【感想・ネタバレ】きつねのはなしのレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2023年03月19日

京都に抱く幻想が詰まってる。
こういう不思議で少しぞっとするような、静かな世界観を京都に求めている。。
古風な世界観をキレイな現代の文章で出せるって本当にすごいなぁと思います。

自分の中であれこれ考察する楽しみもある。とても良い。

0

Posted by ブクログ 2023年02月26日

面白かった!
それぞれのお話が繋がっているようで繋がっていないような不思議さも良かったし、それぞれのお話が狐に化かされたような話だった。

0
ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年01月14日

自分の恋人を、
出された汁物のお椀の中で見つけたとき、
めっちゃぞっとしました

なつめさんが龍の妖怪なんじゃないかっていう、
考察を見て、納得してしまった

0
ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年08月12日

果実の中の龍が一番好きです。
先輩が話していたことが全部嘘だと聞いた時はとても驚いたけど先輩の嘘の話はいつもの森見さんのファンタジー?感があって楽しかったです。有頂天家族に出てくる天満屋さんが出てきて、驚きました。
結城さんはどんな気持ちだったんだろう悲しかったのかな。
また、水神は本当に怖くて夜に...続きを読む読んだことを後悔しました。最初お父さんが三人兄弟だと思わず読んでいたので勘違いしてしまった。
きつねのはなしはきつねのお面で人が死ぬの怖いなぁっと思った。節分祭があるなんてしらなかったからいってみたい!

本の背表紙に触れているところが印象的

0

Posted by ブクログ 2022年03月06日

脅かし要素のないじわじわ来る日本のホラーを感じられます。
読んでいるだけでゾワゾワと鳥肌が立つ感覚がします。
森見さんの作品は他にも読んだことがありますが、随一お気に入りです。

0

Posted by ブクログ 2024年04月18日

デビュー当時の作品から読み始めて、これはまた、少し違った魅力ですね。
柳田國男、読み直したくなりました。

0

Posted by ブクログ 2024年03月29日

不気味だった。
特に最初のきつねのはなしは、うんと不気味だった。不思議なことも沢山ある。
4つの話全てに繋がりがあるので、そこから考察をすすめるのが良さそうだ。
にしても先輩は、どこまでが現実だったのだろうか。彼の話すことは出鱈目でも話の登場人物は確かに存在していた。
また話は変わるが、この小説の女...続きを読む性は個人的によく頭に残る。ナツメさんと夏尾はいつになったら私の頭から離れるのか。

0

Posted by ブクログ 2023年10月27日

モヤモヤっとして、なんだったんだ今のは?
きつねに化かされたのか?という気分にされる。
小説が現実に侵食していくような感覚になった

0

Posted by ブクログ 2023年06月18日

夜行をもっと和風にしたかんじ。狐につままれたような、防空壕にゆっくり降りていて次第に体が冷えていくような、気味が悪い話。森見さん独特のあの文体ではないので、広く読みやすい一冊と思う。(森見さんの文体は好きだが、癖が強くて読み終わるまでに一日以上かかるが、本書は普通なので一日で読めた)
イットとか貞子...続きを読むみたいなのは怖くて読めないけど、これは読めた。面白かった。

0

Posted by ブクログ 2023年04月26日

いつもの森見登美彦節は少し鳴りを潜めるがクセはある。怪談も書けるんですね、読者に委ねる部分というか、考えて繋げる部分がある。面白かった。再読するときっと再発見があると思う。二度読み確定。

0

Posted by ブクログ 2023年04月09日

いつものごとく京都を舞台にし、現実と幻想の間を行ったり来たりと言う感じなのですが、異なるのは他の作品よりも暗いこと。

ふっと気づくと暗闇が迫ってる感じ。
結局、得体の知れないものはなんだったのか。
芳蓮堂は何者なのか。
4つの話は同じ世界線なのか。

煙に巻かれたようなお話たちでした。

0

Posted by ブクログ 2023年02月23日

読んでなかった森見シリーズ第2弾。
何か得体の知れないものが、ずっと流れてる。胴の長いケモノと芳蓮堂という古道具屋が共通だけど、答えはない。吉田神社、荒神橋を始め、馴染みの土地の風景を思い浮かべながら読んだ。

0

Posted by ブクログ 2022年12月07日

静かでじっとりとしていて、ヒタヒタと得体の知れないモノが染み込んでくるような薄気味悪い怪奇話が4編。京都のイメージにぴったり。読み終わって、はて何を読んでいたのやら、狐につままれたような気分になった。
人が原因不明な妄想や狂いかたをしたとき、昔は狐のせいにしていたんだろうな。
妖しい狐の面の話「きつ...続きを読むねのはなし」、不思議な先輩の話「果実の中の龍」が印象的。

