森見登美彦のレビュー一覧
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狐は化かすけれども正体は現さない。狸は化けるけれども化けの皮がすぐに剥がれる。京都の町には、阿呆の血のしからしむところ、毛玉かわいい狸がうごうごしているが、闇に紛れて、人に紛れて、気がつかない人には気がつかない。
さて、お立ち合い。
(作品上では)昨年、下鴨家狸四兄弟と夷川家狸との、大晦日狸宗家襲名儀式のはちゃめちゃは、夷川早雲の逃遁でケリが付き、弁天の外国留学、金曜倶楽部の狸汁断念、で今年前半は京都の町も押し並べてことも無し。‥‥ところが、100年前に親子喧嘩で別れたきりの天狗赤玉先生の息子(二代目)が帰朝する。そこから、またもや大晦日の偽右衛門襲名、弁天二代目赤玉先生三巴の確執、夷川呉一 -
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15年以上前の完全書簡体小説。
時代背景に違和感の不安は、すぐに取り除けた、というか忘れたぐらいどっぷり森さんワールドへ没入。
大学〜院生の時期を今しかできないことを、たっぷり時間をかけて楽しんでいる主人公守田一郎。なんて贅沢な。羨ましいぐらい。
人生の在り方に迷い、人の考えや行動に惑わされ、でも前向きな気持ちは本来持ち合わせているから今の自分しかできないことはなんだ?と考えた結果の文通。
嘘と本音を交えながら自分から親しい人達にどんどん書いて送る。すると、どんどん返ってくる、返ってくる前に書いて送る、相手もそうする‥ヤギさん状態である。
手紙を書くことは、頭の中を整理し理論立てて表現しなけ -
Posted by ブクログ
「成駆」を読んで森見登美彦さんの作品が読みたくなり、手に取った。
大学生の「私」が、さ迷い込んだ4つの並行世界で繰り広げる、滅法おかしくて、ちょっぴりほろ苦い青春ストーリー。
序盤はイマイチ進まず…( 'ᵕ' ; )
中盤あたりから、段々面白さが分かってきて、終盤あたりはページを捲る手が止まらなかった。
こんな構成の作品、初めて読んだかも。
「私」の些細な選択肢の違いが、彼に全然違う人生をもたらしていく。
世界線によって人物の相関図や「私」との関わりが微妙に違う。
でも、登場人物たちの本質は変わらない。
そして、どんなルートを辿ったとしても、変わらないこともある。
物 -
Posted by ブクログ
ネタバレ森見ワールド。ヴィクトリア朝京都を舞台にしたホームズとワトソンたちのお話で、ホームズがスランプに陥ってしまうところからお話は始まる。なぜスランプになったのか、12年前の事件が関係している、失踪した少女、謎を追っていくと東の東の間という不思議な部屋に行き着く。ホームズはその謎に立ち向かうべくその部屋に入るが、そこは架空の街ロンドンと繋がっていてそこでは京都と同じようにホームズがいてワトソンがいるけど、ロンドンに潜む謎にはモリアーティ教授が関わっていて、ただその教授は実はホームズで、そもそもロンドンという街はワトソンが書いた架空の街だったのに、こっちの世界では京都が架空で、書いててもよく分からんく