん、なるほど、うんうん、わかるわかる、と頷く。森見登美彦にしかできない選集だろうと思う。

    太宰治は陰気ではない。こんなにユーモアを持っていて、こんなに書くことを楽しんでいて、こんなにまっとうな人間だったのだ。たまに何だか露悪的すぎるだけだ。自殺してしまうなんて残念だ。

    そうして読み終わると、不思議なことに、これまでちっとも身に入らなかった「人間失格」も、すーっと染みこんできた。
    単に歳を重ねたせいかもしれないし、なにもかも森見登美彦の計略通りかもしれない。

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    2015年10月03日
  • ペンギン・ハイウェイ

    購入済み

    淡い初恋物語

    独特の文体で定評のある森見氏ですが、今回も炸裂してます。
    少年とおっぱいの大きなお姉さんとのちょっと不思議な物語。藤子F不二雄氏のSF短編集を思い起こさせるような、素敵なお話です。

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    2015年09月01日
  • 夜は短し歩けよ乙女

    購入済み

    文章でしか伝わらない面白さ

    本作品は漫画化もされているようですが、文章でしか伝わらない面白さもあります。
    古風でモダンな京都を舞台に繰り広げられる、古典的で斬新な恋愛喜劇。
    古都京都に巣食う天狗やら古本の神様やら風邪の神様やらを巻き込みつつ、主人公は意中の乙女を射止めるべくがむしゃらに無駄な努力を重ね、遂には地に足が着かずに京都の冬空へ飛び立ちます。
    恋愛街道全力逆走の彼に微笑むのは、恋の神か笑いの神か?

    猥褻で爽やかな五ツ星の現代浪漫譚です。

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    2014年09月22日
  • 奇想と微笑~太宰治傑作選~

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    太宰に深く興味を持つようになったきっかけである傑作選です。もともと森見さんの小説と勘違いしてしまい購入したことがきっかけでした。人間失格と走れメロスしか読んだことのなかった私にとって、この傑作選におさめられている太宰のユーモアに富んだ作品たちを読むことができたのはとても幸いなことでした。

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    2014年08月31日
  • 夜は短し歩けよ乙女

    Posted by 読むコレ

    はぁ、と寂寥感の詰まった溜息をひとつ。
    読了後に感じるこの感覚こそ、自分にとっての嘘偽りない良書との出会いの証なのでしょう。

    あんなにも大騒ぎして遊んだ友人達が帰宅し、ポツンと残されて見回した自分の部屋が広く感じられた様な。
    夏休みの帰省先から帰る車中の様な。

    この本が何故面白かったなど後から考えればいい事。
    まずはソファに深々と体を沈め、この気怠げな余韻を味わう所から始めようと思います。

    とはいえ感想を少し。
    とにかく楽しい本。
    文章が、構成が、人物が、読み手を楽しませようと一生懸命な一冊。
    素晴らしい出会いに感謝です。

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    2014年04月05日
  • 有頂天家族

    購入済み

    アニメより

    たまたま見たアニメより、原作を探し出し読み始めたら
    面白くて一気に読み終わってしまいました。
    電子書籍では当本のみでしたが、続編があればぜひ読みたいです。

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    2013年07月23日
  • 夜は短し歩けよ乙女 第一集

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    原作が好きだったので購入。キャラクターがたいへん可愛らしくてこちらも大好きになりました。
    漫画オリジナルの話もあり楽しめました。

    ラストシーンが綺麗です。
    (全5巻)

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    2013年03月15日
  • 奇想と微笑~太宰治傑作選~

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    太宰のアンソロジー色んな観点からたっくさん出てるけど、はじめての人に何か一冊、と言われたらこの本をあげたいなあ。愉快だから。

