森見登美彦のレビュー一覧

  • 夜行

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    ネタバレ

    昔(2022/12/27)に一回読んだことがあって、そのときめっちゃ面白かった記憶があり、カバーが可愛くなっていたので、買ってしまった…!

    やっぱり面白い。
    森見さんの作品は夜は短し歩けよ乙女とか、四畳半神話大系が好きだけど、この本はふざけが全くない。

    森見さんがふざけなしで本気で書いたらこういう感じの話になるんや…!と感動

    珍しく、京都だけに焦点を絞らず、尾道や、東北など、各所での儚くて摩訶不思議な物語が描かれていた。
    書く物語も、オチが本当に切なくてロマンチックで素敵

    1番メインの場所は、貴船口駅周辺
    以前京都に住んでいたこともあり、貴船のあの有名観光地なのに飾りすぎない京都らしい

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    2025年11月13日
  • シャーロック・ホームズの凱旋

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    ネタバレ

    森見登美彦節たっぷりのわくわくファンタジー!
    京都とロンドンと頭の中でふわふわ行き来している間に、我々も境目がわからなくなって、でも読み進められる不思議な感覚になる本だった!
    日常のなかの非日常を読書に求める自分としては、読んでいてとても楽しかった。

    私たちは誰かか作り上げた物語の、操り人形の一つでしかないのかもしれない。
    この世界は虚空で、ほんとうの世界は別にあるのかもしれない。
    ただ、自分という人間を、私は強く自認していて、確かにここにいて、誰かを愛し、愛されている。

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    2025年11月09日
  • 四畳半神話大系

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    「あのときの選択が間違っていた...」と悶々とする人間がひん曲がったような大学生『私』が どの選択肢を選んでも大きな流れ・運命は変わらない といった感じのお話。『私』を取り囲む奇人変人愉快痛快な友人達がみな魅了的で面白かった。特に2話の代理代理戦争の終わりがどこか爽やかな感じがして好き。
    だが、『面白い!』『名作!』という周囲の評価に期待を膨らませすぎたせいか、少し物足りなさも感じた。最終話で他3話とは違う結末を迎えていたらなあ と個人的には思う。
    それでも、やっぱり森見登美彦の文体は心地よくて好きだなあ。

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    2025年11月08日
  • ペンギン・ハイウェイ

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    数年前にアニメ映画で一度観ていたので、お姉さんがペンギンを生み出す場面であったり、〈海〉について想像しやすかった。ペンギンやお姉さんの正体とは何かがはっきりと示されていないので、想像力で補う系統の作品である。小学生のアオヤマ君は、論理的で純粋であるために問題を抱えながらも、自分にはない幼さがとても羨ましく思う。

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    2025年11月07日
  • 竹取物語

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    モリミーが『竹取物語』の現代語訳・・だと・・?
    これは読まずにはいられないでしょ!

    思えば“かぐや姫の物語”って、小さい頃読んだ昔話の絵本だったり紙芝居だったりの内容のまま止まっていて、『竹取物語』をちゃんと読んだことなかったかも。
    そんな訳で、竹林といえばモリミー、黒髪の乙女に翻弄されて右往左往する殿方といえばモリミー・・つまり、竹取物語×森見氏というまさにナイスマッチングな本書をワクワクしながら読ませて頂いた次第です~。

    うむ!読みやすくて良き!
    『新釈 走れメロス 他四篇』のような、モリミーワールド全開というのではなく、さすがに“ちゃんと訳して”いるので、所謂“森見節”的なものは控え

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    2025年11月05日
  • シャーロック・ホームズの凱旋

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    京都のホームズ?となって
    馴染んでいたころにあっという展開

    森見登美彦さんの作品は大好きなのですが
    パラレルワールド的な、事実ばかりではなく
    他の世界へという物語で
    森見作品を読んだ満足感がありました

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    2025年11月04日
  • 太陽の塔(新潮文庫)

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    失恋ってこんなに痛かったんだっけ?
    青春ってこんなに痛かったんだっけ?

    森見登美彦さんはじめまして
    次男君が貸してくれました

    好きです!!
    愛すべき陰キャたち!!

    ✎┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

    【私の大学生活には華がない。特に女性とは絶望的に縁がない。三回生の時、水尾さんという恋人ができた。毎日が愉快だった。しかし水尾さんはあろうことか、この私を振ったのであった! 】

    裏表紙 内容紹介より

    ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

    誇大妄想ぎみのさえない京大生の「私」と、愉快な仲間たちの、愉快な日常が描かれた青春小説。

    水尾さんに振られた後も「なぜ私のような人間を振ったのか」を副題とした『水尾さん研究』

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    2025年11月01日
  • ペンギン・ハイウェイ

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     物語に起伏がなくて、小学生と知り合いのお姉さんの絶妙な関係と小学生の日常の描写が続きます。何が面白いのかいまいち分からないまま読み進めます。
     そう思いながら最後のページをめくると、まだ終わってほしくない。この子達の話がまだ続いて欲しい。と、思いました。
     森見登美彦先生の作品の登場人物は癖のある人物が多いのに、最後にはみんな好きになってしまうのが不思議です。また読みます。


    (海の描写からレムのソラリスを想像しました。あっちもこんな素敵なものだったら良いのにね)

