森見登美彦のレビュー一覧

  • 夜行

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    小学生の時に途中で読んだままだったのを、もう一度読み返しました。
    小学生の時に読んだ印象は、この話が夢を見ているような曖昧さをもって感じられたのでした。しかし今となって読んでみるとこのお話の、少々逆説的かもしれませんが、そのはっきりとした夜の世界を感じ取りました。人を夜の世界へと運ぶ「夜行」と、鬼たちが列を連ねる「夜行」という二つの言葉が重なり合ったこの物語は、作者のユニークな発想を感じさせるには十分でした。
    一つの意味を発展させることも面白いことですが、そこにまた別の意味を加え、組み合わせることで、発想に奥行きが生まれてさらに面白くなるということをこの本はよく示しているように感じました。物語

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    2026年07月12日
  • ペンギン・ハイウェイ

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    森見登美彦が書く少年、可愛すぎて悶えた!
    かなり理論的で大人びた少年の背伸びした様子がとても愛らしく描かれていて微笑ましかった。

    古風な森見登美彦らしい表現抑えめだったけど、比喩表現がいちいちすばらしくて、細部まで愛らしさたっぷり!一言一句まで堪能させてくれる森見登美彦作品はすばらしいです!

    ファンタジーでありながら理論的に現象を紐解いていくアプローチがなかなか斬新で、理系のわたしは非常にワクワク!ファンタジーでここまで解を求めるの面白い。
    前半はスロースタートでなかなか話に入り込めなかったけど、終わりがとっても好きだったので、評価をあげました。みんな愛らしくて、素敵な話だった。

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    2026年07月09日
  • 5分後にお風呂に入りたくなる! 湯けむり文学

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    温泉すきすき人間として表紙買い
    挿絵がかわいくてすき

    ひさしぶりに湯船に浸かりたいな〜
    温泉にも行きたいな〜
    あ〜いじわるな本〜

    ↓すき↓
    「モモと夏の香り」
    「回復の泉」
    「無力」
    「バスボムがなくても」

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    2026年07月08日
  • 新釈 走れメロス 他四篇

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    おんもろかった!!!!!
    桜の森の満開の下と走れメロスがおもしろかった。
    走るなメロスにしたくなる内容!

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    2026年07月04日
  • 四畳半神話大系

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    初森見登美彦。
    文体は、「私」の語り口調がやや古風かつ知的。

    「私」は理想とする「薔薇色のキャンパスライフ」とはかけ離れた大学生活を過ごしているものの、小津や明石さんなど、周りには個性的で魅力的な人間が溢れていて、傍から見ればかなり恵まれている。
    実際の人間関係もそうなんだろうと思った。

    現実の人間関係に悩み、理想と現実の狭間で揺れて、大きさに差はあれほとんどの人が持っているだろう自尊心を守ることに毎日必死。

    「それでもいい。どっしり構えていろ」という樋口師匠の言葉に、読者の私も救われた。弟子入りしたい。

    真の孤独を味わって、現実を受け入れるようになる主人公の成長物語でした。

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    2026年07月03日
  • 有頂天家族

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    脚本家上田誠さんの解説が秀逸でした。

    上司の薦めで読んだのですが、小説に現実逃避とカタルシスを求める私にはあまり合わず…読み終えるのにすごく時間がかかりました。
    色とりどりのエピソード、ツッコミどころがあまりにも多過ぎてお腹いっぱいです。

    私も矢三郎のように悟りたい。

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    2026年06月27日
  • 竹取物語

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    森見さんの超訳かと思ったら真面目に現代語訳されていて、物足りないかもしれないと思ったが、やはり森見登美彦!テンポよく現代語訳されていてとても読みやすい。そして現代語訳した際の講義やあとがきもしっかり読み応えがありとても良かった。

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    2026年06月26日
  • 有頂天家族

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    最初は、なかなかページが進まなくて困った。途中から、森見登美彦節に慣れてきたのかストーリーが流れ始めたのかスムーズに読めた。この世は楽しむためにある、と悟っている(?)タヌキたちが、化けたりケンカしたり、天狗のじいさんを介護(!?)したり、京都のタヌキの頭領を誰にするかで政治的駆け引きしたり、というエンターテイメント小説。
    解説の上田誠さんの文を読んで深く頷いた。そう、ストーリーの核は何かと余分だと思うところを削ぎ落とすと本当に面白くなくなるのだ。割愛されそうになる些末なエピソードこそが妙な煌めきを持っている。

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    2026年06月21日
  • 四畳半神話大系

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    -「成就した恋ほど語るに値しないものはない。」-

     以前テレビで、スターウォーズを制作順ではなくエピソード順に鑑賞したらどうなるのか、という企画を見ました。実験台となった芸人は「フォース」「ジェダイ」などの特殊な用語に疑問を抱いたり、エピソード4のルークをみて親心のようなものを抱いたりと、それはそれで面白そうでしたが、制作順に見ると得られる感動が損なわれてしまっている印象もありました。

     先日投稿した森見登美彦『夜は短し歩けよ乙女』の書評では、同作者の『四畳半神話大系』を刊行順的に先に読むことを強くおすすめすること、そして今私自身がそのアニメを見ていることについて書きました。もはやこの記事

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    2026年06月21日
  • 四畳半神話大系

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    ネタバレ

    『四畳半神話大系』は、とても新鮮な読書体験だった。

    まず印象に残ったのは、独特な言い回しと世界観である。現実と幻想の境界が曖昧で、どこか夢を見ているようだが、京都ならどこか納得できてしまうのは不思議だ。

    四つの章は繰り返し構造になっている。
    気付いた時は率直に面白い試みだと思った。同じような文章や出来事が何度も現れる一方で、そのたびに少しずつ違う部分が見えてくる。その差異を探しながら読む楽しさがあった。

