森見登美彦のレビュー一覧

  • 四畳半神話大系

    Posted by ブクログ

    「神様のカルテ」と似た文体に、そうそうこういうの好き〜!と楽しんで読むことができた。最後の、四畳半に閉じ込められる話は鳥肌。蛾が大群を形成していた理由(数百千の蛾が湧き出てくると思うと……)もわかり、蛾が部屋に各一匹いるなら、「私」も部屋に各一人いなきゃダメなんじゃないの、と。あと、部屋に各一枚のお札のシリアルナンバーがどうなってたかが地味に気になる。
    私も、三つの部活どれに入ろうか迷ってたことを思い出した。結局悩みに悩んで入った部活は半年で辞めてしまったけど、そのおかげで今の楽しい私がいる。あとの二つに入っていたら、私はどうなっていたのだろう。どんな自分でも、結局今と変わらなかった気もするけ

    0
    2025年12月27日
  • 太陽の塔(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    大阪が舞台かと思いきや、中心なのはやっぱり京都。この物語も捻くれた男子大学生が主人公で、これこれ!と嬉しかったです。


    偶々だったんですが、ちょうどクリスマスの時期の内容でした。クリスマスは恋人のいない私たちにとっては憎き日。その日が近づくにつれ恨めしくなる主人公たち。当日に起こしたええじゃないか騒動。

    仲間に入れて欲しいような、入れて欲しくないような。私にとっては似たもの同士、居心地の良い登場人物達です。

    主人公と水尾さんの今後の関係も気になります。

    0
    2025年12月26日
  • 宵山万華鏡

    Posted by ブクログ

    こういう風に、短編でも微妙に繋がってる話が好き。
    でも宵山から娘が戻って来ない話は怖かった。
    華やかなお祭りの対称に底知れぬ怖さがあって。
    それを垣間見た時にはもう万華鏡から抜け出せないのかもしれない。

    0
    2025年12月25日
  • 四畳半神話大系

    Posted by ブクログ

    なんだか読んでる途中からどんな話になるのかわからなくてわくわくし、最後も客観的に見たら面白い終わり方で満足。
    実際無限ループだなんて怖くて仕方なさそうだが、明るく楽しい読み終わり。

    0
    2025年12月25日
  • 四畳半神話大系

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    不思議な印象を受ける小説です。どのサークルを選択するかということが主人公の運命の分岐点となり、それぞれの選択によって異なった運命が待ち受けています。しかし異なった選択でも、共通して起こる出来事もあり、起こるべきことはどんな選択をしたとしても、必ず起こるのだと思わされました。

    0
    2025年12月21日
  • 恋文の技術 新版

    Posted by ブクログ

    書簡体小説。森見登美彦節が炸裂してたけど、今までで1番するする読めた。さすがに森見登美彦作品に慣れてきたのかも。
    守田一郎1人が書いた手紙で文通相手の返事はまったく書かれてないのに、起きている出来事やキャラクターの人物造形が立体的に思い浮かぶから不思議だ。
    恋文の技術と言いながら、結局手紙では告白しないところが芸術点高くて好き。
    ずっとくだらないけど、このくだらない日々がずっと続け!と思わずにはいられなかった。

    0
    2025年12月17日
  • 四畳半神話大系

    Posted by ブクログ

    作者の作品を読むのはこれが初めて。独特な言葉の言い回しが素敵で、いつか、自分でも使ってみたくて途中から逐一メモを取って読んでしまった。知らなかったが、アニメもあるみたいなので今度みてみよう。

    0
    2025年12月15日
  • 太陽の塔(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    冴えない大学生の主人公に彼女が出来た。
    しかし、振られた。
    妄想力豊かな主人公とその友人知人が、クリスマス間近い今日の都で各々蠢き、文字通り「騒動」の幕が開く。

    脳内活力が間違ったほうに旺盛な主人公をはじめ、奇妙奇天烈なれど魅力的な登場人物ばかり。
    有名な「鴨川等間隔の法則」を「悲しみの不規則配列」にしたり、「まなみ号」なるものが登場したり(文庫解説は本上まなみ)、例のブツ「ジョニー」が出てきたりと独特の描き方は盛りだくさん。

    ラストは文字通り「大騒動」が起きる。
    発想自体面白いが、このシーンの描写が素晴らしく、我が脳内に鮮明に思い描かれ、余計に笑いを誘った。
    文中に「騒動」が挟み込まれる

    0
    2025年12月11日
  • 恋文の技術 新版

    Posted by ブクログ

    書簡体小説ですが、各キャラクターの個性が強く表現されていてすごいです。
    主人公の守田は研究室の友人や先輩、妹などいろんな人たちにひたすら手紙を書き続けています。
    本来、物語は主人公と主人公以外の人物や環境による影響によって成り立つと思うのですが、この物語はただひたすら守田からの手紙だけで展開されます。彼の書く手紙の内容から友人たちからの返信があったと推測されるのですが、それを踏まえてさらにまた守田が手紙を書くことで彼らの関係性や人間性がどんどん浮き彫りになります。
    物語の最後にしてようやく守田が恋する相手への手紙が出てきますが、結果がどうなったのかを想像できるのもまた楽しみのひとつです。

    0
    2025年12月10日
  • シャーロック・ホームズの凱旋

    Posted by ブクログ

    ホームズと言うのだから、探偵物だと思って読み始めた。ところが一向に謎を解かない。どの様に復活していくのかと期待して読んでいたら、とんでもないファンタジーに出会ってしまった。面白かった。

