森見登美彦のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
精神的に来る恐怖体験を描いた連作集。とくに最初の3話がよかった。文章もいい。
1話目、妻の得体のしれなさが怖い。配偶者って家族だけど他人でもある。その距離感が得体の知れない不気味さにつながるのだろうか。
2話目は語り手が気持ち悪い。登場人物全員しょうもない。ミシマさんは存在感がある。
3話目の語り手も怖い。幼ななじみの少女ってそういうことだろうなと思ったら案の定。
終わりの2話は話に収拾をつけようとして説明的になり尻すぼみ感。その説明も微妙だし、オチのない悪夢のような連作集でよかった気がする。
あと表紙の女性はこちらに背中を向けていた方が雰囲気あったと思う。 -
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Posted by ブクログ
どこかふざけておちゃらけている森見節が鳴りを潜めている作品。
不気味で不思議な、ホラーとも言える物語。
正直あまり期待してなかったのだけど、思ったよりも面白かった。
全4篇の作品集で、それぞれ語り手は違うのだけど、どこか繋がっているようないないような不可思議さ。
最初の「きつねのはなし」が一番面白かったし怖かった。
どの話も読み終わってなんだかもやもや、疑問の残る感じ。でもそれが不快ではなくて、こういう読み心地は初めてかもしれない。
読み終わってすぐにまた最初のページに戻って読み返すと、また違ったものが見えてきそう。
森見さんはあのおふざけ節が面白いのだけど、たまにこういう雰囲気のものもあ