    一方で、四章目だけは異なった雰囲気を感じた。
    これまでの章とは違い、主人公が世界の歪みに巻き込まれ、不安定で不穏な雰囲気が漂っていた。
    しかし、繰り返し構造や過去を語るモノローグ、「八十

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    2026年06月17日
  • 四畳半タイムマシンブルース【電子特典付き】

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    笑い、笑い、笑い、ちょっとときめき、笑い
    みたいな感じ 終始言葉使いがおもしろくて愉快って言葉がぴったりなお話 京都が舞台で知ってる地名がたくさん出てきたので、下鴨幽山荘探しに行ってみようかな

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    2026年06月19日
  • ペンギン・ハイウェイ

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    世の中には解決しない方がよい問題ってのもあるんだなあと。雨上がりのような爽やかで少し切ない物語。
    お姉さんが四畳半蔓延る古都の夜を歯抜と名前を変えて魍魎跋扈してくれていることを願うばかりだ。

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    2026年06月14日
  • ペンギン・ハイウェイ

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    ファンタジー色と独特でユーモラスな文体に溢れる森見登美彦ワールドが楽しめる作品。小学生らしくない個性的な価値観と世界観を持つ小学4年生のアオヤマ君と不思議なお姉さんが織りなす、とても不思議な出来事とちょっと切ない物語。自分が小学4年生の時を思わず思い返してしまった。

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    2026年06月07日
  • 聖なる怠け者の冒険

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    学生時代にとてもお世話になった森見登美彦作品。
    あの頃と違った視点で読めるかなと思ったけど、結局学生に戻った気分で読んでしまっていました。(学生の話ではないけれど…)
    自分の中の内なる怠け者とゆっくり過ごしながら拝読することが出来ました。

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    2026年06月07日
  • 四畳半神話大系

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    面白かったーーーーーーー!
    不思議な作品だった。
    これみたいにパラレルワールド的話は、他にも沢山あるけれど、どれもロジック的な脳汁が出るドーパミン系の作品が多かったように思える。それは、平行世界には現世界と決定的に違う改変が行なわれているからだと思う。この時この選択肢を取ったから、ゆくゆくはこんな最悪な世界に、、!的な。
    そういう意味では今作は全くそんなことはなく、自堕落な学生生活を送る主人公が入学時にどの選択を取っていたにせよ未来はさほど変わってはいない。
    斬新だなと思った。
    というか、残酷だなあと思った。
    どのように動いたにせよ、運命論的に人生の結末は決まっている。2本目に樋口が「人の人生

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    2026年06月06日
  • 新釈 走れメロス 他四篇

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    有名作品のパロディ的短編小説集。
    表題の「走れメロス」だけでも読むべき!


    -----藪の中
    人の認識には結構相違があるのかもしれないと思う。自分の中に解釈としての物語が生まれる。

    -----走れメロス
    あらすじの期待など優に超えた。
    友のあり方に一石を投じる、ズギャーンと響く言葉があった。

    著者の「夜は短し〜」のネタというか設定も自然に応用されていてファンには嬉しい内容。
    (「四畳半〜」は未読のため不明)

    原典を読む時は、これを横に置いて読んでみたい。

    「山月記」「走れメロス」は大体の内容を知っていた自分からすると「藪の中」は原典を知らなくても面白かった。他二つは、よくわからなかっ

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    2026年06月01日
  • 有頂天家族

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    面白おかしく進んでいく物語、
    芯がないけどストーリーはあって、
    感想なんて書けない気がする。

    家族の物語だから、父の偉大さ、母を思う気持ち、
    兄弟の助け合い、家族の大切さが語られるが、ごった煮のような入り混じった面白さであり、好きな箇所を好きなだけ面白がったらいいと思う。

    合わない人には合わない。
    なんだってそうでしょ。僕は好きだ、それでいい。
    面白ければそれでいいよな。

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    2026年05月30日
  • 熱帯

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    読み終える前になくなってしまって誰も読み終えたことがない謎の本をめぐる冒険。『はてしない物語』のように、話の面白さに惹き込まれているうちに物語の境界線があいまいになっていく。それで私は今誰の視点で読めばいいんだっけ?という瞬間がページが進むと増えていく。再読するなら、時間をかけずに一気に読みなさい!私!!

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    2026年05月22日
  • 作家と楽しむ古典 古事記 日本霊異記・発心集 竹取物語 宇治拾遺物語 百人一首

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    最近は実用本ばかり買っていたので、たまには文学でもと楽天ブックスのバーゲン本から選んでみた。池澤夏樹が編んだ文学全集のことは知ってはいたが、その関連の書籍とは予想外だった。声優の池澤春菜の父上であることも知っているが、何事にもチャレンジャーであるところが好きな作家さんだ。 

    とは書きつつも、まだその作品は1冊も読んだことがない。これは、その一冊目?

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    2026年05月21日
  • ペンギン・ハイウェイ

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    理屈っぽいけど純粋な小4の少年アオヤマ君と、中性的でミステリアスなお姉さんが主人公。突然ペンギンの群れが出現する不思議な現象「ペンギン・ハイウェイ」や、森の奥で見つけた謎の球体〈海〉の調査を通し、アオヤマ君が成長していく姿を描くSF冒険譚。SFというよりはファンタジー要素強め。
    途中の〈海〉の描写が自分の空間認識能力が無さすぎが問題なのか、なかなか映像としてうまくイメージ出来なくて、読むのに時間がかかったから先にアニメを見たらよかったのかも、、、^^;
    だけど、最後はウルっときた。
    研究は、知識が増えるというだけではなくでお父さんの言うように傷つくことでもあるけど、だけど確実にアオヤマ君を成長

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    2026年05月15日