森見登美彦のレビュー一覧

  • きつねのはなし

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    ネタバレ

    森見さんの違う一面を見れた作品。
    幻想怪奇譚ってやつ(?)。

    狐の面
    人間の歯を持った胴の長い獣
    蓮宝堂の骨董屋
    龍の根付

    どこか繋がってるけどどこかずれてる。
    連作短編集といえないこともないのかな。

    個人的には『果実の中の龍』が一番好き。

    最後の最後まで狐に騙されたみたい。
    気になるけどそれがまたいい感じ。

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    2025年09月01日
  • 太陽の塔(新潮文庫)

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    ネタバレ

    四畳半神話体系の前身になった話と聞いて購入。
    超絶難しく超しょうもないこと言ってる感じ大好き。
    彼女の話が回想でも全然出ないから、なんで付き合ったのか、何で別れたのか辺りが謎ではあった。
    でも、森見先生の書く、陰気で、自分が1番頭いいと勘違いしているアホな大学生たち大好き。
    面白い。
    全編通してホモソーシャルな話ではあるんだけど、嫌な感じはしない、何でだろう。

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    2025年09月01日
  • 四畳半神話大系

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    自身が大学生活、最後の夏休み。
    あろうことか、現在目の三宝を骨折する大怪我を負い、入院・手術をする羽目になり。
    外出が出来ないから本を買い込み読んでいるのだが。この本を読んで自身の現況に腸が煮えくり返る思いをしている…。楽しそうだ、羨ましい。

    追記
    読み終わらず…。大分時間がかかってしまったので、
    あらすじを読むと、どうやら平行世界のような感じ?
    毎度ほぼ同じストーリーを辿っているのであまり楽しく読めなさそうだったので、途中リタイア…。

    ただ、1周目2週目読んでる時は面白いなって思ったのでこの評価にしました。

    追記(2回目)
    グダグダ言いつつ読み切ってしまった。
    第4章の80日間は、著者

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    2025年10月12日
  • きつねのはなし

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    森見初期の短編集。
    「果実の中の龍」はデビュー作「太陽の塔」より前に書かれたものとのこと。

    「夜は短し〜」から森見作品を読み始めたのですが、
    森見らしい古風で軽快な文体やユーモアは少なく、じめっとした、少しホラーみのある短編集。
    いつもの感じを期待して読み始めると、なんか違う!という気がしてくる。

    京都の街で狐に化かされたような4つの物語。
    共通して出てくる,胴の長い狐のような生き物。
    久しぶりに京都に行きたくなりました。

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    2025年08月30日
  • 太陽の塔(新潮文庫)

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    ネタバレ

    ★★★★☆面白かった。何でもないような出来事が独特の言い回しによって壮大に語られ、アホちゃうかとこちらもブツブツいいながら口元は笑ってしまうような本でした。世にも恐ろしいゴキブリキューブ、幻の猫ラーメン、太陽電池で半永久的に動く招き猫などなど。

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    2025年08月30日
  • 奇想と微笑~太宰治傑作選~

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    ネタバレ

    畜犬談が一番好き。
    ストーリーとは関係ないけど、「70〜80年前の文章ってこんなに普通に読めるんだ」と思った。

    畜犬談の話だけしたい。これ前半ギャグだよね? 笑っていいやつだよね? 面白いよねこの主人公? 笑っちゃうよね? 

    これを読んだ人に、「この主人公は犬が好きだと思いますか?」って聞いて回りたい。

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    2025年08月30日
  • シャーロック・ホームズの凱旋

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    ネタバレ

    ホームズの日常やスランプからの脱却をただ書いた本だと思っていた。
    まさかのSF?だった。
    これはホームズについての事前知識ないと難しいかも。
    京都を舞台にしていたけど、まさかのロンドンのホームズと絡めてくるとは。

    いつもの森見先生節で話が進んでいき、前半は「森見先生のホームズだ!」と楽しく読んでいたのですが、後半からは登場人物が失踪し、サスペンスか?と思わせてからの、がっつりファンタジーで戸惑った。

    原作者のコナンドイルがホームズ人気に嫌気がさした話も知ってるから、途中の作者がホームズを憎んでいる話はワトソンというよりコナンドイルか?とも思ったり。
    どっちにしろホームズという存在自体が創作

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    2025年08月29日
  • シャーロック・ホームズの凱旋

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    ネタバレ

    コナン・ドイルにシンパシーを寄せて書いたのかな、森見登美彦。
    「シャーロック・ホームズの凱旋」は「恐怖の谷」の1つの解釈を提示する意味と、作家としてコナン・ドイルを慮った作品だと思った。