    0
    2025年12月09日
  • 宵山万華鏡

    Posted by ブクログ

    祇園祭の宵山を芯に据えた6つの連作短編集。『夜行』のような幽玄な幻想譚かと身構えれば、『四畳半〜』のようにいつもの悪ふざけが炸裂する話もあったり。森見さんの要素がぎゅっと凝縮されていて、この本を開くたびに無限に模様を作り出す万華鏡を覗く時さながらのワクワクした気持ちになれた。特に「宵山劇場」にも登場する、意味のないところに意義を見出そうと踠く徒労で愛らしい人物たちがとっても好き。

    0
    2025年12月09日
  • ペンギン・ハイウェイ

    Posted by ブクログ

    アオヤマ君の知性と論理が際立ちながらも尚残る幼い無垢さや、好奇心たっぷりに色んな探究に打ち込む姿に深く癒された。ニュータウンに突如現れたペンギンや"海"の謎を追うファンタジー然とした描写は瑞々しく息づき、想像力を無限に羽ばたかせてくれる。ノートとペンを鞄に街を隅々まで歩きたくなる、そんな衝動にかられた一冊だった。

    0
    2025年12月09日
  • 夜行

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    著者に多いポップな作風とは対照的に深い影を帯びた作品だった。京都を基盤にしつつ、尾道や奥飛騨、津軽で広がる物語は異界への誘いのように幻想的でホラーチック。「夜行」と「曙光」、表と裏の境界が溶け合い鮮やかに反転していく描写が見事だった。

    0
    2025年12月09日
  • 熱帯

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    様々な世界線が入れ子になって交わっている不思議な感覚。途中までなかなか話に入り込めなかったのに、ラストの50ページくらいから一気に引き込まれた。読み終わって、え?どういうこと?となって、すぐにもう一度読みたくなる作品だった。

    0
    2025年12月07日
  • シャーロック・ホームズの凱旋

    Posted by ブクログ

    かの有名なシャーロック・ホームズの舞台が、森見登美彦の手にかかれば京都の街へと早変わりしてしまう。京都が舞台になるとなれば森見登美彦の右に出る者は誰一人いない。そんな一冊だ。面白くないわけがない。

    一世を風靡した名探偵・シャーロック=ホームズはスランプに陥り、相棒のジョン=ワトソンはどうにかこうにかホームズを立ち直らせようと奮起する。そんなところから物語は始まる。この時点で面白くないわけがないのだが、進むにつれて登場人物たちが化学反応を起こして(アドラーとの対決やメアリの思い、モリアーティ教授の行動も必見、絡まり合う心霊主義など)超新星爆発的な面白さを生み出していた。それでいて原作を踏襲して

    0
    2025年12月07日
  • 夜行

    Posted by ブクログ

    なんてったって難しい。
    自分の中での「こういうことかな?」がほんの少しだけあるけれど、言語化するのが難しい。

    でも最後の最後に、ほんの少しだけ曙光を感じられてほんの少し嬉しかった。
    知りたいことたくさんありまくりだけど。

    0
    2025年12月05日
  • 恋文の技術 新版

    Posted by ブクログ

    森見登美彦節全開で最高だった。
    森見登美彦といえば京都で主人公が捻くれているが、今回の舞台は主に石川で、主人公の捻くれ具合は今まで読んできた作品の中で過去最高だったと思う。読んでいてずっとクスクス笑いが止まらなかった。「夜行」「夜は短し歩けよ乙女」などと違いファンタジー要素が全くなかったため容易に想像することができたし、作者のおっぱいの好きさ加減も知ることが出来た。
    個人的に森見登美彦作品で1番好きかもしれない。

    0
    2025年12月05日
  • 新釈 走れメロス 他四篇

    Posted by ブクログ

    森見登美彦が文豪の有名作品をオマージュした短編集。

    文豪名作に森見ワールドが入り込んでいるが、どちらかというと原作をリスペクトしている印象。

    メロスは森見らしさが強く好きな編でした。

    文豪作品が好きでちょっと味変がしたい方にはおすすめかなと思います。

    0
    2025年12月03日
  • シャーロック・ホームズの凱旋

    Posted by ブクログ

    "ヴィクトリア朝京都”という耳を疑う場所を舞台に、世界で一番有名な探偵シャーロックホームズと助手のワトソンが時にはコミカルに慌ただしく、時には寂しげに奔走する。221Bは寺町通りにあるし、警視庁のボートが疾走するのは鴨川だし、モリアーティは鬱鬱してるしスランプに陥ったホームズは竹林に…なんじゃそりゃ、とツッコミを入れたくなるぶっ飛んだ世界観なのに、惹き込まれてしまった。流石の森見ワールドで楽しすぎる。結局何が真実なのか、最後まで正解を教えてくれないのもまた良い。

    0
    2025年12月02日
  • きつねのはなし

    Posted by ブクログ

    森見登美彦さんらしい、ちょっとざわざわするようなヒヤッとするような怪しい短編集です
    芳蓮堂やナツメさん、道場や、お寺など、共通の場所や人たちが出てきます
    そして、いやに胴が長いケモノ、狐面。
    最初の きつねのはなし がとても怪しくどきどきしながら読みました。
    渡してはいけないもの
    取引してはいけないこと
    が出てくるのはまさに 京都奇譚集ですね

    0
    2025年11月30日