0
ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年12月05日

題名から勝手にゆるゆるファンタジーだと思ってたら(平成狸合戦ぽんぽこみたいな)、不思議ホラー系小説でした。舞台が幼少期住んでた場所ドンピシャだったので場面がまんま見える感じでした。
著者さんの本は、夜は短しと宵山万華鏡しか読んだことなかったので同じノリの話かと思ったのですが、よく考えたら夜は短しも宵...続きを読む山万華鏡もとらえ方によっては不思議怖い話なんだよな~と思った次第です。ま、人死にが出てないので害はないんですが。

0

Posted by ブクログ 2022年11月19日

昔、京都に住んでいたことがあり出町柳、今出川、下賀茂神社、高野橋、一乗寺、北白川等ちょうど私が住んでいた生活県内の話で懐かしさがあった。確かに京都と言えば一本、道を入れば摩訶不思議尾なイメージがあり、魑魅魍魎が跋扈する町、怨念や嫉妬、祟りや妖気が渦巻く町とよく形容されるが、こういう話を持ち出されると...続きを読むまた違った怖さが。話自体も結末はぼやかしているので読み手にある程度ゆだねているし、暗闇の中から何かがこちらを視ているのではという想像を掻き立てられた。万城目学さんの「鴨川ホルモー」とはまた違った切り口で京都の街の怪奇を読まさせていただいた。少し読むのに苦労はしたが、ホラーテイストで面白かった。

0

Posted by ブクログ 2022年05月12日

全体的に抽象的な描写が多く、ぼんやりした感じが強い短編の四作。
四作はしっかり読み込んでいると、少しずつつながっているのがわかる。

ホラーなのか、ファンタジーなのか…..不可思議な話ばかり。場の表現も読解力のなさかもしれないけど、あいまいでわかりづらかったり、だいぶ話が進んで から登場人物の名前が...続きを読む出てくるので、想像がしづらかった。
まさに雲を掴むような文章で、明確な答えが出ない。他のホラー作家の話とを比べると、やや劣りの読み応え。ホラー好きには満足できない内容かも。
伏線も各話で次々に出てきて、その次の 話にかかってくるが、注意していないと気づけなかった… ゆえに感想や、心に残る描写まで深く読み取れなかった。
再読して何度も読みなおす必要がある。

0

Posted by ブクログ 2024年01月02日

京都を舞台にしたホラー短編集。森見登美彦氏としては珍しい一冊。ドタバタのコメディ感は全くなく、独特の空気感や湿度を感じる。ホラーといっても、パワー系のコワい!とかジワジワ系とかではなく、嫌な怖さですね。嫌らしさなホラー。

0

Posted by ブクログ 2024年01月02日

最上級のもやもや。おそらくこのふわふわした感覚が正しい受けとり方なんだろうけれど、メモをとりながら再読したい。そうしたとて、もっとわからなく気はする笑 そもそも解読できるものではないだろうな。
好き嫌いは分かれると思う。読書初心者にはまずオススメしない。私も得意なジャンルではないけれど、それにしても...続きを読む惹きつける力というのがすんごいな、森見さん。
繋がっているようで、繋がっていないような不思議な世界。
おかげさまでしばらく引きずったわ笑

0

Posted by ブクログ 2023年11月23日

オチがふんわりしてる
話リンクしてそうだけど矛盾するとこもある気がするので別の世界線なのかも
古道具屋っていいよね

0
ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年11月22日

湯浅正明監督「夜は短し歩けよ乙女」で触れたり、アンソロジーで数作読んだだけの森見作品を、初めて一冊通して読んだ。
(「水神」は東雅夫・編「平成怪奇小説傑作集2」で既読。)
で、どれもよかった。
おそらく森見作品群の中では傍流なのではないかと思われる、怪奇幻想もの。
凄惨な奇妙ともいうべき「きつねのは...続きを読むなし」、茫洋な語りそのものがうら恐ろしくなる「魔」。
個人的に好みなのは創作の魔ともいえる「果実の中の龍」は、読んでいるこちらの腹がぎりぎりするようだった。
全作、解かれる謎があるわけではない、謎放置の味わい。
得体の知れなさこそが一番の恐怖だ。

0

Posted by ブクログ 2023年10月05日

いつもの森見登美彦とは別人のような作風の、京都を舞台にしたホラー短編集
ゾワゾワとした得体の知れない怖さがある。特に表題作に登場する旧家の男は夢に出てきそう
だが一番怖いのは、前その表題作を読んだ時に僕が酷く熱を出したこと以外、作品の記憶がすっぽりなくなっていることだろう。

0

Posted by ブクログ 2023年07月13日

読み終えた後、少し頭を傾げたくなるような、そしてちょっとゾクっとする短編が4つ。独立しているようで、水、ケモノ、芳蓮堂などのキーワードでゆるやかに繋がっている。

短編ということもあり、ずいぶん前に読んだ「宵山万華鏡」を思い出した。

やはり森見登美彦さんは、京都という街を素晴らしい舞台に仕立て上げ...続きを読むるなぁ、と思った。この不気味さも「京都」だからこそなんだろうと思う。観光客であふれかえる華やかな表通りから一本入ると何かが起こりそうな、趣があるけれどどこか閉塞感が漂う古い裏路地・・・。京都はもうしばらく訪れていないのに、そんな想像がはっきりとできてしまう。あぁ、京都にまた行きたくなってきた。