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    2025年10月30日
  • 夜は短し歩けよ乙女

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    ネタバレ

    普通の恋愛や青春をテーマにしたお話かなと読み始めたので、ファンタジー要素が唐突に感じたり、現実との境界線の曖昧な雰囲気に戸惑いましたが、読んでいくうちに免疫ができました。
    言葉の表現が素敵で、古風で奥ゆかしさとコミカルさ軽快さもあって、お話の世界観ともマッチしていてよかったです。
    黒髪の乙女の邪気のない純真さ、可愛らしさ、面白さ、突き進む姿、慈愛に満ちている雰囲気が魅力的で、濃いキャラクターたちと作り上げる世界観も面白かったです。
    読後感もどこか浄化されたような爽やかでほっこりした気持ちになりました。

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    2025年10月28日
  • 新釈 走れメロス 他四篇

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    一時期、京都に暮らした人間としては、京都の大学生たちの生活を描いた小説は非常に懐かしく、読みながらストリートビューを見たりすると、まさに自分の学生時代が蘇るようでした。

    森見登美彦フレーバーたっぷりの古典作品。

    ただ、自分の読書体験が走れメロスしかないことが悔やまれます。
    他の作品も知っていれば、もっと楽しめたかなぁと思いつつも、楽しかったです。

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    2025年10月24日
  • 夜は短し歩けよ乙女

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    10年振りに読むことにした。
    男は恋をしている。あくまで自虐的に紳士的に!
    先斗町、文化祭の豪華絢爛な世界で様々な人物が暗躍する描写は千と千尋の神隠しとうる星やつらビューティフルドリーマーを思わせる。

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    2025年10月22日
  • 夜は短し歩けよ乙女

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    プロが書いた夢小説のような少し御都合主義がすぎるファンタジー夢小説だった。最初は世界観に驚いたけど、読み進めると次の章が気になって仕方ない。

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    2025年10月20日
  • わたしの名店

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    食べることは生きること。
    思い出の味やお店から今は亡き人を偲んだり、
    ただただ好きな食べ物への愛があったり。
    様々な作家による名店にちなんだエッセイ集。
    隙間時間にピッタリ、お腹が空くこと間違いなし!

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    2025年10月20日
  • 夜は短し歩けよ乙女

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    乙女の話し方が古風っぽくてかわいらしかった。
    個性豊かな登場人物と共に、ストーリーも奇想天外で読んでいてワクワクした。

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    2025年10月20日
  • シャーロック・ホームズの凱旋

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    パラレルワールド感満載で、世界観が楽しめた。
    ホームズのスランプという設定の斬新さに感銘しつつ、反面、こんなホームズ見たくなかったという思いもよぎるw

    トータル面白かった

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    2025年10月19日
  • 太陽の塔(新潮文庫)

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    太陽の塔好きとしては見逃せない、森見登美彦のデビュー作。確かに、太陽の塔出てきたけどね、
    あとはもうずっと「なにやってんの」の連発、デビュー作から森見節は炸裂していたんですね。京都の大学生ってこうなの?…読んでる間ずっと一緒に走ってたみたいな疲労感、でも嫌いじゃないですよこの感じ。

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    2025年10月16日
  • シャーロック・ホームズの凱旋

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    原作のシャーロックホームズは読んだことないが、それでも楽しめた。森見ワールド全開でだんだん壮大になってゆく展開が良かった。

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    2025年10月11日
  • シャーロック・ホームズの凱旋

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    タヌキやダルマが転がり回るような森見ワールドが大好きである。
    京都の市街地図を片手に読むのが楽しい。
    この話も京都を舞台にタヌキの代わりにイギリス人が出てきたのか、と思っていたら想像以上の壮大なファンタジーであった。
    シャーロックホームズを読んでいてロンドンについても知識があればもっと面白かったのだろうな。

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    2025年10月10日
  • 太陽の塔(新潮文庫)

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    何の気なしに読んだらなんと森見登美彦デビュー作。
    デビュー作から森見登美彦ワールド炸裂といった印象。

    男子学生の失恋を、ここまでコミカルに独特な表現で描けるのはやっぱり森見さん故。
    こういうタイプのコミカルは表現、憧れるなぁ
    ゆかりの地・京都も最初からふんだんに描かれていて、さも故郷のように感じられる妙。
    まだまだ引き続き作品を生み出していってもらいたいと思えるデビュー作だった。

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    2025年10月09日
  • 夜行

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    精神的に来る恐怖体験を描いた連作集。とくに最初の3話がよかった。文章もいい。

    1話目、妻の得体のしれなさが怖い。配偶者って家族だけど他人でもある。その距離感が得体の知れない不気味さにつながるのだろうか。
    2話目は語り手が気持ち悪い。登場人物全員しょうもない。ミシマさんは存在感がある。
    3話目の語り手も怖い。幼ななじみの少女ってそういうことだろうなと思ったら案の定。

    終わりの2話は話に収拾をつけようとして説明的になり尻すぼみ感。その説明も微妙だし、オチのない悪夢のような連作集でよかった気がする。

    あと表紙の女性はこちらに背中を向けていた方が雰囲気あったと思う。

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    2025年10月07日