    解説も笑っちゃた、佐渡とか。いいなあ。

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    2018年03月18日
  • 有頂天家族

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    京都を舞台に狸たちが天狗と人間どもに翻弄されつつ繰り広げる頭目争いのお話。天狗は天狗なれどもうぬぼれが強く我が儘で、狸は根が暢気で単純で阿呆で、人間はずるくちゃっかりしてしたたか。狸鍋にされて人間に喰われてしまうかという実は恐ろしい話なのに、狸たちの狸柄に救われ楽しく愉快に読めます。下鴨家の家族愛が麗しく、読後感はとても穏やか。シェイクスピア劇のテーマのような兄弟同士の権力争いや仇敵同士の二世の恋愛や普遍的なテーマが散りばめられていてとてもよく出来たお話でした。大変面白かったです。

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    2025年12月08日
  • 夜は短し歩けよ乙女 第一集

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    可愛らしいこと、愛らしいこと!
    原作には無いオリジナルストーリーも入っていて、実に読みごたえがありました。
    巻末には森見先生のコメントも載っています。

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    2009年10月04日
  • 夜は短し歩けよ乙女 第三集

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    早く続きが見たーい(笑)パンツ男!待っていました〜!あはは

    2008.9.27了

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    2009年10月04日
  • 夜は短し歩けよ乙女 第二集

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    乙女と阿呆、全開!オリジナルの放つ作品効果…抜群ではないだろうか。原作共々大好き!

    2008.9.7了

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    2009年10月04日
  • 夜は短し歩けよ乙女 第一集

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    乙女可愛〜い!羽貫さん大好き!原作は随分前に読んだので、是非再読したい。

    2008.9.6了

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    2009年10月04日
  • 夜は短し歩けよ乙女 第一集

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    20080510/
    原作の大ファンだったので見つけたとき小躍りしました。小説とまた違うアップテンポでしたが、原作の素敵なところを残しつつ漫画ならではの要素もあって楽しかったです。
    乙女と羽貫さんと樋口さん、自分の中のイメージと結構違いました。
    乙女がめちゃくちゃチャーミング。樋口さん好き。
    李白翁は私的にもっといい人なイメージが。
    オリジナルの話も小説のイメージに近いと思いました。三話はちょっと普通すぎだなぁと思ったけど。
    2集とか出たら即購入したい。

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    2009年10月04日
  • シャーロック・ホームズの凱旋

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    凱旋とあるので、森見シリーズで連作なのかと勘違いしたまま読み進めた。
    シャーロックホームズをベースと言うか、オマージュと言うか、登場人物の名前と設定をまるパクリ。森見カラーではあるけど、他のシリーズに比べると、登場人物のクセは控えめ。
    京都を舞台に、ワトソンやホームズが生活。シルクハットの紳士も寄宿学校の女学生も出てくるので、画像を思い浮かべると結構シュール
    オマージュもここまで来ると大丈夫か?とは思ったけど、不可思議な森見ワールドを楽しめた

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    2026年10月11日
  • 四畳半神話大系

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    ネタバレ

    面白かった〜! テンポの良い古風な語り口で同じ登場人物達がちょっとずつ立ち位置を変えながら同じ日常を辿っているのが最後きれいにつながりますね。
    繰り返し同じ文章を読むのも、思わず反復したくなるリズムなので苦になりませんでした。
    うっかり先にタイムマシーンの方から読んでしまったんですがこれが先に当たる作品なのか、合ってるなぁと感心しました。何度も私と明石さん、小津くん、樋口師匠と登場人物達の同じ人物で違う一面が分かって嬉しかったです。
    読みやすかった。

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    2026年10月09日
  • 夜は短し歩けよ乙女

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    京都行きたくなる!! これを読んでから『成瀬は都を駆け抜ける』を読むと相乗効果でより面白くなると感じた

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    2026年10月10日
  • 夜は短し歩けよ乙女

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    『熱帯』を読んでからまだ感動の熱が冷めないうちに読みました。古からの物語にたいするリスペクトはそのままに、読者の頭のなかで登場人物が動き回るような躍動感を感じることができます。先輩と黒髪の乙女の恋物語の要素が徐々に濃くなっていくところもよい。

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    2026年10月06日