この4つの奇譚について、何がどうでどこがどうつながって、時系列は・・・などと考えるといけない。はっきりしない。ジメッとして、ヌメッっとして、ゾクッとして、モヤモヤ。そういう作品なのだ。それでいいのだ、きっと。

好き嫌いが分かれる作品かもしれない。私としては好きではないけれど、読んで良かったと思う作品だった。おもしろかった。

森見さん、黒髪の美女を追いかける阿呆な大学生や、天狗と争う賢い狸だけではなく、こんな物語も書けるんですね。やはり素晴らしい作家さんです。

0

Posted by ブクログ 2023年04月17日

前回の夜は短しが読みにくかったので今回この本を読んだ。文章は読みやすかった。4話の中で須永さんと天城さんが死ぬきつねのはなしが少し怖かった。きつねに呪われているのかと思った。京の町の風景やお祭り天候の状態など書かれていて実際京都にワープした気持ちになった。以前晴明神社で金縛りに合いホテルで寝ている時...続きを読むに目を開けたら白い紙が飛んでいたのが自分の京都でのミステリーだ。

0

Posted by ブクログ 2023年02月04日

この話には、いつもの阿保な大学生は出て来ず、フンッと鼻で笑ってしまうような妄想話ではない。4話からなるが、繋がるようで繋がり切らない。謎のケモノに魅入られ、全編に渡って、ずっと何かに見張られているような薄気味の悪い印象を受ける。結末は全て読み手に委ねられるが、それがまた余韻となる。表題作の「きつなの...続きを読むはなし」が好みです。

0

Posted by ブクログ 2022年09月04日

得体の知れない屋敷とそこに住む住人。
京都を舞台に、京都らしい怪しさ、おどろおどろしさが描かれた、面白い作品であったと思う。

0

Posted by ブクログ 2022年08月18日

私の中で森見登美彦さんの作品は、登場人物が腐れ大学生であるものとそうでないものに大きく分けていたけれど、どうやらそうではないらしい。

あからさまなホラーではなくて、ひんやりぬるっとしたホラー。古都が舞台だからか、架空の古道具屋とかにリアリティを感じて怖い。1話目を読んだ日、怖い夢を見て眠れませんで...続きを読むした(笑)

腐れ大学生ものをよく読むので、いつもの森見作品とは雰囲気が違うけれど、この短編集の世界は繋がっているようで同じ古道具屋が出てきたりすること、舞台が京都であることが森見作品を読んでるんだと感じさせてくれます。

同じ京都を舞台にこんなにも雰囲気の違う作品が生み出せる森見登美彦さんに脱帽です!

0

Posted by ブクログ 2022年08月14日

なにかもやもやした物が心に残る小説。怪談、というには意図的に怖がらせる描写があるわけでもなし、とにかく「奇妙」としか言えない。森見さんもこういう文章を書くんだ。

0

Posted by ブクログ 2022年04月03日

人でも幽霊でもない、”ケモノ”のような存在をモチーフに描かれた4つの短編作品集。
ほかの森見作品にはあまり無いようなゾクっとするような話ばかりで、舞台はすべていつもの京都であるものの、描き方でこんなに違う雰囲気が表現できるんだなぁと興味深かった。

0
ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年02月24日

森見登美彦といえば、架空の京都という劇場のオーナー。同じ道具立てのようで、万華鏡のように毎回違う模様を見せてくれる。

今回の趣向は「怪談」。人の悪意や苦しみが、印象的な情景と裏表になっているのがいい。特に前半の雰囲気がすき。

いわば前半が「きつねのはなし」、後半が「××のはなし」。
前にクトゥル...続きを読むフ神話を読んだけど、同じ「人でないもの」がでてくる作品でも全く印象が違う。東洋で「水」が象徴するものについて、扱った本があれば読んでみたい。

0
ネタバレ

Posted by ブクログ 2021年12月18日

私は森見さんの独特な言い回しやユーモラスなキャラクターたちが大好きで、今回もそれを期待して読んだ。しかし、この本はいつもの雰囲気とは全く違う、シリアスなホラー小説だった。

読み終わった後もなんとも言えない不気味さが残ってなんだかスッキリしなかった。物語の中では不思議なことが次々と起こっていくが、謎...続きを読むが明かされないまま終わってしまうのだ。

4つの短編から構成されている。それぞれの短編は無関係ではなく、狐のお面や水神、雷獣、芳蓮堂など、少し繋がりもあるが、独立した物語としても楽しめる。

森見さんの振り幅の大きさには驚き感心したが、正直私にとっては苦手なジャンルだった。読み終わった後もモヤモヤを引きずってしまうので。ただ、不思議と引き込まれるような中毒性はあったので、読み切ることはできた。

0

「SF・ファンタジー」ランキング