    コナン・ドイルは本業の医師を営みながら、シャーロック・ホームズを生み出した。当時熱狂的なシャーロキアンに圧倒されてホームズを谷底に叩き落とした。5章のロンドンが崩れ落ちていく描写は、彼のもうこの世界を終わらせたいという気持ちがあったのではという、同じキャラクターが活躍する物語を生み出すことの苦痛が描かれていたように感じた。

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    2025年08月29日
  • 新釈 走れメロス 他四篇

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    初めて森見節が全開でないお話を読んだかも。アホと物悲しさをかき分けられる人なのかと驚いた。おすすめ。

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    2025年08月27日
  • 四畳半タイムマシンブルース【電子特典付き】

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    四畳半のキャラクターたちが登場し、タイムトラベルするお話です。
    最高に面白いです。
    真夏に読むと尚良い!

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    2025年08月26日
  • ペンギン・ハイウェイ

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    久しぶりの再読。
    少年たちとお姉さんのひと夏の物語。
    遠い昔の子供の頃のきらめきを思い出させてくれるような小説。
    まるで、いつかの夏の風や木のざわめきがふっと眼前にたちあがってくるようだった。

    ラストがせつなく、夏の終わりにふさわしい読後感だった。

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    2025年08月19日
  • 有頂天家族

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    狸が主人公ということで、他の森見登美彦作品とは別系統な気がして読むのを避けていたが、いざ読んでみれば全く問題なかった。

    狸が化けて人間社会に溶け込んでいるのが面白い。
    弁天の存在が非常に特異だが、現在出ている続編で少し深掘りがあるのだろうか。

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    2025年08月18日
  • 四畳半神話大系

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    恋愛小説というよりはパラレルワールドの話みたいで読んでいて同じ場面が前にもでてきたなぁと感じながらも前に進めてサクサク読めた印象。

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    2025年08月13日
  • 四畳半神話大系

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    「お前…小津に似てるところあるな?もしかして小津か?笑」と言われたことをきっかけに読みました。
    結果から言えば、癖のあるキャラクターで嬉しいやら悲しいやらでしたが、この本に興味を持たせた時点で友人の勝利です。ありがとう。

    物語の舞台である京都で学生時代を過ごしたこともあり、臨場感を強く感じられて楽しかった。
    また京都の街を散歩したいなと思いながら運命の黒い糸を探して人生を送りたいと思います。

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    2025年08月11日
  • 奇想と微笑~太宰治傑作選~

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    太宰治のヘンテコで愉快なものばかり集めた短編集だというけれど、やっぱり太宰治だから、暗くて卑屈でダメ人間な感じが漂ってくる。なんだこりゃ鬱陶しいなと思いながら編集後記を読むと、そういう読み方があったか、なるほどと思ってジワジワ可笑しくなってくる。太宰治というより、編者である森見登美彦の太宰への思いがおもしろかった。

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    2025年08月06日
  • 四畳半王国見聞録

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    よくわからなかった
    でもこのよくわからなさを得るために
    森見先生の本を読んでるまであるので良かった
    現実逃避には最適

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    2025年08月03日
  • 太陽の塔(新潮文庫)

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    ネタバレ

    読み始め→言ってることが面白い
    少し後→自信満々に聞こえて耳障りになる
    中間あたり→言葉や語り口調は保身?と感じる 
    それからかなり後→切なく聞こえてきた

    ゴキブリキューブに騙された時は、冗談でしょう?と
    思ったほど間抜けで驚いたけど、悪い人じゃないんだ
    ろうと思った。
    個性的な同級生や先輩の話をするときに自信のなさも
    窺えて、最初に抱いていたフラれたことに納得がいか
    ないストーカーという印象が完全になくなっていた。
    遠藤のことを応援したり…最後は切ない感情が湧いた。
    でも、太陽の塔に関しては共感も理解もできなかった。
    招き猫は完全にアウトだわ。

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    2025年08月03日
  • 有頂天家族

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    狸たちがかわいい。
    「阿呆の血のしからしむところだ」、「面白きことは良きことなり!」など狸の台詞がかわいくて、心の中で唱えてしまう。

    家族愛が溢れていてほっこりする。

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    2025年08月02日
  • 四畳半神話大系

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    やはり小津の存在感よ(笑)
    彼が居るのと居ないのでは作品のおもしろさが段違い。
    これからも奴の活躍を読みたいな。

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    2025年08月01日
  • 竹取物語

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    今までは竹取物語といえばかぐや姫!だったけど、5人の求婚者の個性もとても魅力的なんだと知った
    竹取物語は、相対する此岸的な力と彼岸的な力によって成り立っていて、その根源的な対立は、かぐや姫の二面性に集約されている

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    2025年07月30日